信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】タンク・デービスvsロリー・ロメロ!!ライト級最強問題児決定戦!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今週末の注目は、何と言ってもこの一戦。

問題児、ジャーボンタ・デービスが、同じく問題児、ロランド・ロメロとぶつかる、究極の悪童対決。

「WBAレギュラー」という権威の低いタイトル戦でありながらも、非常に人気のあるデービスのPPVは売れます。改めて、ボクサーというのは人気商売ですね。

このShowtimeで行われるPPV放送は、日本ではWOWOWオンデマンドで生配信してくれます。これは本当にありがたい。

ということで今回は、ジャーボンタ・デービスvsロランド・ロメロをメインに据えた、Showtimeで放映されるPBC興行をプレビューです。

 

5/28(日本時間5/29)ニューヨーク

WBAレギュラー世界ライト級タイトルマッチ

ジャーボンタ「タンク」デービス(アメリカ)26勝(24KO)無敗

vs

ロランド「ロリー」ロメロ(アメリカ)14勝(12KO)無敗

前評判としては、確実にタンク優位。その上、この試合がタンクにとっては契約する「メイウェザー・プロモーション」の卒業ファイトとなることから、非常に重要な一戦となりそうです。

今後は自身が設立した「GTDプロモーション」にて自らプロモーションを行い、戦っていくというタンクは、ここで商品価値を落とすわけにはいきません。

さて、タンク・デービス。ジャーボンタ、ジャーボンテイ、ガーボンタ、ゲルボンタ、等々、表記が一定しないので、結局タンクと呼ぶのが一番しっくりきます。

タンクの経歴は説明すると非常に面倒臭いので、詳しいところは割愛します。

兎にも角にも、アマチュアでも実績を残した上、2013年にプロデビュー。2017年に初タイトルとなったIBF世界スーパーフェザー級タイトルを獲得しましたが、この相手は当時無敗のホセ・ペドラサ(プエルトリコ)です。

あのペドラサを7RTKOで退けた一戦は、本当に衝撃的でした。

 

ペドラサはその後、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、ホセ・セペダ(メキシコ)、ホセ・ラミレス(アメリカ)に敗北を喫していますが、スーパーフェザーでの敗北はこの一戦のみで、ストップ負けもこのタンク戦のみです。

その後、2度目の防衛戦で体重超過、タイトルを剥奪されますが、その後WBA王座に返り咲き、その王座を保持したままWBAライト級王座を獲って2階級制覇。

で、その二つの王座を保持したまま、WBAスーパーライト級王座も獲得し、3階級制覇を成し遂げています。

どこまでいくのか。。。と思いましたが、これはWBAの王座削減政策により選択を迫られ、タンクは現在保持しているWBAレギュラー世界ライト級王座を選択しています。

前戦では、新進気鋭のファイター、イサック・クルス(アメリカ)に苦しみながらも勝利して防衛に成功しています。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

このいくつかの世界タイトルは、我々が把握できる範囲のものですが、我々が把握できないタイトルは、彼の犯罪歴。暴行、DV、ひき逃げ、無免許等の交通犯罪、幾つのタイトルを獲得しているのかは多すぎてもうわかりません。

1年と少し前、14件の容疑で起訴されている、というニュースが流れ、最大7年の懲役刑が科されるかも。。。とのことでしたが、続報はない状態だと思います。果たしてどうなっているのかはよくわかりません。

今回のタンクの対戦相手、ロランド・ロメロもそう言った意味でもつわものです。

 

「ロリー」ロメロは、2016年にプロデビュー。タンクほどのアマ経験はなく、ボクシングを始めたのも早くはなかったようですが、その才能は突出していたようですね。

プロ転向後は連戦して連勝、2020年にジャクソン・マリネス(ドミニカ共和国)に勝利してWBA世界ライト級暫定王座を獲得します。ただし、このマリネス戦は大いに議論を呼ぶ判定結果。

強打で、ワンパターンに攻めるロメロ、ディフェンス勘がよく、軽打を当て続けたマリネス、勝ち負けについてはジャッジの判断になったものかもしれませんが、その採点(の開きよう)については明らかなホームタウンデシジョンを感じるものでした。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

ロメロは子供の頃からボクシングを習っていたファイターと比べると、やや才能に頼りがちで、リングIQが足りず、引き出しを多く持っているタイプではありませんでした。

その後はこの暫定王座を防衛しますが、WBAの王座削減政策により暫定王座はなくなり、指名挑戦者となってタンクとの一戦に臨むことになりました。

ちなみに、この一戦は2021年12月5日に予定されていたものですが、試合の1ヶ月ほど前になってロメロが性的暴行で告発され、一旦は流れてしまいました。

その後、不起訴となって、仕切り直しとなる一戦。

フダツキのワル同士の一戦は、非常に興味をそそりますね。

破格のパンチングパワーを誇るタンク・デービスは、これまでほとんどの相手を印象的なノックアウトで倒してきています。小さな体から放たれる殺意の込められたフック、そして一撃ノックアウトの代名詞ともなったアッパーカット。

そのパワーだけでなく、ディフェンステクニックにも優れており(集中力が明らかに切れてしまうこともありますが)、明確なクリーンヒットをもらってしまう、という印象もありません。

 

