信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】KO続出、ダイヤモンドグローブ!宇津木vs富岡、麻生vs近藤のWタイトル戦!

2日連続、国内戦!

実はダイナミックグローブを見れていないのですが、まずはダイヤモンドグローブを視聴。

ということで今回のブログでは、6/14(火)に行われたダイヤモンドグローブの観戦記です。

boxingcafe.hatenablog.com

 

6/14(火)ダイヤモンドグローブ

フライ級6回戦

馬場龍成(三迫)vs苗村修悟(SRS)

元アマエリート、馬場のプロ2戦目。対するは5勝(5KO)1敗というハードパンチャー、苗村。苗村の唯一の敗戦は宝珠山晃(三迫)戦、ここは三迫ジムへのリベンジなるか。

初回、馬場が「行くぞ行くぞ」とジャブでフェイントをかけます。苗村は少し反応が遅れているか?その後も馬場の遠い距離から踏み込んでのジャブがヒット、出入りのボクシングで技術の差を見せます。苗村はプレッシャーをかけて行きたいところですが、馬場のバックステップは速く、追い詰められません。

2R、体全体のスピードに差はありますが、苗村は鋭い踏み込みを見せて反撃。近い距離でのブロッキングはあまり良いとはいえない馬場は、中に入られるのはよくありません。

近い距離では幾度か苗村のショートの右がヒット。しかし馬場のジャブは良い。このジャブを外せないので、中盤から後半にかけては馬場。苗村は自分から行った方が良い攻撃ができています。あまりまたない方が良い。

3R、馬場がヒットアンドアウェイ。対して思い切り振っていく苗村。馬場は危険な苗村のパンチに怯まず、先に攻める形をつくります。

 

セコンドの「合わせろ」の声に反応したのか、馬場は右カウンターをヒット。しかしその直後、今度は苗村が右をヒット!これは効いたのか、ややバランスを崩して大きくまわる馬場。

その後、苗村の右をガードの上から(?)浴びた馬場は大きくバランスを崩し、これを見た苗村は怒涛の攻め!

やはりダメージがあるのか、馬場はガードを掲げ、攻めてくる苗村に対してカウンターをヒットするもその勢いは止まらず!ダメージを溜めていそうな馬場をみて、レフェリーはストップ!

苗村修悟、3RTKO勝利!!

いや〜、これは素晴らしい勝利です、苗村。おそらく下馬評としては馬場優位だったと思うのですが、見事なアップセット。ボクシング技術には差がありそうでしたが、鋭い踏み込みとカウンターを恐れない勇気、これにより勝利を掴み取ったのだと思います。さすが、坂本会長の弟子!

 

スーパーフェザー級8回戦

保坂剛(三迫)vs三瓶数馬(角海老宝石)

サウスポー同士、まずは右ジャブの差し合いからスタート。ともにクラウチング気味の構え、非常にアグレッシブですね。

まずは保坂のジャブ、左ボディがヒット、三瓶の入り際にも右フックをヒット。その後も保坂は左ストレートするなどしてややダメージを感じさせる三瓶に対し、後半にはラッシュを仕掛けます。

三瓶はガードを固めて前進しますが、かなり苦しい!

すぐにでも終わってしまいそうでしたが、三瓶は前にでることでこのラウンドをサバイブ。

2R、非常にキビキビと動き、次々とジャブからコンビネーションを当てる保坂。更にはカウンターもヒット、しかも被弾もありません。

 

三瓶は諦めずに前進しますが、なにかを起こせそうに思えません。

左のアッパーをダブルでヒット、その後左ストレートをヒットした保坂でしたが、ここで三瓶の左を被弾。三瓶はこのパンチが初めて当たったパワーパンチかもしれません。

その後は軽やかなステップから左右を叩き込む保坂、これはちょっと差がありすぎます。

3R、このラウンドも保坂は非常に素早く動き、ジャブ、そしてコンビネーションを叩き込みます。恐ろしいほどの的中率ですが、三瓶は倒れません。

そして三瓶はまた左のオーバーハンドをヒット!このパンチは保坂も気をつけなければいけません。

しかし三瓶の見せ場はここだけ、その後は保坂が面白いようにパンチを当てます。

4R、保坂のジャブは槍のように伸び、非常に鋭い。幾度も幾度も三瓶の顔を跳ね上げます。中盤に保坂の左ストレートがヒットすると、レフェリーは駆け寄ってストップのタイミングを伺っているように見えます。

三瓶も近い距離で細かなパンチを打ってがんばりますが、後半、保坂が三瓶の右をガードした手で左ストレートをヒット、すぐさま前手のストレートで三瓶の顔を弾くと、レフェリーは試合をストップ!

