信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】10/25PXB!岩佐vsセルバニア、マグラモvs桑原他、注目試合盛りだくさん!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

10月後半は、注目試合が続きます。

それに伴い、プレビュー記事も前倒し。プレビュー記事を書けない興行も、観戦記を書けない興行もありますが、これは仕方のないことだと思っていてください。

さて、ということで今回は、早々に来週の興行、10/25(火)に行われるフェニックスバトルのプレビュー記事。

 

10/25(火)フェニックスバトル

岩佐亮佑(セレス)27勝(17KO)4敗

vs

ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)34勝(16KO)3敗

元IBF世界スーパーバンタム級王者、岩佐亮佑の再起戦。

岩佐は2021年4月、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に敗れてからの再起戦で、セルバニアとのサバイバルマッチへと進む事になりました。

2008年プロデビューの岩佐は、そのポテンシャルを見せつけ連戦して連勝、日本タイトル戦へ進んだのが2011年のこと。

当時の日本王者は、のちに「神の左」と呼ばれWBC世界バンタム級王座を12度も防衛することとなる山中慎介(当時帝拳)でしたが、当時昇り龍の勢いの岩佐の方が評価が高く、岩佐が優位とされる試合でもありました。

まれに見る好試合となったこの一戦は、山中に名王者としての階段を登らせ、逆に岩佐には大きな遠回りをさせました。

この敗戦のあと、2015年にIBF王座決定戦にこぎつけるも、リー・ハスキンス(イギリス)にまさかの6RTKO負けで王座獲得ならず。

 

そして2017年に小國以載(角海老宝石)を倒し、待望の世界初戴冠を果たしました。

しかしこの王座は長くは続かず、2度目の防衛戦でTJドヘニー(アイルランド)に敗北。

それでも諦めなかった岩佐は、セサール・フアレス(メキシコ)、マーロン・タパレス(フィリピン)という世界的強豪を撃破、自身のベストバウトを更新し、暫定ながらもIBF世界スーパーバンタム級王座に返り咲きました。

団体内王座統一戦でアフマダリエフに敗れた岩佐は、再起を宣言、初めてのフェザー級のリング、そして1年半振りのリングに上がります。

その相手は、調整試合などではなく、確かな実力者であるゼネシス・カシミ・セルバニア。

2009年、フィリピンでプロデビューしたセルバニアは、日本のカシミジムに移籍。2017年には当時のWBO世界フェザー級王者、当時無敗で勢いもあったオスカル・バルデス(メキシコ)からダウンを奪う大健闘を見せ、結果は判定負けながらも大きく株を上げました。

 

その後3連続KO勝利でこれまた当時無敗のプロスペクト、カルロス・カストロ(アメリカ)と雌雄を決し、これに判定負けを喫して世界戦線からは後退。この試合まで、世界ランクも上位をキープしていたわけですが、この敗戦は非常に痛かった。

その後2連勝するも、前戦では無敗のプロスペクト、アンドレ・コルテス(アメリカ)にまさかの初回TKO負け。自身初のストップ負けを喫するとともに、ぎりぎり引っ掛かっていた下位の世界ランク、アジア圏のランキングからも外れ、現在の肩書きとしては日本フェザー級18位のみとなっています。

岩佐もセルバニアも、世界ランクを持っていません。

この戦いは、どちらかが大きく飛躍できるという戦いではなく、背水の覚悟を持って臨むサバイバルマッチ。

岩佐亮佑32歳、セルバニア31歳という年齢を考えても、もう一花咲かせられる可能性は、現代のボクシング界においては大いにある、という年齢で、ともすればプライムタイムなのかもしれません。

両者ともに実績を持つもの同士、敗戦からの復帰戦であり、そして目指すべきところのために絶対に負けられない一戦。

岩佐は、フィジカルの強い相手に押される傾向があると思われ、セルバニアとの相性は良いとは言えません。しかし、その苦手とも言える相手を退けることこそが、今後の岩佐の可能性を広げる戦いとなり得、そして期待となるのかもしれません。

どちらにも頑張ってもらいたい一戦ではありますが、個人的には6-4で岩佐を応援します。

 

OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ

ジーメル・マグラモ(フィリピン)26勝(21KO)2敗

vs

桑原拓(大橋)10勝(6KO)1敗

2020年11月、コロナが猛威を振るう最中来日して、中谷潤人(M.T)とWBO世界フライ級王座決定戦を戦ったジーメル・マグラモ。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

中谷のボクシングに、マグラモの強さはほとんど全て消されてしまってはいたものの、自力で世界ランクトップまで上り詰めた現実、そして戦ってきた相手があからさまなアンダードッグたちではない、ということから、その強さが測れるような気がします。

中谷戦でみたマグラモはプレッシャーファイターであり、旺盛な手数とスタミナを持ち、そしてフィリピン人らしい外側からのスイングパンチにはパワーを感じるものではありましたが、全てにおいて中谷に上回れた印象。

その中谷の敗戦後、再起戦でOPBF王座を獲得していますが、その相手があのジェイアール・ラクィネル(フィリピン)。このラクィネルは、OPBF王座の防衛戦で、中山佳祐、小坂駿、粉川拓也を全てノックアウトで退けているボクサーで、言うまでも無くなく実力者、そして日本人のフライ級にとって壁であるボクサー。

 

そのラクィネルに対して、2者が大差をつけるポイント差で完勝しており、やはりこのマグラモというボクサーは強敵です。現在、WBCの世界ランクでは上位にランクインしており、他にもIBF、WBOのランクに名を連ねています。

対する大橋ホープ、桑原拓。

2021年、初タイトル戦となるユーリ阿久井政悟(倉敷守安)戦では持ち前のスピードを活家したボクシングを展開するも、最終10RにTKO負け。あの時点では阿久井の方が地力が上だった、と捉えられる内容ではありましたが、桑原もそのポテンシャルは十分に発揮した好試合となりました。

