信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

フェザー級は戦国時代。2023年、世界フェザー級タイトルを日本にもたらすのは?

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5月も最終週。

この5月最後のウィークエンドで最もアツいのはフェザー級です。

WBA、IBF、ふたつのタイトル戦がそれぞれイングランド、北アイルランドで行われるというこのフェザー級のタイトル戦線は、その後も含めて非常に魅力的な階級ですね。

本日のブログでは、2023年、ふたりの日本人ボクサーが世界タイトルに挑むことも決まっているこの階級を、リングマガジンランキングを紐解きつつ見ていきたいと思います。

リングマガジンランキング、王者は不在

 

リングマガジン王者は不在で、1位には週末に防衛戦を控えるWBA王者マウリシオ・ララ。立場を変えての挑戦者となるリー・ウッドは7位に控えていますね。これは結果と内容によっては、このままそっくり順位が入れ替わることも考えられますね。

同じく3位に週末に防衛戦を控えるIBF王者、ルイス・アルベルト・ロペス。

こちらは9位のマイケル・コンランとの防衛戦で、こちらも同じく結果と内容如何によりランキングの変動が見込まれます。

ララはトップを維持するためにはそのパフォーマンスが問われる試合であり、ロペスもランキングを上げるには勝利だけではなくそのパフォーマンスが大切となりそうですね。

2位のみんな大嫌い(しらんけど)レイ・バルガス。スーパーフェザー級進出を思いっきり失敗したバルガスですが、WBC王者として鎮座、はっきり言ってフェザー級のタイトル戦1戦のみでここにいるのは何とも納得のいかないものですね。今、最も陥落してもらいたい王者です。

 

4位にはみんな大好き(しらんけど)ブランドン・フィゲロア。私はめちゃくちゃ応援しています。同じタレ目なので。

現在はWBCの暫定王者という肩書を持ち、レイ・バルガスとの団体内王座統一戦が待たれます。フィゲロアにバルガスを倒してほしいですね。

5位はロベイシー・ラミレス。まだまだまポテンシャルを秘めているであろうラミレス、ここから大きく開花する可能性があります。ドグボエに勝利してWBO王座を獲得、初防衛戦は7/25に日本の有明アリーナで清水聡を迎えます。

おそらく現在の王者たちの中で最も技巧に優れる王者。でもだからこそ、あの清水のやりづらいボクシングには困るのではないかと思っています。

 

6位はレイ・バルガスに負けて王座を失ってしまった前WBC王者のマーク・マグサヨ。ただ、このマグサヨの功績こそ素晴らしく、年1王者のゲイリー・ラッセルJrからタイトルを奪ったことは非常に大きな出来事です。

この事があってこそ、やはりフェザー級は「いったい誰が一番強いんだ」との活況を帯びてきたわけです。ラッセルがそこに居座っていれば、フェザー級最強は幻想も込めて「結局ラッセル」だったはずですから。

7位にはリー・ウッド。はっきり言って王者になれるボクサーだと思っていませんでしたが、シュ・ツァンに殊勲の勝利、マイケル・コンランにも勝利と下馬評をひっくり返してきた感のあるウッド。見る目がなかったな、と反省しています。

非常に総合力が高く、様々な戦略を組める素晴らしいボクサーですね。

 

そんなウッドの後塵を拝してしまったイギリス勢が、前王者のジョシュ・ウォーリントンとマイケル・コンラン。コンランはアイルランド出身ですが、主戦場はイギリスですね。

ウォーリントンは「リーズ・ウォリアー」という出身地の名を冠した戦士、という異名に相応しいノンストップファイターで、個人的にはこのスタイルは好きです。ただ、ここのところのマッチメイク面は疑問を残すところですね。

コンランは言わずとしれた大人気ボクサーですが、週末のロペス戦はかなりの正念場。

そして10位にはIBF世界フェザー級次期挑戦者、阿部麗也が控えています。これはキコ・マルティネスへの勝利が評価されてのことでしょう。

 

