信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

井上尚弥がWOWOWに登場。vsドネア戦を振り返る!

WOWOWさんがまたやってくれた、Vol.2。

8/8(月)はGGGvs村田諒太を録画放送、何がすごいかっていうのは本人解説、というところです。

そして8/15(月)、井上尚弥vsノニト・ドネア。この日のWOWOWは、会場に井上尚弥、そして父の井上慎吾。実際、井上vsドネア2に関しては何度も見返した人も多いと思いますが、WOWOWで見るのはまた格別。

今回のブログでは、WOWOWでの録画放送、その感想戦。

↓GGGvs村田

boxingcafe.hatenablog.com

 


井上拓真vs古橋岳也の感想

改めて見ると、やっぱり井上拓真の巧さは尋常ではありません。

タイミング抜群のアッパーカットは本当に素晴らしいですし、ポジショニング、そして攻められた時に見せる相手の背中側近くまでまわるサイド(?)ステップ。

その相手の距離から離れてもすぐに攻撃できるあの反応も素晴らしいですね。

そしてディフェンステクニック、古橋の右ストレートに対して微妙に左肩を上げる事でその軌道をそらし、被弾を回避。

時にこれは失敗することもありますが、井上拓真はまさにディフェンスマスターです。

その上で、逃げ回るアウトボクシングではなく、時に迎え撃ち、しっかりとしたスタンスで相手を迎え撃つタイプのボクシングで、非常に力のこもったパンチを打っています。

知っていたはずですが、古橋岳也のタフネスは、異常ですね。

ここまで打たれて倒れないどころか動きも落ちない古橋は、長くボクシングをやってきて「もらい方」を理解でもしているのかもしれません。

 

決して器用とは言えない古橋が、自らの身体を犠牲にしながらも少しずつ成長し、この日本のトップクラスのレベルまで登ってきた、ということは本当に素晴らしい事ですね。

それでもやはり、ボクシングとしては井上のほうが何枚も上手、言い方は悪いですが、頭から攻める古橋の第3のパンチすらも被弾しない、ということが本当にすごい。これはおそらく、アウトボクシングを生業とするボクサーなら、古橋のバッティングを嫌がり、ペースを崩してしまうでしょうし、同じくインファイト出迎え打つボクサーであれば、必ずどこかで頭があたってしまうことでしょう。

井上兄弟は、バッティングすらももらったことがないような気がします。

しかしこれ、パンチスタッツはどれくらいになるのでしょうか。古橋の手数は本当に尋常ではなく、井上拓真もそれにあわせて手数は非常に多い。井上拓真の場合は、ヒット率もものすごいことになっているはずです。私はこの試合をESPNでみたはずですが、いつものようなパンチスタッツは出ていなかったかもしれません。

 

なので、CompuBoxで調べてみると、12Rを通してのトータルパンチは、井上206/585、古橋が135/785。やっぱり井上のヒット率は素晴らしく(35.2%)、古橋の手数は素晴らしい。

ちなみに、古橋はこの試合のうち、248発のジャブを打っていますが、データ上であたったのはたったの3発。これは恐ろしい数字。井上はほとんどジャブをもらっていません。

やっぱりこの試合は素晴らしい試合で、井上拓真が実力的にも戦略的にも上回った、という一戦であったとは思います。しかし、古橋も悪魔的なスタミナ、そして怪物的なタフネスを見せつけ、日本のスーパーバンタムというものを示してくれたと思います。

井上拓真はバンタム、という話ではありますが、もし世界戦をするのであれば井上尚弥の返上待ち。そうなると、井上尚弥が4団体制覇を果たすその日、世界タイトル戦ではない試合をしなければいけませんね。

強豪外国人相手でも悪くはないのですが、誰との一戦が見たいか、というと私は亀田和毅。

どうでしょうか、年末というか井上尚弥vsポール・バトラーのセミあたりで。これは非常に興味深い試合になると思いますが。日本人ボクサーは、井上尚弥の前に、その門番である井上拓真を倒してからいってほしい。

 

井上尚弥vsノニト・ドネアの感想

西岡利晃の夢を破壊してから、もう10年。

あの頃は、本当のレジェンドボクサーに挑んだ西岡利晃は、日本ボクシング史上稀有なボクサーであり、なかなかその代わりは現れないだろう、と思っていました。

しかし、そこから10年、落ち込んだ時期も確かにありましたが、そのレジェンドボクサーが、日本人ボクサーに「挑む」という構図の試合が実現するとは全くもって考えられません。

確かにこの試合は、双方がベルトを持っている王者同士の一戦ではあるものの、これまでの戦いでは井上の方が優位であり、ドネアが井上に挑戦する、という構図となってしまったことは否めません。

まずは開始5秒でのドネアの左フック。これは会場でみたところ、あたったように見えませんでしたし(ガードの上)、映像で見てもやはりそうでした。

 

