信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】フィゲロアvs「サムライ」リピネッツ!世界戦2つを従えたシルバー戦、Showtime興行のプレビュー!

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8/20(日本時間8/21)に行われる数々の興行の中で、最も注目度が高いのはオレクサンドル・ウシクvsアンソニー・ジョシュアで間違いありません。

世界中のボクシングファンならずとも、注目すべき試合でしょう。

しかし、アメリカにも注目すべき興行があります。

ダブル世界タイトル戦をアンダーカードに擁した、WBCシルバー王座戦。アメリカではShowtimeで放映されるPBC興行で、この興行は本当に興味深い戦いが繰り広げられます。

 

本来、エイドリアン・ブローナーvsオマール・フィゲロア、という一戦でしたが、直前になってブローナーが撤退、アンダーカードに出る予定だったリピネッツが繰り上がってメインに。ボクシング界の犯罪者PFP(現役では)のブローナーが撤退したことで、このメインに俄然興味が湧いてきたのは内緒です。その前から、アンダーカードには魅力的なカードが揃っていたので、これで無敵です。

ということで今回は、オマール・フィゲロアvsセルゲイ・リピネッツをメインに据えた、PBC興行をプレビュー。

 


スーパーライト級12回戦

オマール・フィゲロア(アメリカ)28勝(19KO)2敗1分

vs

セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)16勝(12KO)2敗1分

WBCのシルバー王座戦で、WBC世界王座への挑戦者決定戦でもあります。このWBC王座は、ホセ・セペダとレジス・プログレイスが決定戦を行う予定ですね。

さて、オマール・フィゲロア。荒川仁人(当時ワタナベ)との超大激闘からもう9年。2013年に行われたこの試合は、世界中で大きな話題となった一戦でしたね。

その試合を含め、引き分けを挟んで22連勝を記録するも、2019年7月にヨルデニス・ウガス(キューバ)に完敗、再起戦でもアベル・ラモス(アメリカ)にまさかのストップ負けを喫してしまったオマール・フィゲロアJr。かつての勢いはどこへやら、現在は停滞も甚だしいですね。

今や弟であるブランドン・フィゲロアの方が有名ではないでしょうか。

本来戦うはずだったエイドリアン・ブローナーは、ふたりがライト級のトップ戦線にいた時からの縁で、ブローナーがWBCの正規王者だったとき、フィゲロアは暫定王者となりました。その後、ブローナーは結局王座を返上してフィゲロアが正規王者に昇格し、交わらず。

 

この試合を楽しみにしていたファンもいたのかもしれません。

しかし、フィゲロアもその王座を返上、かねてからライト級での減量苦が伝えられており、スーパーライト級へ転級。それでもノンタイトル戦で体重超過をかます等、この頃から歯車が狂い始めたのかもしれませんね。

ともあれ、今回の相手は元IBF世界スーパーライト級王者、セルゲイ・リピネッツ。

「サムライ」というニックネームを持つカザフスタン生まれのウクライナ人(現在ウクライナ国籍)は、2017年に近藤明広(一力)との王座決定戦で戴冠しています。

しかし、初防衛戦で迎えたのがマイキー・ガルシア(アメリカ)。ここで敗北してしまったリピネッツは、ウェルター級で復帰、2020年10月にはカスティオ・クレイトン(カナダ)とのIBF世界ウェルター級暫定王座決定戦を戦うもドローで戴冠ならず。

 

前戦は2021年4月、ジャロン・エニス(アメリカ)と戦い初のKO負けを喫し、ここが再起戦となります。

フィゲロアにしても、リピネッツにしても、敗戦からの再起戦であり、しかもその敗戦というのが1年以上前のもの。なのでともにあまり状態がわかりません。

ちなみに、ふたりとも、前戦は6Rで試合が終わっていますね。不思議なご縁ですね。

ここはやはり非常に真面目な感じのする(ただのイメージ)リピネッツを応援ですね。ただ、一つ懸念事項としては、これまでウェルター級で戦っていたリピネッツが、突然のスーパーライトで行けるのかどうなのか。。。フィゲロアも怪しいものですが。

