11/1、ライブボクシングの余韻が残る中、もう次の戦いが始まっています。
11/3には東日本新人王決勝がありましたが、私はまだ全ては見れていません。録画したので、また全日本新人王戦の直前に見返したいと思います。
さて、週末はドミトリー・ビボルvsヒルベルト・ラミレスという大注目試合、その他にアメリカでは多国籍のボクサーが登場するShowtime興行があります。
そして、この興行は日本ではU-NEXTが配信してくれるようですね。
是非この機会に、U-NEXTに登録して、日本に馴染みがあまりないながらも、プロたった3戦で暫定ながらも世界タイトルを射止めた傑物、デビッド・モレルJrを見てもらいたい。
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ということで今回のブログは、デビッド・モレルvsアイドス・イェルボシヌリの無敗対決のプレビュー記事。
11/5(日本時間11/6)アメリカ・ミネアポリス
WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ
デビッド・モレル(キューバ)7勝(6KO)無敗
vs
アイドス・イェルボシヌリ(カザフスタン)16勝(11KO)無敗
4団体統一王者として、サウル「カネロ」アルバレスが君臨する世界スーパーミドル級。
その4団体統一王座に含まれない、WBAレギュラー王座についているのがデビッド・モレルです。
2019年の8月にプロデビューしたモレルは、2020年の8月、わずか3戦目でWBA世界スーパーミドル級暫定王座を獲得。センサク・ムアンスリン、ワシル・ロマチェンコに並ぶ偉業ですね。
↓モレルの王座獲得試合
しかし、初防衛戦でまさかの体重超過、これが王座剥奪とはならず、なんとノンタイトル戦で挙行されるという謎の優遇ぶり。
その後も暫定王座を保持し続けたモレルは、いつしか正規王者に昇格、なんだかんだでもう3度の防衛に成功しており、その全てをストップ勝ちしています。
↓モレルvsアランテス・フォックス戦の観戦記
↓モレルvsカルビン・ヘンダーソン戦の観戦記
サウスポースタンスから、固いガードを持って非常に強いプレスをかけ、素晴らしいコンビネーションで攻め込むデビッド・モレルの試合は、非常にエキサイティングです。
もっともっと評価されて然るべき王者ではありますが、どうにも露出が少なく、祖国がキューバということもあって、アメリカのボクシングファンでも知らない人も多いのかもしれません。
ここ数戦はPBC興行へでているため、少しずつ知名度が上がっているようだといいな、と思います。まだ全く底を見せていない王者でしかも24歳と若く、もっと試合をこなして知名度を上げてほしい、というのが個人的に望むことです。
対して、アイドス・イェルボシヌリについてはよく知りませんが、このカザフスタンというお国柄、更にはモレルがそのキャリアで唯一ノックアウトできなかったレノックス・アレン(ガイアナ)に前戦で10RKO勝利をしていることを考えると、超がつくほど危険なボクサーです。
こちらもモレルと同じくサウスポースタンス、ハイガードスタイルからアグレッシブなボクサーで、素晴らしい回転力を持っています。
同国のレジェンド、ゴロフキンほどの硬質さは感じないものの、中央アジアの選手としては比較的上体を柔らかく使える事や、サイドへのステップワークからのコンビネーション等、そのボクシングに柔軟性を持ち合わせているようにも感じます。
母国を離れ、アグレッシブに戦う者同士、この試合は打撃戦必至。
大いに盛り上がる展開になるのではないかと思います。
それでも、これまで苦戦らしいものが一度もないデビッド・モレルの勝利は固そうで、今回もモレルが強さを見せつけてくれると信じたい。
ミドル級10回戦
ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)23勝(17KO)3敗1分
vs
ブライアン・メンドサ(アメリカ)20勝(14KO)2敗
元WBAスーパー・IBF世界スーパーウェルター級統一王者であるジェイソン・ロサリオ。この頃、この2つの統一王座はジャレット・ハード(アメリカ)からジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)の手を経て、ロサリオのもとへ来ました。
非常に移り変わりの早かったこの統一王座は、ロサリオも初防衛戦でジャーメル・チャーロ(アメリカ)との統一戦に臨み、8RKO負けで無冠となっています。
↓チャーロvsロサリオの観戦記
この日はめちゃくちゃ忙しかった日ですね、思い出しました。
この試合でロサリオはチャーロのボディジャブで痙攣、ノックアウト負けを喫してしまったわけですが、これは脆さを露呈した試合でもありました。
チャーロ敗戦からの復帰戦でもエリクソン・ルビン(アメリカ)に6RKO負けを喫しています。
その後、無事に再起したロサリオは現在3連続KO勝利中。
そして、今回のモレルvsイェルボシヌリのアンダーカードで、ロサリオの対戦相手は当初、キューバの至宝、ヨエルビス・ゴメスでした。
この6勝(5KO)無敗というキューバ人との対戦は、評価の高いゴメスの力量を図るという意味合いと、ロサリオの再浮上という観点で非常に興味深い一戦だったものの、10/26の報道でゴメスが撤退した、というニュースが流れています。
ロサリオの相手は、BoxRecによるとブライアン・メンドサというボクサーになっています。
2敗は最近のことで、2021年にプロスペクト、ヘスス・アレハンドロ・ラモス(アメリカ)にユナニマス判定負け、2019年にラリー・ゴメス(アメリカ)にスプリット判定負け。
国籍はアメリカですが、ヒスパニック系であり、ニックネームは「La Bala」(=弾丸)ということで、もう映像なんて見なくてもファイトスタイルがわかりますね。
前に出て戦うファイタータイプのボクサーだと思うので、脆さのあるジェイソン・ロサリオにとっては非常に危険なボクサー。
メンドサは非常に準備期間の少ない代役ボクサーではあるものの、これは大きなチャンス。モチベーションは高いでしょうし、ロサリオの状態もよくわからないので、アップセットの可能性は大いにある、とも言えます。
ミドル級10回戦
フィオドル・チェルカシン(ポーランド)20勝(13KO)無敗
vs
ナサニエル・ガリモア(アメリカ)22勝(17KO)5敗1分
フィオドル・チェルカシンって誰ですか?ナサニエル・ガリモアって誰ですか?
と思ったあなた。
私も知りません。
が、おそらくこのチェルカシンというボクサーはアメリカに呼ばれたボクサーだと思うので、非常に期待ができるのです。
ポーランドという国は、K-1やキックボクシングが盛んな国であり、MMAも人気なお国柄ではありますが、ボクシングが盛んとは言い難い国です。
そこから、「アメリカで戦う機会を得る」ということだけでも、おそらく大変なはず。
しかもこのチェルカシンは、生まれはウクライナ、現在の国籍がポーランドという26歳、これは強いバックボーンが揃っている、と言い切る事ができます。
前戦、2022年8月の興行でアメリカデビュー、今回がアメリカで2戦目。(前戦はプエリョvsアフメドフのアンダーカードで、TV放送は無し。今回ははじめてアメリカでのTV放送があります。)
気になるボクサー、ということで注目してみたいと思います。
【放送・配信】
この興行は、アメリカではShowtimeが生放送、放送カードは上記の3試合です。日本では、前述の通りFIGHT SPORTSと提携したU-NEXTが生配信してくれます。見放題とのことなので、見逃し配信もすぐに見れるのでしょう。
放送日時は、日本時間11/6(日)9:30〜とのことです。
私はShowtimeでみますが、是非皆さんはU-NEXTで見てください!
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