信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

隆盛のライトフライ級、現状について。京口紘人vs寺地拳四朗、激突のあとは?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

とうとう発表された、京口紘人vs寺地拳四朗のWBAスーパー・WBC世界ライトフライ級王座統一戦。

アンダーカードも超絶豪華すぎて、卒倒しそうです。

11/1(火)というド平日の夜興行、10回戦+10回戦+12回戦+12回戦というクアドラプルヘッダー(というらしい)、終わりの時間は22時頃でしょうか。

中谷潤人(M.T)のスーパーフライ級初戦も非常に気になりますし、吉野修一郎vs中谷正義なんていうのは日本のボクシングファン垂涎のマッチアップ。そしてそこにライトフライ級の3つのタイトルが、ダブルメインで登場します。

考えれば考えるほど、京口vs寺地というのはこのタイミングがベストに近いでしょう。

京口はアメリカ、メキシコの防衛戦で世界的評価を高め、拳四朗は矢吹にリベンジし、更なる引き出しを見せた直後。

後一ヶ月半と迫ったこの興行ですが、今回はライトフライ級の現状のおさらいをして、当日をより楽しみにしてもらいたいと思います。

寺地拳四朗と京口紘人が2団体統一戦 11月1日さいたま: 日本経済新聞より

 

世界王者たちの現在

WBAスーパー世界ライトフライ級王者

京口紘人(ワタナベ)

京口はアメリカ、メキシコで防衛をこなし、コロナ禍以降に大きく評価を高めた日本人ボクサーの一人。

もともと、ミニマム級で世界王者となり、そのままライトフライ級を獲って2階級制覇を成し遂げた試合で、リング・マガジンのベルトも獲得しています。ただ、この2階級を制覇したころ、リングマガジンベルトを持っていたとしても、ファンからすると「階級最強は拳四朗」でした。

しかし、前述の通り、アメリカ、メキシコでの防衛戦では、接近戦での技術、ハートの強さ、試合巧者ぶり、そして石頭(!)を改めて証明、やや内弁慶ぎみの日本人ボクサーにはない強さを見せてくれた事が、大きな評価につながったのではないでしょうか。

現状、WBC王者の寺地拳四朗とは50-50と言って良い、日本を代表するボクサーに成長しています。

エディ・レイノソを通してマッチルームと契約しており、海外戦はDAZNで放送されます。今回もDAZNか、と思っていましたが、なんとESPN+での放送のようですね。

なので京口に関しても、「日本国内の試合ではマッチルームの縛りはなし」(井上尚弥等もそうで、日本国内の試合ではトップランクの縛りがない)と考えて良いようです。

 

WBC世界ライトフライ級王者

寺地拳四朗(BMB)

元日本ミドル級、元OPBFライトヘビー級王者、寺地永(陽光アダチ)の次男。なんという紹介はいらないのでしょうが、かつてWBC王座を8度連続防衛した拳四朗。

9度目の防衛戦で矢吹正道に痛恨の敗戦を喫するも、あの試合(初戦)では矢吹と打ち合い、打ち勝つシーンも見受けられ、そここそが再戦のあの戦法を生み出した、ともいえるのです。私はこの初戦に非常に関心していますが、矢吹のハートの強さはもちろんのこと、拳四朗についてもそのアツさを見れた事が非常に嬉しかった。

それにしたって、再戦であの作戦遂行能力の高さ、久々のインファイトポジションでのボクシング、被弾こそあれあれも相当度胸が座っていなければ無理な話、だと思うのです。

距離感、ジャブ、カウンター、色々あれど、結局は拳四朗の強さとは、この凪のように全くブレないメンタルにこそあると思っています。

拳四朗は、これまで大きな舞台ではアンダーカード、自身がメインを張る興行は比較的小〜中規模興行でした。

BMBジムというのは父・寺地永の興したジムですが、世界タイトル獲得以降は三迫ジムでトレーニングしており、更にマッチメイクは山下会長の真正プロモーション。

真正プロモーションは帝拳プロモーションとのつながりも深いので、村田諒太のアンダーによく登場していた、というのはあるでしょう。今後は海外への伝手もほしいところですね。

 

WBO世界ライトフライ級王者

ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)

当時京口紘人との統一戦の噂もあった、エルウィン・ソトをアップセットで破って戴冠したジョナサン・ゴンサレス。

身長、リーチともに157cmということですが、体の使い方かもっと距離が遠いように見える不思議なボクサーで、どちらかというと安全運転思考の強いボクサーかと思っています。

何事もなく12Rを戦えば勝てる、という考え方だと思うので、岩田翔吉はそこをぶち破らなければいけません。非常にバランスの良いファイターである岩田は、その爆発力も魅力の一つ。12Rのうち、このゴンサレスを捕まえきれない、ということはないように思いますが。。

決戦は11/1、岩田の戴冠に期待。

 

