昨日アップしたブログ。
週末の国内戦について書きました。
その中で、石川県の興行の配信の情報があれば教えて下さい、と書きましたら、何と本日英洸貴選手が直接教えてくれました!
石川県でおこなわれる日本ユース・フェザー級タイトルマッチは、北陸朝日放送公式Youtubeチャンネルで生配信の予定だそうです!
まだ公式チャンネルにそのアナウンスがないのですが、確かな情報かと思います。北陸のローカルチャンネルだけに、地元カシミジム所属選手の戦いを流すでしょうから、きっと第1試合から流してくれるはず。ということは、14:00頃からの配信開始になろうかと思います。
↓チャンネル登録して待ちましょう。
さて、ということで7/31(日)は国内興行が盛り沢山。もちろん海外興行も興味深いものがありますが、残念ながら今のところ見る術がありません。。。ということで、今回のブログは週末に行われるShowtime興行、ダニー・ガルシアvsホセ・ベナビデスです。
7/30(日本時間7/31)アメリカ・ニューヨーク
スーパーウェルター級12回戦
ダニー・ガルシア(アメリカ)36勝(21KO)3敗
vs
ホセ・ベナビデス(アメリカ)27勝(18KO)1敗1分
ダニー「スウィフト」ガルシア。スーパーライト級とウェルター級で世界王座を獲得した2階級制覇王者です。
ダニー・ガルシアといえばやっぱり左フック、この思い切り撃ち抜く左フックカウンターは、ガルシア最大の武器であり、ブルータルで印象的なノックアウトをいくつも生み出してきた必殺パンチです。
ダニー・ガルシアはフィラデルフィア生まれですが、両親はプエルトリコ。プエルトリカン・アメリカンのガルシアが左フックが得意、というのはやはり体の使い方的にはプエルトリカンの血が大きいのかもしれませんね。
これまでエリック・モラレス、アミール・カーン、ザブ・ジュダー、ルーカス・マティセ、ロバート・ゲレーロ等から勝利を挙げ、わずかに3敗はキース・サーマン、ショーン・ポーター、そしてエロール・スペンスJr。
まさに「歴戦の雄」と呼ぶにふさわしいボクサーであり、まだまだ王者としての力を持っているボクサーだと思います。
対してホセ・ベナビデスは、「破竹の快進撃で進んだかと思えばウェイトオーバー等の不祥事でブレーキをかける」ことを繰り返すデビッド・ベナビデスの兄で、こちらはテレンス・クロフォードに敗れています。
クロフォード戦で話題になったのはその試合の前のフェイスオフ、あれは今思い出しても台本があるようにしか見えない反射神経をしています。
そのイメージが強いベナビデスはやはり反応は良く、そして兄弟だけにデビッド・ベナビデスによく似ています。
ブロッキングの時にほんの少し体を後ろに引き、ダメージを逃しているところや、左ボディなんかは手打ちに見えて当たる時、最後にクッと下半身をこめるという打ち方。
この二人がスーパーウェルター級で王座を目指すのかどうなのかはわかりませんが、いずれにしろ非常に興味深いサバイバルマッチと言えます。
ガルシアにとっての不安事項は、おそらく初のスーパーウェルター級リミットの試合である、ということと、このガルシアのサイズ(身長173cm)にあります。
ベナビデスは179cmという体格ですが、スーパーウェルター級として173cmはあまりにも小さい。その分、厚い体で仕上げてくるのでしょうが、この辺りのフレームの差は、ウェイトが上がれば上がるほど大きいような気がします。
ガルシアは基本的には絵に描いたようなカウンターパンチャーなので、やや待ちのボクシング。これまでの戦いでは、動き回る相手にやや苦戦という傾向なので、このベナビデス相手であればスタイル的にそこまでのディスアドバンテージはなさそうです。
ベナビデスのブロッキングは非常に堅牢ですが、やはり打つ際にはどうしてもガードが開きます。そこに、ガルシアのカウンターがジャストミートすれば、いかにタフなベナビデスとしても無事ではいられないはずです。
ダニー・ガルシアの大復活に期待!