しかし、井上によればこれはヒットしており、これで気を引き締めたと。

そこからこの絶妙な距離感での攻防は、トップ選手同士が相対する時の至上の時間。この時間がもっと続いてほしかった。

そして後半になるに従い、プレスを強めていくドネア、それにカウンターをあわせる井上。

ドネアもしっかりとバックステップができており、しかもそのバックステップのあとすぐに攻撃に移れていることから、やはり調子は悪くなかったことが推察されます。

そして初回最後の鬼のようなカウンター。速すぎる。。。

ドネアは立つには立ちましたが、意識を失って、何が起こったかわからない状況。ラウンド途中でレイチェル婦人からの声でファイティングポーズをとった、とのことでしたが、ここでファイティングポーズを取れたというのがノニト・ドネアの素晴らしいところだと改めて思います。

2Rに入っても回復しなかったドネア、その後も様子をしっかりと観察できるところが井上のモンスターたる所以であり、そこから一発効かせるともうあとは蹂躙。この状態の詰めから、逃れられるボクサーはこの世にいないでしょう。

改めて見ると、本当に早い試合でした。もしかしたら、ドネアの戦い方次第ではもっと長引く試合になったかもしれません。ただ、ドネアは真っ向勝負を選択、この負け方は想像していなかったかもしれませんが、井上の強さは十分に認識していたはずで、リスクをとって壮絶に散った、ということでしょう。

 

井上尚弥というボクサーは、やっぱりまだまだ、まだまだ底が見えません。

いったいいつになったら、井上が苦戦する姿が見れるのか。

井上vsドネア1については、井上もやはり「人間」だったと感じられる試合内容ではありましたが、あの2019年11月から2年と半年、コツコツと努力ができる天才である井上尚弥が向上していない訳もありません。

ドネアは、形こそ違えど「かつての力を取り戻した」という雰囲気でしたが、井上は「更に向上した」。

初回の右ストレートも、2Rに試合を決めた、ともいえる左フックも、両方ともドネアのテンプル。これで完全に脳を揺らせるのは、やはり圧倒的なパワー、そして圧倒的なタイミング。

35歳で引退を公言している井上尚弥、リミットはあとたった5年。

歳をとったあとは、倒しに行かなくても良いので、できれば40歳くらいまではやってもらいたいですね。

 

井上尚弥はこう語る

以下はWOWOWで井上本人が語ったことです。

・キル・ビルのテーマは、井上尚弥からお願いした。この曲は特別なので、ドネア戦のみにしようと思っていたが、ドネア2ということでお願いした。

(ということは、次からはDepartureかな?)

・最初のドネアの左フックはドキッとした。眼窩底骨折を思い出した。

・ドネアは予想以上にプレスをかけてきた。(慎吾トレーナーより)

・初回はポイントを取らないといけない、と思っていた。最初の左フックの印象が大きかったため。

・初回最後のカウンターは練習していたパンチ。ワンツーの踏み込み(タイミング)でワン(ジャブ)を打たないコンビネーション。その「出さないワン」のときにドネアが反応して右を出そうとしたのが、結果的に「出さないワン」がフェイントになっていた。

 

・井上尚弥の「行かないよ」に対して慎吾トレーナーは「それで良い」と。

・2Rは効いているのがわかった。それでもドネアのパンチを警戒しながら、ちゃんと見ていた。

・最後の左フックは手応えがあった。

ポール・バトラーについて

・足がよく動き、自分の距離をしっかりと保つ

・教科書どおり

井上尚弥はやはり相手を過大評価しています。井上からすると、ディフェンシブなボクサーだけに、時間がかかりそう、というイメージだそうですが、傍からみていると、正直、初回にカウンターが決まってその一撃で終わるパターンが30%〜40%位の確率で発生しうる、と思っています。

すでに、あとはバトラーが何ラウンド持つか、というところが焦点であり、後半まで行く可能性は少ない、と言えると思います。

 

別にバトラーが弱い、と言っているわけではなく、当然れっきとしたツータイム・チャンピオン。非常にやりづらさ、そして崩れにくさもあるボクサーです。

それでも尚、やはりエマニュエル・ロドリゲスを相手に初回にダウンを奪われた印象が拭えず、もしあのパンチが井上のパンチだったらあそこで終わっていた、これこそが私は初回で終わってしまうのではないか、と思ってしまうところです。

いずれにしろ、井上の勝負は今やスーパーバンタム級。今後の戦いが楽しみですね。

↓ポール・バトラーって誰?という方はこちら

boxingcafe.hatenablog.com

 

いずれにしろ、この一戦が何ラウンドで決着がつくか、というとバトラーの動き次第。アラン・ディパエンのように手を出さず、縮こまるだけなら意外と長引くのかもしれません。(ただ、バトラーにはムエタイあがりのディパエンほどの頑丈さはないようにも思います。)

もし、ほんの少しの可能性にかけるのであれば、バトラーもドネアのように出てくるべきであり、ただそうするとあっという間に試合は終わってしまうでしょう。

それでも、「ボクシングは何が起こるかわからない」という使い古された言葉あるように、井上の調整失敗、体調不良等々も含めて、当日を見てみなければわかりません。と、言っておきます。

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