10/20(木)のDANGAN興行に続いて、10/22(土)のA-SIGN&DANGANもBoxingRaiseで生配信。これはありがたい!
↓10/20のDANGANプレビュー
さらに10/23(日)にはDAZN、sakanaさんのYoutubeチャンネルでもライブ配信のボクシング興行があり、10/25(火)にはフェニックスバトルが生配信。これは全部視聴できる気がしません。
10/30(日)にも多くのライブ配信が控えている状況で、11/1(火)にはいよいよアマゾンプライムビデオプレゼンツ、ライブボクシング。
怒涛です。
ということで今回のブログでは、和氣慎吾vs中川麦茶をメインに据えた、A-SIGN&DANGAN興行のプレビュー記事です。
10/22(土)A-SIGN&DANGAN
フェザー級8回戦
和氣慎吾(FLARE山上)28勝(20KO)7敗2分
vs
中川麦茶(一力)24勝(14KO)9敗2分
メインイベントは、和氣慎吾の登場です。
2013年に小國以載(現・角海老宝石)を降しOPBF東洋太平洋王座を獲得、挑戦者決定戦を勝って2016年の大晦日に当時のIBF王者。ジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)に挑戦してからもう6年が過ぎようとしています。
その後も久我勇作(当時ワタナベ)を倒し、日本王座を獲得する等、敗れはするもののコンスタントにその地位を築いてきた和氣でしたが、2019年にノンタイトル戦でジュンリエル・ラモナル(フィリピン)にまさかの敗戦、そこから再起するも井上拓真(大橋)に敗れ、世界戦線からは大きな後退を余儀なくされました。
2022年6月、水谷直人(KG大和)を7RTKOで再起しますが、この試合ではやや不調を思わせるようなボクシング。不調というか慎重という言葉の方がしっくりくるかもしれません。
この時の勝利者インタビューで、「世界王者になる」と宣言したものの、その再起ロードはまだまだ茨の道が続きます。
今回の一戦でも、「これに勝てば大きく道が拓ける」という試合ではなく、「良いパフォーマンスを見せて望みをつなぐ」もしくは、「勝って当然の試合」のはずであり、そういうところにこそ魔物が潜んでいます。
対戦相手の中川麦茶、こちらは元日本ランカーで、実力者。
2019年にフィリピンでWBCの地域王座に挑むも惜敗し、引退。それから2年8ヶ月後、一力ジムへの移籍を経て、再起しています。
再起戦で赤穂亮(横浜光)を大いに苦しめますが、判定負けを喫し、続く再起2戦目でも二瓶竜弥(DANGAN郡山)に判定負けを喫しています。
当然、実績で上回るのは和氣慎吾。ただ、それは中川も承知でしょうから、和氣の嫌がることを次々とやってくるでしょう。それを意に介さず、和氣が本来のスピード、キレで圧倒するようなら復調したと言って良いでしょうし、未来は明るいかもしれません。
しかし、試合巧者とも言える中川のボクシングに巻き込まれてしまえば、思わぬ苦戦、それが飛び抜ければ敗戦となる可能性もゼロではありません。
水谷戦は、躍動感に欠けた感じがした和氣慎吾というボクサー。かつての輝きを取り戻し、是非良い勝ち方をしてもらいたいものです。
スーパーライト級8回戦
鈴木雅弘(角海老宝石)7勝(4KO)1敗
vs
近藤哲哉(横田スポーツ)6勝(4KO)6敗
セミファイナルには、元日本王者、鈴木雅弘が登場です。
2018年にプロデビュー、2021年には永田大士(三迫)を降し日本スーパーライト級王座を獲得、返上して「適正階級」であるライト級で挑戦者決定戦に出場。
この挑戦者決定戦を何とか勝利した鈴木は、吉野修一郎(三迫)が返上した王座を巡って宇津木秀(ワタナベ)と激突しました。
五分五分かと思われた一戦は、意外にも宇津木が一方的にインサイドから打ちまくり、鈴木は9RTKO負けで初黒星。
今回はそこからの復帰戦となりますが、スーパーライト級に戦場を戻しての再起となります。
↓鈴木vs宇津木の日本タイトルマッチ!