↓エニスvsリピネッツの観戦記

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WBA世界スーパーライト級王座決定戦

アルベルト・プエリョ(ドミニカ共和国)20勝(10KO)無敗

vs

バティル・アフメドフ(ウクライナ)9勝(8KO)1敗

ひっそりと行われる感じのある、WBA世界スーパーライト級王座決定戦。

これまでなかなかチャンスの巡ってこなかったアルベルト・プエリョは、2019年にWBA世界スーパーライト級暫定王座を獲得しています。

しかし、当時のWBAは王座乱立の時代、正規王者との統一戦というのは行われませんでした。そして、WBAの施策により暫定王座は消滅、指名挑戦者となったプエリョは待ちに待たされてしまいました。

ここにきてようやく落ち着き、WBA世界スーパーライト級王座が空位となった時点で、ようやく巡ってきたチャンス。

非常にスキルフルなボクサーで、華麗。かなりやりづらいボクサーで、強く、しかもメジャーではないので、かなり敬遠されるタイプのボクサーです。

 

対してバティルザン・アフメドフ。このボクサーは中央アジアの出身である、ということが間違いない見た目のボクサーで、生まれはウズベキスタン。しかし、リオ五輪にはトルコ代表として出場しており、現在はウクライナ国籍ということでもう何のこっちゃわかりません。

ただ、そのボクシングを見るとウズベキスタン人だということが非常によくわかります(個人的な偏見です)。

非常に硬質なパンチを持ち、決して速くはありませんが小気味良い回転力のあるボクサーで、アグレッシブなサウスポー。そう、まるでムロジョン・アフマダリエフをでっかくした版です。

そんな攻撃力抜群のアフメドフが、スキルフルでいなす、ごまかすのが巧いプエリョに挑む。

ホコタテ対決、ともいえるこの一戦は、どちらのスタイルが上なのか、という勝負であり、こういう試合は私は非常にそそります。

 

なので実は、ブローナーvsフィゲロアなんかよりもこっちの方が十倍以上は楽しみだったセミファイナル。

プエリョの前戦。デビッド・モレルvsアランテス・フォックスという誰も気にかけない世界タイトル戦のアンダーカード。↓

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WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)26勝(20KO)3敗1分

vs

エクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)15勝(10KO)無敗3NC

セミセミは、日本のボクシングファンとしても行方が気になる、WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。何せ我らが内山高志が保持した王座であり、この階級くらいまでなら日本人ボクサーだって十分に世界に届きます。

王者、ロジャー・グティエレスは2021年、レネ・アルバラード(ニカラグア)を大接戦の末破って王座に就き、再戦ではより明確に降してみせました。

アクティブに攻めてくるアルバラードに対し、くっついたり離れたりと自分のボクシングを貫いたグティエレス、このボクサーは思ったよりもテクニシャンです。

 

対戦相手は、エクトル・ルイス・ガルシア。

前戦で、アップセットでクリス・コルバート(アメリカ)を破り、コルバートの持っていた氏名挑戦権を奪い取ったボクサー。

↓ガルシアのアップセット!コルバート戦。

boxingcafe.hatenablog.com

このコルバート戦は、本来はコルバートがグティエレスに挑戦する試合でした。しかし直前でグティエレスが離脱、代役としてガルシアに白羽の矢が立った、という試合。

千載一遇のチャンスをものにしたエクトル・ルイス・ガルシアというボクサーは、ハートが強く、恐れを知らないボクサーなのかもしれません。

コルバート戦は相性的にも良かったかもしれません。グティエレスvsコルバートならコルバート優位だったと思いましたが、ここはわかりませんね。グティエレスはレネ・アルバラードとも対等に渡り合っていました。

これは非常に興味深い一戦です。

 

ブランダン・リー(アメリカ)25勝(22KO)無敗

vs

ウィル・マデラ(アメリカ)17勝(10KO)1敗3分

ブランダンなのかブランドンなのか、非常に迷いますが、やっぱりブルース・リーの息子と区別をするためにブランダン・リーと呼びます。

リーは本来、ジェイク・ポールvsハシム・ラクマンJrのPPVのアンダーカードに出場予定でしたが、これはメインがとんでしまってキャンセルに。

そこからの仕切り直しの一戦です。

このウィル・マデラというボクサーは、2020年7月、フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に初回KO負けを喫しているボクサーですね。

「ライジングスター」という言葉がよく似合うブランダン・リー。今回も好戦績のボクサーですが、豪快なノックアウト勝利を期待したい。

 

【放送・配信】

この放送は、アメリカではShowtimeが生中継。

残念ながら、日本での配信はなさそうです。FITEがESPN放送に加え、Showtimeも放送してくれれば完璧なんですけどね。

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