信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】エマニュエル・ナバレッテvsエドゥアルド・バエス!サンディエゴのメキシカン対決!!

個人的な話をすると、8/19〜8/21まで、国体のブロック予選に行ってきました。

今回は教え子の付添、サブセカンドを務めてきました。弱小県なので、結果は言わずもがなではあるものの、教え子の成長に感動を覚えます。

敗北というのは弱さの証明ではなく、伸びしろの確認。勝つも負けるも時の運、今後も頑張っていきたいと思います。

そんなわけで忙しかったので、週末に行われた興行はもちろんほとんどディレイ視聴。

(ウシクvsジョシュアだけはリアタイ視聴しましたが)↓

boxingcafe.hatenablog.com

 

ということで今回の観戦記は、ESPNで放送されたナバレッテvsバエス!

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com


8/20(日本時間8/21)アメリカ・サンディエゴ

ミドル級4回戦

ニコ・アリ・ウォルシュ(アメリカ)5勝(4KO)無敗

vs

レイジェス・サンチェス(メキシコ)7勝(3KO)2敗

アメリカはサンディエゴ、ペチャンガ・アリーナ。この名称を聞いて何かを思い起こすのは、相当、いや信じられない程コアなボクシングファンかもしれません。

この会場は、1973年3月31日、ケン・ノートンがモハメド・アリの顎を砕いたという会場。

完全にアンダードッグだったケン・ノートンは序盤にアリの顎を粉砕(ノートン自身は12Rに砕いた、という証言をしているそうです。)、その後判定勝利をものにするウルトラスーパービッグアップセット。

半世紀前の出来事ではありますが、その後のモハメド・アリの復帰(復帰初戦でノートンに雪辱、ジョー・フレージャーへの雪辱、そしてジョージ・フォアマン戦でのキンシャサの奇跡)は小説にしたってお釣りがくるほどの出来事。

そんな因縁深い会場で、アリの孫であるニコ・アリ・ウォルシュが、自身のキャリアで唯一倒しきれなかったレイジェス・サンチェスとの一戦を迎えます。

 

ただの4回戦ではない、エンターテイメント性を孕んだ4回戦ともいえるでしょう。

ということでゴング。

まず快調に攻めるのはニコ・アリ。以前に比べて動きが全体的にシャープになった印象のするニコ・アリは、ジャブからしっかりと組み立てるオーセンティックなタイプのボクサーに成長しています。

サンチェスは流石メキシカン、時折力強い攻撃を見せています。

ニコ・アリはボディジャブもよくでており、後半にはサンチェスが攻めてきたところでショートの右、そしてボディにもパンチを散らす等成長を窺わせます。

2R、よりアグレッシブに出てくるサンチェス。浅くですが、前半に右オーバーハンドをヒット。

ニコ・アリはそれに対してもプレスを緩める事なく、サンチェスが出てくるところにあわせて左右のボディをヒット。特に右ボディは遠い距離からでも近い距離からでも当てています。

後半、サンチェスの左をかわして右ボディから左のボディ!その後、サンチェスは右フックを返しますが、耐えられずにダウン!そしてカウントアウト!

ニコ・アリ・ウォルシュ、2RKO勝利!

見事な左ボディでしたね!良いタイミングで入った、と思いましたが、こういうボディは耐えられません。

着実な成長を見せているニコ・アリ・ウォルシュ。今後も楽しみなボクサーですね。

 

ウェルター級10回戦

ジョバンニ・サンティリャン(アメリカ)29勝(16KO)無敗

vs

フリオ・ルナ・アビラ(メキシコ)19勝(10KO)無敗2分

「Gallo de Oro」サンティリャン。そのニックネーム(Golden Boy)に反して、やや冴えない試合が多いイメージ。なので個人的にはルナ・アビラという謎の(映像探しても出てこない)ボクサーに頑張ってもらいたい思いが強い。

さて、ゴング。

まずはサウスポー、サンティリャンがプレスをかけてグイグイいきます。こうしてしっかりとプレスをかけ、メキシコ系アメリカ人らしい戦いをするサンティリャンは、いつも思うがややパワーレスに感じます。パンチは派手に打つんですけどね。

ルナは下がりながら対応、ただ、常にロープを背負う戦いを強いられ、やや腰が高いところもあり、アップセットの芽は低そうに見えます。

2R、サンティリャンは引き続きプレス。こうして圧倒的優勢に試合を進めながらも、倒しきれないのが私のサンティリャンのイメージ。

そろそろこのプレスに慣れてきたのか、ルナはステップワークやロープの振り幅を使い、上手くサンティリャンのパンチからエスケープしているように見えます。

そして、結構ルナのノーモーションの右が当たり始めています。思いの外リーチの長いこのルナ・アビラというボクサーは、上手そうに見えませんが当て勘が良いのかもしれません。

 

3R、サンティリャンのプレスがやや弱まったのか、ルナがストレート系のコンビネーションを多く使うからなのか、ルナがロープを背負う事は徐々に減っていきます。

4Rも前に出て攻めるのはサンティリャン。しかし、あまり的中率は良くありません。ここでもルナの長い左右のストレートは非常に厄介、あまり下半身は安定しないまでもコンパクトに振るって来るフック、アッパー、そして大きくサイドに回るステップもサンティリャンを困らせているように見えます。

5R、猛攻の頃になると、ほぼリング中央での戦い。サンティリャンが打ち込むとルナは下がりますが、ロープに詰まるところまでは行きません。

削られているのはたしかにルナの方ですが、どちらかというと被弾はサンティリャンの方が多くないだろうか。

6R、ここでサンティリャンはチャージ。更にプレスを強くしてルナを押し込んでいきます。

しかしそれも序盤のみ、ルナはステップワークと長いストレートでこのサンティリャンのプレスをかわし、自分のパンチを当てていきます。これは。。。サンティリャンは何か策がないとズルズルいってしまいそうな感じ。

7R、ここまでのESPNの採点ではドロー。序盤3Rはサンティリャン、4R以降はルナ。流れは今、ルナにあります。

後半、サンティリャンは右まぶたから出血!

