さて、実は本日はミシェル・リベラvsフランク・マーティンの観戦記を書こうと思っていたのですが、事情により見れず。(Showtime放送の試合は、アーカイブが上がるまで少し待たされるため)ちょっと情報遮断して、明日か明後日に楽しみたいと思います。
さて、ということで書くことがなくなってしまったので、最近の気になる日本人ボクサーのニュースをピックアップします。
シャクール・スティーブンソンvs吉野修一郎!?
なんだこのニュース、眉唾ものだな、と思ったのですが、可能性としては無くはなさそう。
WBC世界ライト級のエリミネーションバウトとして開催されるかもしれない、という状況で、時期は2023年の春。
現在、上位ランカーである(2位)イサック・クルス(アメリカ)はIBFのタイトル路線に進み、ウィリアム・セペダ(4位/アメリカ)とジョージ・カンボソスJr(5位/オーストラリア)はシャクールとのエリミネーションバウトを断った、とのこと。ちなみにセペダは、当初はシャクール戦を希望していましたが、途中で路線変更、「別のプランがある」とシャクールからのオファーを断っているようです。そして、カンボソスは、激戦続きなので少し休みたい、という移行。このことは攻められる事ではありません。何せ、テオフィモへのアップセット、そしてヘイニーとの2戦はオーストラリア史上最大とも言えるビッグマッチでした。
そして、お鉢が回ってきたのが、「プロスペクトからコンテンダーへ移行した」吉野修一郎(三迫)。
元世界王者、伊藤雅雪を乗り越えて、ライト級最強と謳われた中谷正義をストップ。WBC、WBOの世界ランクで一桁に入る吉野は、現在日本人で最も世界に近いボクサーです。
これで吉野が受ければ、シャクールvs吉野が決定となる可能性が高そうで、吉野が断るか、もしくは何か別の政治的なものごとが起こるようであれば、シャクールvsジャーメイン・オルティス(アメリカ)、という可能性もありそうです。オルティスはシャクール上等、と言っています。すでに無敗でなくなったオルティスは、ちょっと肩の荷が降りた感じで、ロマチェンコにも大いに善戦したことでおそらく自信を深め、これはこれでちょっと面白いかもしれません。
ちなみに、このライト級タイトルの行方としては、2023年春頃にヘイニーvsロマチェコ(WBC1位)が開催される見通しです。現在は日程で揉めており、ヘイニーはラマダン前にしてほしい、トップランクは5月希望、ということでなかなか折り合いがつかないそうですね。
シャクールvs吉野かぁ。。。決まって欲しいような決まってほしくないような。決まるようなら、吉野のアップセットに期待したいところ。
ただ、もし吉野がここを避けて、次のチャンスを待つにしても、全くもってその選択に同意します笑。
とか思っていたんですけど、書き終わった直後、このツイートを発見!
吉野修一郎のトレーナーである椎野さんのツイート。
わざわざ負けには行かないです!笑 来年楽しみです!
— 椎野大輝 (@HIROKISHIINO) 2022年12月18日
これは、、、期待して待ちたいと思います!
木村吉光vs力石政法!!!!
年末のLIFE TIME BOXINGに木村の名前がなく、今年は1試合かと残念に思っていたところ。なんと2023年1月6日に行われる3150FIGHTで、力石政法との防衛戦が決定!
