信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】11/1クアドラプルヘッダー!中谷正義vs吉野修一郎の頂上決戦、中谷潤人のSF初戦!

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もういくつ寝ると、11/1(火)。

この日、日本人同士としては史上2度目の世界王座統一戦のゴング。

それだけでも非常に大きなことですが、そのセミファイナルにも同じ階級のタイトルをかけたタイトルマッチ、そしてフライ級王者の転級初戦、さらには日本人ライト級の頂上決戦。

この素晴らしいカードに注目しているのはボクシングファンだけで、どうやらチケットもまだあるらしい。しかも、井上尚弥のチケットに比べて随分と安いにも関わらず。

これは配信等で気軽に見れる弊害なのか、最近は好カードの後楽園ホールでも空席が目立つ感じもします。時代の流れかもしれませんね。

 

個人的にはボクシングに爆発的な人気が出てほしい、とは思いませんが、ちゃんと興行として成り立つくらい、好きな人が見続けられるくらいには業界として頑張ってほしいな、と思っています。

まあ、ともあれ、もし時間があるなら絶対見に行ったほうが良い11/1(火)ライブボクシング、今回はそのプレビュー記事の第二弾。

↓第一弾はこちら

boxingcafe.hatenablog.com

 

11/1(火)ライブボクシング

スーパーフライ級10回戦

中谷潤人(M.T)23勝(18KO)無敗

vs

フランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)35勝(25KO)5敗1分

WBO世界フライ級王者、中谷潤人がスーパーフライ級に殴り込みをかけるという一戦!

中谷は日本国内で全日本新人王→日本ユース王座→日本王座→元世界王者撃破→世界王座獲得と本当に階段を1段ずつ登り、王座を射止めた本格派。

長い距離から接近戦までこなし、最近はスイッチにも手応えを感じている、という何でもできる24歳。

新人王トーナメントの頃から既に反則級の強さを持っていた中谷でしたが、全日本新人王決定戦では明確な勝利ではあったものの「苦戦」とも取れる内容でした。この時の相手は、のちのWBC世界ライトフライ級王者、矢吹正道(現在緑)ですので、それも納得です。

中谷が苦戦、というか困った、というのはこの矢吹戦か、もしく翌年の工藤優雅(マナベ)くらいのもので、その他は圧勝と言って差し支えありません。 

この後、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)を6RTKOに降して日本ユース王座を獲得、2019年には望月直樹(横浜光)を9RTKOで日本王座を獲得しました。

 

そして同年、元王者のミラン・メリンド(フィリピン)を6RTKOで完勝すると、2020年にジーメル・マグラモ(フィリピン)との決定戦を8RKOで制し、WBO世界フライ級王座を戴冠しました。

初防衛戦はアメリカの地で元世界王者、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を4Rで仕留め、2度目の防衛戦は日本で山内涼太(角海老宝石)を8RTKO。

向かうところ敵なし、統一戦を希望しながら、またファンからも望まれながらも決まらず、今回の一戦はスーパーフライ級での戦いとなります。おそらく、よほどのことがない限りはこの試合のあとフライ級王座は返上、スーパーフライ級を主戦場として戦っていくはずです。

最近の中谷の近況写真を見ると、髭を生やして大人びた印象を受けるというのもありますが、明らかなサイズアップが見て取れます。もともとフライ級では減量がきつかったでしょうから、階級アップはせざるを得ない状況であり、更にしっかりとスーパーフライへの準備をしている事が窺え、何ら問題もなさそうです。

さて、スーパーフライ級初戦の相手はフランシスコ・ロドリゲスJr。このマッチアップは本当に素晴らしいマッチアップだと思います。

 

フランシスコ「チワス」ロドリゲスJrは元世界ミニマム級の世界王者です。

2010年にプロデビュー、2014年にメルリト・サビーリョ(フィリピン)を10RTKOで降し、WBO世界ミニマム級王座を獲得。同年、IBF王者だった高山勝成(当時仲里)との統一戦に勝利、ミニマム級の統一王者に輝きます。

この試合は大激闘、素晴らしい好試合となり、注目度の低い最軽量級の試合ながらも、ESPNはファイト・オブ・ザ・イヤーに選出しています。

当時、まだまだ珍しかった統一戦、それも(あまり人気がないため)なかなか試合が組みづらいと思われるミニマム級、これはなかなか稀有なことですね。

その王座はすぐに返上、これはウェイトの問題が大きかったからだと思われます。

その後は2015年にWBO世界ライトフライ級王座に挑むも、ドニー・ニエテス(フィリピン)に阻まれ、結局スーパーフライ級の地域タイトルを幾度も防衛してチャンスを待ちます。

そしてチャンスを掴んだのは2021年、日本での井岡一翔(志成)戦でした。

 

