信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】戦る前からFOTY候補、大激闘&KO決着必至!?リー・ウッドvsマウリシオ・ララ、WBA世界Fe級TM!!

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さて、今週はウィークデイからボクシング三昧。

火曜日にダイヤモンドグローブ、木曜日にフェニックスバトルと国内試合を楽しんだあと、週末はイギリスとアメリカへ飛びましょう。

土日はどうしても固まってしまうのは仕方ないにしても、平日興行とかはもっとばらしてくれても良いんですけどね。

さてさて、おそらく日本のボクシングファンが楽しみにしているのはルイス・ネリ(の負ける姿)だとは思うのですが、興行全体をみると週末で一番おもしろいのはきっとリー・ウッドvsマウリシオ・ララをメインに据えたマッチルーム興行でしょう。

ということで今回のブログでは、大激闘必至、FOTY候補、KO決着必至。。。様々な言葉が飛び交う注目興行のプレビュー記事です。

 


WBA世界フェザー級タイトルマッチ

リー・ウッド(イギリス)26勝(16KO)2敗

vs

マウリシオ・ララ(メキシコ)25勝(18KO)2敗1分

さて、戦う前からすでにファイト・オブ・ザ・イヤー候補とも囁かれるファイトがメインイベント。何といってもあのリー・ウッドとあのマウリシオ・ララの戦いだから、この前評判は納得のいくものです。

34歳のリー・ウッドは、しっかりとしたアマチュアキャリアを持っていますが、例えばイギリスのナショナルチャンピオンになるとか、輝かしい実績があるわけではありません。国内では2番手、3番手くらいの選手だったのだと思います。

プロ転向は2011年のことで、アマ出身のルーキーらしくキャリア初期はアンダードッグとの試合でキャリアを積み、初めてタイトルに絡んだのは2014年。

 

ここで当時同じく無敗のプロスペクトだったギャビン・マクドネル(イギリス)と当時空位のBBBofCのスーパーバンタム級タイトルを争いますが、6RTKO負けで初黒星。この頃はマクドネルの方が濃密なキャリアを歩んでいた事が見て取れます。

この初黒星のあとも格下相手にキャリアを積み、初めてイギリスのタイトルを獲得したのは2019年。コモンウェルスのフェザー級タイトルを獲得しますが、すでにデビューから8年が経とうかという頃であり、ウッドもすでに30歳という節目を迎える年でもありました。

ここまでの歩みは非常にゆっくりでしたし、同年にWBO欧州のタイトルを獲得するも、2020年にはそのタイトルをジェームズ・ディケンズ(イギリス)に奪われてしまうわけですから、すでに「英国において期待のボクサー」ではなくなっていたと思います。

その敗戦から再起、BBBofCのフェザー級王座を獲得、しかしこれも空位の王座決定戦ということで、ここまでの地域タイトルすべてが「王者から奪い取った」タイトルではなく、決定戦で勝利して得たもの。

戦績こそ素晴らしいものの、果たしてどれくらいの期待が注がれていたのかは疑わしい。

 

そのBBBofCタイトルの獲得から5ヶ月、巡ってきたチャンスはWBA世界フェザー級タイトルマッチ、王者は中国のシュ・ツァン。パワーこそありませんが、アジアンファイターらしく非常にアグレッシブで、スタミナがあり、相手が嫌がるまで手を出し続けるプレッシャーファイターです。

ツァンも難攻不落の王者ではないにしろ、これまでのキャリアを考えるとウッドに勝ち目は少ないように見えました。

しかし、この一世一代のチャンスでウッドはツァンを攻略、12RTKO勝利を挙げて見事世界初戴冠。これは本当にまさかの出来事でした。

ウッドは英国ボクサーらしく、足を使ってジャブを打ち、カウンターをとるという従来の非常にオーセンティックなボクシングスタイルから、積極的に動くファイタータイプへスタイルチェンジ。ツァンよりも先に動き、先手をとった上で上回るというボクシングを見せてくれました。

しかし、迎える初防衛戦は超がつくほどの大人気者、マイケル・コンラン。ともすれば、このコンランにタイトルを取らせるために、またはこのコンランと試合を組みやすくするために、ウッド戦が挟まれたのではないかと勘ぐられるようなマッチアップでした。

 

ウッドにとっては試練の一戦、短命王者に終わってもおかしくない一戦。

しかしここでリー・ウッドはさらなる真価を発揮、なんとマイケル・コンランを最終回TKOで破り、初防衛に成功しています。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

この勝利で、2連続アップセット勝利を挙げたと言っても過言ではないウッド、34歳にして昇り調子にあるといえます。王者となってついた自信、自分にあったファイトスタイルへの思い切った変化、すべて含めてウッドに流れがきている、とも言えますね。

さて、それでもなお、このマウリシオ・ララ相手には個人的にはウッドの不利予想なのです。

マウリシオ・ララは2015年にプロデビュー戦で黒星を喫し、その後は連戦連勝も、2018年にエリオット・チャベス(メキシコ)というボクサーを相手に初回KO負け。

その後勝利を積み重ねますが、その活動は母国メキシコを出るものではありませんでした。

ほんとうは一回だけアルゼンチンで戦っているようですが、メキシコで評価を高めたボクサーはファイトマネーの良いアメリカのリングに上がるのが常であり、要はそういった期待されるボクサーでなかったことは明白。戦績は立派でも、強豪との試合はなかった、と言って良いと思います。

なので、好戦績を誇るちょうど良いボクサーとして、元世界王者だったジョシュ・ウォーリントン(イギリス)の調整試合の相手として選ばれた事には納得がいきます。

 

