信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

Pick Up News!井上尚弥は延期、寺地拳四朗は中止!しかし中谷潤人はヘイニーvsロマチェンコのアンダーでラスベガスデビュー!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

4/8(土)、アマプラのLIVE BOXING興行、私的メインになってもらいたい試合だった寺地拳四朗vsジョナサン・ゴンサレスの一戦が中止。

ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎となったことで、リングに上がれないということが原因のようです。先日の井上尚弥の怪我同様、致し方の無いことではありますがこの連続は流石に凹みます。更に、実は本日(3/24)、この拳四朗vsゴンサレスのプレビュー記事を上げるつもりでいた(もう完全に書き終わっていた)私にも大ダメージです。この記事、1年後くらいになったらもう使えないんだろうな。。。せっかく書いたのでこの記事の最後にくっつけて出そうと思います。

ということで予定が狂ったことと、モチベーションが上がらないので今回のブログではフルトンvsフルトンの延期と拳四朗vsゴンサレスの中止、これだけではメンタルがもたないので中谷潤人のラスベガスデビューについて!

↓ありし日の。。。

 

スティーブン・フルトンvs井上尚弥は延期!

井上尚弥が3/10頃に拳を負傷、5/7(日)に横浜アリーナで予定されていたWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチは延期に。

これは非常に残念なことですが、「中止」ではなくて「延期」ということにまだ救われます。

正式な日程は発表になっていませんが、7月頃とのことなので大枠はもう決まっているはずです。ちなみに、大橋ジムの抽選に申し込んだ方々は無効になりますが、その他のつて(後援会や井上尚弥アプリ)で既に当選している人たちは、そのチケットをスライドさせる事ができるとのことです。

おかげさまで私も当たっているので、チケットはそのままスライドさせるつもりでいます。

が、7月だともしすると国体予選とかぶってしまうので、流石にそこは外せない。。。涙を飲んでリセールに出すかもしれません。

井上尚弥の負傷は拳とのことで、骨に異常はなく腱だそうです。どうにか万全の状態に仕上げてもらいたいものです。

フルトンは試合感覚が空いてしまいますが、ラマダン(〜4/22)を大きく外れるので、それはそれでありがたいかもしれません。ともあれ、この延期を受け入れてくれたフルトン陣営に感謝、そして井上尚弥の怪我が大した物ではないことを祈るのみ。

 

寺地拳四朗vsジョナサン・ゴンサレスは中止!!

こちらはジョナサン・ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎となって試合中止。もうあと2週間というところなので、これは致し方ありません。こちらも早期回復を願うのみですね。

3/24(金)に行われた公開練習での発表となったようですが、拳四朗も聞いたのは前日の夜だったとか。これは非常に残念。

問題となるのは、拳四朗は体重がギリギリであり、前戦でも絶食減量というのが話題になったほど。そして、もともとWBCの指名挑戦者であるヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を待たせている事もあり、今後は今回のようにすんなり事が運ばない事が予想されることです。

今回は代役挑戦者をたててでも試合を行う方針で、挑戦者候補はヘラルド・サパタ(ニカラグア)、アンソニー・オラスクアガ(アメリカ)。

サパタはゴンサレスと同じくサウスポーで、14勝(5KO)1敗という好戦績。そして「プリンセサ」オラスクアガは5勝(3KO)無敗、次戦はTBプロモーションの興行で闘う予定だったボクサーで、中谷潤人(M.T)のチームメイト。

オラスクアガの方がランキングも日本での知名度も上ですが、ここは是非サパタに受けてもらいたい。オラスクアガにはできれば無敗のまま駆け上がってほしくて、ここで絶対王者とやってほしくはない、と思ってしまいます。

 

ちなみにサパタも4/14に次戦を控えていたらしく、トレーニング不足とかの問題はなさそうです。

拳四朗はサウスポー対策をしてきたはずですから、サパタ戦の方がきっと戦いやすいはず。

ここに勝利したとしても、拳四朗はブドラー戦に進まなければならず、これが早くて秋、と考えればもし統一戦が実現するとしても早くて年末頃でしょうか。今年中の4団体統一は絶望的と言って良いですね。

それでも、終わってみれば今戦とブドラー戦の2試合で、今年は一つもタイトルが増えなかった、なんてことがなければまだ良い。その可能性も捨てきれません。

唯一の希望は、拳四朗自身が「これからも4団体統一の目標を持ったまま、勝ち続けていく」と語っている事です。これは頼もしく、心強い。が、体重の問題もあるのであまり無理はしないでもらいたいですね。

来年早々の4団体統一に期待です。

 

中谷潤人vsアンドリュー・マロニー!

