5月が終わって、もう6月。
もうあと1ヶ月もすれば2023年の半分が終わるし、さらにもう1ヶ月進めばスティーブン・フルトンvs井上尚弥、エロール・スペンスJr.vsテレンス・クロフォードも終わっています。
ということで毎度のように時の流れの早さを嘆くわけですが、特にここのところは割にあわないことで非常に忙しく、とっても楽しくない毎日です。
ともあれ、今週もいくつかの興味深いニュースが流れていますので、今回のブログは今週出たニュースをピックアップ。そうです、プレビュー記事を書いたりする気力がない時は、こうして惰性で逃げるのですw
タンクvsライアン、メガ・マッチのその後
さて、もう既に1ヶ月以上が経っても、余韻が消えないまさにメガマッチだったジャーボンタ・デービスvsライアン・ガルシア。
終わってみれば順当な結果ではあったものの、その戦前の盛り上がり、ガルシアのアグレッシブネスと勇気、タンクのリングIQとパワー、そして凄まじいカウンター。
ガルシアが続けられなかった、ということについては賛否があるようですが、私はあのタイミングのボディは致し方ないと思います。が、とりあえず再戦は必要ないでしょう。
↓観戦記
2023年のメガマッチはこれだけでも充分とも言えますが、なんと7月にはフルトンvs井上、スペンスvsクロフォードと全勝対決が相次いで起こります。2023年はどうしちゃったのでしょうか。
↓スペンスvsクロフォードは本当にやるらしいですよ。
話がそれましたが、メガマッチを戦ったふたりのボクサーに関わるニュース。
ライアン・ガルシアは次の相手をピックアップ中!
ガルシアの次戦については次々と相手がクローズアップされています。
その中でも大きなニュースは、ロランド・ロメロ(アメリカ)。このロメロの対戦要求に、ガルシアもOKを出しているとのことです。
ここ最近は評価が絶賛下降中のロランド・ロメロは、今、威勢の良さとファッションセンスしか取り柄がなくなってきています。もしこの一戦が決まり、ロメロが勝つようなことがあれば捲土重来となるのかもしれません。
ただ、ロメロにはオハラ・デービス(アメリカ)との指名試合がオーダーされており、更に前戦で疑惑のKO勝利(?)となったイズマエル・バロッソ(ベネズエラ)との再戦も取り沙汰されています。
そんなライアン・ガルシアに、ガルシアをプロモートするオスカー・デラホーヤは対戦相手候補としてマニー・パッキャオの名前を出しました。いくらパッキャオがお金に困っているからとはいえ、やめといてほしいですね。
タンク・デービスは収監!!
タンクはかつて起こしたひき逃げ事件により、90日間の自宅待機と、200時間の社会奉仕活動を言い渡されていらしいです。
で、今回のニュースはその90日間の自宅待機を守れず(!!)、外に出てしまい、それがバレちゃったというニュース。なんで出たんだ。。。
そんなわけで身柄を拘束されてしまったタンク、今後は塀の中で過ごすことになるとのことです。
反省ゼロですね。
このようなしょうもない事で自身のキャリアをふいにする可能性のあるジャーボンタ・デービス、今後も色々な意味で目が離せません。
メイウェザーから離れたあと、誰かタンクの手綱を握る人間は周りにいるのでしょうか。最強を目指せばPFP上位も夢ではない可能性を持っているであろうボクサーだけに、マイク・タイソンのようにならないかどうかは非常に心配。
せめて自宅待機であれば、トレーニングの環境もあったでしょうに。
タンクが「お勤めご苦労様でした」となるのは7月とのこと。フルトンvs井上を見に行きたい、と言っていたと思いますが、日本の入管がこの犯罪者を受け入れるのかどうなのか。。。出所直後ってことですよ。
ガルシアを退けたとはいえ、ロマチェンコ、シャクール、ヘイニーとまだまだタンクが戦うべき相手はたくさん残っています。真面目にやってほしいですね。
まさかこの試合も起こるのか?