保坂剛、4RTKO勝利!!

 

お見事な勝利、保坂剛。非常に安定したボクシングで、強さを見せましたね。これで日本ランクを獲得することになるのでしょう。

OPBF東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ

麻生興一(三迫)25勝(16KO)9敗1分

vs

近藤明広(一力)33勝(18KO)10敗2分

超激アツのベテラン同士のタイトルマッチ。どちらも負ければ、そのキャリアに致命的なダメージを負うことになるかもしれません。

期するものはそれぞれにあるのでしょう。選手コールのときから鳥肌が止まりません。

ともに、視線を合わせようとしません。

いよいよ初回のゴング。

頭を振ってグイグイ攻めていくのは麻生。今度は足を使いながら麻生を迎え打ちますが、近い距離でも力強いパンチを打てます。

1分頃、今度の右フックがヒット、麻生は少し効いたか?ちょっと動きが止まったようにみえました。その直後にも今度の右フック、これは麻生のガードの後ろ側を狙って打っているのかもしれません。耳の後ろあたりを狙う、非常にテクニカルな右フック。

 

とはいえ、麻生のタフさも伊達ではなく、グイグイと攻め立てます。

近藤はその後もこの右フックを当てますが、麻生の勢いは止まらず、体の強い麻生に押し込まれる場面も。ただ、クリーンヒットは近藤に分があるように見えます。

後半には右と右が相打ちのタイミングで交錯、超危険。

麻生は推していきますが、近藤のパンチのアングルは素晴らしく、コンビネーションも素晴らしい。アッパーを見せてからの右フック、ガードもしっかりしており、押しているのは麻生ですがクリーンヒットはやはり近藤。

2R、やはりプレスをかけるのは麻生。乱打戦に持ち込みたい麻生ですが、近藤はサイドへの動きがよく、麻生が追いかけている途中で放つパンチはタイミングが抜群。さすがというほかない技術で上下にパンチを振ります。

中盤、左ボディから上への左フックを返し、ここでまたショートの右フック!これでぐらついた麻生に近藤は襲いかかり、コーナーに詰めて連打!麻生はダウン!!

立ち上がった麻生に襲いかかる近藤、麻生がぐらつくとレフェリーは試合をストップ!!!!

近藤明広、2RTKO勝利!!!!

 

これは、すごい!!麻生をノックアウトとは。。。

冷静なイメージがある近藤が、ここまで感情をあらわにして喜ぶ姿も珍しいかもしれません。

この試合に懸けていたのでしょう。

勝利者インタビューでは涙を見せた近藤ですが、インタビュアーさん、「どんな思いでパンチを打ったのか」は非常に的はずれな質問ですよ。

ベテラン同士の意地と意地がぶつかり合い、たった2Rでしたが非常に濃密な時間でした。

 

日本ライト級タイトルマッチ

宇津木秀(ワタナベ)10勝(8KO)無敗

vs

富岡樹(角海老宝石)7勝(2KO)5敗1分

そしていよいよメインイベント。前戦のパフォーマンスを見れば比べるべくもなく、宇津木が優れています。

しかし、「獲るよりも難しい」とされる初防衛戦であり、相手は非常に巧さのある富岡。その富岡は3連敗中ながら、スタイルチェンジを模索中であり、それもそろそろ固まってきた頃かもしれません。3度目のタイトル挑戦となるこの試合で、大化けする可能性を秘めています。

ということで、注目の一戦、ゴング。

初回、やはり富岡はいきなりインファイトを仕掛けるような事はしません。良かった。

中間距離でリズムをとりながら、ジャブの差し合い。サークリングしながら速いジャブを突く富岡と、ややプレスをかけ気味に鋭いジャブを放つ宇津木。

ともに素晴らしいジャブを持ち、ともにヒットを奪い合っています。

富岡は速いコンビネーションも使い、やや手数が多い。宇津木はそれを慎重に対処しています。

2R、富岡がジャブで先手を取りますが、その後宇津木は鋭い踏み込みで攻め込みます!一気にヒートアップ、ここは富岡も強気で応戦!やはり富岡の「スタイルチェンジ」は、インもアウトもこなせるようになること、でしょうね。

富岡はコンディションも、ストラテジーも、非常に良いように思います。

 

常に中間距離からほんの少し入ったところ、ここでバチバチとパンチの交換。これは非常に見応えのある試合。ふたりともはやく、強い。

しかし宇津木のジャブ、ストレートは美しい。

3R、序盤に富岡のローブローを受けて宇津木がアピール、中盤にバッティングで富岡がダメージを負う。ここまで接戦なだけに、ちょっと距離が近くなって荒れてきたか。

やや遠目の距離では富岡のジャブが良く、やや近めの距離では宇津木のコンパクトなパンチが良い。両者のパンチが交錯する一瞬は速く、ともに打っては引き、引いては打ってを繰り返す非常に緊張感のあるものです。

