信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】英洸貴vs高橋利之、亀田和毅vsウィリアム・エンカーナシオンを視聴!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

8月に入りましたね。7月下旬、私は例年フジロックフェスティバルに行っているので、ボクシングは情報遮断。

そこから戻ってきて8/1(月)、ようやくボクシングの試合を見ます。

まずは国内戦から、ということで、Youtubeで生配信のあった、カシミ興行「拳の嵐」、そして真正ジム興行の「REAL SPIRITS」、両メインの観戦記です。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

7/30(土)拳の嵐

アンダーカードに出場の「ビビンバ力」は英のお兄さんなんですね。「英兄弟」というのはアマ時代から非常に有名な兄弟でしたね。Youtubeの画面に出ているスポンサーにも「焼肉酒場 力」の文字が。

ビビンバ力(カシミ)vs山崎隼人(名古屋大橋)

初回からリングを大きく使ってサークリングするビビンバ、サウスポーの山崎に対していきなりの右を放ちます。ブランクがあったことを考えるとビビンバはよく動きますね。

2Rも同様に大きなサークリングするビビンバ、山崎は強いプレス。山崎がとうとう右を当てた、というすぐ後、ビビンバのカウンターがヒット、山崎はダウン!

立ち上がった山崎に対してパンチをまとめるビビンバ、被弾もありつつも左フックカウンター!試合はストップ!見事な2RTKO勝利で弟、英洸貴にバトンをつなぎました。

 

日本ユース・フェザー級タイトルマッチ

英洸貴(カシミ)9勝(3KO)2敗3分

vs

高橋利之(KG大和)7勝(4KO)4敗

内灘町出身の英、ユースタイトルの凱旋防衛という形になりますが、この「凱旋試合」というものには魔物が潜むと思っています。どうか無事に防衛を果たしてもらいたい。

さて、ゴング。

初回、英は非常に落ち着いており、高橋は速いジャブ、速い左フックと積極的に仕掛けます。

中間距離で、単発気味ながらもスピーディな展開が繰り広げられ、中盤に高橋のジャブの引きにあわせて英が右をヒット。このパンチは高橋にとって非常に危険ですね。このパンチを更にもう一発ヒット、その後は上体を少し動かしながらプレスをかけていく英。

ヒリヒリとした緊張感のある立ち上がり。

2R、プレスをかけるのは英、高橋はサイドにまわり対応。バッティングにより中断後、またも英の右。高橋はフェイントをつかってこの右を出させようとしていますが、それに全くのらない英、非常に冷静です。

英は左まぶたをカット、バッティングのようです。非常に嫌な位置ですね。

3R、高橋はハンドスピードが速く、キビキビと動く素晴らしいボクサー。しかし英は非常に反応が良く、そのリターンが鋭い。全体的に英が高橋の上を行っている、という印象。

 

右と右の相打ち、という危険なタイミングでパンチが交錯。中間距離で駆け引きをしながら打ち合う、という好試合です。

4R、高橋は強振するようになってきました。力強いパンチで英に攻め込みます。

しかし英は非常にディフェンス勘が良いですね。ステップ、ヘッドムーブのディフェンス、そしてカウンター。高橋はあまり力まかせに行っても攻めきれません。

5R、常に2手先、3手先を考えているようにみえる英のボクシング。打ってブロッキング、打って頭をずらす、打って離れる、非常に基本的な事ですが、呼吸をするように自然にこのことができているのは強み、でしょう。安定感が抜群で、とすれば高橋はもう一つなにかがほしい。

6R、これまでよりもやや近い距離での打撃戦。ここでも光るのが英のディフェンスと、タイミングの良いパンチ、そして不意に出るジャブ。高橋はプレスを強めて前進、手も良く出ています。

7R、高橋はプレスを強めて更に前進!しかし英は初回と変わらぬリズムとステップワーク、そして素晴らしいジャブと右カウンター。高橋はこの右カウンターを幾度ももらっていますが、諦めずに手を出し続けます。

ラストラウンド、中間距離から、どちらかが踏み込めば非常に素早いアクションシーンが展開される、ヒリヒリとした緊張感のある8R。

 

私には、各ラウンド少しずつ英が上回ったように見えた完勝でした。

8Rを終えての採点は、77-75、78-74、79-73、3-0で英洸貴。

非常に安定したパフォーマンスを見せた英。高橋も本当によくがんばりましたし、非常にセンスを感じるボクシングだったと思いますが、一歩及びませんでした。

英洸貴は現在23歳。極めて冷静なボクシングには隙が少なく、とても23歳とは思えないほど完成されたボクシングだと思います。

ただ勿論、本人や陣営はまだまだ先を見据えているのでしょう。

今後も非常に楽しみです。

ちなみに、私がこの興行のプレビュー記事を書いた時、「誰か生配信情報あったら教えて下さい」みたいなことを書きました。それに反応してくれたのが、試合数日前の英洸貴選手であり、Youtubeの配信情報を教えてくれました。試合前のボクサーに、なんだか申し訳なかったですが、心から謝意を伝えたいです。ありがとうございました!