時は2021年2月、今からちょうど2年前。

この日、マウリシオ・ララというボクサーを世界が知ることになったのです。

↓ウォーリントンvsララの第一戦

boxingcafe.hatenablog.com

互いにダメージを抱えつつも、パワーに勝るララはウォーリントンを痛烈にノックアウト。ウォーリントンはこの試合の前にタイトルを返上していたので、ララのもとにベルトはきませんでしたが、間違いなく世界王者クラスの実力を持つボクサーだと認知されました。何せ、この時のウォーリントンは階級最強の呼び声さえありました。

ウォーリントンは再戦を希望し、背水の陣をはってララとの再戦に挑みますが、ここは2Rの負傷ドロー、ウォーリントンはリベンジならず。

その後、ウォーリントンはキコ・マルティネス(スペイン)に挑戦して世界王者へ返り咲き、初防衛戦でルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に敗れて王座陥落、という道のりをたどっていますが、その間、ララはエミリオ・サンチェス(アメリカ)、ホセ・サンマーティン(コロンビア)といった中堅くらいに位置するボクサーたちを序盤でノックアウト、被弾はしつつもそのパワーを見せつける戦いを敢行しています。

マウリシオ・ララはいわゆるフッカーで、1発1発を力強く打つパワーパンチャー。

 

そしてリー・ウッドはいわゆるコンビネーションパンチャーで、とにかく旺盛な手数を持っていますし、内側からパンチを放てるボクサーで、もともとアウトボックスも得意、器用なボクサーです。

そして、互いにハートは超強いというのが特徴で、どんなに劣勢にたたされようとも諦めない強さを持っている、と言えると思います。

個人的には、ララを相手にして真正面から打ち合うとウッドには分が悪いと思っています。ただ、ウッドのハートの強さを発揮するためには、打ち合うのが一番良いでしょう。

もしかすると、ふたりは最初から最後まで打ち合うつもりなのかもしれませんが、きっとウッドにとって一番良い先方は打ち合いとボックスをまぜこぜにしたような戦い方。

ララの方がやることがシンプルで、最終的にクリーンに当てれば良い、色々と考えなくて済む分、戦法に迷いもないはず。

出てくるララに対して、ウッドがフルラウンドにわたってボクシングできるか、というと難しいと思うので、どこかで、いやかなりの時間近い距離で戦わなければならないでしょうし、ウッドはそれを望むかもしれません。

 

なので考えれば考えるほど、激闘にしかなりえません。

ただ、意外と早いラウンドで終わる事も想定できます。

ララのパワーは試合を早々に終わらせられますが、ララ自身もパワーレスと言えるウォーリントン戦でもかなりのダメージをおってもいましたから、ウォーリントンよりは随分KO率が高いウッドのパンチが先に、しかも多く当たれば、早々に決着がついてしまうかもしれません。

ともあれ、大激闘必至、FOTY候補と呼ばれる試合になりえます。

これは見逃し厳禁、非常に楽しみなマッチアップです。

 

アンダーカード

さて、アンダーカードは英国プロスペクトたちが大活躍。

BBBofCスーパーライト級タイトルマッチ
ダルトン・スミス(イギリス)13勝(10KO)無敗
vs
ビリー・アリントン(イギリス)10勝1敗4分

スーパーライト級のプロスペクト、ダルトン・スミス。このボクサーは非常にバランスのとれたボクサーファイターで、パンチのアングルを変えたコンビネーションが素晴らしいボクサーですね。

対戦相手のビリー・アリントンは実は見たことがありませんが、なかなかに戦績は立派。ただ、対戦相手の質は、というとBoxRecを確認しない方が良いくらい残念なもので、その中でドローが4つというのはなんともはや。

スミスの持つBBBofCタイトルの防衛戦ですが、このスミスが世界戦線に浮上してくるのはもうすぐかもしれませんね。

 

WBAインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦
ゲイリー・カリー(アイルランド)15勝(9KO)無敗
vs
ウィルフレド・フローレス(アメリカ)10勝(5KO)無敗1分

身長188cmのサウスポー、ゲイリー・カリーも登場です。こちらは空位のWBAインターコンチネンタル王座の決定戦。

ウィルフレド・フローレスというボクサーはアメリカから乗り込んできますが、こちらも無敗。プエルトリコ系アメリカ人のようで、ここで勝てば道が開けそうですね。

カリーはまだ試されていない部分も多いボクサーですが、長身サウスポー、当然やりやすいボクサーではありません。身長が高いだけにひょろ長いイメージで、タフネスは感じませんので、フローレスがもっとKO率が高ければ何かが起こりそうな気もしますが、ちょっと難しいかもしれません。

 

放送・配信

ちょっとメインのプレビューが長くなりすぎてしまったのでアンダーカードは控えめに。この興行は全体的に非常に興味深い興行で、同日にアメリカで行われるネリvsホバニシャンに比べると粒ぞろい。

興行の配信はDAZN、最近(ボクシングファンにとっては)実質値下げをしたDAZN Globalで視聴できます。なんと月額980円!!(今までが高かったので安く感じる不思議)

U-NEXTが2000円以上払って月イチなのを考えると(ボクシングしか見ない前提)、はっきり言って格安。この日はこのFOTY候補のウッドvsララをはじめ、ネリvsホバニシャンも見れるし、あとはフェリックス・シュトルム(ロシア)vsスークル・アトレイ(トルコ)まで見れちゃいます。

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タイムスケジュール(すべて日本時間)

2/19(日)AM0:50〜シュトルムvsアトレイ

2/19(日)AM4:00〜ウッドvsララ

2/19(日)AM10:00〜ネリvsホバニシャン

boxingcafe.hatenablog.com

すごい日だなぁ。。。

 

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