↓ユーリ阿久井vs桑原拓の観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

桑原は2022年3月に復帰戦、7月に復帰第二戦を戦っていますが、いずれの2戦も序盤でのTKO勝利。特に前戦のカイカンハ戦は、ぐいぐい前に出てくるハードパンチャーを相手に対してワンパンチKO、これは今回のマグラモ戦の良い予行演習になったのではないでしょうか。

阿久井戦以降、持ち前のスピードに加え、パワーも増しているような気がする桑原。元々タイミングで効かせることができるボクサーで、そのスピードそのままにパワフルなワンパンチを打てるようになってしまえば鬼に金棒状態ではないでしょうか。

絶好調とも言える桑原の現在を考えると、世界ランカーでOPBF王者であるマグラモ相手にもやってくれそうな雰囲気は漂います。

ただし、マグラモとしても中谷戦以降の伸び代は不明でもあります。

現時点でどちらの力量が勝るのか。

桑原としては、「中谷戦のマグラモは当てにならない」くらいの気持ちで相手を過大評価し、臨んでもらいたいものですね。桑原は、マグラモに勝って得るものは非常に大きい、是非ともここは勝利を飾ってもらいたい。

 

池側純(角海老宝石)3勝(1KO)1分

vs

石井渡士也(REBOOT.IBA)6勝(4KO)1敗

ハードマッチメイクをこなす池側と、ハードマッチメイクをこなす石井の激突は、ある種の既定路線なのかもしれません。

両者共にまだキャリアは少ないものの、その戦ってきた相手は敗北を恐れないマッチメイク。

池側は前戦で落合壱星(セレス)との無敗対決、元トップアマ対決を制していますし、その前は同じく元トップアマの神足茂利(M.T)と負傷ドロー、まだ4戦とは思えないほどの濃密なキャリアを歩んできています。

そして石井はスーパーバンタムに転級して3連勝ですが、その相手は南出仁、藤岡拓弥、福永輝とハードにつぐハードなマッチメイク。

そんな強者を求める二人がこの段階でぶつかるというのは、共にハードなマッチメイクを求めているから、なのでしょう。

共に高い技術を誇るボクサー同士の一戦ですが、よりパワフルなのは石井の方だと思いますし、プロキャリアにおいても石井の方が先んじている印象です。

 

だからこそ、池側は綿密な対策をしなければいけませんね。池側としてはここで勝てばランキング上位が手に入り、一気にタイトル戦へと近づくことができます。

注目のスーパーバンタム級、日本ランキングの1位は田村亮一(35)、2位に古橋岳也(35)、3位に和氣慎吾(35)とベテランだらけ。ここから1〜2年のうちに世代交代が起こりそうなこの階級で、どちらの若武者が次代を担うのか。

 

チャイワット・ブラドック(タイ)38勝(25KO)6敗

vs

中嶋一輝(大橋)12勝(10KO)1敗1分

2021年10月、栗原慶太(一力)戦で初黒星を喫した中島ではありましたが、再起2連続KO勝利。今回もまだ、勝負の一戦とは言い難い対戦相手ではありますが、このチャイワットはそれなりの戦歴を誇っているボクサーです。

2019年にはオリムジョン・ナザロフ(ウズベキスタン)に判定負け、レイマート・ガバリョ(フィリピン)に6RTKO負け。他にも2021年には、かつて井上拓真と暫定王座を争ったペッチ・CPフレッシュマートと戦い、4RTKO負けを喫しています。

なので、勝ててはいないものの、強豪と戦った経験のあるボクサー、ということで間違いはありません。

ここは中嶋の強打が爆発するところを見たいですね。

 

小浦翼(E&Jカシアス)15勝(10KO)2敗

vs

アルアル・アンダレス(フィリピン)14勝(6KO)2敗1分

小浦は前戦での敗戦からの復帰戦。2021年11月に行われた重岡優大(ワタナベ)戦ではどっちが勝ってもおかしくないWBOアジアパシフィック王座決定戦となった末、0−2の判定で惜敗。

接戦とはいえ非常に痛い一戦だったことは言うまでもありません。

かつて各団体でランクインし、後ほんの少しで世界挑戦を叶えられそうだった小浦でしたが、現在の世界ランクはWBC14位のみ。

対戦相手はWBO8位というランクを持っているようですので、これは勝てばWBOランクも手に入る、世界ランカー対決ということになります。

ノックアウト・CPフレッシュマートにも挑戦経験があるというこのアンダレス、ここに勝って世界戦線復帰を果たしてもらいたい。

誰かがミニマム級タイトルをタイから持ち出さなければ、この階級はなかなかアクティブになりません。頑張ってもらいたいですね。

 

【放送・配信】

上記の試合に6回戦を1試合加えた全6試合のこの興行は、ひかりTV、dTV、そしてABEMAプレミアムで生配信。

ひかりTV、dTVについては月額こそ安いものの、追っかけ再生機能はついていませんし、さらにはアーカイブが出るのにも1週間ほどの時間を要します。

なので、アンダーカードも要注目の今回については、ABEMAプレミアムへの加入がおすすめです。

17:50開始の興行なので、小浦vsアンダレスが18:00過ぎ頃から、ブラドックvs中嶋も18:30過ぎ頃からとなるはずです。特にこの中嶋一輝なんかは早く終わらせる可能性もあるので、その他の試合が前倒しになる可能性も大きい。

ということで、ABEMAプレミアムはこちらから

 

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井上尚弥vsポール・バトラーもdTVで生配信なので、慣れておきたい(?)という方もdTVへどうぞ。

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