信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

マルティネス、エドワーズ、ダラキアン。個性派王者ひしめくフライ級、階級最強は誰にBET?

週末に控えるボクシング興行は、どれもさほど食指が動くものではないので、久々にプレビュー記事を遠慮している状況です。

WBA世界クルーザー級王者、アルセン・グラミリアンの久々のリング復帰については興味のあるものではありますが、ちょっと日本で見る術はなさそうですね。フランスでCANAL+というテレビ局?が配信予定とのことで、メジャーどころの米英でも中継があれば何とかなりそうなものですが。

DAZNではハシーム・ラクマンJr、ハイメ・ムンギアが別興行で出場しますが、これもまた興味深い戦いにはなりそうにありません。

そもそもラクマンの息子がボクシングやっていることすらあまり知られていなかったような気がしていて、Youtuberとの対戦でピックアップサれたことから知名度を上げただけに過ぎませんしね。

ムンギアはちょっとマッチメイクに苦労しているのか、格下ばかりと戦い続け、そろそろファンもしびれを切らしています。

ということで、週末の予定とは関係なく、今回のブログではリング・マガジンランキングをもとに、フライ級について書いていきたいと思います。

リングマガジン・ランキング

リングマガジン王者は不在!

この階級は、リングマガジンベルトをかけた一戦は行われていません。このベルトは、1位と2位、1位と3位等々がどこかのタイミングで戦うのであれば、かけられるベルトですね。

実際、まだ上位陣の激突はありません。

 

1位フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)18勝(14KO)2敗

リングマガジンのトップはJCマルティネス。

メキシカンらしい攻撃力が武器のマルティネスは、チャーリー・エドワーズから実質勝利(公式記録はダウン後の加撃によるNC)を挙げ、その後クリストファー・ロサレスとの決定戦を制してWBC王座を戴冠。

初防衛戦ではジェイ・ハリスからダウンを奪い判定勝利、続いてモイセス・カジェロス、ジョエル・コルドバをTKOで退けるも、どちらも評価の高いコンテンダーではありません。

その後はマックリアムス・アローヨとNC、試合が決まっては流れる、を繰り返し、一階級上のスーパーフライ級でローマン・ゴンサレスに完敗を喫しています。

次戦の予定だったアローヨとの何度目かの対戦決定の報も、アローヨの怪我により破談、8勝(4KO)無敗という強豪との対戦のないサムエル・カルモナ(スペイン)という代役ボクサーとの防衛戦を予定しています。

WBCから優遇されるのはメキシカンなのでまだわかりますが、リングマガジンが彼をここまで評価しているのは謎の極み。サニーと拳を交える、等の噂も出るも立ち消え、一体どこへ向かいたいのかは不明の王者です。

2位サニー・エドワーズ(イギリス)19勝(4KO)無敗

対して、着々と実績を残しているのがこのIBF王者、サニー・エドワーズ。

ドーピング疑惑のあるボクサーについては過剰なまでの反応を見せるクリーンなボクサーで、そのボクシングは徹底したアウトボクシング、現在8連続判定勝利中。

 

王座獲得戦はモルティ・ムザラネ、この老獪なボクサーを相手にしっかりとボクシングで上回ったエドワーズは、当時無敗のジェイソン・ママを撃破、その後はムザラネからのみ黒星を喫していたパキスタンボクサー、ムハマド・ワシームにも完勝。

そして先日のフェリックス・アルバラード戦では、アグレッシブに出るアルバラードにややポイントが流れる展開ながらも、被弾を許さず、アルバラードの強打を封じてこれも完勝。

まだまだ底を見せないこのボクシングは、多くのハードパンチャーを相手にしても打たせずに打つを徹底しており、相当崩しにくいボクシングです。

「白人なのに」というとどこかから文句を言われそうですが、白人なのに非常に柔らかいボクシングをするサニーは、ホワイト・ウィテカー。KO率20%というのは、多くのボクサーに希望を与えるものでもあると思います。

「バム相手には厳しいのではないか」という意見は多いように思いますが、はっきり言ってこれはやってみなければわからない、50−50の戦いであると思われます。

ちなみに、イギリスとドバイでしか戦ったことがなく、果たして(おそらく大きなブーイングを受ける)アウェーの地でこのボクシングでポイントが取れるのか、というのが私の懸念事項。

 

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3位アルテム・ダラキアン(ウクライナ)21勝(15KO)無敗

