信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ティム・チュー、ジャーメル・チャーロ挑戦への最後の試練は、元世界王者のトニー・ハリソン!

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今週、日本のボクシングは小休止。

ウィークデイも含め、ボクシング興行がないというのは結構珍しいのではないでしょうか。

海外をみても興行は少なく、注目試合の一つであったカラム・スミスは欠場、週末はボクシングが話題になりにくい週かもしれません。

そんな中、最も注目なのはもちろんティム・チューvsトニー・ハリソン。チャーロ負傷により巡ってきたチャンス、これをトニー・ハリソンは活かせるか。

それとも、チューはそのボクシングで元王者を倒し、4団体王座への挑戦を成し遂げるのか。

ということで本日のブログでは、チューvsハリソン、注目のオーストラリア決戦について。

 

3/12(日)オーストラリア・シドニー

WBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦

ティム・チュー(オーストラリア)21勝(15KO)無敗

vs

トニー・ハリソン(アメリカ)29勝(21KO)3敗1分

世界スーパーウェルター級4団体統一王者、ジャーメル・チャーロ(アメリカ)への挑戦が決まっていたティム・チュー。

ボクシングファンなら誰しもが注目する一戦で、「議論の余地なき」チャンプとなったチャーロへ、「議論の余地なき」スーパーホープチャレンジャー、ティム・チューが挑むというビッグマッチは、当初1月28日ラスベガスという日程で決定をみたものの、チャーロが拳を負傷、延期が決まりました。

しかしその回復が長引くとわかると、WBOは早々に暫定王座戦をセット、WBOは長らく待たせてしまったチューへの配慮ゆえか、非常に行動が早かったですね。

そして日程はオーストラリア時間の3/12(日)の日中にセット、これは明らかにアメリカ時間の夜興行に合わせた日程です。アメリカへのインパクトを考えると、こうあってほしいと思える時間帯です。(日本でもそうあってほしい。)

 

アメリカではメインのみShowtimeで放送、その放送時間を調べるとアメリカ時間で22:45〜ということなので、日本では12:45頃からの放送となりますね。(いつものアメリカのメインの時間)ただ、このShowtime International Boxingと冠させた番組は、チューvsハリソンのメインの放送のみ。日本では放送が全くないことから、羨ましい限りではありますが。

さて、話がそれましたが、ティム・チューに関してはこれまで結構さんざん書いてきました。

↓これまで書いたティム・チューの観戦記。※新しい順

【観戦記】ティム・チューvsテレル・ガウシャ!チューは4団体統一王座挑戦への最終試練! - 信太のボクシングカフェ

【観戦記】ティム・チューvs井上岳志!日本の誇るフィジカルモンスター、豪州に咲くか。 - 信太のボクシングカフェ

【観戦記】ティム・チューvsスパーク!ジョー・ノイナイvs無敗のプロスペクト、ウィルソン! - 信太のボクシングカフェ

【観戦記】ティム・チューvsデニス・ホーガン!オーストラリアはコロナもなんのその。 - 信太のボクシングカフェ

ジェフ・ホーンvsティム・チュー。チューの大物感に今後も期待。【観戦記】 - 信太のボクシングカフェ

 

目を引くのは私のタイトルの付け方のワンパターンさ。。。意識してなかったですが、○○vs○○!というビックリマークまでは完全に定型文。まあ、良いか。

話を戻して、このチューというボクサーのストロングポイントは、攻防にスキルフルであることのほか、その強靭なフィジカルにあると思います。

強いフィジカルを持つからこその、直球ど真ん中の正攻法でのボクシング、これで相手をなぎ倒してきたティム・チュー。特に中間距離から放つワンツー、ストレート系のパンチは秀逸で、美しい。

近づけば強弱をつけたコンビネーションを持っており、攻撃と防御の比重は6-4か7-3くらい、だからこそ非常にエキサイティングなボクサーです。その血筋(もう○○の息子というのは言いませんよ、私は)であることを誇れる、ストロングスタイルのボクシングを持っています。

前戦ではテレル・ガウシャを相手にしてダウンを奪われるという大苦戦、それでも明らかに勝ちきったところは素晴らしく、またあの試合で修正点が見つかったので非常に良かったのではないか、と思います。ガウシャはやはり試合巧者でした。

さて、今回の相手は元王者、トニー・ハリソン。もっと楽な相手でも良かったのでは、位には思いますが、暫定とはいえ世界王座がかかった試合、「人気者だからランキングを操作して」どうこう、というのは「まったくない」と堂々と言えるマッチアップ。

2011年にプロデビューしたトニー・ハリソンは、185cmの身長に194cmのリーチを誇る、体躯に恵まれたボクサー。身長、リーチともにチューを10cmほど上回っています。

 

2017年に初の世界タイトルマッチとなったIBF世界スーパーウェルター級王座決定戦では、ジャレット・ハード(アメリカ)に敗れるも、そこから格下への3連勝を経て当時のWBC世界スーパーウェルター級王者、ジャーメル・チャーロに挑戦。