話題としては最後に明るいニュース、中谷潤人(M.T)vsアンドリュー・マロニー(オーストラリア)のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が、5/20(日本時間5/21)、ラスベガスMGMグランドで開催されるとの報。

この試合は世界ライト級4団体統一タイトルマッチ、デビン・ヘイニー(アメリカ)vsワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のアンダーカードとのことなので、これは「ネクストモンスター」中谷がまた世界を騒がせてくれる可能性が非常に大きい。

中谷は2021年9月以来のアメリカ登場ですが、前回はアリゾナだったため、ついに「ラスベガスデビュー」ですね。

前回のメインはオスカル・バルデスvsロブソン・コンセイサオ、話題にはなりましたが決して面白い試合ではありませんでした。そして今回の一戦も、ヘイニー絡みなので面白い試合にならない可能性が高い。

そうなると、この日のリングで最も強いインパクトを残す事ができるかもしれない中谷、これは期待ですね。

ただ、やはりアンドリュー・マロニーというボクサーも非常にオーセンティックでハイレベルなボクサー、簡単な相手ではありません。それでもやはり、中谷が痛快に勝利をしてくれることを願います。これは非常に楽しみな一戦です。

まあ、そんなわけで1つ1つのニュースに一喜一憂してしまうわけですが、これもボクシングの楽しみの一つ。とりあえず拳四朗と中谷の快勝に期待しましょう!

 

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以下は中止となった試合のプレビュー記事。

4/8(土)ライブボクシング

WBA・WBC・WBO世界ライトフライ級王座統一戦

寺地拳四朗(BMB)20勝(12KO)1敗

vs

ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)27勝(14KO)3敗1分

私は無敗のボクサーを紹介するときに、「底を見せていない」という表現をしています。敗北を喫していないということは、まだ全てを出し切っているボクサーではないということだからです。

しかし、この寺地拳四朗というボクサーは、敗北を喫しているにもかかわらずまだ底が見えないという不思議なボクサーです。

2021年9月、矢吹正道(緑)にまさかの10RTKOで敗れ、一敗地にまみれたわけですが、そこからの上昇ぶりは素晴らしく、矢吹とのダイレクトリマッチでは圧倒しての3RTKO。その後当時のWBAスーパー王者、京口紘人(ワタナベ)との日本人同士の王座統一戦でも、その強さを遺憾なく発揮、途中1度のピンチを切り抜けての結果的には圧勝の7RTKO勝利。

↓拳四朗vs矢吹2の観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

↓拳四朗vs京口

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世界王座を初戴冠したのはもう6年近く前の事で、2017年の5月。ガニガン・ロペス(メキシコ)を相手に僅差の判定勝利、その後元王者、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)にも僅差の判定勝利。どちらも2-0のマジョリティ判定勝利ということで、今では考えられないくらいギリギリの世界王者でした。

そして、世界初挑戦の前から三迫ジムに通い、加藤トレーナーの指示を仰いだ拳四朗のボクシングが花開いたのは、3度目の防衛戦であるヒルベルト・ペドロサ(パナマ)戦からでした。

抜群の距離から長いジャブ、カウンターでリングのすべてを支配するようになった拳四朗は、ペドラサを4RTKO、続く4度目の防衛戦では元王者のガニガン・ロペスを2Rで切って落とします。その後も元王者のミラン・メリンド(フィリピン)を7RTKOで降して3連続KO防衛。

続くサウル・フアレス(メキシコ)こそ判定勝利だったものの、ほぼフルマークの完勝で、その次はジョナサン・タコニン(フィリピン)、ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に連続KO防衛。

ペタルコリン戦が2019年12月、その後世界は未曾有のコロナショックに見舞われます。

 

この間、拳四朗は泥酔事件を起こしたりもしつつ、2021年4月、一度は流れてしまった久田哲也(当時ハラダ)との一戦でも判定勝利。ただ、この試合はやや精細を欠いた内容で、久田が意地を見せた事もありますが比較的今までの相手よりも久田のパンチは当たっているように見えました。

そこから半年後、矢吹正道(緑)第一戦でプロ初黒星。

禊ともいえる久田戦をクリアし、万全だったはずの拳四朗でしたが、ジャッジの途中採点、予想外の矢吹のハートの強さ、様々な事が重なっての敗北となりました。

拳四朗のモチベーションからすると、ここですっぱりとボクシングを諦め、もう一つの夢であったボートレーサーになったとしても驚きはなかったかもしれません。

しかし、拳四朗はリングに戻ってきてくれました。

推察ですが、これはきっと自身が問題を起こした時に支えてくれた人たちがいたり、矢吹戦での敗戦を経験しても支えてくれた人たちがいたからでしょう。きっとまだまだボクシングで恩返しをしないといけない人たちがいたから、そして、「防衛記録」という道が途絶えた代わりに、「王座統一」というモチベーションを見つけられたことも大きかったのではないか、と思います。

 

そして「帰ってきた拳四朗」の強さは筆舌に尽くしがたいもの。

矢吹第二戦で手に入れた、原点回帰のファイトスタイル。そのままそのファイトスタイルに傾倒し、もしかすると隙が多いボクシングになってしまうのではないか、という心配もありました。

