信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】亀田京之介vsジョンジョン・エストラーダ!セミは大激闘、浅海勝太vs狩俣綾汰!

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夏の陣。

7/24(日)はジョエト・ゴンサレスvsアイザック・ドグボエの一戦がありました。

そして日本では、その前日に亀田京之介vsジョンジョン・エストラーダ、当日に野中悠樹vs能嶋宏弥。

野中vs能嶋の試合については、見る術が今の所見当たらないので非常に残念ですね。能嶋のアップセットは是非とも映像で見たい。

ということで、今回のブログでは、亀田vsエストラーダをメインに据えた、ハラダジム興行のFIGHTING BEAT BOXINGの観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 


7/23(土)Fighting Beat Boxing

オープニングバウトは北島利樹(ハラダ)vs山田定幸(Woz)。1戦1敗の北島と、6戦6敗の山田の一戦は、山田定幸という元引きこもりのボクサーが初勝利を目指す、ということで話題になった一戦。どんな形であれ、注目されてこそのプロボクサー。北島もホームでの戦いで初勝利を目指します。

この一戦は、山田が2RTKO勝利で初白星。2016年のプロデビュー以来、苦節6年になろうかというところでの初勝利は、本当に感動します。

試合は4回戦らしく初回からバチバチの打ち合い、その中で光ったのは山田のジャブから右ボディ、左フックを返すというコンビネーションで、北島も気持ちで負けず、懸命に上下に打ち分けて素晴らしい戦いでした。

山田の左フックがカウンター気味にいくつか入り、最後は右ストレートで試合を決めた山田。

勝ち負けはボクサーにとって最も重要なことだし、当然勝利を目指してボクサーはリングに上上がります。それでも尚、きっと負けてこそ得られるものもあるのだろう、と思います。

デビュー以来6連敗、このことこそが、今日の山田の勝利にスパイスを加えた、ということについては言い過ぎではないでしょう。

 

負けに負けない、それこそが、プロボクサーとして最も大切なことではないか、と思います。

ここからこの山田がどんどん強くなって、より上のステージで戦えるようになったら、ボクシング界に新たな風が吹くのかもしれませんね。

↓伊藤記者の記事

www.asahi.com

 

フライ級8回戦

浅海勝太(ハラダ)9勝(4KO)10敗

vs

狩俣綾汰(三迫)8勝(4KO)無敗

ハラダジムの本物路線には恐れ入る、セミファイナル。浅海はホームながらも沖縄の強打者、狩俣を迎えます。ともに好戦的なタイプ、どう転んでも激戦となる一戦です。

初回、先に仕掛けるのは浅海。このジャブが良い。

突き刺すようなジャブをヒット、もしくはブロッキングさせて狩俣の突進を阻みます。狩俣はこのジャブを何とかしたく、右クロスを狙い、躱して左ボディを狙います。

中盤頃にはいくつかのボディを突き刺し、浅海は下がり気味のサークリング。やはり早々に、ともにアクション、手数の多いファイトとなります。

浅海は狩俣の右ストレートをしっかりとかわしています。よく見えています。狩俣としては、右を当てるためには一工夫欲しいところ。

 

2R、明らかにプレスを強めた狩俣。ガードを固めて前進し、左ボディを狙います。浅海はブロッキングで対応、ストレートのコンビネーションがが良く、打ち終わりに必ずジャブを突くのも素晴らしい。

中盤以降、更にボディにパンチを集める狩俣に会場の歓声。浅海も負けじと左右を決め、幾度となく狩俣の顔を弾いています。

3R、このラウンドも浅海がジャブで狩俣の顔を弾いてスタート、接近戦ではボディを叩く狩俣ですが、顔面への右は完全に警戒されてミスブローも多い。

浅海は自身のミスブロー後のフォローが素晴らしく、すぐにコンビネーションを出していますね。これはなかなかできないこと。

このラウンド後半は浅海が旺盛な手数で狩俣の上体を起こし、狩俣はそれに応戦するもののクリーンヒットは浅海が勝ります。

終盤には狩俣の強い右フックがヒット、その後すぐに浅海は左フックをヒットしてやり返します。

4R、互いのパンチが当たる距離で、手を出しつづける両者。期待どおりの展開の中で、多角的なコンビネーションを放っていく浅海と、一発一発を力強く振るう狩俣。

パンチの威力は狩俣の方が強そうですが、とにかくパンチのつなぎがスムーズで、コンビネーションが良く出るのは浅海。

バチバチの打撃戦は甲乙つけがたい時間が続きますが、ほんの少し距離が空いたところでの浅海野ジャブは非常に有効、狩俣を休ませません。

 