当然チャーロ優位予想ながらも、終わってみればなんとハリソンは小差判定勝ちというアップセット。

ただ、この試合の判定は非常に物議を呼びました。私もチャーロが当然勝ったものと思っていましたが、ジャッジが3者ともにハリソンを支持する結果でしたね。まあ、ジャッジ席と観客席の見え方は違うものですから、致し方ない部分もありますが。

ともあれ、この勝利によりハリソンはWBC世界スーパーウェルター級王者となります。

判定が物議を呼んだことからダイレクトリマッチとなり、このタイトルはチャーロに返却してしまうわけです。

その復帰戦ではスプリットドローという内容、そしてようやく2022年4月、復帰第二戦を白星で飾りました。

↓こちらのセミファイナル。この時は「退屈なアンダー」とか言ってしまっている。。。

boxingcafe.hatenablog.com

さて、このトニー・ハリソンは素晴らしいジャバーであります。リーチを活かしたボクシング、ややディフェンシブなボクシングをするボクサー。

チューとしては、向かってきてくれる方がやりやすく、こういう正統派のジャバーというのを苦手にしているような節があります。これは、テレル・ガウシャ戦で感じたことです。

なので、このハリソン戦というのは、ガウシャ戦での学びを存分に活かせる場、として非常に興味深い一戦となるのです。

ガウシャ戦での苦戦と言って良い内容の試合を、このハリソン戦でどれくらい覆せるのか。ガウシャ戦が良い学びになったかどうか、というのはこの試合でわかるわけです。たぶん。

そんなわけでこのチューvsハリソン、チューの優位は変わらないまでも、そのチューのパフォーマンスは気になるところ。果たして、ガウシャ戦のあとチャーロに挑めば不安もありましたが、この不安をハリソン戦で払拭できるか。

ハリソンに12Rにわたりスカされる、ということはなかなか想像できないですが、正攻法とも言えるチューの攻撃がある程度見切られる可能性は充分にあるでしょう。結局身体で押しつぶす、というボクシングよりも、技術的にハリソンを追い詰めるという姿が見たいところ。

非常に楽しみですね。

 

サム・グッドマン(オーストラリア)13勝(7KO)無敗

vs

TJドヘニー(アイルランド)23勝(17KO)3敗

ちなみにセミファイナル(じゃないかもしれませんが)は我々日本人のボクシングファンにとってはなかなか興味深い一戦です。

サム・グッドマンはスーパーバンタム級という日本でも大激戦区のボクサーであり、更には24歳と若い。2022年5月に富施郁哉(ワタナベ)がオーストラリアに乗り込んで戦ったボクサーですね。

富施はこのグッドマンからダウンを奪う大健闘を見せましたが、その他は完封され、実力の違いを見せつけられた結果。

対するはテレンス・ジョン・ドヘニー、かつて岩佐亮佑(セレス)からタイトルを奪い、高橋竜平(当時横浜光)を退けたボクサーは、2020年〜2021年にかけてイオヌト・バルタ(ルーマニア)、マイケル・コンラン(アイルランド)に連敗。

 

終わったかに思えたドヘニーでしたが、同じくベテランのセサール・フアレス(メキシコ)を倒して再起、今回の一戦につなげています。

グッドマンにとっては1つの試練、というものでしょうか。

経験豊富な元世界王者を撃破できれば、より大きなチャンスを求めることが可能になるのでしょう。

ただ、現在のスーパーバンタム級は簡単に世界とは言えませんから、どれぐらいのパフォーマンスをみせてくれるか、という期待が高まります。

 

放送・配信

こちらの興行は、オーストラリアではKayoスポーツというところがPPV放送です。価格は59.99ドル、これは確かオーストラリアでしか購入できなかったように思います。

いや、購入はできても見れなかったかもしれません。

そして日本ではU-NEXTが生放送、すべきところなのに今回も放送はないようです。

U-NEXTは果たしてボクシングを盛り上げる気はあるのか、ないのか。ダイナミックグローブがU-NEXTになったとしても、そのうち打ち切りの憂き目にあうのではないかと今から心配しています。そもそもFIGHT SPORTSと提携して海外のボクシングを流しますよ、と言っておきながら月イチのライブ配信のみ、というのはもうちょっと頑張ってもらいたいところですね。

ということで日本での放送は無く、アメリカでも上述の通りShowtimeでメインのみの放送。

グッドマンvsTJドヘニーも見たいですけどね。。。

 

あとは可能性としては、FITE+VPNで見れる可能性は捨てきれません。

ティム・チューvsテレル・ガウシャはこの方法で見れましたので、もしVPNを持っている人がいれば、金曜日くらいに確認しても良いかもしれません。

↓FITE+VPNとは何ぞや、という方はこの記事の後半をチェック。

boxingcafe.hatenablog.com

 

ともあれ、今週末はちょっと興行が少なくて残念ですね。

多すぎる時はもっとバラけろと言うし、少ない時は残念だという。ボクシングファンとは困ったものです(わたしだけ?)。

 

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