信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】ジョンリエル・カシメロvs赤穂亮は衝撃結末!!TBP初興行in韓国・仁川!

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12/3、ボクシング三昧。

サッカーに興味のない私は、ワールドカップどころではなく、スラムダンクは好きですがアニメに興味のない私は、スラムダンクの映画どころではありません。

12/4に誕生日を迎える私にとって42歳最後の日は、ボクシング三昧、それも素晴らしいマッチアップが12/4まで続くゴールデンウィークエンド。

ということで今回のブログでは、WOWOWオンデマンドで配信された、トレジャー・ボクシング・プロモーション第一弾興行、ジョンリエル・カシメロvs赤穂亮の観戦記。

 

 

12/3(土)韓国・仁川

WOWOWのエキサイトマッチは15:00ちょうどにスタート。アンダーカードの配信はないようですね。まずは岡田の試合からスタート。

ウェルター級8回戦

岡田博喜(角海老宝石)20勝(13KO)2敗

vs

キム・ジンス(韓国)8勝(4KO)5敗

キムはサウスポー。初回からプレスをかけるのは岡田。キムはサークリングしながら、岡田のは入際に左を狙います。私たちの記憶の中の韓国人ボクサーは、いつだって崔龍洙のようなコリアンファイターですが、最近はいささか違うようです。

そしてこのキムが狙っていた右をかわして左を振るうも、それは届かずキムの大きな左アッパーがヒット!なんと岡田がダウン!!

その後荒々しく迫るキム!岡田は足を使ってエスケープも、その後もキムの左を浴びて顔が跳ね上がります。コーナーを背負った岡田、ここでゴング。

 

2R、前に伸ばした右手、常にカウンターを狙う左、ステップワークが冴えるキム。岡田は頭を下げてインサイドに入り、右をヒット。しかしキムの左はまっすぐ、横に縦に弧を描く等なかなかに多彩で、岡田を襲います。

岡田もようやくキムのタイミングに慣れてきたか、この左に対応し始めて来ているように見えます。

3R、開始早々、ジンスのワンツー!これがヒットして岡田が二度目のダウン!!!

攻め込むキム、岡田の足はふらついているように見えます。少しダメージの回復してきた中盤、また岡田は前に出て攻めていきますが、今度は近い距離でもキムの攻勢が目立ちます。

キムは受けのボクサーだと思いますが、しっかりとしたボクシングで対応策を持っており、これを崩すのはもっと強引にいかなければいけないかもしれません。

4R、前半、またも岡田の踏み込みにあわせてキムの左カウンター。ダウンこそ免れたもののダメージは明らかの岡田、ガードを固めて後退!

 

キムは岡田の固いガードをこじ開けようと画策しますが、このボクサーはおそらくパワーでガンガン攻めるタイプではなく、タイミングのボクサーだと思うので、ここでは一旦引いています。これは岡田はかなりまずい。

5R、このラウンドはダメージから回復した、というわけではないのでしょうが、岡田が良い攻撃を見せます。やや強引目にいく岡田、バッティングも起こっていますがキムはちょっと押されている印象。それでも、攻め時の左カウンターは気をつけなければいけません。

6R、序盤、頭を振りながら左右を力強く打ち付ける岡田。キムはこういう連打に対応出来ておらず、押されて下がります。岡田はフェイントを使って、キムにリターンを振らせてから攻め込みたい。

おそらくポイントでは優勢のキムはディフェンシブに戦い、時折のカウンターで逃げ切り作戦か。

7R、キムは自信のあるであろうワンツーで攻める姿勢を見せると、すぐさまステップ。ヒットアンドアウェイの戦法から、中盤にワンツーをヒットすると、岡田はぐらり。

ここから強く攻め込んだキム、岡田を打ち付け、岡田はガード一辺倒。ブロッキングで固まってしまった岡田をレフェリーが救い、試合は終了。

キム・ジンス、7RTKO勝利!

