信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】京口紘人vsエステバン・ベルムデス!!マッドボーイの完全アウェー防衛戦!!

日本時間の6/5(日)〜6/11(土)の一週間は、ボクシングファンにとってはゴールデンウィーク。

尾川堅一vsジョー・コルディナのIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチにはじまり、世界バンタム級王座統一戦として井上尚弥vsノニト・ドネアの試合が行われ、大トリは京口紘人vsエステバン・ベルムデスというWBA世界ライトフライ級王座統一戦。

尾川は残念ながらコルディナに2RTKO負けでイギリスに散り、井上はドネアに戦慄の2RTKO勝利。

これで一勝一敗、ここで日本人世界王者が勝ち越せるかは京口紘人の託されます。

ということで今回は、京口vsベルムデスの観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 


6/10(日本時間6/11)メキシコ・グアダラハラ

WBA世界ライトフライ級王座統一戦

京口紘人(ワタナベ)15勝(10KO)無敗

vs

エステバン・ベルムデス(メキシコ)14勝(10KO)3敗2分

前々のSNSやYoutubeで発信している状況からは、非常に調子の良さを伺わせる京口紘人。盟友、WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(ワタナベ)もセコンドに入るということで、これは非常に心強い事でしょう。

チーム・ワタナベ、というかチーム・マッドボーイは、外からみている分にも非常に雰囲気が良い。

ある種のチームスポーツであるボクシングにおいて、これは非常に大きな事で、アウェーにおいても「一人じゃない」と感じる事ができるのではないでしょうか。

他のワタナベボクサーにも言える事ですが、ワタナベジムは全体的に雰囲気が良いように思いますね。谷口はもちろんのこと、宇津木や三代、女子でも谷山や千本等を見ているとそんなふうに感じます。

 

対してベルムデスは、荒々しく、技術は乏しく感じるものの一発の破壊力を持ち、決して諦めないハートを持ったボクサー。特に今回はメキシコでの試合ということで、粘られれば判定を持っていかれる可能性も多分にはらんでいます。「メキシコで」「ベルムデスと」というのは、京口にとっても非常に危険だと思います。

京口は、そのアウェーでのディスアドバンテージをはねのけられるか。

ちなみにこの試合、12:00以降にメインのゴング、という触れ込みでしたが、私がたまたま11:30頃にちらりとDAZNを覗いてみるとちょうど選手コール。アンダーカードはかなり早くに進んだのでしょうか?その場合でも、アメリカでは結構時間調整をしていますが、メキシコでは時間調整はないようですね。

ということで、ゴング。

体を振って、まず強いジャブを突いたのは京口。ベルムデスは痩身に見えますが、その分リーチはありそうです。ただ、ベルムデスはあまりスピードもなく、京口のステップ、ガードはしっかりしているので被弾はありません。

プレスを欠けるのは京口で、丁寧にベルムデスのジャブを外し、右ストレートをブロッキング。そこからストレート、フックの距離まで詰め寄って左右のアッパー!

 

しっかりとプレスをかけられている京口は、ベルムデスに比べて随分とディフェンスもよく、パンチのアングルも多彩、やはり技量の差は大きい。

後半にも右オーバーから左アッパーをヒットした京口は、早くも優勢です。

2R、ベルムデスも前に出てきました。かなり頭が低い。これは危ないですね。そのベルムデスの前進を小さなバックステップでかわしてカウンター、強い左右のフックも織り交ぜる京口。

いつもより少し、上体の動きが少ないように思いますし、少し力んでもいるように見えますが、打撃戦でも負けていません。

中盤にはボディからアッパーへとつなげ、ベルムデスを後退させますが、このような回転力のあるコンビネーションをもっと打っていきたいですね。この回転力という部分においては、雲泥の差があります。

後半、コンビネーションを活かしてベルムデスに攻め込んだ京口、今日は得意のアッパーが冴えに冴えています。終盤にはベルムデスが強引に攻め入る場面も。

インターバル中、ベルムデスのアップが映りますが、鼻から出血。

 

3R、ジャブの差し合いからスタート、ベルムデスのジャブをかわしてアッパーを打つ京口!これは上手い。幾度となくこのアッパーでベルムデスの顎を跳ね上げる京口、ベルムデスは鼻血の影響か、口が空いて苦しそうです。徐々にダメージも貯め、追い込まれている風に感じます。このまま押し切ってほしい。

中盤、ベルムデスは額の左側の部分からおびただしい出血。パンチだと思いますが。。。

出血を契機としてか、ラフに攻めてくるベルムデスですが、終盤にドクターチェック。残りの時間は少ないかもしれません。

4R、京口はいつの間にやら良いヘッドムーブ、ステップワークを繰り出していますね。コンパクトなコンビネーションも出てきて、いよいよ本領を発揮か。

ここまで良い戦いができているので、心の余裕も出てきたのでしょう。ただ、そういう時こそ注意が必要です。

出血がおびただしく、一見すると追い詰められているように見えるベルムデスは、なりふり構わず左右を繰り出してきます。左右だけでなく、頭も入れてきます。

 

このラウンドは京口も被弾が比較的多いラウンドで、頭も見るからにゴツゴツ当たっています。ただ、ベルムデスさん、我らが京口の石頭をなめてはいけません。

このラウンドは、見栄えの面で初めてベルムデスがとったラウンドかもしれません。

5R、ベルムデスはやはり長いジャブは良いが、右はスピードに乏しい。それを見切っているように見える京口。打ち終わりのケアも京口の方が格段に上ですが、追い詰められてからのベルムデスは危険なボクサー、勝負を急ぐのは得策ではないでしょう。

