井上尚弥が負傷、5/7(日)に予定されていたスティーブン・フルトン戦は延期との報。
朝イチでマイク・コッピンガー氏のツイートを見て、今日一日はテンションが上がらなかったわけです。
Naoya Inoue suffered an injury in training and his May 7 fight in Japan vs. Stephen Fulton for the unified 122-pound championship has been postponed, sources tell ESPN. No new date at this moment. Story coming.
— Mike Coppinger (@MikeCoppinger) 2023年3月21日
なにかの間違い出会ってほしかった情報ですが、その後大橋ジムが会見を開き、7月に延期とのこと。7月は忙しいので止めてほしいが、これは致し方ありませんね。せっかくの日本開催、そして強敵、是非ともベストコンディションをつくってもらいたいものです。
まあ、その話は置いておいて、とりあえず週末の試合を楽しみたいと思います。
今週末のビッグマッチといえばべナビデスvsプラントですが、その他にも注目試合が盛り沢山。ということで今回のブログでは、べナビデスvsプラントの影に隠れた好マッチメイクのプレビュー記事。
↓べナビデスvsプラントはこちら
3/25(日本時間3/26)イギリス・マンチェスター
WBO世界クルーザー級タイトルマッチ
ローレンス・オコーリー(イギリス)18勝(14KO)無敗
vs
デビッド・ライト(ニュージーランド)20勝(12KO)無敗
196cmの身長に、210cmのリーチという破格の体躯を誇るローレンス・オコーリー。プロ入り以降無敗のボクサーで、やや荒っぽいですが理不尽なパンチングパワーを持っているボクサーです。
長いリーチで左を突き、もしくは左で押し込み、豪快な右を当てるという「デオンテイ・ワイルダー」的ボクシング。前戦のミハル・チェスラック(ポーランド)こそダウンを奪っての判定勝利でしたが、その前までは世界戴冠戦を含めて7連続KO勝利でした。
そんなオコーリーは全勝、非常に魅力的なボクサーですが、やはりクルーザー級という注目度の低い階級だけに知名度はイマイチ。私は結構昔からこのオコーリーが大好きなので、もっとハネてほしいわけですが、対抗王者で非常に名のあったマイリス・ブリエディス(ラトビア)はジェイ・オペタイア(オーストラリア)に負けてしまい、なかなか盛り上がる試合が組めそうにありません。
オペタイアがブリエディスに勝利したからといって、オコーリーvsオペタイアではなかなか盛り上がらないのがボクシングの歯がゆいところ。WBA王者は不活動がすぎる(昨年11月に3年ぶりに防衛戦を行った)アルセン・グラミリアン(フランス)なので、現状、オコーリーの名を知らしめるのはWBCの新王者、バドゥ・ジャック(アメリカ)くらいなのですが、こちらは39歳ということもあってここに勝ってもボクサーとしての評価は上がりそうにありません。あとメイウェザープロモーションはちょっと普通の興行だと絡みづらい雰囲気。(メイとYoutubeが闘うエキシのセミとかには入りやすいですが、統一戦がそれで良いかどうかというと。。。)
とまあ、先のことを考えても仕方がないので、今回の一戦。
対戦相手のデビッド・ライトというボクサーもオコーリー同様に無敗のボクサーであり、ニュージーランドというお国柄、ラグビーも同時進行で行っていた可能性はありますね。
そこまで熱心に映像を探していないのですが、このボクサーを見るとやはりフィジカル系のファイタータイプという印象で、そんなに動きは大きくなく、自らプレスをかけていくタイプにみえます。
良いジャブと良いストレートを持っており、やや身体は固めではありますが、細かなバックステップや軽いダック、ウィービングを使って距離の調整が良い感じがします。
自分の手が当たる距離で強打を見舞いますが、やはりコンビネーションは非常にスムーズ。
荒々しく大振りもあるオコーリー、コンパクトにコンビネーションを打てるライト、相性的にはライトに分がありそうにも見えます。ただし、オコーリーの長い距離、そして1発のパワーに対応できれば、という但し書きが付きます。
非常にバランスがよく、しっかりとした技術を持つデビッド・ライト。だからこそ、少し雑なところがあり、長い距離から思いっきり打ち付けるオコーリーのボクシングでその技術を壊してほしいとも思います。
これは必見です。
放送・配信
これまでオコーリーの試合はDAZNが放映していました。プロモーターはBOXXERというイギリスのプロモーターですが、単独興行というよりもマッチルームに組み込んでもらっていたため、DAZN放映だったわけです。
ただ、今回のメインはオコーリー。果たしてプラットフォームはどうなるのかな、と粘ってみていると、ようやく本日(3/22)、情報が出てきました!