5R、このラウンドも開始早々の打撃戦!互いにクリーンヒットを奪い合いますが、前に出るのは狩俣、やや後退しながら対応する浅海!強振する狩俣も、手数を多く出す浅海も、それぞれにかなりのスタミナを使っているように見えますが、こうした場合、「いつでも行く準備」ができるのは浅海のように思います。

いずれにしろ両者死力をつくす大激戦!!

終盤、狩俣が右を決めて浅海はバランスを崩したところで、狩俣がラッシュ!いっときクリンチでしのいだ浅海はその後力強く打ち返し、前のめりになった狩俣に左を決めてダウンを奪取!!何という目まぐるしい攻防!

6R、近い距離での打ち合いからスタート、非常に気持の強い両者は相手を上回るべく手を出し、ここでも浅海が左フックでダウンを追加!!!レフェリーは試合をストップ!!

浅海勝太、6RTKO勝利!!!

とんっでもない大激闘でした。打ち合い上等、バチバチの打撃戦になることを予想はしていたものの、蓋を空けてみれば期待以上の大激闘でした。

おそらく下馬評では狩俣優位だったのではないでしょうか。

浅海、非常に良いキャラクターのこのボクサーは、大手ジムのホープにTKO勝利という殊勲。これで「星を五分に戻した」という文言をつけるには違和感すら覚える勝ちっぷり。今後も本当に楽しみなボクサーですね。

そして残念だった狩俣、非常にアグレッシブで期待大のボクサーだけに、捲土重来を期待したい。

 

フェザー級8回戦

亀田京之介(ハラダ)7勝(6KO)3敗1分

vs

ジョンジョン・エストラーダ(フィリピン)15勝(14KO)8敗1分

亀田京之介の復帰戦、相手は日本でもおなじみ、ジョンジョン・エストラーダ。亀田の大きすぎるマウスはいただけませんが、強敵と戦う姿勢は評価したい。

序盤に強いエストラーダをいなし、カウンターで警戒させ、カッカせずに後半勝負に持っていきたいところですね。

さて、ゴング。

まずはしっかりと距離をとる亀田。エストラーダが入ってきたところに右カウンター。体を振ってプレスをかけるエストラーダは、さほど追い足がなく、足の速い亀田にとってやはり相性は良さそうです。

右ガードをしっかりと口元につけ、右へ左へ細かくステップを刻む亀田、しっかりとエストラーダの強打を警戒しています。そこからジャブ、右ストレートを繰り出して距離をキープ、良い滑り出しです。

2Rもステップワークで翻弄し、長いジャブと右ストレートで釘付けにする亀田。エストラーダはなかなか距離に近づけず、ほとんどパンチも出ません。

 

亀田はこの集中力を継続していきたいですね。

3R、エストラーダはいよいよプレスを強めます。左右のフックを振り回し、亀田に迫ります。

このラウンドは幾度か亀田が詰められる場面もあり、コーナーに詰まってしまうとやはりエストラーダは怖い。

ただ、中盤以降は翻弄した亀田、最後は強い右を叩き込んだところでラウンドが終了。

4R、このラウンドも亀田のジャブとステップワークが冴えます。

5R、後がないエストラーダは歩いてプレスをかけて強打!ただあまり追い方がよくなく、後手にまわってしまっています。

6R、安全運転の亀田ですが、このボクシングが彼の真骨頂。動き回って相手が無理やり来たところにカウンター。ここまで非常に上手く機能しているアウトボクシングですが、やはりどうしてもこういう試合は眠くなってはしまいます。

7Rも展開は変わらず。ふとした時にトリプルのジャブが出る亀田、これはよく練習していますね。最後までうときの落ちない亀田は、ラストラウンドに入っても集中力とステップワークをキープ。最後まで怖さのある強振を繰り返すエストラーダを捌き切り、8Rを戦い抜きました。

 

判定は、77-75、80-72、80-73で亀田京之介。

エストラーダの攻勢点をつけたジャッジもいたようですね。全体的に試合をコントロールしたのは亀田、エストラーダはもっとガンガン行きたかったですね。

 

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