信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】井岡一翔vsジョシュア・フランコ!2022年の締めは待望の王座統一戦!!

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今年も残すところあとわずか。

世界のボクシングはほぼ終わりで、大晦日にボクシング興行やるところなんて日本だけかな?なんて思っていたんですが、BoxRecを見てみると日本のほかにもタンザニア、ウガンダ、アメリカで興行が開催されるようですね。

勿論、世界タイトルマッチ、今回に限っては王座統一戦が開催されるのは日本だけ。

ということで、今回のブログでは、恒例の日本での大晦日興行、井岡一翔vsジョシュア・フランコの王座統一戦のプレビューです。

 


12/31(土)東京・大田区総合体育館

WBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦

井岡一翔(志成)29勝(15KO)2敗

vs

ジョシュア・フランコ(アメリカ)18勝(8KO)1敗2分

さあ、日本でも王座統一戦が次々と開催された2022年、その締めくくりを飾るのにふさわしい王座統一戦がやってきました。

WBO王者、井岡一翔は2019年6月、アストン・パリクテ(フィリピン)を王座決定戦で破って戴冠した王座を在位3年半で5度の防衛。ペース的にはゆっくりですが、コロナショックもあって仕方のないところかもしれません。

前戦では同じく4階級制覇王者、ドニー・ニエテス(フィリピン)に判定で完勝しており、まだまだその力の健在ぶりを示しています。

↓井岡vsニエテス!

boxingcafe.hatenablog.com

 

このニエテス戦のボクシングこそ、井岡一翔の真骨頂であり、「井岡一翔のボクシング」が完成形に非常に近い事を指し示した一戦でもあったような気がします。

それは、評価の高い相手に快勝した田中恒成(畑中)戦よりも、攻撃的ボクシングで倒しきったアストン・パリクテ(フィリピン)戦よりも、より井岡が井岡らしく輝いた試合でもあったと思います。

このニエテス戦では、井岡は自らプレスをかけてニエテスをコントロール。カウンターも得意ですが、そのカウンターを打つまでの組み立ても素晴らしかったと思います。打っては力を抜いたコンビネーションでヒットを積み重ね、更にはそれを12ラウンズにわたり、パフォーマンスを落とす事なく続けられる集中力と忍耐力。

非常に正確なボクシングマシーンのようにニエテスを削り、後半には明らかにニエテスは雑になっていきました。

下手にアグレッシブすぎず、逆にディフェンシブすぎもしない、このニュートラルな状態が井岡のボクシングで、そのボクシング自体が何を考えているのかわからない異様さを持っているというか、ポーカーフェイス・ボクシング。

ジョシュア・フランコを相手にしても、井岡は自分のボクシングを貫いていくはずです。

フランコとあのときのニエテスを比べると、若きフランコは当然ニエテスよりも大きくアグレッシブネスを持っていると言えます。

なので、これは井岡がプレスをかけると確実に打撃戦の展開となってしまい、そうなるのはフランコの思う壺。

ここは井岡は比較的距離を取り気味に動く事になるでしょうが、それでも(例えばポール・バトラーのようには)ディフェンシブすぎる戦いはしないはずです。

井岡のガードは非常に高く、隙がないファイティングポーズですが、これはジョシュア・フランコにも言えること。

フランコの特徴としては、ハイガードスタイル、しかもそのガードが非常に固い、というのが上げられますし、そのやや窮屈に見えるファイティングポーズから驚くほどの手数を出せるというのも強みです。

前戦となるアンドリュー・マロニー(オーストラリア)との第3戦では、マロニーのパンチをしっかりとブロッキングで無効化、各ラウンドで少しずつ上回っての中差判定勝利を収めています。

↓フランコのベストバウトは、前戦のマロニー第3戦。

boxingcafe.hatenablog.com

 

弟のジェシー「バム」ロドリゲスと比べると、サイドへの動きは少ないように思いますが、このあたりはマロニー戦から1年4ヶ月の歳月を経て、向上している可能性は大いにあります。なので、おそらくマロニー戦よりも多彩な攻撃ができるフランコが出てくるのではないか、と思っています。

弟の躍進に、兄が相乗効果を得られないわけがないと思いますし、悔しくないわけもありません。心理学的にいうといわゆる「ピア効果」というやつで、ジョシュア・フランコの実力も相当上がっているのではないかと推察しています。

