信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】井岡一翔vsドニー・ニエテス!久々地上波ボクシングは、4階級制覇王者同士のリマッチ!!

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忙しなくしていましたら、あっという間に7月中旬がきてしまいました。

プロボクシングという競技が地上波で流れるのは半年以上ぶりのことで、前回は2021年末、井岡一翔vs福永亮次のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでした。

地上波のボクシング中継は、井岡しか残っていません。

そしてこのバトンは、今後志成ジムの面子、比嘉大吾や堤駿斗に繋がっていくのか、否か。

ともあれ、久々のボクシング中継を楽しみつつ、今回のブログでは井岡vsニエテスの観戦記です。

 

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

7/13(水)大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

井岡一翔(志成)28勝(15KO)2敗

vs

ドニー・ニエテス(フィリピン)43勝(23KO)1敗6分

言わずと知れた、日本ボクシング史上初の4階級制覇王者、井岡一翔。兼ねてから統一戦を熱望しながらも何度も流れ、そして今回も指名防衛戦に身を投じることになりました。

そしてその相手は、おそらくこれまでの防衛戦の相手の中で最も危険と言える相手、ドニー・ニエテス。

このニエテスも4階級制覇王者であり、もちろん超がつくほどの強豪で、すでにレジェンドの域にいるボクサーです。

2018年末、マカオで拳を交えた二人は、ニエテスが僅差の判定勝利。そこから3年半、両者はどのように成長し、また、衰えたのか。

両者の入場。井岡のタトゥー消しは今回もとってもひどい。もっとマシな消し方があるはずですが、今回もまた、JBCは一体何をやっているのか。。。

ともあれ、ゴング。

まずは非常に微妙な距離でジャブの差し合い。井岡がボディジャブを打てばニエテスもお返し。両者譲らず、ともに技術を擁するボクサーらしくペースを渡さないし、掴めません。

ともにビッグパンチは出しませんが、先に攻め込むのは井岡の方が多い。

2R、序盤、井岡がジャブで攻め込んだところでニエテスの右クロスのリターン!これを食らってしまった井岡、ほんの少しぐらついたようにも見えました。

 

このパンチとアッパーはニエテスのパンチの中でも怖いパンチです。

しかし井岡は乱れず、その後もコンパクトなコンビネーション!今日の井岡は非常にアグレッシブですね。そしてニエテスのパンチは相変わらず見栄えが良い。強弱をつけるのが非常に巧いイメージです。

3R、やはり右が良いニエテス、今度はまっすぐ、最短距離で打つ右ストレートをヒットか。井岡はジャブから打つコンビネーションでた以降、少々の被弾を気にせずにコンビネーションを完遂していくのは非常に強気。

今回の井岡の「先に動くボクシング」は非常に良く見えます。通常の「待ち」のボクシングではありませんが、これはニエテス初戦と同じようで、そこをグレードアップしたようなボクシング。

特に打ち終わりに非常に気をつけている事が前戦と違うところのように思います。

4R、今日の井岡はジャブも良い。逆にニエテスは前戦同様に手数がやや少なく、前戦と同じ戦い方、というイメージ。

中盤、また井岡のジャブにあわせて右をヒットしたニエテス。後半は井岡がしっかりとプレスをかけ、ニエテスも負けじと応戦したところでゴング。

5R、井岡のプレスが上回ってきたように感じます。ジャブから、右からのコンビネーションでニエテスは下がる事が多く、やはり手数も少ない。

 

やや後手にまわるニエテスは、井岡の攻撃についてはほとんどガードを固めてしのぎ、リターン。井岡が非常にうまく戦っていましたが、終盤にニエテスは右をヒット、ラッシュを見せました。

6R、ニエテスは結構大きめにステップを使います。井岡は変わらず、じっくりとした攻め。それでもこのプレスは確実にニエテスを削っているように見えます。

ニエテスの攻撃は相変わらず派手ですが、上下に打ち分けるコンビネーションを出せる井岡の方が良いのではないでしょうか。ここまで、どちらが思い通りに戦えているか、というと井岡であり、井岡はもともと後半勝負のボクサーのため、これは期待できます。集中力だけは意地してもらいたい(いらぬ心配だと思いますが)。