7/30(土)REAL SPIRITS

 

フェザー級10回戦

亀田和毅(トライボックス)38勝(20KO)3敗

vs

ウィリアム・エンカーナシオン(ドミニカ共和国)19勝(15KO)3敗

亀田和毅のジム移籍初戦は、強豪、ウィリアム・エンカーナシオン。亀田にとっては主戦場であるスーパーバンタム級から1階級上げての一戦であり、相手が強豪ということでなかなか厳しい試合にもなり得る、とも思っています。(エンカーナシオンもスーパーバンタム級の選手ですが、ここ数戦でフェザー級戦を経験しています。)

さて、この興行はU-NEXTに加入して視聴。さすが2,000円以上もする有料VOD、おそらくカメラも多いですし、入場曲もちゃんと流してくれます。

しかしお客さんの少なさにはちょっとびっくりで、「亀田」ブランドでも今はなかなかお客さんを集められないのでしょうか。

しっかりと仕上がっている感じのする亀田、やや緩みもみえるエンカーナシオン。

さて、ゴング。

まずは亀田がサークリング、鋭い左を飛ばします。スピーディな左をポンポンと出す亀田、非常に調子は良さそうですね。

動きながら攻め時にコンビネーションを打つ亀田は、やはりバランスのとれた好ボクサーで、相対的にエンカーナシオンは非常にスローに見えます。

 

終盤にジャブから左ボディのコンビネーション、これもまた速く、ステップワークも速いため、エンカーナシオンは亀田に近づけません。

2R、相変わらず良い足運びの亀田。ジャブも一発で終わらず、ダブル・トリプルとアングルを変えながら出していきます。

エンカーナシオンは亀田のジャブの弾幕をなかなか破る事はできず、ジリジリと前進するも亀田を詰める事はできません。

また、亀田はコンビネーションの回転力も速く、エンカーナシオンはマダこのスピードに慣れていません。

3R、追いかけるエンカーナシオンは手数が少ないか。今の所、亀田が距離をキープして気持ちよくボクシングをしている印象です。

30秒過ぎ、亀田のボディが浅くあたり、これでエンカーナシオンは後退。タイミングが良かったか、これが効いているかもしれません。これを察した亀田は前に出てコンビネーション、左ボディのダブルでダウンを奪取!

エンカーナシオンは明らかに及び腰で、右を狙うフリだけ。クリンチで凌ぐ気は満々に見えます。

この後も亀田は容赦なく左ボディを叩きつけ、明らかに嫌がるエンカーナシオン!ジリジリ下がるエンカーナシオンに対して、亀田は右を顔面に上手くちらしながら左ボディを連打!

後半にはロープ際、回転力のあるコンビネーションでエンカーナシオンを滅多打ちにして2度目のダウン奪取!

立ち上がったエンカーナシオンはクリンチでその場をしのぎますが、もはやジリ貧か。

4R、ワセリンを塗りたくって時間稼ぎをするエンカーナシオン!これはそろそろ決着の予感。

亀田はペースを変えず、サークリングから速いジャブ!中盤、またも左ボディを効かせた亀田はラッシュ、上下への打ち分け、そのアングルもまた素晴らしい。

 

後半にも左ボディを起点にラッシュ、左右様々なアングルから攻撃をしかけたあと、フィニッシュはやはり左ボディ!!!

レフェリーが10カウントを数え上げ、亀田和毅、見事な4RKO勝利!!!

いやー、見事、見事な亀田和毅劇場でした。

エンカーナシオンがこんなにもボディが弱いとは思いませんでしたが(それと正直、あまり多くの試合を見たわけではありませんが)、亀田和毅のベストバウトがここに来たんじゃないでしょうか。

とにかく足運び、素晴らしいジャブを起点としたリードの多彩さ、そしてこれまでも武器として活躍していた回転力のあるコンビネーション。

亀田の良いところばかりが見えた、という試合ではありましたが、ここにきて存在感を示したのではないでしょうか。

いずれにしろ、このウィリアム・エンカーナシオンを相手に4RKOという結果はものすごいもの。素晴らしい一戦でした。

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