信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】オレクサンドル・ウシクvsアンソニー・ジョシュア2!!返り討ちか、リベンジか。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

この日をもって、秋のビッグマッチシーズンが到来します。(とかいいつつ、まだ決まってない試合だらけですが。。。)

このような試合を「ビッグマッチ」と呼ばずして、何をどうビッグマッチと呼べば良いのかわかりません。そう、いよいよ我らが地球は、3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチを迎えます。

オレクサンドル・ウシクvsアンソニー・ジョシュア。

地上最強のボクサーであるヘビー級の3団体統一戦には、最強の証明であるリング・マガジンの王座もかけられる、とのこと。この王座はタイソン・フューリーが持っていた王座でしたが、返上したことで、このウシクvsジョシュアの一戦に載せられる事になりました。

という事で今回は、オレクサンドル・ウシクvsアンソニー・ジョシュアをメインに据えた、サウジアラビア・ドバイスタジアムの興行をプレビューです。

 

8/20(日本時間8/21)サウジアラビア

WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一タイトルマッチ

オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)19勝(13KO)無敗

vs

アンソニー・ジョシュア(イギリス)24勝(22KO)2敗

元世界クルーザー級「Undisputed」王者、オレクサンドル・ウシク。第一回目の開催となったWBSS(World Boxing Super Series)クルーザー級トーナメントに優勝し、2018年に4団体制覇王者となったオレクサンドル・ウシクは、その偉業を引っさげてヘビー級に挑戦。

すでに時代は2m超えの大型巨人が跋扈する「大型ヘビー級」の時代であり、190cmそこそこの身長しかないオレクサンドル・ウシクの挑戦は無謀かと思われていました。

2019年10月にチャズ・ウィザースプーン(アメリカ)戦、2020年にデレック・チゾラ(イギリス)戦を戦ったウシクのパフォーマンスはそれほど良いとは言えなかった、ということもあり、ヘビー級転級3戦目にして、当時世界ヘビー級3団体統一王者だったアンソニー・ジョシュア(イギリス)に挑むことについては、勝敗についてはネガティブな意見も多かったのではないか、と思います。

 

198cmの身長と208cmのリーチに恵まれた、ロンドン五輪金メダリストにしてサイボーグのような王者、アンソニー・ジョシュア。

イギリスでの人気は圧倒的で、ジョシュアひとりでスタジアムを満席にできるかもしれません。

アンディ・ルイスJr(アメリカ)に敗北を喫し、その打たれ脆さとハートの脆さを露呈したものの、再戦では安全圏をキープしてリベンジ。ここでは、それらの弱点を補えるボクシングテクニックを見せた、と言って良いと思います。

無差別級であるヘビー級は重い方が有利、他の階級のボクサーたちと違って脂肪をつけて臨むケースが多い中で、アンソニー・ジョシュアの体つきはしっかりとビルドアップされ、筋肉の鎧をまとったボディビルダーのようです。

その体つきはフロックではなく、そのパワーで叩きのめし、ストップして来た相手は実に24勝中22KOというKO率にあらわれています。

この、ウシクにとって圧倒的不利予想となった一戦において、完璧なアウトボクシングで序盤からウシクがジョシュアを圧倒。

中盤、ジョシュアが盛り返しかけるも、それを許さず、終盤にもジョシュアはその体格差を活かして潰しに行けず。

結果、2〜5ポイント差をつけてオレクサンドル・ウシクの「完勝」という内容でした。

 

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

「ジョシュアが負けるとすれば、この展開」という流れを、まるで針の穴に糸を通すように遂行してみせたウシク。

この一戦にはもともと再戦条項があり、当初は2022年春の予定でしたが、ロシアによるウクライナ侵攻のために消滅しかけ、それでもここにきて締結した、という流れです。

時は2022年8月20日という日程に落ち着き、それはもう目前に迫っています。

現在(8/15)時点では、オッズはウシク優位と出ています。

ただ、前戦はウシクの完勝であっても楽勝ではありませんでした。

改めて、この試合を考察してみると、ウシクは機動力を活かし、様々な仕掛けを持ってリングに上がり、常にAJに考えさせ、その出足を鈍くさせていた、と考えます。

 

AJはそのウシクの策にはまり、自らの利点を活かして強引に攻めきれなかった、というのが大きな敗因だと思います。

そしてこれは推察ですが、もしかするとAJはインターバル中、陣営から、ポイントについて「問題ない」(もしくは勝っている)と言われていたのではないか、とも思います。そうすると、あの最終回の「焦りのなさ」や「負けた時のさっぱりした感じ」にも納得がいきますし、このウシク再戦に向けてロベルト・ガルシアを新たなトレーナーに迎えたことにも得心します。

これまでのトレーナー、ロバート・マクラケンはアドバイザーとなり、指導からは離脱させるもチームに入れておく、というやさしさ(?)を見せるあたりはジョシュアっぽいが、事実上、新たなチームと言って良いでしょう。

ロベルト・ガルシアは、新たに参入したチームだからこそ、ウシク撃破という結果が必要であり、そのためにする進言は、もしかすると知らぬ間にぬるま湯となってしまっていたジョシュアのチームに喝を入れる起爆剤に、十分になり得ます。