荒々しいベルムデスのパンチに比べ、京口のパンチはコンパクトで的確、しかも回転力があります。このラウンドのクリーンヒットは明らかに京口、しかしベルムデスは体で押してくる分、なかなか厄介。

とにかく京口の右クロスはよく当たります。ベルムデスが打ちっぱなしで、最も隙の出来にくいパンチであるはずのジャブを打った後すらケアができていません。これまで、完全に攻撃力だけで勝ってきたボクサーなのでしょう。

6R、開始直後、ヘッドバットの注意が両者にあります。ベルムデスのワセリンを塗りたくった頭を、目にもらうと見えなくなってしまう可能性があるので、本当に気をつけてほしい。

 

グイグイと距離を詰める京口、非常にコンパクトで回転力のあるコンビネーションで攻め入ります。大きく振ってくるベルムデスに対してこれは非常に効果的です。インサイドで、コツコツとパンチをコネクトしていく戦い方で良いと思います。

と、開始45秒ほどで京口に減点。バッティングでの減点のようですが、これはお互い様だ。というか、グローブをおでこ付近において前に出る京口に対し、低いガードで頭から突っ込むベルムデスを比べると、ベルムデスの前進の仕方の方が危険です。

中盤、またもアッパーを当てた京口。やられたら火がつくベルムデスは、その後反撃。

しかし京口もベルムデスの一瞬の隙をついてワンツーで攻め込む等、攻守が目まぐるしく交代します。

7R、今までよりもほんの少し距離をとったボクシングでスタート。バッティングを警戒しているのかもしれません。しかしまもなく接近戦隣、ここでも頭はゴツゴツ当たっています。

中盤、左アッパーのダブルを上手く当てた京口!ベルムデスは後退、京口がラッシュ!ベルムデスは打ち返すものの単発気味で、驚異とはなりません。

 

その後も京口はコンビネーションの中に盛り込んだアッパーをヒット、打撃戦の中で終始優勢をキープします。

ラウンド後半、この試合2度目のドクターチェック。ベルムデスの出血はおびただしいですが、ここも続行です。

再開後、すぐさま攻めた京口、迎え撃つベルムデスにはパワーを感じません。

京口が右を連打して強引に攻め込むと、ベルムデスはダウン!!

と思ったら、なんとレフェリーはまさかのスリップ裁定、後頭部への加撃ということでまさかまさかの京口減点!意味不明です。

ベルムデスの流血は凄まじく、スリップ裁定のあとニュートラルコーナーに行く際もふらついているように見えました。そのパンチにも力は入っていないように見え、もう結構限界ではないか。

ちなみにこのラウンド間インターバルでスローが流れますが、そこで流されたのはベルムデスの明らかなバッティング。京口がダウンを奪ったシーンは、明らかにダウン。後頭部への攻撃というよりも、ダウン後の加撃(これは当たっておらず、かすってはいるかもしれません。それもダウン判定がない状態なので、故意とは言えないし、減点されるべきものではない)への注意ということなら納得はいきますが。

ここにきて2度の減点、敵地ということを考えると判定は危ない。

ここは倒してしまわなければいけないかもしれません。

 

8R、足を止めて打ち合い、このラウンドは初っ端から「小さく」「細かく」「速い」コンビネーションで攻める京口!明らかに決めに行っています。

怒涛の連打でベルムデスを押し込む京口、ベルムデスには明らかに反撃の力は残っていません!しかしレフェリーはじっと見守ります!

そしてようやく、レフェリーがストップ!!

京口紘人、8RTKO勝利!!

あの勝負どころで、怒涛の連打で試合を決めてしまった京口紘人。

非常にバランスの良いファイターは、レギュラー王者、エステバン・ベルムデスに対して明らかな技術の差を見せつけた一戦となりました。

 

ここまでの判定は2-1で京口が勝っており、このジャッジに関しては概ね公平な判断がくだされている、と言えます。やはり世界タイトルマッチであれば、他の地域王座戦やノンタイトル戦と違って、公平なジャッジが出る傾向がありそうですね。

ただ、このレフェリーはなにか掴まされていたのか、それとも弱みでも握られていたのか、というほど京口に厳しいレフェリング。バッティングでの減点ならもっと他に注意すべきところがあったと思いますし、あのスリップ裁定はありえません。

ともあれ、見事、完全アウェーのメキシコで勝利した京口紘人。

これはただの勝利ではありません。

たとえジャッジが公平であれ、「不公平なジャッジをされるかもしれない」という不安もあったと思いますし、その事が気負いとなっていつもの実力が出せない事も考えられました。実際、1〜2Rあたりはいつもより力みが見えましたし、リズムのとり方もやや固かった印象です。

 

この試合は、おそらく京口をまた一つ、成長させたことでしょう。

これで寺地拳四朗(BMB)との王座統一戦には大きな前進。できればこの拳四朗vs京口というのは、4団体統一戦でやってもらいたい、と思っていましたが、これは今、やるべき試合でしょう。

今年中の実現に期待です。

そして、敗れたベルムデス、終始劣勢と言って良い状況ながらも、やはり追い詰められてからが強いボクサー。反面、やはり技術は感じず、カニサレスと再戦すればカニサレスが勝つだろうな、と思ってしまいます。とはいえまだ26歳、また日本人ボクサーの前に立ちはだかる日がくるかもしれませんね。

 

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