不活動ながらも、フライ級最強といえば、個人的にはまだまだ真っ先に名前が挙がるのがWBA王者のアルテム・ダラキアン。

一度は井岡一翔の指名挑戦者として名前が上がり、日本で見れるのを楽しみにした訳ですが、当時井岡はフライ級タイトルを返上して引退しており、この試合は叶わず。

その後はブライアン・ビロリアとの決定戦で戴冠、その後現在まで5度の防衛に成功しています。

2018年には王座決定戦を含めて3戦、2019年に1戦、2020年に1戦、2021年に1戦と現在はゲイリー・ラッセル・ペース。2022年は活動なし、2023年1月にデビッド・ヒメネスとの防衛戦が行われるそうです。

軽量級にあるまじきダイナミックなボクシングを展開するダラキアンは、非常に機動力が豊かで、パンチングパワーに優れたボクサーです。打ち込む時のパンチのアングルも素晴らしく、隙は大きそうですがなかなかそこをつけるボクサーがいません。

アゼルバイジャン、バクーの生まれで、ウクライナ国籍。中央アジア〜東欧のボクシングをうまく昇華しているようなスタイルで、フィジカルも強そうです。

アメリカのプロモーターと契約すればもっともっとメジャーにもなれますし、お金も稼げそうなものですが、もう35歳、先はそこまで長くないかもしれません。

 

4位アンヘル・アヤラ・ラーディザバル(メキシコ)15勝(7KO)

世界王者に次いでランクされているのがこのアンヘル・アヤラ・ラーディザバル。2019年にデビューした22歳、まだ謎が多いボクサーでもあります。

かなり長身に見えるスラリとした外見、頻繁にスイッチを繰り返して当たるパンチを放っていく姿、さほどガードは堅牢ではないですが、その分上体の動きで躱せる勘の良さを持っているボクサーです。

このボクサーの評価は、おそらく2022年4月に行われた、元世界王者、クリストファー・ロサレスをWBCの挑戦者決定戦において、12R判定で破った試合が原因となっているのだと思われます。

 

映像を見ると、当て勘、避け勘に優れる、無手勝流に近いボクシングではあるものの、パワーもスピードもさほど感じはしません。ただ、この長身は厄介。

現在JCマルティネスへの挑戦待ちではありますが、当のマルティネスは12/3の防衛戦の後、マックウィリアムス・アローヨとの再戦を支持されたり、統一戦の話を持ち上げられたりと忙しそうで、その全てにおいてちゃんと結論を出すのかも未知数。

アヤラは今後、調整試合を続けていくのでしょうから、本領が見れるのはまだ先の話かもしれません。

5位マックウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)21勝(16KO)4敗

念願のフリオ・セサール・マルティネス戦がなかなか実現しない、アローヨ。初戦のNCも含めてなかなか噛み合いません。

アローヨはマルティネス戦で勝っても負けても引退と公言していましたが、この延期を受けてそのまま引退してしまう可能性もゼロではありません。

マルティネスは前戦のロマゴン戦、スーパーフライ級契約であるにも関わらずウェイトオーバー、今回のフライ級リミットではウェイトを作れない可能性も多分にあります。

 

もし、12/3の試合でマルティネスが負けたり、ウェイトを作れなかった時にアローヨはどうするのか。今後の動向に注目です。

6位デビッド・ヒメネス(コスタリカ)12勝(9KO)無敗

2022年7月、米プロスペクト、リカルド・サンドバルと激突、ダウンを奪っての僅差判定をものにしたデビッド・ヒメネス。

次戦では、アルテム・ダラキアンへの挑戦が内定しています。

旺盛な手数、運動量も多く、12Rにわたりそれが落ちない、ハートも強いボクサーで、ダラキアンにとっても強敵となりうる、しつこいボクサーですね。

案外、ダラキアンのセンス溢れるボクシングに対抗しうるのは、こういったなりふり構わず突進できるボクサー、だとも言えます。

2023年早々、王座交代劇が起こるか、否か。

 

7位リカルド・サンドバル(アメリカ)20勝(15KO)2敗

そんなヒメネスに惜しくも敗れた、サンドバル。この一戦は非常にスイングラウンドが多く、戦った場所がLAだったのでサンドバルの勝ちかと思いました。

まだ23歳、伸び代十分かと思えるサンドバルは、世界挑戦経験者、ジェイ・ハリス、カルロス・ブイトラゴを退けた経験も持っています。

今後もまだまだ期待のボクサーです。

↓ヒメネスvsサンドバルの観戦記

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8位ジャクソン・チャウケ(南アフリカ)21勝(15KO)1敗2分

