信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】驚愕の大激闘、近藤明広vs永田大士!!必見、ダイヤモンドグローブ!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

個人的な話をすると、12月末で仕事を辞めて、1月から新たな職場で働き始めます。

有給休暇というものがたっぷり残っていたので、11月中旬から有給を消化中、にもかかわらず、同時期に新たな職場の業務委託を始めてしまったものですから、なにかと忙しい(笑)。

ということでプレビュー記事を書く暇がありませんが、見れる試合だけは見て観戦記だけは書いていこうと思います。

ということで、今回のブログは12/5(月)に行われたダイヤモンドグローブの観戦記です。

 

12/5(月)ダイヤモンドグローブ

三迫ジム興行であるダイヤモンドグローブ、メインイベントはOPBF東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ。

挑戦者、永田大士(三迫)のホームグラウンドに、王者である近藤明広(一力)が乗り込む、という構図、王者としてのその意気を感じますね。

本来、この注目試合のセミファイナルに、日本スーパーフライ級王座決定戦として川浦龍生(三迫)vs高山涼深(ワタナベ)が組み込まれていましたが、高山が怪我により棄権、中止となっています。これは非常に残念。

繰り上がってセミファイナルはスーパーフェザー級8回戦、保坂剛(三迫)が登場です。

 

スーパーフェザー級8回戦

保坂剛(三迫)6勝(4KO)1敗

vs

ナッタコーン・サンセービー(タイ)2勝1敗

前戦で三瓶数馬(角海老宝石)を4RTKOで降し、日本ランクを手にした保坂。今回はキャリアの少ないタイ人が相手、ということで、ここは調整試合と言って良いでしょう。

豪快な勝ち方を期待したい。

初回、両者リング中央で向かい合い、先手をとったのはナッタコーン。ここまでKO勝利はありませんが、パワーはありそうで、非常に硬そうなパンチです。

それをしっかりとブロッキングした保坂、リターンを返すとナッタコーンはバランスを崩します。

やはりボクシングのレベルとしては大きな差がありそうで、その後保坂が左から右フックを返すとナッタコーンはダウン。

やはり相手にはならないか。

立ち上がったナッタコーンにワンツーをヒットするとナッタコーンは2度目のダウン。

その後も落ち着いてナッタコーンの攻撃をブロッキングした保坂は、左ストレートで3度目のダウンを奪取、試合はストップ。

保坂剛、初回TKO勝利。

 

さすがに相手になりませんでしたね。格下相手に取りこぼす事はなく、一発ももらわずにしっかりと倒せた事は経験にもなるでしょう。

OPBF東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ

近藤明広(一力)35勝(20KO)10敗2分

vs

永田大士(三迫)16勝(6KO)3敗2分

この試合は再戦となります。

第一戦は2020年12月、当時日本スーパーライト級王者だった永田に、近藤が挑戦した試合で負傷引き分け。比較的、近藤が良いボクシングを展開していた、というイメージです。

立場を変えての再戦、そして12ラウンドというラウンド数は、ふたりの戦いにどのような影響を及ぼすのか。

注目のゴング。

初回、永田が先手。出入りを意識して、コンビネーションというボクシングの永田、これは意外。もっとグイグイ攻めるのが永田のスタイルだったと思いますが、今回はリズムをとってボクシングを試みています。

永田はコンビネーションをヒットしますが、その後、近藤も右オーバーハンドをヒット。初回からバチバチです。

2分頃、永田が攻めたところで近藤の右がヒット、これはオープン気味に当たったものではありますが、永田はバランスを崩してグローブをマットについてしまいます。これはダウン判定、永田は納得いかないかもしれませんが、これは残念ながらダウンでしょう。

 

どちらかというと近藤がプレスをかける、という展開で初回が終了。

2R、やはりプレスをかけるのは近藤。近藤は永田の右フックにあわせて出すフック気味の右のタイミングが素晴らしいですね。これが同時打ちになるとダメージを被るのは永田のような気がします。この近藤の打ち付けるような右、本当にパワフル。

永田は近い距離で回転力があるため、やはりプレスをかけていった方が良いかもしれません。

しつこいようですが、近藤の右はふいに出すタイミングもすばらしく、永田はガードしても非常に派手で、見栄えが良いものです。

3R、引き続きプレスをかける近藤、軽いジャブから狙いすまして右を放ちます。中盤、永田はこの右にカウンターをとり、一瞬近藤の動きが止まったように見えましたが、それでも近藤は前進、この右をまっすぐ、フック、ボディと使いわけながら永田にプレスをかけ続けています。

 

「ディフェンスが上手い」というイメージの近藤、「プレスと手数」というイメージの永田、それぞれのイメージを覆す戦いをそれぞれが続けており、ここまでは近藤がより良いボクシングをしているような感じがします。

4R、序盤、近藤が右フック、右ストレートをヒット。永田はこのヒット&アウェイのスタイルで最後までいくつもりか、近藤にパンチもあたってはいるものの、近藤の方がわずかに上回るという印象。どこかで変えなければいけないのではないでしょうか。

中盤、永田が右フックをヒットすると近藤も左フックをヒット。続いて永田がまたも右をヒットすると近藤も右を返す、というクリーンヒットを奪い合う大激戦!これは中間距離での我慢比べです。

4R終了後の途中採点は、38-37×2、39-36で近藤。思いの外、ポイント差はさほど開いてはいません。

5R、中間距離でジリジリとした駆け引きから、右ストレートから入る近藤が良い攻撃を見せます。互いにリードはさほどつかず、奥手の大砲か前手のフックを狙うという展開。

 

ともに頭を下げて回避行動を取るがために、前戦同様にバッティングの危険もありますが、ある程度遠い距離で戦っているためにここまではでかいバッティングはありません。これは、ともに気をつけているからかもしれません。

6R、永田がガードを固めてサークリング、からのジャブ、右フック。近藤がショートの右ストレートを浅くヒット、しかしその後永田は右フックをヒットすると近藤はややぐらつきます!