7R、このラウンドはあまり大きく足を使わず、ブロッキングからリターンのニエテス。井岡はダブル、トリプルのジャブで攻め込んではコンビネーション。近めの距離でのディフェンスもよく、今日の井岡は素晴らしいパフォーマンスは素晴らしい。

ただ、ニエテスの強いパンチには気をつけなければいけません。

8R、やっぱり井岡は出雲通りで、ニエテスは井岡に「動かされている」ように見えますね。かなりのプレッシャーを感じているのではないでしょうか。

今日の井岡は、ニエテスのアッパーをもらう距離では戦わず、そこから半歩ないし一歩遠い、自分の距離でのボクシング。ここで気をつけるのは、ストレート系のパンチであり、特にニエテスの右クロス。

ニエテスは右目付近をカット、これはパンチによるカットのようです。

 

9R、井岡は良い形でプレスをかけられており、距離感も抜群、そして素晴らしいジャブをもってニエテスを追い詰めていっているように見えます。このままミスなく終えてほしい。

ニエテスが右アッパーを当てれば、井岡も右ストレートをヒット。しかも井岡の方がバランスが良く、2発3発どころか6〜7発のパンチを当たるまで打ち続けているイメージ。井岡は、こうして決してポイント明確に奪わせない巧さも持ち合わせています。

10R、ここまでのポイントは井岡だと思います。ニエテスはハラをくくっていかなければいけません。

しかし鉄壁の井岡、ニエテスの攻撃をしっかりとガードして左ボディ!この左ボディでやや後退したニエテスをコンビネーションで追い込みつつ、それでも乱れない井岡!

後半に入ったところでレフェリーは一度試合を止め、ニエテスの傷のドクターチェック。今度は左目上をカットしたようです。勿論、有効打。バッティングの場面は訪れていません。

再開後も井岡の素晴らしいジャブがヒット、そしてワンツーもヒット。徐々に追い詰めつつも丁寧に、コンパクトなコンビネーション!これは全く隙がありません!

11R、全くバランスが乱れない井岡に対し、ニエテスは疲れなのかダメージなのかかなりバランスが乱れています。カットの血が止まらないニエテスは開始早々に流血、序盤見た井岡はハーフタイムの掛け声とともにチャージ!

ここからコンビネーションで攻め入る井岡、精神的にも非常に優位、余裕を持ったコンビネーションでニエテスを攻め立てます。

 

ラストラウンド、気合の発声をしてコーナーをでた井岡。ニエテスはそれこそチャージをしなければいけません。

しかしアグレッシブなのはここでも井岡、井岡はやはりここでも5〜6割くらいのコンビネーション。このラウンドは思い切って振ってくるニエテスのパンチのいくつかをもらってしまう井岡ですが、疲れでパワーが目減りしてしまったニエテスのパンチは効かず。

中盤から後半にかけて、井岡は右オーバーハンド、そして左フックのいくつかをヒットした井岡、完璧に近い「井岡一翔のボクシング」を披露した36分間を終了しました。

判定は、117-111、118-110、120-108、3-0で井岡一翔!完勝です!

非常に強かった、井岡一翔!

今回の「井岡完勝」という予想は、大方の予想通りだったわけですが、改めて強さを示した一戦となりましたね。

今後のスーパーフライ級戦線、非常に楽しみになりました。

そして、あの「ドニー・ニエテス」という偉大なボクサーに、世界戦で始めて土をつけた、となれば、これは世界的にも評価アップに繋がるのではないでしょうか。

そうなることで統一戦の待望論も出てくるかもしれませんし、それにより大晦日の統一戦というのもより現実味を帯びてくるはずです。

要注目ですね!

さて、どうでも良いですが、Paraviの生配信についてはケツカッチンでも何でもないので、折角奈良インタビュー全部流してほしかった。ここを地上波の放送にあわせる必要は、全くないはずですが。。。

 

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