8R、展開は変わらず、プレスをかけるサンティリャン。しかし頭を下げてくるサンティリャンに対して、それをやや上から俯瞰で見るルナの方が、パンチのヒットで上回っている気がします。後半は特に、サンティリャンのフックはあまり効果を出せず、ルナのアッパーは幾度となくサンティリャンの顔面にヒットしています。

 

9R、サンティリャンは緩急をつけたボクシングに作戦変更か。しかし、ルナはステップを踏んで休み、サンティリャンの大きな踏み込みを余裕を持ってバックステップ。

ただ、ゴリゴリプレスするよりもこちらの戦い方の方がサンティリャンにとって良さそうです。大きく速い踏み込みは、そのタイミングも含めてヒット率が高いように見えます。

ラストラウンド、前ラウンドの戦い方に手応えを感じたか、サンティリャンは中間距離で休み、一気に踏み込んで攻撃するというスタイル。

この方がスピードを活かせるし、印象的なヒットも奪えています。

これにて規定の10ラウンズを終了、試合終了後はルナが大きく手を挙げて勝利をアピール。

判定は、96-94、100-90×2でサンティリャン。

嘘みたいな判定が出ましたね。

サンティリャンは攻勢こそかけていたものの、そのパンチの多くは空転していました。96-94というのは至極妥当な判定に思え、最後の9R、10Rを獲ったサンティリャンの勝利で問題はないはず。

それにしたってフルマークはない。

やっぱり、私のサンティリャンの評価は高くないままです。

 

WBO世界フェザー級タイトルマッチ

エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)35勝(29KO)1敗

vs

エドゥアルド・バエス(メキシコ)21勝(7KO)2敗2分

さて、久々のリング登場となるエマニュエル・ナバレッテ。対戦相手は、ライース・アリームによく善戦したエドゥアルド・バエス。

ナバレッテとしては、このスーパーバンタム級で戦うバエスには完勝したいところです。

さて、ゴング。

初回、ものすごくかっちりとしたファイティングポーズから、ステップを踏んでジャブをつくバエス。中盤に入ると頭を振って中に入りワンツー、非常にアグレッシブです。

ナバレッテはしっかりと距離をとって外してはいるものの、やや後手に回る印象で、様子見段階とはいえバエスに結構動かされているようなイメージです。

2R、バエスがプレスを強めます。旺盛な手数で攻め入り、ナバレッテはロープ、コーナーを背負う場面も。

ナバレッテはいつもバランスが良くないですが、今日はより酷いような感じ。ただ、攻め入られた事を契機として、いつも通りの思い切りの良い攻撃が出始めました。

 

3R、ともに反応がよく、中間距離の攻防では互いにミスブローを繰り返します。コンビネーションはバエスか、ナバレッテはやや単発気味。

4R、バエスは本当にしつこくプレスをかけてくるので、対戦相手は嫌ですね。

ボディムーブも良いですが、いざという時につかうブロッキングも固く、なかなかの好ボクサー。ナバレッテは意味不明の軌道で力いっぱいパンチを振るうのが持ち味ですが、今日は結構空振っているイメージ。

5R、ナバレッテの中間距離からの単発大振りをかわし、すぐさま攻撃するバエス。この辺りに研究の成果を感じますね。ナバレッテはやっぱり前に出ながら打つ時が強く、中途半端な、踏み込めない位の距離からだと単発になりがちです。

バエスはナバレッテのジャブをかわして左フックをヒット、その後も下から上へ返すコンビネーション、ナバレッテのパワーパンチにひるまずによく戦っています。

6R、ここまでのパンチスタッツが出ます。ナバレッテは89/365、バエスが92/279。意外とナバレッテの方が手数が多かった。

パワフルなスイングのパンチを放つナバレッテ、コンパクトなパンチと右オーバーを組み合わせて使うバエス。

などと考えていると、フィニッシュは突然に。

ナバレッテの左ボディを喰らい、一拍おいて倒れたバエス!立てずにカウントアウト!!

 

さすが、エマニュエル・ナバレッテ。

結局は一発で決めてしまいました。

これは苦戦のうちに入るのかどうかはわかりませんが、バエスは本当によく頑張ったと思います。

ナバレッテのパワーに怯むことなく、勇敢でした。

日本のアマチュアボクシングを教わったかのようなかっちりとしたファイティングポーズ、足運び、こういうバランスの良いボクサーは大好きです。少なくとも、ナバレッテのような意味不明なボクシングよりは(あくまでもボクシングスタイルの話です)。

しかしこのバエスのボクシング、ナバレッテ攻略の糸口となり得るかもしれませんね。ナバレッテはフォロースルーが効いている分、それを躱されるとキツい。すぐさまリターンを(踏み込んで)コンビネーションで打てば、よりヒットを奪えるのではないか、と思います。

とにかく今回も強さを見せつけたナバレッテですが、穴はあるはず。フェザー級の日本人ボクサーも非常に充実している今、このナバレッテに挑むボクサーの登場を待ちたいと思います。

 

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