さて、ウシクはというと、アナトリー・ロマチェンコに指示を仰ぎ、調整中。

もちろんここに油断は一切なく、おそらくジョシュアを強敵と見てしっかりと準備をしているはずです。

「再戦」というのは、勝った方がやりづらい、とよく言われます。

しかし、今戦のウシクに限っていえば、祖国の状況を鑑みると、その事はすでにあまり関係のない所まで来ているでしょう。

前戦で、ヘビー級において最大の勝利を掴み取ったオレクサンドル・ウシク。今回のジョシュアは、おそらく前回よりも強いジョシュアが出てくるとは思いますが、ここはまた、歴史的な1勝を挙げてほしい、と願わずにはおれません。

 

ライトヘビー級12回戦

カラム・スミス(イギリス)28勝(20KO)1敗

vs

マシュー・バウダーリーク(フランス)21勝(12KO)1敗

前戦でジョシュアvsウシクのアンダーカードに登場したスミスが、今戦でも登場です。

カラム・スミスは2020年12月、カネロ・アルバレス(メキシコ)に判定負けを喫しますが、その後ライトヘビー級に転級してヒルベルト・レニン・カスティーリョ(ドミニカ共和国)に2RTKO勝利。ドミトリー・ビボル(ロシア)やマーカス・ブラウン(アメリカ)ともフルラウンドを戦ったカスティーリョを序盤KOとは、もしかしたらこの階級の台風の目になりうるボクサー、なのかもしれません。

対するはマシュー・バウダーリーク(読み方は違うかも。。。)というフランス人の好戦績ボクサーで、映像は見れていません。

 

そこそこの戦績のボクサーを相手にしっかりと勝利を積み重ねてきているボクサーで、現在3連続ストップ勝ちと調子も良さそうですね。

このバウダーリークが勝てば大きなアップセット、スミスとしては勝利だけでなく内容も問われる一戦となりそうです。

ヘビー級12回戦

フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)14勝(12KO)無敗

vs

チャン・ツィーレイ(中国)24勝(19KO)無敗1分

この一戦は、本来2022年5月7日(日本時間8日)、カネロvsビボルの興行にセットされていたものでした。

しかし興行直前、フルゴビッチが出場を辞退(4月上旬にお父さんが亡くなり、十分菜トレーニングを積めなかった、ということが理由だそうです)し、ここにずれ込んできました。

「ヘビー級のアジアン・ボクサー」として名前が売れてきていると思われる、チャン・ツィーレイ。兼ねてから「チャンス」を求めて戦い続けてきましたが、この一戦は彼のいう「チャンス」となり得る試合に違いありません。

ツィーレイは現在39歳、アマでも北京五輪で銀メダルを獲得しています。ロンドン五輪にも出場し、準々決勝でアンソニー・ジョシュアに敗北しています。

 

2014年にプロデビュー、初戦からアメリカで戦い続けるチャンは、現在一つの引き分けを挟み23連勝中。引き分けも、序盤にダウンを何度も奪ったものの、その後は貧血を起こしてしまい、ろくに戦えない状態で何とかドローに持ち込みました。とんでもない精神力でさて、フルゴビッチ。

恐ろしすぎる「猛獣」、フルゴビッチはリオ五輪で銅メダルを獲得し、2017年にプロ転向。

「ザ・アニマル」とのニックネームのようですが、その愛称はフルゴビッチのボクシングを表しているか、と言われるとそうは思いません。

このフルゴビッチは、ややアップライト気味の構えから強弱をつけたコンビネーションで相手を追い詰める、正統派ボクサーだと思います。

コンビネーションと、その一つずつのパンチのアングルの良さ。あのハンドスピードで、あの回転力で来られるので、相手がブロッキングで固まってしまうとやりたい放題。

アジアヘビー級最強ボクサーのチャン・ツィーレイは、クロアチアの猛獣にどこまで通用するのでしょうか。ツィーレイがもしここを乗り越えることができたならば、大きな道が開けそうな予感もしますね。

 

クルーザー級10回戦

バドゥ・ジャック(スウェーデン)26勝(16KO)3敗3分

vs

リチャード・リベラ(アメリカ)21勝(16KO)無敗

メイウェザー・プロモーションからバドゥ・ジャックが登場です。

2019年にマーカス・ブラウン(アメリカ)、ジャン・パスカル(カナダ)に2連敗するも再起、ここまで4連勝のジャック。

対戦相手のリベラは好戦績ではありますが、ここまで強豪との対戦経験はありません。

キャリアもしっかりとあるボクサーなので、ジャックとしても油断はできないものの、これまでの戦歴を見ると格下なのは明らかですね。

 

【放送・配信】

この興行は、イギリスではSKY Box Office、その他の国ではDAZNで生中継。

DAZNでの配信が有るか無いか、で話題にもなっていたようですが、無事、配信決定のニュース。(私は有るものだと思っていましたけど、結果オーライ)

この興行の時間は、イギリスの時間に合わせての興行だそうです。SKY Box Officeの中継は、現地(イギリス)時間の8/20(土)の15:00〜。メインは22:54〜とのことなので、日本時間では8/21(日)AM6:00かAM7:00頃のメイン開始となりそうです。

日本での開始の時間は8/21(日)AM1:00。全部見るには超早起き又は超夜更かし。私はヘタレなのでアーカイブで見ます!

↓DAZNはこちらから

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