 

岡田、これは非常に残念で、痛い敗戦。ブランクのせいなのか、衰えなのか、この相手にこの内容の敗戦というのは非常にショックですね。かつて日本最強を誇ったボクサー、アメリカで戦いを挑み、見事に散ってしまった岡田は、ボクシング人生の岐路を迎える敗戦となってしまうかもしれません。

キムは見事な「待ち」のボクシングでしたね。序盤にカウンターでダウンを奪うことができれば、なかなか崩すのが難しそうです。

スーパーフェザー級10回戦

ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)68勝(55KO)11敗

vs

渡邉卓也(DANGAN AOKI)38勝(22KO)11敗1分

まずはリング中央、向かい合って一定の距離をとります。ジョニゴンは身体を振り、リズムをとってジャブ。渡邉はそんなジョニゴンのまわりをまわりつつ、ジャブに合わせますが、ややリスペクトがすぎる印象で、少し手数が少ない序盤。

中盤以降、ジョニゴンがワンツーで攻め入る場面が増え、渡邉も後半にはワンツーフック。

2Rに入ると両者ともにコンビネーションを出し合います。双方、ガードが固く、攻防分離で戦っているため、クリーンヒットはなかなか生まれません。

が、右のオーバハンドのパンチの他、コツンと当てるコンパクトなアッパー、これで後半に渡邉がぐらりとくる場面が。

 

3R、序盤から攻めるのは渡邉!ガッチリとガードを固めた状態から、巧くパンチを出していく渡邉、このラウンドは積極果敢に攻めています。

渡邉のジャブがよく当たるイメージです。

4R、このラウンドも中間距離でのパンチの交換。渡邉が良いジャブ、良いストレートで攻め、ジョニゴンも往年のフォームで良い左フックを見せます。

後半、ジョニゴンは左フックのトリプル、渡邉は怯まずワンツーを返していきます。

5R、互いに手を出す両者。ですが、おそらくプレッシャーをかけていきたいのはジョニゴンの方。このラウンド、前半に渡邉は左ボディをヒット、逆にプレスをかけていきます。

渡邉はポンポンとよく手が出て、ジョニゴンはかなり下がっていってしまいます。

終盤、渡邉のラッシュにややバランスを崩すジョニゴン。

6R、グイグイとプレスをかけるのは渡邉!ジョニゴンが嫌がっているため、ここはチャンス。気持ちが先行してしまったか、渡邉が出すぎた事によりバッティングによる中断を経て、リング中央での戦い。

 

7Rも同様にリング中央、少し二人の間に距離を空けた状態での打撃戦です。渡邉の左は非常に力強い。そして終盤、渡邉が右ストレートをヒットするとジョニゴンは少しぐらついたように見えました。

8R、疲労からか、右ストレートがちょっと流れてきているように見えるジョニゴン。途中、バッティングも起こりますが渡邉はジャブもストレートも非常にシャープ。高い集中力をキープし、ガードの位置も乱れず、今回を大一番として捉えてしっかりと準備してきた様子が窺えます。

9R、早々に渡邉はチャージか、力強く攻め入ります。コンパクトなガードスタイルからプレスをかけて自信満々に攻めていきます。

ジョニゴンはちょっとサークリングが主体、時折鈍器で殴りつけるような起動を描いて右ストレートを打ちますが、これは渡邉のガードの上です。

終盤、ふたりが交錯した瞬間、ジョニゴンの左フックのダブル!がカウンターとなってヒット!渡邉がぐらりと後退!一瞬のうちに攻めの姿勢となったジョニゴンですが、ここでゴング!