井岡絶対優位の中、意地を見せたロドリゲスは奮起、アグレッシブな姿勢を崩さずに井岡を攻め立て、結果は判定負けながらも「ロドリゲス強し」を日本のファンに植え付けました。はっきり言って、ロドリゲスが未だにここまでの力を有している、と思っていたファンは少なかったのではないか、と思います。私もそうでした。

ロドリゲスはその後2連勝、中谷戦で2度目の来日となります。

中谷はリングマガジンランキングでもフライ級の堂々たる1位、そしてロドリゲスも強豪だらけのスーパーフライ級ランキングで7位と、世界王者に次ぐ評価を受けているボクサー。

だからこそ、今回のマッチアップは素晴らしい、と思えるのです。

スーパーフライ級初戦、ただのテストマッチではなく、世界的強豪を選んだ、それも日本に馴染みのあるボクサー。

間違いなくこの階級の日本人ではNo.1の評価を受ける井岡を苦しめたロドリゲス相手に、中谷潤人というスター候補がどれほどのパフォーマンスを発揮してくれるのか、これは非常に楽しみです。

フライ級の王座決定戦で戦ったマグラモ、2度目の防衛戦で戦った山内よりも、このロドリゲスの評価は上でしょう。世界タイトルこそかからないものの、世界タイトル戦と同じ位、厳しい戦いだと思います。

それでも尚、中谷優位が変わらない、というのが、中谷の評価の高さを物語っているわけですが。

ともあれ、この試合、中谷のパフォーマンスに要注目。この先、井岡vs中谷が見たいか、と言われるとそうでもないのですが、このスーパーフライ級はまだまだ盛り上がりますね。

 

WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ

吉野修一郎(三迫)15勝(11KO)無敗

vs

中谷正義(帝拳)20勝(14KO)2敗

出典:【ボクシング】ライト級の国内頂上決戦! WBO・AP王者・吉野修一郎と中谷正義が激突 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社

この一戦も含め、これまで紹介してきた4戦がアマゾンプライムビデオで中継されるようですが、これを海外のメディアも「クアドラプル・ヘッダー」と紹介してくれているのは嬉しい限り。これらの試合は、前座試合ではなく、メインカードという認識なのです。

アジア2冠を持つ吉野修一郎ですが、今回賭けられるのはWBOアジアパシフィック王座のみ。まあ、この試合にはタイトルはほぼ関係なく、この試合の勝者が日本を代表して世界へ乗り込む、という一戦に他なりません。

すでにアメリカで強豪との対戦を経験し、結果も残している中谷と、アジアトップを証明しながらも未だ大きなチャンスに恵まれない島国の王者、吉野。この一戦の行方、そして勝者のその後は非常に気になるところです。

吉野修一郎は2015年にプロデビュー、B級での2戦こそ外国人相手ではありましたが、4戦目で早くも元王者の加藤善孝(角海老宝石)を撃破。その後6戦目で日本タイトルを奪取すると、襲いかかるランカーをほぼ総ナメ、2019年にはOPBF及びWBOアジアパシフィックタイトルを吸収、アジア3冠王者に君臨します。

 

その後も国内の強豪を次々と退けた吉野は、前戦で元世界王者、伊藤雅雪(当時横浜光)に負傷判定ながらも完勝、その実力を示しています。

ややスロースターターなイメージがあるのは、富岡樹(現在角海老宝石)戦で奪われた初回のダウン、仲里周麿(オキナワ)でも序盤に良いパンチをもらっていることからなのかもしれません。

しかし、対戦相手が元気な序盤に攻め入られたり、ダメージを与えられたとしても、後半に盛り返すのが吉野のストロングポイントであり、吉野は初回から最終ラウンドまで変わらない、しっかりとしたボクシングを展開することができます。

コンパクトで隙のないファイティングポーズから繰り出す強打と、明らかに強いフィジカル。

相手を消耗させ、自分自身は初回からのボクシングを貫くと、相手が疲れてきた時、どうやっても差がでてきます。それが、吉野のボクシングスタイルと見て良いでしょう。

元地域王者、アジアの強豪、そして元世界王者を退け、一つひとつその価値を証明してきた吉野が挑むのは、現代のライト級日本人ボクサー最強、これまでは「別格」と言われてきた中谷正義。

海外で評価を高めた中谷に、吉野の評価、実績が追いついてきた、と言って良いのではないでしょうか。

中谷正義は2011年にプロデビュー、デビュー6戦目で当時の注目対決、土屋修平(当時角海老宝石)を3RTKOして注目を集めます。続く7戦目では加藤善孝(角海老宝石)を撃破してOPBF東洋太平洋王座を獲得。

 

