井上尚弥の余韻は止まりません。
日本人初の4団体制覇。それも、圧勝。
この大一番が勝って当たり前、という感覚は異常なことだと、これからボクシングを見る人達には伝えていかなければいけません。
現代以降、どのような強いボクサーが日本からでてきたとしても、井上尚弥の壁は非常に高い。そして、まだそのキャリアは終わっていません。
↓今後の井上尚弥の戦いは、スーパーバンタムへ!
井上尚弥はスーパーバンタム級へ行きますが、そうすると、バンタム級の世界タイトルはドラゴンボールのように世界中へ散り散りになります。
さてさて、ということで気になるのは今後のバンタム級戦線。
絶対王者、いや絶対モンスターがいなくなったことで、一気にチャンスが増える階級、一体その覇権を握るのは誰か。
ということで今回のブログでは、バンタム級の4団体、上位陣を見ていきます。
今後のバンタム級
今回のように王者がいなくなる場合は、各団体の1位と2位が王座決定戦を行い、王者を決める、ということになります。これは各選手の試合のタイミング等もあるので、厳密に1位と2位、とならない場合もありますが、もう世界的に井上尚弥がバンタムを卒業する、ということは周知の事実なので、上位ランカーたちはウェイティングサークルで待っている状況。今回、井上拓真の相手が調整試合の域を出なかった背景には、こういう事も関係していると思います。今、絶対に間違いを起こしてはいけない時期、ということです。
さて、井上尚弥がバンタム級のベルトを返上するのがいつなのか、により、まだ順位の変動はありそうです。ただ、おおよそ上位陣は固定されており、特にジェイソン・マロニーが一体度のタイトルを狙うのか、によって色々と動きそうです。
WBA
1位空位
2位井上拓真
3位ノニト・ドネア
4位リボリオ・ソリス
5位メルビン・ロペス
WBAはおそらく、王座決定戦に井上拓真が出場するはずです。拓真は他団体でも世界ランク上位に入ってはいますが、WBA以外は全てスーパーバンタム級でのランクイン。
これは、プロモーターが話をしてバンタム級にねじ込む事はできるかもしれませんが、その場合、1位とか2位にランクされるか、というとちょっと難しい。あくまでも素直に考えると井上拓真vsTBAのWBA世界バンタム級王座決定戦、となるはずです。
そのTBAの部分がノニト・ドネアになるかどうかはわかりません。
ドネアはWBCと比較的懇意にしており、以前にもWBCの王座決定戦に無理やり割り込んできた経験もあります。
今回も、WBCの2位に突然入ってきたので、WBC側としては「どうか決定戦に出て下さい」スタンスかもしれません。
そうすると拓真の相手はリボリオ・ソリス?ソリスはすでに王者の力量を有していないと思われるので、ここは問題なく井上拓真の王座奪取を期待できるところです。
WBC
1位ジェイソン・マロニー
2位ノニト・ドネア
3位エマニュエル・ロドリゲス
4位ナワポーン・カイカンハ
5位レイマート・ガバリョ
さて、いつの時代も問題はWBC(だけではないけれども)。長い間、1位マロニー、2位カイカンハというランキングだったにもかかわらず、ドネアがWBC総会に顔を出した途端、ドネアを2位に抜擢。
ここはマロニーvsドネアの決定戦となるのでしょうか。これはどっちにも負けてほしくない試合ですね。3位のロドリゲスにも王者に返り咲いて欲しい、とか言っていると、ベルトの数が足りなくなってしまいます。
個人的な期待としては、マロニー、ロドリゲスはこのWBCを回避、ドネアvsナワポーンあたりの決定戦を望みます。
そもそもロドリゲスはWBCを憎んで良いレベルなので、間違ってもWBC王座なんか取りに行かなくて良いと思います。
IBF
1位空位
2位エマニュエル・ロドリゲス
3位ニコライ・ポタポフ
4位ジェイソン・マロニー
5位メルビン・ロペス
IBF世界バンタム級挑戦者決定戦に勝利、2位となったエマニュエル・ロドリゲス。なんで2位?
ともあれ、ゲイリー・アントニオ・ラッセルを見事なボクシングで破ったロドリゲスは、あの井上尚弥に喫した敗戦から立ち直り、今、バンタム級最強に近いボクサーなのではないか、と個人的には思っています。
あのボクシングは、ドネアでも崩すのに苦労しそうです。
ロドリゲスはWBC3位、WBO2位と他団体でも上位ランクをキープ、どれに出場するのでしょうか。
個人的には、ロドリゲスにはかつて保持したIBF王座を取りに行ってもらいたいですね。ニコライ・ポタポフなんかは、個人的な思い入れが全く無いボクサーなので、是非ともここでポタポフ相手の返り咲きに期待したい。
WBO
1位ジェイソン・マロニー
2位エマニュエル・ロドリゲス
3位ビンセント・アストロラビオ
4位レイマート・ガバリョ
5位メルビン・ロペス
最後はWBO、ですが、マロニーはWBOの挑戦者決定戦をナワポーン・カイカンハと争い、完封での完勝。
マロニーvsロドリゲスの再戦はこの王座決定戦でやらなくても、いつか見れそうですから、やっぱりロドリゲスにはIBFを狙ってもらい、マロニーはWBOを狙ってもらいたい。
そうすると、マロニーvsアストロラビオが非常に綺麗に収まります。(あくまでも私的に)
で、これはオーストラリア開催で、地元で世界初戴冠。どうでしょうか。
私の希望をまとめると
井上尚弥には、年が明けたら早々にバンタム級王座を返上してもらいたい。
そうすれば、遅くとも春には各団体の王座決定戦が組めるはず。
この王座決定戦に出場しそうなボクサーの中で、今のところ最も最近戦っているのは井上拓真であり、そのスケジュールに合わせるとすると春頃が妥当であるし、王者がいない期間は短ければ短いほど良い。
ということで、年明けバンタム級返上、そこから指令。
全て春頃にバンタム級のベルトを賭けた戦いが繰り広げられ、それが終わった頃に
WBA世界バンタム級王者 井上拓真
WBC世界バンタム級王者 ノニト・ドネア
IBF世界バンタム級王者 エマニュエル・ロドリゲス
WBO世界バンタム級王者 ジェイソン・マロニー
が誕生していればもう言う事はありません。
弟の拓真を除いて、井上尚弥に倒されてしまっているボクサーだということは恐ろしい話ではありますが、だからこそ、思い入れが強くなってしまった部分もあるでしょうか。
そんな淡い期待をいだきつつ、2023年も引き続きバンタム級に注目していきたいと思います。
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