信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】中部のカリスマ王者、復活なるか!?矢吹正道vsタノンサック・シムシー!

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週末は、クラレッサ・シールズvsサバンナ・マーシャル、そしてミカエラ・メイヤーvsアリシア・バウムガードナーという女子ボクシングの大注目試合があります。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

ちなみに私はこのプレビュー記事を書いて、ボクシングファンの興味・関心を測っているわけですが、まあこのプレビュー記事のアクセス数の少なさといったら近年稀にみるものです。

ちょっとこの試合に興味がないのは残念ですね。

日本版FITE.TVでも中継してくれるので、9/11(日)是非見てもらいたいと思いますが。

とはいっても、やはり日本のボクシングファンの注目試合はこの試合。

何といっても矢吹正道の復帰戦でしょう。

ということで今回のブログでは、矢吹正道vsタノンサック・シムシー、GREEN DREAMのプレビュー記事です。

 

9/10(土)GREEN DREAM

50.0kg契約10回戦

矢吹正道(緑)13勝(12KO)4敗

vs

タノンサック・シムシー(タイ)24勝(22KO)無敗

前WBC世界ライトフライ級王者、矢吹正道の復帰戦。

2016年にプロデビューした矢吹は、2016年の新人王トーナメントに出場。順調に勝ち上がりますが、全日本新人王決定戦の相手は現在のWBO世界フライ級王者、中谷潤人(M.T)。当時のトーナメントで東日本MVPの中谷と、西軍MVPの矢吹の対決は注目を集めましたね。

試合は序盤、矢吹が優勢もスタミナ切れをおこし、後半に中谷が盛り返して判定勝利を収めたような印象。

初黒星を喫した矢吹でしたが、その後3連勝でB級を卒業、当時から岡山のホープだったユーリ阿久井政悟(倉敷守安)戦にコマを進めます。

結果、初回1分半ほどで勝負のついた試合ではありましたが、一発で試合を終わらせるパンチングパワーを持つ者同士の一戦、「先に当てた方が勝つ」というイメージの試合だったと思います。

 

その再起戦で当時の世界ランカー、ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)を2Rで撃破するも世界ランクには入らず、次戦でダニエル・マテヨン(キューバ)にスプリットの判定で惜敗。現在もWBAランク1位をキープするマテヨン戦は、この当時は時期尚早だったかもしれません。

思えばこの頃は、勝ってもなかなかランキングに入らなかった雌伏の時期でしたね。

この次期を抜けた矢吹は、べ・ミンチェル(韓国)、大保龍斗(横浜さくら)、挑戦者決定戦で芝力人(当時RK蒲田)、王座決定戦で佐藤剛(角海老宝石)を4連続KOで撃破、見事日本タイトルを手にします。この頃が一気にメジャーに駆け上がった次期ですね。

「誰もやりたくない」恐怖のノーランカーから、「誰もやりたくない」日本王者へと駆け上がった矢吹には、初防衛戦後、世界タイトルの話が舞い込みます。

 

これは自然な話で、ライトフライ級の日本タイトルは世界への特急列車であり、しかも折しもコロナのパンデミックが興っている頃。そして日本王者が階級に2人、ということで、矢吹の挑戦はしやすかったと思われます。

2021年、絶対王者と言われた寺地拳四朗(BMB)は、具志堅用高の持つ「13」という世界王座防衛記録を抜く事を公言していました。

これまでの防衛戦でも強さしか見せていない、拳四朗の牙城を崩せるか、というと、「基本的には拳四朗優位で、矢吹は一発を当てられるか」というところが焦点。

しかし試合は序盤から矢吹がポイントを取り、それに焦ったのか拳四朗が出てきて距離が詰まり、そして効かされつつも気持ちで押し切り、見事な10RTKO勝利。絶対王者を打ち負かし、WBC世界ライトフライ級王者へと登りつめました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