スーパーフェザーという階級は、日本人ボクサーにとって比較的遠いとされるタイトルですが、現在のスーパーフェザーは混沌。
絶対王者、シャクール・スティーブンソンが抜け、現在(12月発表のランキングでは)WBA王者として名前の残っているエクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)も、ライト級でのタンク・デービス(アメリカ)との一戦を前に、タイトルを放棄する考えのようです。
すると、残るのはIBF王者のシャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)のみとなり、このラヒモフは次戦で前王者のジョー・コルディナ(イギリス)との防衛戦となる見込み。
木村にしても、力石にしても、まだここでの王座決定戦に絡めるほどのランキングではありませんが、この世界ランカー対決に勝利した暁には、一桁に入る可能性はあります。
この一戦が2023年の早々に行われるので、マッチメイクと周りの状況次第では、2023年の終わり頃か、2024年の前半くらいに世界タイトルに挑戦できる可能性も出てきます。
これは非常に楽しみですね。
この階級の日本人ボクサーの中で、実績的に一歩前を行くのは尾川堅一(帝拳)。この戦いは日本人スーパーフェザーの2番手を決める戦いでもあり、現状、国内でできそうなスーパーフェザー級最高のカードと言っても良いでしょう。
香川県出身の私としては、木村に香川県出身者初の世界王者となってもらいたいので、ここは木村を全力応援。現地まではいけませんが。。。
尚、このスペシャルな試合がなんとセミセミというこの興行は、セミに重岡銀次朗(ワタナベ)の世界戦、メインは谷口将隆(ワタナベ)の世界戦という超豪華興行。
ABEMAで無料生中継、1/6(金)13:00開始ということもあり、全試合をライブで見る事ができない人は多そうです。が、ABEMAプレミアムに加入しておけば、ライブで見れなくても追っかけ再生、見逃し配信も可能。これは他の配信会社も見習って欲しいほど便利なもので、更にここ最近のABEMAは非常にボクシング配信が多いこともあり、有料ですが入っておいて損はないと思います。
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小原佳太、日本王座返上!
2015年、IBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦をドローながらも挑戦権を獲得し、IBF世界スーパーライト級王座へ挑戦した小原。
この階級で、マッチメイクの妙とかではなく、自力で世界挑戦を掴み取った功績は本当に素晴らしいものです。この初の世界挑戦では、敵地ロシアに赴き、痛烈な2RTKO負けで王座獲得ならず。
その後はアジアタイトルからやり直し、アルビン・ラガンベイ(フィリピン)に不覚を取るもリベンジ、そしてIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦のチャンスを掴みます。
ここを惜しくも敗れた小原は、今度は日本タイトルからのやり直し。
ここでもしっかりと最強挑戦者決定戦を勝ち抜き、永野祐樹(当時帝拳)を破って王座を獲得、坂井祥紀(横浜光)、玉山将太(帝拳)、小畑武尊(ダッシュ東保)を相手にしっかりと防衛してきています。
次戦は、挑戦権を獲得した坂井祥紀との再戦という予定ではいましたが、ここで小原は返上。坂井とは公式記録としては一度決着がついていますが、初戦はかなり際どい判定だったがために非常にリスクのある挑戦者でもあるので、ここはリスクを避けたと見るべきでしょう。これまで小原は国内ナンバーワンを証明し続けてきており、いつまでもこのステージに留まって良いボクサーでもありません。
小原に残された日本国内での仕事は、OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者である豊嶋亮太(帝拳)との一戦のみ。これをやるかやらないか、はときの状況次第というところでしょうが、小原は今後、世界挑戦のために、ランカー挑戦の機会を探っていく、とのこと。
こうして絶対王者がいなくなると動くのは日本のウェルター級界隈で、小原が世界に届くかどうかは別として、日本ランカーたちに大きなチャンスが舞い込みます。
十中八九、1位と2位の決定戦となると思いますが、1位は指名挑戦権を有する坂井祥紀、そして2位は前戦でその坂井と引き分けた重田裕紀。坂井のボクシングはシンプルだけに重田にとっては対応をしやすく、1戦目で坂井の勝利も2戦目ではドロー、確実に差は縮まってもきています。
ただ、坂井としても日本帰国後、3度目のタイトルチャンスとなり、その意味合いは非常に大きい。3位には佐々木尽(八王子中屋)、4位に小畑武尊(ダッシュ東保)、5位に石脇麻生(石田)と続くこの顔ぶれを見ると、もう全員王者になってほしいとすら思います。
当面、個人的にこの中でも最も王者となってほしい坂井を応援しますが、日本ランカーの少なさに反比例して、国内屈指の激戦階級となりそうです。
今後もどんな戦いが繰り広げられるのか、非常に楽しみですね!
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