ラストラウンド。

前ラウンド終盤に効かせられたとはいえ、渡邉も鉄の顎を持っています。ここは自ら攻め、易々とペースを渡す事はしません。

その後もジリジリとプレスをかけて長い距離からパンチを放っていく渡邉、ジョニゴンはやや守勢にまわりつつも時折外側からパンチを振るうような展開。最後はリング中央で打ち合って試合が終了。

判定は、97-93、96-94、残り一人は95-95のドローでしたが、2-0で渡邉の勝利。

 

判定の読み上げ方がたどたどしすぎて何を言っているかよくわからなかった、ということは置いておいて、なかなかの接戦でしたね。

やっぱり衰えたジョニゴンは見たくなかった、というのが本音でしたが、渡邉としてはこれで大きく名前が売れたかもしれません。渡邉は、海外で闘う事を全く苦にしないボクサーですし、たとえアンダードッグとして呼ばれたとしても萎縮せず、意に介さず戦えるボクサーです。

この勝利で海外プロモーターの目に止まり、そして渡邉が海外でアップセットを起こす姿を見てみたい。

スーパーバンタム級10回戦

ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)31勝(21KO)4敗

vs

赤穂亮(横浜光)39勝(26KO)2敗2分

さて、いよいよ。

前日計量の写真を見たときに驚いたのは、その体格の違い、ですね。ああ、こんなにも違うのか、と。

カシメロはバンタムでも小さいボクサーで、それを感じさせないのはあのダイナミックでパワフルなボクシングだったのでしょう。並んでみると大きさは違いますが、リングに立ったあと、二人はどのように見えるのか。

やはりリング上で向かい合うと、計量のときほどの差は感じません。カシメロはリカバリーが非常に上手いのか、かなり大きくなっているように見えます。

 

初回、今にも爆発しそうな両拳を携え、ともに非常に瞬発力のある感じのステップワーク。

大きくリングを動き回る両者、互いにフェイントをかけ、ワイルドなパンチとワイルドなディフェンステクニックでダイナミックなボクシングです。

単発、強振、大振りの両者の試合は、今にも終わってしまいそうな感覚に囚われつつも、あっという間の3分間が終了。

2R、カシメロが出ます。勢いが良すぎてバッティング。再開後、グローブをあわせようとした赤穂に対して虚を突いて強く攻め込んだカシメロ!その左フックを浴びた赤穂は後退、しかしそのでてきたところに赤穂の左フック!クリーンヒットではないものの、なぎ倒されるようにカシメロはダウン!これはラッキーなダウンですが、まずは赤穂がダウンを奪取!

それを受けてカシメロはグイグイとプレス!赤穂は下がりながら対応、しかしカシメロの左フックで足元がぐらり!その後ロープに詰められていますが、ここでカウンターの左フックを狙っています。

後半、ラビットパンチか、赤穂は後頭部を抑えて座り込んでしまいます。カシメロのワイルドすぎるパンチによるものですが、その前にちょっと効かされていたことも理由としてはあるかもしれません。

試合は中断、赤穂はニュートラルコーナーに座り込んだのち、椅子を出してもらって座ります。随分と長い時間、待たされたあと、なんと試合が終了。

 

これは両者にとって、そして視聴者にとってもキツい結果。。。。

「しびれちゃって」という赤穂の声が一瞬聞こえたような気がしますが、ちょっとしびれがあってこれ以上戦えないのかもしれません。

う〜ん、これは残念な結末でしたね。

試合はノーコンテスト。

伊藤雅雪代表が出てきての説明。ラビットパンチによるノーコンテストということで説明。

ふたりともブンブンふりまわす、これはシルエットだけにしたらどっちがどっちなのかわからないくらい、似たタイプのボクサー同士の試合でしたね。お互いに、自分と似たタイプのボクサーとはやったことがなかったのではないでしょうか。

大いに振り回すパンチ、頭を大きく下げる、これを考えると再戦でも同様の結末という可能性もなくはないのかもしれません。

こればかりは両者の相性の問題もあり、一方的にカシメロが悪いと決めつけられるものではありませんね。

とにかく残念、両者の次戦に期待しましょう。

 

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そしてもう2週間を切った、井上尚弥vsポール・バトラーの世界バンタム級4団体統一戦。

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