アメリカでやらないなんてことはないだろう、と思っていましたが、なんと日本でも見れるようです!
BOXXER FIGHT NIGHT: OKOLIE VS LIGHT ON PROBOX TV 👊📺
— ProBox TV (@ProBox_TV) 2023年3月21日
Lawrence Okolie vs David Light will be broadcast internationally on ProBox TV this weekend.
Head over to https://t.co/fFCZv5u0jR for more information. @boxxer 🤝 @probox_tv pic.twitter.com/bktMB5gPQS
ライブ配信のプラットフォームは、PRO BOX TV!!!
こちらは英語だらけのサイトですが、日本でも見れます(たぶん)。
サイトを開いて上の方にあるSUBSCRIBEをクリック、情報を入力してお金を払えば(月額2.2$くらいのもんです)視聴できるはずです。私はすでに入会、そしてアーカイブにある試合を視聴してみたのですが、全然大丈夫でした!!
月2回、ライブ配信があるそうなので年契約でも良いレベルかもしれません。ちなみにデビッド・ライトの試合もありましたので、予習にもどうぞ。
↓PRO BOX TVはこちらから
3/25(日本時間3/26)アメリカ・カリフォルニア
ホセ・ラミレス(アメリカ)27勝(17KO)1敗
vs
リチャード・コミー(ガーナ)30勝(27KO)4敗1分
同日、アメリカではホセ・ラミレスvsリチャード・コミーという注目試合。こちらはWBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦という位置づけです。
ちなみに同じ日にメキシコではホセ・セペダ(アメリカ)の試合もありますが、こちらは調整試合ということでプレビュー記事ではスルーします。セペダvsゴヤットの試合は、DAZNが生配信のようです。
話を戻すと、新婚さんのホセ・ラミレスは、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)戦に続いての強豪との対戦です。
このラミレスが次々とライバルを求めて戦い続ける様は素晴らしいといえますね。
ただ、如何せん試合間隔があきすぎており、2020年は1試合(ビクトル・ポストル戦)、2021年も1試合(ジョシュ・テイラー戦)、2022年も1試合(ホセ・ペドラサ戦)、そしてペドラサ戦からちょうど1年後、リチャード・コミー戦となっています。
とまあ、試合数は少ないながらも素晴らしいマッチアップを続けるホセ・カルロス・ラミレスですが、それについてはもちろんこのリチャード・コミーもひけをとりません。
2019年にテオフィモ・ロペス(アメリカ)に当時持っていたIBF世界ライト級タイトルを奪われるも、その後曲者ジャクソン・マリネス(ドミニカ共和国)を6Rで倒して再起。ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と戦い、昨年はホセ・ペドラサと戦いスプリットドロー。まだ力のあるところを見せています。
この一戦は元世界王者同士、名のあるボクサー同士の一戦とはなりますが、これまでのスーパーライト級での実績を考えるとホセ・ラミレスが優位。ただ、コミーとしてはこの階級で再浮上を狙うのであれば、ここに勝たなければ厳しいという位置づけの試合ですから、気合いは違ってきそうです。
ラミレスにとっても、新陳代謝の進んだこの階級でもう一度世界王者になれるかどうかは、はっきり言ってわかりません。
もともとテイラーも含めて、この階級のトップボクサーたちの実力差はそんなになかったように思います。同じ階級のライバル、レジス・プログレイス(アメリカ)はホセ・セペダ(アメリカ)を破って王座に返り咲きましたが、もともとこの王座決定戦の権利はラミレスが持っていたもの。このチャンスをラミレスは自身の結婚を理由に断りましたが、ここでまたチャンスが巡ってきましたね。
やっぱりプログレイスvsラミレスは見たい試合。だからこそ、ここはラミレスに勝ってもらいたいですね。
放送・配信
この興行は、アメリカではESPNが生中継です。日本ではWOWOWがやってくれないので、残念ながらライブ放送はありません。
WOWOWでの放送は4/17(月)のレギュラー放送ですね。
この時代、そこまで情報遮断するのは困難です。きっとどこかで結果を知ってしまうと思いますが、私としてはなるべく早く観戦記を書きたいと思います。
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