近藤は6勝6敗と、白星と黒星が同数のボクサーながらも、戦ってきた相手は格上の強豪ばかり。ここ数戦の4連敗という内容も、元日本スーパーライト級王者永田大士、同級ユース王者の湯場海樹(ワタナベ)、大橋ホープの安達陸虎(大橋)、前日本ウェルター級暫定王者小畑武尊(ダッシュ東保)という戦歴。
ライト〜ウェルターで戦う近藤は、生粋の「アンダードッグ」扱いではあるものの、どこかで大物食いを果たしそうなボクサーでもあります。
鈴木としてはぐいぐいと攻めてくる近藤に対して、そのセンスを存分に活かしたカウンター、そして和製カネロとの呼び声も高いプレッシャーボクシングで対抗していくのでしょう。
非常にエキサイティングな試合となることは請け合いです。
鈴木は序盤で倒せれば穴が見えないかもしれませんが、後半に行けば集中力が切れ、雑になる傾向があるボクサー。近藤としては前半耐えて、後半勝負に持っていきたいところですね。
ただ、序盤の鈴木はめちゃくちゃ強い。壮絶なノックアウト劇が生まれる予感がします。
日本ウェルター級挑戦者決定戦
重田裕紀(ワタナベ)8勝(5KO)2敗1分
vs
坂井祥紀(横浜光)26勝(14KO)13敗2分
セミセミに挑戦者決定戦。先日、見事な防衛を果たした小原佳太(三迫)への挑戦権を賭けた一線となります。
2020年8月31日、メキシコ帰りのプロボクサーとして話題になった坂井祥紀の、日本初戦の相手を務めたのは重田裕紀。そこから2年と2ヶ月ぶりの再戦となります。
重田は2017年の全日本新人王決定戦で安達陸虎(大橋)に勝利し、全日本新人王に。
そこで獲得したランキングを徐々に上げていきますが、一桁に乗ったところで坂井との一戦を受け、判定負け。ランキングは二桁にダウン。
しかし、この坂井戦での敗戦からは2連続KO勝利を記録、前戦では元日本王者、矢田良太(当時グリーンツダ)を破った出田裕一(三迫)に初回TKO勝利であっという間にランキング上位に。
坂井戦での敗戦で何かを掴んだのか、非常に好調です。
対して坂井は、出田戦後、のちの暫定王者、小畑武尊(ダッシュ東保)に勝利して小原佳太の持つ日本タイトルに挑戦。ここを僅差の判定で落とし、メキシコでの再起戦をクリアしてアジア2冠の豊嶋亮太(帝拳)に挑戦します。
これは完敗と言って良い内容であり、これまでの重厚なキャリアから、その殻を破れない、という感じがしました。
再戦とはいうものの、当時から比べて伸び代があったのは重田の方であり、そして重田は間違いなく伸びています。
日本に来る前、すでにボクシングが完成されていた坂井は、その上積みがなされた状態の重田にもう一度勝てるかどうか。
キャリアの違い、一度勝っている、という観点からすれば、当然坂井の優位は頷けるものではありますが、今回の一戦は坂井にとっても背水の陣で臨まなければいけない戦いではないでしょうか。
坂井には是非、何かしらのタイトルを獲ってほしいと思っているので、ここで良いパフォーマンスを期待したいものです。
↓観戦記
放送・配信
さて、前述の通り、この興行はBoxingRaiseで生配信。
日程は、10/22(土)17:50〜となっています。
上記の3試合に6試合を加えた全9試合で行われます。
今契約すれば、10/20(木)のDANGAN興行も含めて、月額980円で見れるチャンス。絶対契約しておいた方が良いです。
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