なんだかとてつもない流れがきている雰囲気のボクシング界。プロモーターの垣根をこえたメガマッチ、タンクvsガルシアが実現、長らく待望されたスペンスvsクロフォードがチケットを発売するところまでこぎつけた今となっては、この試合も起こるかもしれないというのがカネロ・アルバレスvsデビッド・ベナビデス。
果たして、カネロがスーパーミドル級で無双していた時から「もしカネロを倒せるのなら」と期待を持たせてくれたのは、デビッド・ベナビデスだけでした。
そのカネロの魔法は解かれ、ライトヘビー級でドミトリー・ビボルに敗戦。
その後GGGとのトリロジーを済ませ、前戦のジョン・ライダー(イギリス)戦では完勝でしたが、かつての神がかったオーラを纏ってはいません。
カネロvsベナビデスが決まったとしても、未だカネロ優位というのは間違いないでしょうが、ベナビデス勝利のチャンスはどんどんと大きくなっていると言って良いでしょう。
カネロはおそらく、9月中旬のメキシコ独立記念日にあわせてリングに上がるはず。
ここでベナビデス戦となるのかどうか。
もしやるとなったら、多分もう一度言うと思います。2023年ってどうなってるの?と。
フランコvs井岡のPPV料金
さて、国内ニュースでは6/24(土)に行われるジョシュア・フランコ(アメリカ)vs井岡一翔(志成)のPPVファイトの金額が発表。
6,200円という、日本国内で行われるボクシング興行のPPVの金額としては過去最高ではなかろうか。
3,000円くらいかなーと予想していたのですが、これはこれまでの国内ボクシング興行のPPV金額を考えると割高に感じてしまうのは致し方ありませんね。
こうやってどんどん高くなって、給料は上がらない。これにより、段々と見る興行を選んでいくようになるのかもしれませんね。
ちなみにこのPPVチケットは、ABEMAプレミアム登録者は1,500円のキャッシュバックがあるそうです。キャッシュバックってすごいですね。割引とかじゃないんだ。
ただし、対象期間内にABEMAプレミアム登録した方限定、とあるので、既にプレミアム会員の人はキャッシュバックはなさそうですね。あんまり良く調べてはいないので、よくよくご確認ください。
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大橋ジム、デーブ・アポリナリオと契約!
同じく国内ニュース、これは誰も予想だにしていなかった突然のびっくりニュースですね。しかも、その意図は色々と考えられてこれは超楽しい。
WBA世界フライ級ランキングではユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に次いで2位にランク、その他の3団体でも世界ランク入しているアポリナリオ。2022年7月には、空位のIBO世界フライ級タイトルの獲得経験もあります。
18勝(13KO)無敗、24歳の若きフィリピン人との契約は、一体何を意味するのでしょうか。
既にこのアポリナリオの日本デビュー戦の日程は決まっているようで、8/30(水)。これは、モンスター・トーナメントの準決勝が行われる日程で、大橋会長は「世界ランカー対決」と発表しています。
アポリナリオを獲得したことは、のちに桑原拓(大橋)のステップアップをさせるためかもしれませんし、もっと他の関係性で受け入れた可能性もあります。
このように外国人ボクサーを日本のプロモーターが獲得する、という事例はたくさん増えていってほしいですね。
まず8/30はアポリナリオにとっては顔見世となると思うので、対日本人ボクサーの可能性は少ないのではないかと思いますが、如何に。ちなみに「フライ級の日本人世界ランカー」といえば、世界戦が間近(のはず)のユーリ、7/11に試合を控える桑原を除くと、加納陸(大成)、花田歩夢あたりでしょうか。
加納はなんとWBO1位まで来ているんですね。申し訳ないですがそこまでの強さを見せた試合を見たことがないですし、例えば今回のような試合のオファーを受けるイメージもありません。
花田はオファーがあればきっと断らないでしょうが、もしここで負ければ連敗、大きなリスクなのでこの時点でのアポリナリオ戦はちょっともったいない感じ。
ともあれ、誰が出てくるのかは非常に楽しみ、そしてアポリナリオも戦績通りの強さを見せてほしいものです。
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