「対戦相手の質」というところが、このタンクにとっては識者から叫ばれるところではあるのでしょうが、このタンクは明らかに強い。それは、イサック・クルスをノックアウトできなかったことでやや評価を落とした今も、そう変わりはしないでしょう。

さて、ロランド・ロメロはその身体能力、才能に申し分こそないものの、やはりパワー面、ディフェンス面でタンクに劣ると思われます。

特に、近い距離では攻撃に夢中になってディフェンスを忘れる傾向があり、そこでタンクのパンチをもらってしまえば一貫の終わりではないでしょうか。

なので、正直、タンクの負ける姿が想像できません。

ただし、タンクも非常にムラのあるボクサーであることも事実。印象的な多くのノックアウトを見せてきていますが、それまでの試合展開はよくないものも多い。

 

なんと言っても注意力が散漫なことが多く、マリオ・バリオス戦だったか?セコンドでもないメイウェザーにめっちゃ怒られながら戦っていました。

あの頃はメイウェザーが叱ってくれました。が、今回はもう、叱ってくれる人はいないのではないでしょうか。メイウェザーにとっては、ここでタンクが勝とうが負けようがどっちでも良い状態だと思います。

「タンクが裸の王様にならなければ」タンクの勝利は固い。しかし、この「メイウェザープロモーションでのラストファイト」という事象は、タンクに良い影響を及ぼさないのではないか、とも思います。

個人的にはこんなことは杞憂であってほしいし、非常に面白い試合をするタンクにはもっともっと強い相手と戦ってほしい、とも思います。

ジャーボンタ・デービス、そしてロランド・ロメロ。

おそらくこの二人のボクサーの全盛期は、そこまで長くはなく、儚いものだと思います。それはリング上のことはもちろん、リング外のことで問題を起こす可能性があるからです。

この一瞬の輝き同士が出会った、とも言える二人のボクサーの奇跡の邂逅を、見逃してはいけません。

 

WBAレギュラー世界ミドル級タイトルマッチ

エリスランディ・ララ(アメリカ)28勝(16KO)3敗3分

vs

ゲイリー・オサリバン(アイルランド)31勝(21KO)4敗

キューバ出身のボクサーの息は非常に長い。ギジェルモ・リゴンドーと共に亡命してきたララは、現在39歳です。

2021年5月にWBAレギュラー世界ミドル級王座決定戦に出場し、初回KO勝利でこれを獲得、今回が初防衛戦となります。

当然、この試合だけでは現在のララの調子は測れないものの、このゲイリー・オサリバンが何か起こせるか、というとこれはかなり難しいと思います。

オサリバンは前戦は6回戦の試合で勝利しているものの、その前はハイメ・ムンギア(メキシコ)に11RTKO負け、その前は2連勝ながらも2018年9月にはデビッド・レミュー(カナダ)に初回KO負けを喫しているボクサーです。

エリスランディ・ララは、持っているタイトルこそWBAレギュラーというものですが、明らかにミドル級のトップファイターの一人。

ムンギアに負けたオサリバンがなぜ、ムンギアよりも先にミドル級での世界挑戦をするのかは謎ですが、ララにはここは完璧な勝利を望みます。

 

スーパーウェルター級10回戦

ヘスス・ラモス(アメリカ)18勝(15KO)無敗

vs

ルーク・サンタマリア(アメリカ)13勝(7KO)2敗1分

スーパーウェルター級のプロスペクト、ヘスス・ラモス。アベル・ラモス(ウガスとウェルター級王座決定戦を争った)の甥っ子で、まだ21歳という非常にパワフルなサウスポーです。

このボクサーは最近対戦相手の質が上がっており、前戦のウラディミール・ヘルナンデス(メキシコ)戦では見事な攻撃的ボクシングを披露しました。

 

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

名前からして、ルーツはメキシコ近辺でしょうが、そのスタイルはまさにメキシカンスタイル。試合が非常に面白いボクサーであり、PBCも推しているプロスペクトだと思います。

ルーク・サンタマリアについてはちょっとチェックしていませんので、この試合は楽しみに待ちたいと思います。

この試合がWOWOWのオープニングバウトかな?

スーパーフェザー級10回戦

エドゥアルド・ラミレス(メキシコ)26勝(12KO)2敗3分

vs

ルイス・メレンデス(アメリカ)17勝(13KO)1敗

そしてこの試合がアメリカではPPVのオープニングを飾るのではないか、と思います。前戦でミゲル・マリアガ(コロンビア)からダウンを奪っての完勝を見せたエドゥアルド・ラミレスが登場です。

対戦相手はルイス・メレンデス、プエルトリコにルーツを持つ24歳のプロスペクト。

好戦績を持つボクサーですが、1敗はデビュー3戦目のものであり、現在は14連勝中。

 

放送・配信

この一戦は、アメリカではShowtimeのPPV。通常の月々の視聴料に加えて別で料金がかかるというPPVは、人気者タンク・デービスが出場するからこそできるものです。

デービスはここに勝って商品としての価値をキープし、今後の自分のビジネスに活かせるか。

そして日本では、ありがたいことにWOWOWがオンデマンドで生配信してくれます。

日時は5/29(日)11:00頃から。レギュラー放送は5/30(月)21:00のエキサイトマッチでも放送予定です。

WOWOW様、本当にありがとうございます!

ちなみに月額2,530円というのは、PPVを購入するよりも圧倒的に安い。Viva,japon!

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