その矢吹第二戦のあとの、京口戦。完全に自分の距離でボクシングをしてみせた拳四朗、決めに行こうとして反撃に合ってしまったということはあったものの、あれはほんの少しの気負いと矢吹戦のKOがさせた、とも言えるのではないでしょうか。

あのまま攻め急がなければあのピンチはなかったと言えますが、それでもその後のラウンドで持ち直したのは流石。これは、拳四朗というよりもおそらく加藤トレーナーの指示で、この加藤トレーナーこそが拳四朗のブレーン。拳四朗はまさに超高性能なマシーンだと思います。

さて、そんな事で負けの姿が全く想像できない寺地拳四朗に、ジョナサン・ゴンサレスはどのように闘うのか。

ジョナサン・ゴンサレスはすでに日本のボクシングファンにおなじみのボクサーで、もう2度の来日を果たしています。

 

そのどちらも世界タイトルマッチであり、1度目の来日は2019年、田中恒成(畑中)の持つWBO世界フライ級タイトルマッチでのことです。

この試合は完全にノーマークだったジョナサン・ゴンサレスなるボクサーに、田中恒成が「期待以上のパフォーマンスを発揮できなかった」試合ということで記憶に残っています。

何せゴンサレスは身長157cm、フライ級ではかなり小柄なボクサーです。

試合が始まってみると、とにかく厄介なジャブ。田中のスピードを持ってしてもなかなか攻めづらそうな印象でした。試合は4Rで田中がボディでダウンを奪うも、なんと倒し返されるという事態。結果的には田中恒成が7RTKOで勝利しましたが、田中は不安定のボクサーだという認識をされてしまう結果となってしまいました。

今にして思えば、このジョナサン・ゴンサレスというボクサーは非常に攻めづらいボクサー。

田中はそれでも「倒しに行かなければいけない」という、前評判と宿命のために前に行くしかなかったことを考えると、ゴンサレスが戦いやすい状態で戦わなければいけない状況だったわけです。

それでも、フライ級という体躯面でのメリットのあった田中は、強引に倒してしまう事ができました。

 

その後、ゴンサレスはライトフライ級での世界挑戦が実現、当時のWBO王者エルウィン・ソト(メキシコ)をアップセットで降し、世界初戴冠。カリフォルニアというメキシコ寄りのいわゆる「敵地」において、マチズモの体現者の一人であるソトを降した事は非常に評価できます。

その後もマーク・アンソニー・バリガ(フィリピン)、岩田翔吉(帝拳)を判定で降して2度の防衛に成功しています。足を使って逃げ回るボクサー、というイメージなのですが、その実は要所要所でプレッシャーをかけることも忘れませんし、前に行くのも後ろに下がるのもサイドに動くのも足運びが非常にうまい。

更にはあの厄介なサウスポースタンスからのジャブ、そしてカウンター、あとはバッティングアピールやローブローアピール等の勝利への選択肢をたくさん持っているボクサーです。

この試合は、おそらく拳四朗がいつものステップからややプレスをかけるという展開になるでしょう。そしてまずはジャブの差し合い、中間距離の攻防が続くのではないでしょうか。

その距離の攻防で、ゴンサレスのジャブが拳四朗のジャブを上回るということは考えづらい。ゴンサレスは除々に押されていくでしょうから、「下がる」というよりも「下がらされる」展開となっていくのでは。

 

もし、ゴンサレスが最初から逃げのアウトボクシングを展開するとしても、拳四朗の距離から12ラウンズに渡って逃げ切る事は難しいでしょう。

そしてさらに言えば、今の拳四朗であれば、ジョナサン・ゴンサレスに思いっきりプレスをかけてすりつぶす事すら可能なのではないか、と思います。

ただその場合、ゴンサレスはパワーレスに見えて結構鋭いパンチをしっかりと振ってきますから、被弾には気をつけなければいけませんが。

まあそんな訳で、この「私的メインイベントになってほしい試合」については拳四朗にスカッとする圧勝で締めくくってほしいわけです。

日本人ボクサーが3団体を統一するとなると、史上2例目。

そしてパワーに頼らない拳四朗のボクシングは、きっとフライ級でも通用するのです。

ここは是非今年中にライトフライ級の4団体を統一してもらい、来年にはフライ級の拳四朗が見たい。

ということで、是非皆さん会場、もしくはアマプラで見届けましょう!!

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あの矢吹戦でのプロ初黒星は、「北斗の拳」でいうとカイオウ戦だったのか、それともサウザー戦だったのか、はたまたシン戦だったのか。もしあの矢吹戦がシン戦だったとするならば、ここからまだまだ強くなるかもしれないのです。という意味不明なことを書き残して、大注目の4/8(土)のプレビュー記事はゆっくり書いていきたいと思います。次回がいつになるかはわかりませんが。

 

 

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