ニッポンのフェザー級

「はじめの一歩」の舞台がフェザー級であるように、日本ボクシング界でもフェザー級は層の厚い階級です。

しかし、ここ10年以上フェザー級の日本人世界王者は生まれておらず、2023年時点から遡ると2010年に戴冠した長谷川穂積まで戻らなければいけません。

長谷川穂積はファン・カルロス・ブルゴスとの打撃戦を制して獲得したWBC世界フェザー級タイトルを、2011年4月8日にジョニー・ゴンサレスに4RTKOで奪われています。

そこからちょうど12年後の2023年4月8日、阿部麗也がキコ・マルティネスを完封してIBF世界フェザー級の挑戦権を獲得、日本のフェザー級が世界への反撃の狼煙を上げました。

 

そして年内の世界挑戦が確実か、と思われた阿部の前に、清水聡の世界挑戦が決定。対戦相手はロベイシー・ラミレス、ツータイム・オリンピックゴールドメダリストというとてつもない肩書を引っ提げたボクサーです。

いつ覚醒してもおかしくない、このラミレスを相手に、かつては間違いなく日本最強のフェザー級と言えた清水がどのようなボクシングを見せてくれるのでしょうか。年齢的には最初で最後のチャンスともなり得るこの挑戦は、応援したいものです。

そしてその次に控えるのは、プロデビュー以来、想像以上の早さで日本のトップに上り詰めた松本圭佑。清水とは同門ですが一回り以上も下の23歳、8勝7KO無敗という日本ボクシング界のホープ。

印象的なノックアウトをいくつも生み出してきた松本は、前戦で元日本王者の佐川遼との王座決定戦を制し、日本王座を戴冠。高い基本的技術に裏打ちされたハードパンチを持ち、見るからにフィジカルも強そうな松本は、もうミライモンスターなんて呼べません。

 

そしてその松本と並ぶのは、松本のアマ時代からのライバル、堤駿斗。

プロデビュー戦でジョン・ジェミノ、デビュー2戦目でペテ・アポリナルという強敵を退け、プロデビューからわずか3戦目でのOPBF東洋太平洋タイトル奪取を目指します。

地域タイトル獲得の最短記録は、デビュー4戦目。堤はここで3戦目でのタイトル奪取を狙い、そしてここは叶えてしまうはずですね。

とすると、このまま進むのは日本記録となるプロデビュー4戦目での世界タイトル奪取でしょうか。現在のフェザー級戦線を考えるとこの壁は非常に高いものではありますが、それぐらいの期待を堤は背負っているかもしれません。

何にせよ、まずは5/31(水)に控えるジョー・サンティシマ戦でのタイトル初戴冠を勝ち切ってもらわないといけませんね。

 

フェザー級は乱戦模様

世界を見ても、日本を見ても、現時点でずば抜けたボクサーはいない、と言っても過言ではないフェザー級戦線。それぞれのスタイルの違い、相性なんかはあると思いますが、圧倒的に頭ひとつ2つ飛び抜けたボクサーがいないというのは非常に面白い階級でもありますね。

阿部、清水だけでなく、松本、堤らも数年のうちには世界タイトルに絡めるボクサーだと思いますし、松本や堤らはしっかりとした後ろ盾も持っているため、フェザー級のタイトルホルダーとはいえ日本に呼ぶことは不可能ではないはずです。

 

その最中で、もしかすると松本vs堤というライバル対決が見られるかもしれませんし、その中で生き残ったボクサーがフェザー級に上がってきた井上尚弥を待つ、という展開もありえるのかもしれません。

いずれにしろ、この統一志向が固まってきている現代ボクシング界において、ここまで予想のつかない階級はなかなかありません。

まずは週末のフェザー級戦線、タイトルの移動はあるのか、ないのか。楽しんでいきましょう。

 

 

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