これはほんっとうにものすごい試合でした。

しかし、この矢吹の栄華は長くは続かず、2022年3月に行われたダイレクトリマッチで拳四朗に敗北。拳四朗が今までのボクシングを一旦捨ててプレスをかけ、あっという間に試合を終わらせてしまいました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

これで引退か、とも思われましたが、矢吹は復帰。もう一度、世界タイトルを目指すと宣言しています。

その矢吹の復帰ロードを阻まんとする、タノンサック・シムシーについては、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

2020年11月3日、WBAスーパー世界ライトフライ級王者、京口紘人(ワタナベ)へ挑戦予定だったボクサーです。

ムエタイからの転向組で、デビュー9連勝を飾ったところでグリーンツダジムが目をつけて契約の運びとなり、現在もタイでの所属でもあるのでしょうがグリーンツダの契約選手。

2020年11月の京口戦では、来日し、ホテル隔離され、ホテルの狭い一室で調整する姿がありましたね。

しかし試合は京口のコロナ罹患による直前のキャンセル、残念ながらシムシーは世界挑戦をし損ねてしまいました。

「日本で防衛戦をするならシムシーを第一優先に」という約束事があったはずですが、京口はアメリカ、メキシコと転戦、今のところ京口挑戦は叶っていません。

ちなみに、京口挑戦決定時の戦績は14勝(12KO)無敗というもの、そこから1年10ヶ月というのはものすごいキャリアの積み方です。

 

とはいえ、シムシーの戦ってきた相手はそのほとんどがキャリアのない相手。2019年に世界ランカーに挑戦して世界ランクを得てこそいますが、まだまだ謎に包まれたボクサーです。

ちなみに、試合映像を見ると、素晴らしいコンビネーションとパワーを持ったボクサーで、格下相手にしっかりときれいな形で倒しきっている事から、強敵だと思います。

私が見たいくつかの映像では、強引に倒しに行っている、というよりも、カウンター、同時打ち等を繰り出し、コンビネーションの上下の打ち分けも素晴らしい。「対戦相手の質が」と言われるとそれまでなのですが、ハッキリ言ってこのシムシーは超危険なボクサーだと思います。

 

しかも、矢吹正道というボクサーは、決して打たれ強いボクサーではないと思います。

私は矢吹をカウンターパンチャーだと思っていますが、ハートも非常に強く、いざとなればなりふり構わずファイタースタイルを貫けるボクサー。ただ、ここで逆にシムシーのカウンターをもらってしまわないとも限りません。

この一戦は、実績的に勝り、数々の激闘を繰り広げてきた矢吹に分がある試合、とまとまるわけですが、タノンサック・シムシーは非常に強く、巧さも兼ね備えたボクサーだという事を知っておいた方が良いかもしれません。楽な試合にはならないでしょう。

 

アンダーカード

セミファイナルには村上勝也(名古屋大橋)vs見村徹弥(千里馬神戸)のフライ級8回戦が予定されており、その他のA級戦はバンタム級8回戦で仁平宗忍(ワタナベ)vs溝越斗夢(緑)が予定されています。

このGREEN DREAMは三重県で開催されますが、三重県のARITOMIボクシングジムからは女子バンタム級8回戦で樋口藍、フライ級6回戦で東健史、55.0kg契約4回戦では樋口怜良が出場予定。このボクサーたちは、地元で試合をできる稀有な機会。是非ともがんばってもらいたいですね。

 

放送・配信

この興行の放送予定は、9/10(土)19:00〜三重テレビで生中継予定。

地上波、ですが、三重テレビでは映る所が限られてしまいますね。

何とか配信情報がないものか、と探してみましたが情報はなく、三重テレビに問い合わせまでして(迷惑!)みましたが、音沙汰なし。三重テレビのYoutubeをリロードしまくってみても徒労に終わる。

本日9/8(木)、明日、9/9(金)に情報が出るように祈りましょう。

 

 

 

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