信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】3150FIGHTをABEMA視聴!谷口将隆vsジェルサェム、バラダレスvs重岡銀次朗、そして木村吉光vs力石政法!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

なんとか仕事を終え、視聴体制を整えたのが20:00すぎ。

ABEMA.TVを開くと、誰かが歌っていました。

そんな中、ABEMAプレミアムに加入していると最初から見れるのでありがたい。ただ、あまりの長時間興行のため、気になる試合をピックアップして視聴。

今回のブログでは、1/6(金)に行われた3150FIGHTの観戦記。

 


1/6(金) 大阪・エディオンアリーナ

アンダーカードも非常に気になるのですが、やっぱり最も気になるメインカードの3試合(+1試合)から視聴です。

WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ

木村吉光(志成)14勝(9KO)2敗1分

vs

力石政法(緑)12勝(7KO)1敗

3150FIGHT的には、おそらくAサイドに置きたいのは力石政法。ただ、元香川県民の私としては、香川県出身者初の世界王者を目指す木村吉光を全力応援です。

これは50-50の戦いに思え、素晴らしい戦いの上で木村の勝利を期待します。

初回、まずはリング中央、互いに距離を測り合う展開。互いに前手を叩きあい、攻め込むタイミングを測っているように見えます。

先手を獲るのは力石が多いか、ちょっと木村はジリジリと下がる印象です。

中盤、強く踏み込んだ木村ですが、力石は当然カウンターを用意しています。後半、力石がコンビネーションで踏み込むと左ストレートをヒット、終盤には木村が左ジャブをヒットするというほぼ互角の展開ながら、木村はやや攻めあぐね、力石は自分の距離で戦えている印象です。

 

2R、力石が速いジャブ。木村は少し真正面に立ちすぎているようなイメージで、真ん中が相手しまっているように見えます。これは力石の左ストレートの格好の的になってしまうのではないでしょうか。

力石が抜群のタイミングの左ストレート、変わらず木村はやや攻めあぐねる印象で、フェイントを使ってプレスをかけますが、力石は動じません。

中盤、強く前にでた木村、ダッキングから飛び込みの左フック!これは効いた!ダックがフェイントになっている、良い攻撃です!

その後も左フックをヒットした木村、力石もストレートのコンビネーションで反撃。ただ、終盤には力石の左に木村が右をあわせて終了。

3R、木村が小刻みに体を動かし、エンジンがかかってきたような印象を受けます。プレスを強めた木村に対して、力石はカウンターを用意しつつも打ち終わりにコンビネーションで攻め込みます。

力石がコンビネーションを打つようになってくると、木村がやっぱり攻めづらそう。

後半、力石の攻撃をバックステップでかわそうとした木村、足が揃ってしまったところに力石の左ストレート!後ろに吹っ飛び、ダウン!

これはもったいない。力石はその後攻勢を強め、ラウンドが終了。

 

4R、序盤に力石の鋭いジャブが木村の顔面を捉えます。その後、すぐに木村は強いステップインで反撃、これぐらいの強いステップインを見せて距離を詰めてもらいたい。

それでもちょっと距離を詰めきれない木村、やっぱり力石は思ったより遠いのでしょう。

中盤、木村がボディから入ろうとしたところに力石はカウンター、この右で木村は花から出血。思い切って攻める木村に、素晴らしい左カウンターを持つ力石、攻めあぐねる木村に対して力石は自ら攻め、ボディから右フックでまたもダウンを奪います。

ちょっと後頭部気味のパンチだったのか、木村はそんな仕草をしています。

立ち上がったところでラウンドが終了。

木村にとっては苦しい展開。ただ、力石がここで倒そうと出てくれば、木村にもチャンスが生まれそうな気もします。

5R、木村はプレスを強め、前進。ここは行くしかありません。しかし、焦っては力石の思うつぼ、これは難しい戦いです。

頭を振る木村ですが、力石は絶妙なジャブ。右フックを打って回ろうとし、この大きなチャンスにおいても非常に冷静なさまが際立っています。

頭を振ってインサイドへ入ろうとする木村、中盤には良いショートの右をヒット!も、なかなか強引には詰めきれず。

後半、プレスをかけつつ踏み込むタイミングを測る木村、ジャブから入ろうとしたところでしょうか力石の左アッパー!仰向けに倒れた木村!!レフェリーのカウント内に立てず。。。

力石政法、5RTKO勝利!!!

 

なんっという結末。あそこでアッパー、というのは本当にクレバーなボクサーです。

前試合に続いて、素晴らしい勝ち方をした力石政法。「世界戦を日本で」とインタビューで希望を述べていますが、その資格も十分だと思います。

そして、現在のスーパーフェザー級は付け入る隙も大きく、もしかすると本当に2023年中に王者を日本に呼ぶ事ができるのかもしれません。

これは、亀田ファウンダーの手腕とABEMAの経済力に期待しましょう。

そして敗れた木村吉光、ちょっとサウスポーに対して苦手意識があるのかもしれません。距離が遠いサウスポーに対して、ど真ん中が空いてしまっている構えは、特に力石のように奥手のストレートが得意なボクサーにとっては致命的にも思います。

とはいえ、まだ26歳、まだまだこれから、ということで今後も期待をしています。そしていつか世界の舞台で、リベンジを果たして欲しい。

 

但馬ミツロ(KWORLD3)vsスタット・カーラレック(タイ)

ミツロの相手は変更になっていたんですね。知らなんだ。

結果はミツロの初回TKO勝利。

「キャリアを積む」のであれば、アメリカやイギリスでスパーリングを経験したほうがよっぽど良いとは思いますが、「白星を固めてとりあえず戦績を十分にして、欧米のボクサー(プロモーター)の目に留まるようにする」という意味合いなのでしょう。