ここがチャンスとばかりに左右のフックを振るい攻め込む永田!近藤はダメージを感じさせる足取りで、スリップ。

中盤も永田が左ストレートをヒットして大チャンス!近藤はダメージがありつつも、永田のパンチをずらしての右を狙っており、これが後半に永田にヒット!今度は近藤がまたプレス、近藤の右!永田の左!強打を撃ち合います!!これはとんでもない試合です!!

7R、互いにダメージがある中、やや慎重な立ち上がり。それでも強気に前進していくのは近藤で、やはり力強い右を狙っています。

 

1分頃、永田の左目の傷をドクターがチェック。これは前ラウンド、近藤の右がヒットしてついた傷です。

ここは再開、ですがちょっと出血があることから、これまで幾度ももらっている近藤の右が見えづらくなっているかもしれません。

近藤は明らかに永田の左をかわしての右を狙っており、永田にとってこの右は超危険。

後半、近藤は体ごと打ち込んで永田を下がらせてこのラウンドも優勢をアピールしています。

8R、永田は丁寧にジャブを突いて、鋭い踏み込みから左ストレート!近藤も右、これは永田のガードの上ですが、その返しの左フックが当たり始めます。

永田がでてくれば必ず右をリターンする近藤、このせいで永田は距離を詰められないのか。

両者危険なほどにクリーンヒットを当てあい、素晴らしいタフファイトが展開されています。

8R終了後の途中採点は、76-75、77-74で二者が近藤、76-75で一者が永田。

9R、近藤は永田が出てくるところに右。その右に対して数を多く返す永田、永田が徐々にプレスを強めていきます。中盤に盛り返した、という展開は、永田にとって吉報なのでしょう。プレッシャーファイトへ移行していきます。

中盤、永田はフックでラッシュ、近藤をロープに押し込みます。

近藤も右フックを返して永田を押し返し、両者の意地と意地、強打と強打がぶつかり合います。終盤、近藤が2度にわたり右をヒット、これもまたスイングラウンド。

 

10R、永田はもう完全に手数勝負を挑みます。近藤はちょっと押されるような展開になってきており、中盤にはちょっとボディも効いたか、徐々にパワーが衰えてきたようにみえます。

11R、攻めてくる永田に対して、近藤も足を止めて迎え撃ちます!しかしこの距離は永田か、旺盛な手数とその回転力で力強いパンチを近藤にコネクト!

近藤も意地で押し返しますが、ちょっとこの時点での馬力は永田か?!

近藤は少しずつ、ガードが下がる場面こそ増えますが、それでも尚、しっかりと打ち返してラウンドを終えます。

ラストラウンド、やはり動きがまだしっかりしているのは永田。ここにきてもその回転力は衰えず、近藤も気持ちで迎え撃ちます!

永田も限界が近いか、ほぼノーガード状態での打ち合い!

二人のボクサーを動かすのは、気力でしかなく、最後は本当に気持ちだけの勝負です!!

初回からバチバチに打ち合った両者は、全てを出し切り、そしてともに絶対に諦める事がない、ボクサーとしての矜持を見せてくれた中で12ラウンド終了のゴング!!!!

判定は、114-113、115-112×2で永田大士を支持!

後半追い上げた永田が、見事OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者となりました。

これは、途中採点が発表されいたからこそ納得性がありますが、前半はもっと近藤に振られていてもおかしくはなかったと思います。

 

前半は近藤、中盤は互角、そして後半は永田という全くの互角の戦いだったと思います。

永田はやはりフィジカルに優れ、スタミナに優れている、本当に素晴らしいボクサーです。

近藤は本当に惜しい星を落としてしまいましたが、技術だけでなく気持ちの強い、こちらもまた素晴らしいボクサー。

近藤を応援していましたので、個人的には非常に残念な結末ではありましたが、本当に素晴らしい試合を見せてもらいました。

本当にありがとうございました。

 

【宣伝】

ボクシング用品専門ショップ、やってます。

是非覗いてみて下さい。

boxingcafe.base.shop

 

そしてもうあと1週間、井上尚弥vsポール・バトラーの世界バンタム級4団体統一戦。

同じ時代に生まれたならば、必見である日本人初の4団体統一戦です。

この興行はひかりTV及びdTVで生配信、現在、dTVでは「井上尚弥選手全力応援キャンペーン」を開催中。その一環として、dTVに「入会&継続でdポイント(期間・用途限定)1,000pt還元!キャンペーン」を実施中とのことです。

初回一ヶ月は無料なので、今入れば井上vsバトラーは無料で見れます。その後一ヶ月を継続すれば1,000ptがもらえる、というキャンペーンですね。エントリーも必要だそうなので、ご注意下さい。

↓dTVへの加入はこちら

パイレーツオブカリビアン

 

プライバシーポリシー お問い合わせ