この王座を防衛しながらチャンスを待つ中谷でしたが、その道は非常に長いものでした。

2014年1月に獲得したこの王座は、2019年のIBF世界ライト級挑戦者決定戦まで保持。じつに11度もの防衛記録をつくる、超安定王者でした。

国内、アジアの強豪相手に、モチベーションを崩すことなく長期連続防衛できるというのは、抜きん出た実力を持っていたからに違いありません。しかし、その防衛戦のすべては関西圏で行われており、当時は気軽に見れるプラットフォームもなかったため、その活躍はコアなファン限定というものだったように記憶しています。

コツコツ、というにはあまりにも長い期間、「上に行く」でもない勝利を積み重ねてきた中谷正義。その努力がようやく報われたのは、2019年に行われたIBF世界ライト級指名挑戦者決定戦でした。

IBFは比較的ランキングに厳粛な団体で、この挑戦者決定戦に勝てば指名挑戦者としてタイトル戦が確約されるもの。他の団体ではこうはいかず、挑戦者決定戦に勝ってもそのまま無視される、というのはままあるパターンです。

この千載一遇のチャンスに、その相手がのちの統一王者で当時大売り出し中のプロスペクト、テオフィモ・ロペス(アメリカ)というのは、ファン目線で見ると「不運」としか言いようがありません。

世界王座獲得、世界挑戦権獲得というのは水物であり、タイミングというものは非常に大事。中谷にとっても厳しい戦いが予想されました。

 

しかし、中谷はテオフィモ・ロペスに大いに善戦、個人的には「中谷が勝っていた」は言い過ぎなような気がしますが、ポイントはおそらく非常に僅差だったというのがまともな感覚。公式ジャッジはロペスの大差判定勝利、と出ましたが、そうでないことは明白で、ロペス自身も自身の不甲斐なさに試合後涙を流した、ということが語られています。

この敗戦で一度は引退した中谷ですが、種々のことがあって復帰、その復帰後はロペス戦での善戦が認められ、帝拳プロモーションも後押ししたことで活躍はアメリカのリング。

↓まずはフェリックス・ベルデホ戦!

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↓続いて、自力で手繰り寄せたロマチェンコ戦!!

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ベルデホに劇的な勝利を果たし、ロマチェンコ戦にたどり着いた中谷は、日本人のライト級として絶対的な評価を手にしました。

そしてロマチェンコ戦での敗戦から1年ぶりのリングでは、ハルモニート・デラ・トレ(フィリピン)を相手に初回KO勝利。

このデラ・トレは2019年に吉野ともアジア2冠の決定戦で戦っています。現在、22勝(14KO)4敗という戦績が示す通り、弱いボクサーではなく、アメリカのリングでも戦っていたボクサー。それでも、吉野にも中谷にも初回でストップ負け、実力がなかなか推し量れません。

ともあれ、無事に再起戦をクリアした中谷は、吉野との大一番に臨みます。

中谷は180cmの長身、リーチを持っているものの、それを完全に活かすボクシングではありません。非常に好戦的であるが故に、やはり被弾も多い印象。

その部分も補って余りあるパンチングパワーを有しており、そして帝拳ジム入り後は(これまで帝拳に移籍した選手と同様に)そのスタンスのバランスは非常に良くなっていると感じます。

ガッチリとしたファイティングポーズを取る吉野は、的確なパンチが武器であり、中谷はルーズめなファイティングポーズから打つパワーパンチが武器。一発のパンチングパワーに優れるのは中谷でしょうが、その分、隙は大きい。吉野は打ったところからディフェンスポジションへの戻しも早く、隙が少ないという印象を受けます。

 

ディフェンス面でいうと、ガードポジションがしっかりとしている吉野、距離や身体の使い方で外すのが上手い中谷。

おそらく持っている武器は、方向性が全く違いながらも総合力でいうとそうは変わらず、というのが個人的な見立てですが、あとは経験値としては中谷の方が上回りそうですね。

いずれにしても、肉体的に強く、ボクシングの技術を持ち、更にはハートの強い両者の一戦。

どちらにも勝ち筋がありそうで、カタにハマれば一方的な展開になってしまう可能性もありますし、接戦になる可能性もあります。

兎に角、この試合がAmazonプライム・ビデオの配信開始と同時に流れる、というのは驚きで、開始時間はなんと17:30。これは皆さん、仕事なんてしている場合ではありません。

 

放送・配信

この興行は、Amazonプライム・ビデオで生配信。

配信日時は、11/1(火)17:30〜で、配信開始の第一試合は上記の吉野修一郎vs中谷正義という後楽園ホールだったら超満員になるであろう一戦です。

平日開催、どうにかならないものか。これで終わる時間も遅いのですから、地方から行く人たちは行きづらくて仕方ないですね。あ、私は地方から参戦しますが、当然11/2も休みを取っています。なぜなら、試合終了時間にはもう電車がないからです笑。

そんなわけで、現地に行けない皆さんはAmazonプライムビデオをどうぞ。

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