先週末(5/21)は、ライト級ももちろんありましたが、スーパーフライ級でした。
そして今週末(5/28)は、間違いなくフェザー級です。
ということで週末、イギリスで開かれるふたつの世界フェザー級タイトルマッチ。WBA世界フェザー級タイトルマッチはマウリシオ・ララ(メキシコ)vsリー・ウッド(イギリス)、そしてIBF世界フェザー級タイトルマッチはルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)vsマイケル・コンラン(アイルランド)。
奇しくも、メキシコ人世界王者ふたりが、遠くイギリスの地へ赴き、完全アウェーの中、防衛戦を敢行します。ただ、侮るなかれ、マウリシオ・ララについてもルイス・アルベルト・ロペスにしても、前戦、敵地イギリスに乗り込んでタイトルをメキシコに持ち帰ったというアステカの戦士です。
2戦連続、イギリスへ降り立ったふたりのマッチョ。ということで今回のブログでは、立場を変えてのダイレクトリマッチ、マウリシオ・ララvsリー・ウッド2のプレビューです。
5/27(日本時間5/28)イギリス・マンチェスター
マウリシオ・ララ(メキシコ)26勝(19KO)2敗1分
vs
リー・ウッド(イギリス)26勝(16KO)3敗
イギリスやアメリカのプロスペクトたちは、アマ経験も豊富で、既に実績を残してからプロデビューするボクサーも多く、比較的デビュー戦直後から注目されることが多いと思います。
しかしメキシカンといえば、ある程度の戦績を積み、「誰に勝った」とか「どのような勝ち方をした」ということで話題に登る事が多く、それらがないメキシコ人の名王者というのはいない、と言っても過言ではないでしょう。
このマウリシオ・ララが一躍名を売ったのは、2021年2月のジョシュ・ウォーリントン(イギリス)で間違いはないでしょう。
当時30戦して無敗、IBF世界フェザー級王者だったジョシュ・ウォーリントンは、階級最強の呼び声も高い王者でした。しかし、3度の防衛ののち、このタイトルを返上しています。
これは、2度目の防衛戦で辛くも退けたキッド・ガラハッド(イギリス)が挑戦権を得て、4度目の防衛戦で戦う事になったのが嫌だったのか、それとも本人の言うように当時のWBAレギュラー王者、シュ・ツァン(中国)との統一戦を目指したものなのかはわかりません。(WBAは王座統一戦の資格をWBAスーパー王者のみ、と定めています)
今となってはどっちでも良い事ですが、ここでウォーリントンが調整試合の相手に選んだのが、マウリシオ・ララ。
当時からよくもまあ危険な相手を、と思った記憶もありますが、ここでララは殊勲の9RTKO勝利。これは本当に何のタイトルもかかっていなかったのが信じられないような好ファイトで、文字通りマウリシオ・ララという名前が世界中を駆け巡った一戦でしたね。
ただ、あくまでもAサイドはウォーリントン、当然のようにウォーリントン側よりララとの再戦がセットされます。
約7ヶ月後にセットされたダイレクトリマッチは、2Rにアクシデンタル・ヘッドバットでララがカット、ドクターストップによりテクニカル・ドロー。日本では無効試合になるタイミングでしたが、海の向こうではドローです。
結局3度目の対戦はなく、ウォーリントンはリベンジよりもタイトルを優先して当時のIBF王者、キコ・マルティネス(スペイン)と戦い勝利、これを戴冠。
ララはというと2023年2月にチャンスが巡ってきて、リー・ウッドを7Rで逆転KO、世界初戴冠を果たしています。
そこからのダイレクトリマッチとして組まれた今戦。
リー・ウッドというボクサーは、これまでも逆境を跳ね返してきたようなボクサーで、下馬評では不利ながらもシュ・ツァン(中国)を退けて世界初戴冠、そして初防衛戦ではマイケル・コンランを最終回TKOで屠っています。
前戦、ララに敗北を喫してしまったウッドですが、前半はしっかりとやりたいことができていたイメージですね。
さて、ダイレクトリマッチもおおよそ同じ内容となることが予想されます。
つまりは、当初は技術のあるウッドが快調に飛ばし、その後ララが巻き返す、という内容です。
このリマッチでは、ウッドが途中で捕まることなく12Rを全うするのか。それとも前回同様にララが中盤なり後半なりにストップ勝ちしてしまうのか。
これはまた、非常に難しい戦いですね。
放送・配信
ちなみにアンダーカードにはテリ・ハーパーやジャック・キャトラルが登場しますね。
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