4R、序盤に富岡の右ストレートがヒットしますが、宇津木もボディを巧打して譲りません。もみ合いの展開も多くなってきていますが、ここで重要になってくる体の強さは宇津木が上か。

富岡はコンビネーションが良く、宇津木は左右のボディが良い。良いところをあげればそれぞれにキリがありません。

後半に入ったところで、富岡のジャブの引き際に宇津木の右がヒット!しかしその後、富岡はこれでもかというほどの手数を見せて打ち返し、一歩も退かず。

ちょっと距離が詰まる場面が増えてきたように思いますが、これは宇津木のプレッシャーが勝ってきた、というわけではなく、富岡が受けてたっている、というイメージ。

5R、ジャブで攻め込む宇津木。バランスが良く、態勢は乱れません。富岡もしっかりと集中しており、時にサイドにまわり、時に相手の出方にあわせて距離を詰めます。

 

距離が詰まったところでは、体の強い宇津木を組んでしまうと富岡の方が消耗が激しいのではないでしょうか。ただ、近い距離でも富岡はよく手が出ます。

後半は近い距離でバチバチの打ち合い!

5R終了後の採点は、3者ともに48-47で富岡。ただ、宇津木はここから乱れず、富岡についてはやや不安なところがあります。

6R、宇津木が強いジャブを突いてスタートすると、宇津木がプレスを強めて前進。宇津木は明らかに手数を増やし、すりつぶしに行っています。

富岡もここで逃げず、足を止めての打ち合いを選択、体をくっつけます。

富岡は宇津木が出てくるところにボディカウンター、これは序盤から素晴らしいですが少し疲れが見えてきましたね。宇津木はというと、変わらずしっかりとした足取り、ワタナベジムといえば体幹の強さが挙げられますね。

後半もまた、足を止めての打ち合い、ここでも宇津木の方がバランスに優れていますが、富岡も左フックカウンターを決めます!

7R、ここからさらにプレスを強めた宇津木!パンチを出しながら前進、富岡は明らかに疲れが出てきました。いや、ダメージか。

パンチの的確性にも差がでてきた状況、宇津木は左右のフックをヒットすると富岡は「もっと来い」とアピール!これは富岡の意地でしょう。

宇津木はボディからアッパー、ストレートと強いパンチを浴びせ、富岡はガードを固めて凌ぐも後退!しかし後退しながらも、左フックカウンター!この状態でこのパンチが打てることも素晴らしい。

宇津木はややワイルドなパンチを振るいますが、その中に細かなパンチも織り交ぜ、雑にはなりません。

8R、明らかにダメージを溜めてきている富岡にとっても、明らかにダメージを与えている宇津木にとっても、このラウンドは勝負のラウンド。

 

宇津木は当然、打ってでます。富岡はなかなか手を出せなくなっていますが、時折打つカウンターに全てをかけます。

しかし宇津木はコンビネーションで攻めるため、そのカウンターの隙も少ない。ここで強引に攻めてきてくれれば、富岡にもチャンスはあろうものですが。

どんどんと手を出せなくなる富岡に対して、あくまでも宇津木の攻めは冷静。宇津木は中盤にショートの右を決め、富岡の腰が折れたか?レフェリーはストップのタイミングを測り始めています。富岡も左右を打ち返しますが、その後の宇津木の攻めで力なく後退、ここでレフェリーが試合をストップ!

宇津木秀、8RTKO勝利!!

やはり強かった、宇津木秀。「今回の」富岡樹に勝利した、というのはキャリアになる試合でしょう。

富岡も前戦よりもインファイトのスタイルもフィットしていましたし、以前のアウトボックススタイルとのハイブリッドの戦略を披露、ここ数戦の中では最も仕上がっており、最も強かったはずです。

序盤はリードされましたが、焦らず、急がず、しっかりと挽回した宇津木。これはまた、非常に強いライト級です。

実績的には、同階級の中谷正義、吉野修一郎に及ばないものの、今後が非常に楽しみなボクサーの一人。勝利者インタビューでは「京口紘人」の名前が何度かでましたが、京口はそのキャリアも、その背中も、そのファイティングスタイルも、後輩たちに良い影響を与えているのですね。

確かに、宇津木は私の中ではストレートパンチャーというイメージで、それは間違っていないと思いますが、今回は左右のアッパーも非常に良かった。

ワタナベジム、第二の隆盛を迎えられそうなメンツが揃っています。是非ともがんばってもらいたいものです。

 

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