IBF世界ライトフライ級王者

シベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)

フェリックス・アルバラードの後釜として、先日決定戦で戴冠したシベナチ・ノンシンガ。

身体能力の高さを感じさせるボクサーで、ハードパンチを持ち、先日の試合ではハートの強さも証明しました。

まだまだ未知数ですが、非常に怖さのあるボクサーですね。

戴冠後、早々に動いたマッチルームが契約、おそらくスムーズに統一戦戦線に絡んでくるはずです。

 

京口vs拳四朗の勝者はどう動く

京口vs拳四朗の勝者は、このまま統一戦に進めるのか。

セミファイナルにジョナサン・ゴンサレスvs岩田翔吉というカードがある、ということは、この勝者同士がぶつかることが前提にあるマッチアップだとも思います。

そうなると、もう来年の早々には「京口vs拳四朗の勝者」vs「ゴンサレスvs岩田の勝者」となるのでしょうか。

しかし、現在、WBCでは挑戦者決定戦が済んでおり、WBCとしてはこの「京口vs拳四朗の勝者」に対して指名戦をオーダーしてくることが十分に考えられますね。

WBCの指名挑戦者はヘッキー・ブドラー(南アフリカ)であり、エルウィン・ソト(メキシコ)との挑戦者決定戦で勝利したことは素晴らしい事ですが、京口がすでに一度ブドラーに勝っているということもあり、あまり唆るマッチアップではありませんね。

 

そして、京口が勝った場合、おそらく統一戦を目論んでいるマッチルームの関係で、統一戦という流れは容易に作れるような気がしますが、拳四朗が勝った場合はどうか。

拳四朗は現在、真正プロモーションですが、これは京口との統一戦の際のオファー金額が「アメリカ、メキシコで戦った時よりも安かった」とのこと。(これは京口紘人が自身のYoutubeチャンネルで発信していたことです。)

ということは、単体ではちょっと厳しそうですね。今回のように、帝拳プロモーションを通してアマゾンプライムビデオに頼る、という形になりそうですが、そうなると他にも目玉カードが必要な気がします。もしくは、vs岩田翔吉となると帝拳も動きやすいかもしれませんね。

まだまだ控える、日本のライトフライ

さて、現状、ライトフライ級の世界王者は4名、そのうち2名が日本人ボクサー。

この11/1を経て、日本人の世界ライトフライ級王者が1人になるのか、2人になるのかはまだわかりませんが、たとえ1人になったとしても、まだまだ後が控えています。

 

まずは前WBC世界ライトフライ級王者で、先日難敵、タノンサック・シムシー(タイ)を見事に退けた矢吹正道(緑)。

世界ランカー対決に勝利し、ランキングアップも予想される矢吹正道は、次戦での世界挑戦を見据えています。

骨盤を負傷した、とのことで、年内は難しそうですが、年明け早々にもチャンスを作ってもらえるのかもしれません。

そうなると相手は京口vs拳四朗の勝者や、ゴンサレスvs岩田の勝者よりも、シベナチ・ノンシンガこそが相応しいですね。

ただ、矢吹に関しては不穏な動きもあります。WBAのレギュラータイトル復活で、その決定戦に出場するとか何とか。これは勘弁してもらいたいですね。決まれば応援はするのですけど。

まあ、統一が進み、タイトルが動かないとなると各団体は暫定王座設置に向かいますので、その一環として見ればなくはないか。

そしてもうひとり、早々にとは言えないまでも山中竜也(真正)も世界再戴冠を狙うボクサー。拳四朗への挑戦経験もあるジョナサン・タコニン(フィリピン)を相手にフルマークの完封勝利、この階級でも十分に通用することは明白です。

このまま強敵相手のマッチアップを繰り返し、世界への道のりを突き進むのか、現状世界ランクに入っていないようなので、その他の地域タイトル戦へと進み、少し回り道をして突き進むのか。これはどのような道を歩むのか、非常に興味深いところですね。

 

ライトフライ級に注目!

ライトフライ級は、古くから日本のお家芸の階級です。

具志堅用高は当時ジュニアフライと呼ばれたこの階級の第3代WBA王者であり、その後輩にあたる渡嘉敷勝男は第6代のWBA王者。

その後も多くの日本人がこの階級で王者として君臨しています。

体躯に恵まれないからこそ、活きる才能。

パワーで押しきれないボクサーが多いからこそ、非常にスピーディで、極めてテクニカル。

スポーツとしてのボクシングの醍醐味は、軽量級にこそ詰まっています。

その中で大いに盛り上がるライトフライ級、今後の戦いも非常に楽しみです。

ちなみに

11/1(火)の京口紘人vs寺地拳四朗をメインに据えたライブボクシング興行、チケットはローソンチケットで9/21〜一般販売、とのことでした。

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なんとボクシングチケットドットコムさんで、すでにチケットの受付がスタートしておりました!!

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