南アフリカの37歳、ジャクソン・チャウケ。ジリジリとプレスをかけながら手を出してくるプレッシャーファイターです。

ムザラネと3つしか歳が違わないこのファイターが、リングマガジンの目に留まったのは2021年4月、ルヤンダ・ヌトワナンビとの南アフリカタイトルの防衛戦を兼ねたWBOグローバルタイトルの決定戦のようです。

キャリアのほとんどを南アフリカで戦っており、世界的強豪との対戦はまだないので、なかなか実力を測りかねますね。

9位フェリックス・アルバラード(ニカラグア)38勝(33KO)3敗

元ライトフライ級王者、フェリックス・アルバラードは強打の持ち主です。しかし前戦、サニー・エドワーズのアウトボクシングの前になす術なく、中盤以降はがむしゃらに打って出るも届かず。

2014年6月のファン・カルロス・レベコ戦から8年5ヶ月ぶりの敗戦は、33歳となったアルバラードの胸に去来するものもあるのではないか、とも思います。

とはいえ、エドワーズに敗れたからといってこの階級で王者になれない、というわけではありません。この階級でも、アルバラードに勝てるボクサーはそう多くはないはずです。

 

フライ級で、この強打が通用するかどうかは、エドワーズ戦ではわかりませんでした。次はぜひ、フライ級でのテストマッチを挟んでから這い上がってもらいたいものです。

10位ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)17勝(11KO)2敗1分

そしてこの度、初のランクインとなったのは日本期待のユーリ阿久井政悟。

通常は試合が終わって、それが評価されてのランクイン、というのが通例ではありますが、今回は中谷潤人が抜けたことにより、ユーリ阿久井がランクインした、ということでしょう。

これまで、圏外ながらも11位という位置に居続けた、ということだと思われます。

一発で倒せるパンチングパワーを持ち、以前は後半にかけてやや雑になっていった印象ではありましたが、ここ最近の試合では最後までしっかりと集中力を維持し、後半でのストップ勝ち、長いラウンドでの判定勝利といった具合に勝ち方を覚えてきた、というイメージです。

一発当ててからの詰めは素晴らしいですが、ボクシングもできるようになってきたユーリ阿久井には、期待しかありません。

世界ランクは4団体全てで上位にランクされ、後は世界挑戦を待つのみ。

ただ、世界的に見ればまだまだ無名の存在であり、世界ランクも上がったり落ちたりと微妙なところで安定しません。

これは世界挑戦の機会を待つだけでなく、どこかで海外の強豪を倒すという経験が必要かもしれませんし、現在のユーリ阿久井の立ち位置を明確にする意味でも、見たい。

 

圏外ジェシー「バム」ロドリゲス

前WBC世界スーパーフライ級王者、ジェシー・ロドリゲスがこのランキングに入っていないのは、まだフライ級初戦をクリアしていないから、ということでしょう。

スーパーフライ級の王座を返上したバムを、WBOは早々に1位にランクイン。スーパーフライ級ではWBC王者だったバムは、中谷潤人が返上した王座を狙ってWBO総会に顔を出した、とのことですが、そのロビー活動が奏効したとなれば、非常に萎える話です。そうは思いたくありません。

ともかく、バムは2位に下がったクリスチャン・ゴンサレスとの王座決定戦をオーダーされ、その期限はそろそろです。

そのほかの3団体でランクインしていないのは、ただ遅いだけであり、近々上位にランクインさせるはずです。

22歳という年齢で、適正階級とは言い難いスーパーフライ級で王座獲得、それも破った相手がカルロス・クアドラス、シーサケット・ソールンビサイ、イスラエル・ゴンサレス。強豪を真正面から退けてみせたバムは、もちろんこのフライ級でも大本命で、マッチメイクさえ上手くいけば、早々に4団体を統一してみせるかもしれません。

 

まずは手始めにタイトル獲得、というのがおそらく本人の希望でしょう。ここで難なくWBO王座を獲得し、その後統一戦へと進んでいくのでしょうか。今後の中心はバムとなるかもしれませんが、これは非常に楽しみですね。

ということで、今回はフライ級の現状についてでした。

個人的には、ずっと言っていますが、ユーリ阿久井政悟に、岡山県のボクシングジム所属のボクサーとして初の世界王者となってほしい。現在のフライ級のトップ戦線は強豪揃いですが、きっとチャンスがあると思っています。

そして、そうでなくとも非常に見応えのあるマッチアップが多そうなフライ級戦線、今後の戦いも非常に楽しみです。

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