なので、これまでの実績的に井岡優位は妥当ではあるものの、これは全くもって油断できない戦いでもあります。

さて、井岡としては、フランコの手数勝負に巻き込まれない程度に距離をとり、その中でも下がりすぎず、調子に乗らせない事が必要で、後半になってやや動きが鈍り、特に打ち終わりのケアが雑になってきたフランコにコンビネーションを上手く打ち込むというのが勝利への筋書きのような気がします。

「後半勝負」といえばそうなのですが、それまでにフランコを調子づかせない事が必要で、それは前半から中盤にかけての戦い方こそが肝要となってきそうです。

 

この試合で注目すべきは井岡一翔の戦い方であり、フランコはおそらく初回からガンガン出てくるはず。フランコはKO率以上にパワーを感じるボクサーで、特に序盤、井岡は集中して戦わなければいけないでしょう。

とはいえ、今回はイスマエル・サラスのもとでしっかりとトレーニングを積んだ井岡。

髪型にも気合いが窺えます。

これは、強敵フランコ相手にも快勝してくれるフラグと呼べるものだと思います。

ここに勝った勝者へは、ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)が名乗りを上げており、「井岡と統一戦をしたい」とも声明を発表しています。

井岡が勝てば、という話にはなりますが、WBOの指名挑戦者の中谷潤人(M.T)が挑戦する可能性もありますが、この指令を待ってもらう事ができれば、WBC王者のエストラーダの統一戦となるかもしれません。

 

井岡はまだ33歳。「負けたら云々」という話も聞こえてきますが、現代のボクシング界において、衰えを実感するにはまだ早い年齢です。今現在、円熟期を迎え、プライムタイムを過ごしている(かもしれない)井岡のストーリーが、ここに勝って、まだまだ続く事を心から願います。

アンダーカード

堤駿斗(志成)vsペテ・アポリナル(フィリピン)

大湾硫斗(志成)vsロビン・ラングレス(フィリピン)

このふたつのアンダーカードのプレビューめいたものは以前に書きましたが↓

boxingcafe.hatenablog.com

実際、個人的に一番興味のあるアンダーカードはこちら。

スーパーフェザー級8回戦

中井龍(角海老宝石)vs渡邊海(ライオンズ)

「漢」中井はスペシャルなフィジカルを持つボクサーで、ここ最近はアウトボックスを試みる事も多いサウスポー。現在の日本ライト級王者、宇津木秀(ワタナベ)を大いに苦しめた試合は、今も脳裏に焼き付いています。

対して2021年の全日本フェザー級新人王、渡邊海はセンスとスピードのあるボクサーで、8勝(4KO)無敗1分という戦績。ものすごい数のチケットを売る超人気者だそうです。

「ライジング・スター」と呼ぶにふさわしい、華のあるボクサーである渡邊が、ここで難敵の中井に挑戦するというのは非常に侠気があって素晴らしい。はっきり言って、中井龍というボクサーは、プロスペクトたちが避けて通るべきボクサーのようにも思うからです。

これはどっちが勝ってもドラマがありそうで、非常に楽しみです。が、この試合はParaviでの配信もなさそう。。。Paraviの試合リストには載っていませんし、時間的にも放送枠には載ってこなさそうですが、是非ともみたい。。。でも年末に大田区総合体育館にはいけない。。。

 

放送・配信

井岡一翔vsジョシュア・フランコのWBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦は、12/31(土)17:00〜TBSで全国生中継。

テレビを持っていない、という人も最近は多いでしょうが、この井岡vsフランコはParaviで生配信。

Paraviでは同日の14:45頃から生配信、追っかけ再生機能もあって、ライブ配信期間中(おそらく18:00頃までか?)は試合開始から視聴可能とのこと。

おそらく15:00くらいから大湾硫斗(志成)、16:00くらいから堤駿斗(志成)の配信があり、メインの時間は17:00固定かと思われます。

ちなみに、このParaviについては月額料金(1,000円くらい)がかかりますが、無料で見たい、でもテレビを持っていない、という方にも朗報、TVerでもライブで見れるようです。

このTVerは無料、ただ、メインのみ(17:00〜18:00)の配信ということですのでご注意下さい。

いずれにしろ、年越しそばの前のボクシングを楽しみましょう!

↓Paravi

https://www.paravi.jp/

↓TVer

https://tver.jp/

 

 

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