それにしては、試合の機会が少なすぎるので、こういう試合を重ねるのであればそれこそ月イチくらいで試合をしてもらいたい。

 

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ

ダニエル・バラダレス(メキシコ)26勝(15KO)3敗1分

vs

重岡銀次朗(ワタナベ)8勝(6KO)無敗

Wメインイベント、と言って良いでしょう。完全にリングインのタイミングをミスっているダニエル・バラダレスですが、ちょっと音響のひと、音楽をリピートしてあげたほうが良い。私がPAなら、ちゃんとフェードアウト&インで曲の切れ目をなるべくわからないようにするもんですが笑。

気合い充分の表情の銀次朗、そして相変わらず世界戦の荘厳な空気を止めてしまうような雰囲気を醸し出すコミッショナー宣言(いらない)。

いよいよゴング。

初回、ハイガード、細かなステップでプレスをかけるのは重岡。比較的遠くに伸ばした重岡の右手は、オーソドックスからすると非常に邪魔だと思いますが、バラダレスは難なく踏み込んできます。

結構ヘッドバットが危険なイメージ、ここはちょっと気をつけてもらいたい。

バラダレスは上体が非常に柔らかく、ボディストレートも良いですね。

ただ、重岡は後半、左ストレートをヒット。ハンドスピード、回転力については重岡に分がありそうで、今後のラウンドにも期待が高まります。

2R、ギアを上げた重岡、バラダレスはちょっと右頼りすぎるか。

 

重岡はヒット&アウェイ、バラダレスのリターンは力強いものの、重岡に先手を取られた後のリターンでは、すでにそこに重岡はおらず、ヒットは奪えません。

怖いところはやや遠目の距離から思い切り振ってくるボラードで、これは後半、重岡にヒットしたように見えました。

3R、バラダレスは右ボラードに自信を持ち、少々余裕が出てきたか。前手を下げて重岡を誘い、でてきたところに叩き込むイメージなのかもしれません。

このボラードは非常に厄介で、右を出しながら右足も出すこともある、という美しくはないものの体全体を使った危険なパンチですね。

それに対してしっかりとボクシングをする重岡、中盤に左ストレートをヒット。その後も左ボディ、右フックをヒットすると、バラダレスも警戒心を強くしてアップガード。

後半、ジリジリとプレスをかけた重岡、バラダレスは心なしか下がる事が多くなっているように見えます。

ちょっと、上体が折れてきたように見えるバラダレス。

終盤、バッティングで中断。スロー映像が流れると、バラダレスの頭が重岡の首か顎あたりに当たっており、これはどちらかというとダメージを被っているのは重岡ではないでしょうか。

しかしなかなか始まらない試合。

そしてレフェリーが両腕を交錯、試合が終了。

続行不可能、ということで規定ラウンドに達していない事から、ドローという裁定、そこからノー・デシジョンという裁定になりました。レフェリーも続行を促しているように見えましたから、王者の棄権、というのが妥当な判定のようにも思いますが、規定ラウンドに達していなかった、というのが一つの指標なのでしょうか。

これは重岡銀次朗、非常に残念でしたね。銀次郎のぶっとい首に頭から突っ込んでしまったバラダレスの方がダメージを受けてしまったようです。。。ほんとに?

ただ、バラダレスは明らかにボディが効いていました。これは再戦が妥当かと思いますが、果たしてバラダレスは受けてくれるのでしょうか。

 

 

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ

谷口将隆(ワタナベ)16勝(11KO)3敗

vs

メルビン・ジェルサェム(フィリピン)19勝(11KO)2敗

そしてメインイベント。

私がABEMAをつけた時に映っていたのは、このミュージシャンですね。谷口の入場シーンだったようです。まあ、ここはプレミアムの権利を行使して思いっきり飛ばし、TRAIN-TRAINからはちゃんと見ます。

気合いの入った表情を見せていた重岡銀次朗とは違い、非常に余裕のある表情を見せる谷口。同門、京口紘人も敗北し、内山高志の時代から脈々と受け継がれてきたワタナベジムの世界のベルトは、この谷口の持つWBO世界ミニマム級のもののみ。それでも、プレッシャーはないようです。

初回、随分と体格差があります。プレスをかけるのは谷口で、やや下がりながら戦うジェルサェムは時折右を強振。

谷口はジャブ、左ストレートをボディに散らした後、顔面への左ストレートをヒット。

2R、低い姿勢からプレスをかける谷口、ジェルサェムの攻撃に対してはもっと低くダッキング。良いリズムで体を振る谷口、ですがなんとここでジェルサェムの右ストレートがヒット!!!

これで谷口はダウン!!

 

立ち上がるも、完全に足にきてしまっている谷口、カウント途中にもう一度倒れてしまったことで、レフェリーは試合をストップ。。。!!!

これはなんと、ショッキングなTKO負け。。。

いや〜、メルビン・ジェルサェムは見事なワンツー。ダウンを喫してしまった谷口は、ちょっと余裕を持ちすぎてしまったのかもしれません。

2023年初興行、世界王者が一人増える、という予定だったのですが、なんと一人減るという結果になってしまいました。。

ショック、という言葉しかでてきませんね。。。

スロー映像を見ると、やっぱり「思った以上に」ジェルサェムの踏み込みが鋭く、まさにジャストミート。これは、谷口の一瞬の隙をついた見事なワンツーだったということでしょう。これはジェルサェムを讃えざるを得ませんね。

では、ここから私はアンダーカードを見に行ってきます。

 

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