ヘビー級10回戦
アダム・コウナッキ(ポーランド)20勝(15KO)2敗
vs
アリ・エレン・デミルセン(トルコ)16勝(12KO)1敗
私にとってやや弱く感じるセミファイナルは、アメリカの観戦者にとっても少し弱いのではないか、と感じます。
アメリカからは遠く離れた国、ポーランドのボクサーであるコウナッキは、現在ニューヨークを本拠地として戦っています。
2020年3月、無敗で臨んだロバート・ヘレニウス(フィンランド)とのWBAゴールド・ヘビー級タイトルマッチでは、まさかの4RTKO負け。何かの間違いだ、と臨んだ再戦でも、6RTKO負けで連敗を喫してしまいました。
外国から来て、遅咲きのプロスペクトとも呼ばれたコウナッキにとって、同じ相手に連続KO負けというのは、いったいどれほどの商品価値の低下を招いたのでしょうか。
今回の一戦はその連敗からの再起戦、拠点のニューヨークでファンに良いところを見せたいところ。
対してデミルセン、こちらはトルコ出身のボクサーで、拠点はドイツ。
つまりニューヨークはコウナッキにとっては(対デミルセンで考えると)ホームで、デミルセンにとっては完全アウェー。
「アイスマン」デミルセンは、2019年7月にエフェ・アジャグバ(ナイジェリア)に敗れているものの、そのほかは全勝で、アジャグバ戦でも判定までは粘っています。
このボクサーの実力がどれほどか、というのは、実は映像を見ていないのでわかりませんが、「アイスマン」と呼ばれるくらいだから非常にクレバーな戦い方をするボクサーなのかもしれません。ただ、戦い方関係なくニックネームをつけられるボクサーも多いですから、わかりませんけど。
スーパーライト級10回戦
ゲイリー・アントワン・ラッセル(アメリカ)15勝(15KO)無敗
vs
ランセス・バルテレミー(キューバ)29勝(15KO)1敗1分
セミセミ、Showtimeの本放送のオープニングアクトは、セミファイナルよりも楽しみな戦いです。
15戦してパーフェクトレコードというだけで目を引くのに、あのボクシング一家、ラッセル家の最終兵器、体格にも恵まれたアントワン・ラッセル。
バンタムやフェザーあたりの兄たちよりも、世界中での注目度はのちに上回っていくのかもしれません。しかも、試合も面白い。
そんなわけで、のちのち「ラッセル」といえばこの「アントワン」の事を指す事になるかもしれないプロスペクトの次戦は、元2階級制覇王者のランセス・バルテレミー。
アマ大国キューバの出身でアメリカに亡命、ですが、アマで目立った実績は持っていません。
それでもプロでは非常にやりにくいキューバン・スタイルを駆使して無敗のまま2階級を制覇。2018年3月、日本でもお馴染みの(?)キリル・レリク(ベラルーシ)との再戦(初戦は2017年5月で、バルテレミーの判定勝利)で初黒星を喫し、これはWBA世界スーパーライト級の王座決定戦でしたが3階級制覇はならず。
その後も2019年にWBA世界ライト級王座決定戦でロバート・イースターJr(アメリカ)と引き分ける等、力は保ったままのイメージです。
力を保っている、というよりも、この「曲者」という言葉がよく似合うバルテレミーは、基本的に全体の力が抜けており、スタンスもアップライト、相手の邪魔をするためだけのジャブ(これが裏拳のような、フリッカーのような。。。)を放つもので、バックステップも速く相手からすると相当攻めづらいボクサー。
この一戦の何が興味深いかというと、アントワン・ラッセルは、このバルテレミーすらも倒しきってしまうのか、というところです。
バルテレミーは自ら打って出ないことから隙が少なく、また危機察知能力にも優れているボクサー。この非常にディフェンシブな相手を倒しきってしまうのであれば、アントワン・ラッセルはもう完成されたボクサーなのかもしれません。
前戦ではビクトル・ポストル(ウクライナ)を最終10RTKOでストップしたものの、ポストルの衰えは明らかだった上、ややアントワンのパーフェクトレコードを継続させるためのような早めのストップ。
ゲイリー・アントワン・ラッセル、今回は元2階級制覇王者を完璧なストップで屠ってもらいたいですね。
アンダーカード
その他のアンダーカードには、これまで3度に渡り世界タイトルに挑戦した、セルゲイ・デレビヤンチェンコ(ウクライナ)が登場です。そういえばデレビヤンチェンコは戦争へは行かなかったのでしょうか。
現在3連敗中(といってもそのうちの2敗はGGG、チャーロ)のデレビヤンチェンコは後がない状況で、流石にここは勝ってほしい。対戦相手はジョシュア・コンリー(アメリカ)、前戦でデレビヤンチェンコが判定負けしたカルロス・アダメス(ドミニカ共和国)には2018年に2RTKOで敗れています。
このカードも非常に興味深い(というか、デレビヤンチェンコの状態を確かめたい)一戦ですが、残念ながら放送カードには載ってきていません。
放送・配信
この興行は、日本時間で7/31(日)10:00〜、米国Showtimeで生放送。
しかし、残念ながら日本での放送はありません。。。FITEに頑張ってほしかったですが、日本版FITEはおろかイギリス版FITEでの放送もないようです。
私は仕方ないので米国Showtimeに入り直しますが、リアルタイムで視聴できません。Showtimeはアーカイブがすぐに上がらず、翌日にならないと見れないので、私が視聴するのは日本時間で8/1(月)となりそうです。それまで情報遮断に努めます。多分。
一応、日本でShowtimeと契約する方法を載せておきますが、今もこの方法で契約できるか、保証はできません。
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