七夕の発祥は中国、それが日本に伝わって旧暦云々あっての7/7に制定されているようですが、アメリカの七夕は8/7だそうです。
独立記念日が7/4とのことですから、もともと東洋発祥で影の薄い七夕が7/7だった場合、もっと影が薄くなってしまいそうですね。
七夕には何を食べるのか?という問いは素麺だそうなので、ここはこの慣習に従うべきではないでしょう。あれは腹を満たすためのものではありません。(もし素麺を食べるなら、小豆島の手延べそうめん「島の光」を食べてください。ごま油が練り込んであって他のそうめんよりも美味しいです。)

7/6(日本時間7/7)アメリカ・ニューアーク
アブドゥラ・メイソン(アメリカ)vsルイス・レブロン(プエルトリコ)
私的大注目プロスペクト、アブドゥラ・メイソン。
「私的」とか言いつつもリングマガジンが発表した2029年のP4Pリストの5位にバッチリ入っているので、すでに注目されているプロスペクトです。
初回早々にグイグイ出てくるレブロンを相手に、最初こそ下がりながら戦ったものの、初回中盤にはおそらくリズムを把握したと思われます。
素早いサイドへの動きでレブロンは手を出すこともできず、メイソンは打っては動きを繰り返します。
2Rも前に出るしかないレブロン、しかし打ち込んできたところにメイソンはカウンターショット。
近い距離でも回転力のあるコンビネーションで上回るメイソン、レブロンの攻撃は至近距離でも当たりません。
後半に左フックで効かせるとレブロンはダウン、立ち上がったレブロンに対して攻め込むと、レブロンはまたも腰を折ります。すでに心も折れているように見えるレブロン、残り時間は8秒。ここをなんとか逃げ延びます。
3R、コンビネーションを打って上体を動かしてレブロンの攻撃を交わす、メイソン。
その後もめったうち&特攻の気持ちのあるレブロンの攻撃を無効化、強い右フックをガードの上から幾度も打ち込みます。
メイソンの左ボディでレブロンが体をくの字に織り前げたところで、これはたまらじとレブロン陣営が棄権の意思表示、試合はストップ!
アブドゥラ・メイソン、圧巻の3RTKO勝利!!
驚くべきことに、まだ20歳。この完成度たるや恐ろしいものですし、何よりもこのボクサーは巧さの中にパワーがあり、今後も非常に楽しみです。
キーショーン・デービス(アメリカ)vsミゲル・マドゥエノ(メキシコ)
ビジネスマン、という絶妙に格好良くないキーショーン・デービス。3団体で3位という上位のコンテンダーであり、世界タイトルは目の前にいるボクサー。
ただし、このボクサーは多分にシャクール的な要素を醸し出しており、このプロスペクト期がもっとも盛り上げられる時期かもしれません。王者になってからは、また別の見方をされ、試合がつまらないと批判される可能性があるのです。
特にこのマドゥエノのようなKO率が高く、マチズモを体現するような(戦績から推察しているだけ)ボクサー相手には、塩に徹する可能性もありますね。
初回からマドゥエノは歩くようにプレス、とにかく打ち込むスタイルです。
突っ込んでくるマドゥエノに対してキーショーンはジャブを当て、ボディジャブで止め、勢いづいてきたらクリンチ。正しい対処法といえますね。
ふと空いた隙間にワンツーをヒットするキーショーン、これがタイミングよく、マドゥエノは反応できていません。が、マドゥエノの突進力とアップセットを起こしてやろうという強い気持ちを感じた初回でした。
セオリーを無視、多少の被弾を気にすることなく攻め込むマドゥエノ。このてのボクサーは非常にやりづらく、キーショーンもこの圧を持て余し気味か。揉み合いも多いですが、ちょっと期待できそうな荒々しいボクサー、ミゲル・マドゥエノ。この試合の結果がどうなろうとも、ライト級でこの名前は覚えておいた方が良いかもしれません。
3Rに入るとマドゥエノのプレスが若干弱まったのか、パンチの不規則な軌道とタイミングにキーショーンた対応したのか、良いアッパーカウンターをヒット。
4Rに入るとキーショーンの力を込めて打ったコンビネーションが次々とヒット、マドゥエノは打たれるたびに顔面が跳ね上がります。
それでもこのマドゥエノのタフさはどうかしているのか、これだけ脳を揺らされても前進。
中盤、キーショーンの右ストレートでぐらりときたマドゥエノですが、その後もパワフルな攻撃は衰えを知らず、とにかくパンチを振います。ただ、このマドゥエノの強振1発(当たらない)に対してキーションもカウンター(これは当たる)、かなり分が悪い展開です。
5Rもマドゥエノのパンチは当たらず、6Rも幾度も顔を跳ね上げられるマドゥエノ。それでも逆転勝利を目指し前に出てパンチを振るう姿というのは素晴らしい。タフさがやばいマドゥエノ、そしてこのパンチの全てに対してカウンターを出すという巧さがやばいビジネスマン。
ちなみに6R終了ゴングの後、二人のボクサーは言い合いになり、割って入ろうとしたレフェリーにマドゥエノの軽い左フックが被弾。レフェリーがよろめくシーンが映っています。これはCM中の出来事だったので、7R開始早々に映像が流れているのですが、その隣に小さくワイプされた7Rのリアルタイムの画面では、マドゥエノが倒れています。スリップのようです。
再開の後はクリンチ状態からのマドゥエノがキーショーンを抱え上げ、とにかく試合は大荒れモード。
キーショーンは下がりながら回りながら「要所でカウンター」などと生ぬるいことではなく、「マドゥエノの出すパンチのほとんどにカウンター」。とんでもない。
8R、9Rも当然展開は変わらず、マドゥエノは前進しての強振、キーショーンがそれにカウンター。近づき過ぎればクリンチ、抱え込み、そしてスリップダウンという展開です。
9R終盤、この試合何度目かのキーショーンのビッグパンチ、ぐらつくマドゥエノというシーン。でもこのボクサーは本当に倒れませんね。
ラストラウンド、最後の最後まで攻めるミゲル・マドゥエノ。キーショーンも最後までしっかりとカウンターショットを決めまくり、試合は終了。
トータルパンチスタッツはキーショーンが194/398(49%!!)、マドゥエノが63/461(14%!!)というもので、結果は明らかです。
判定は99-91×3、キーショーン・デービス。勝者の名前が呼ばれる前からレフェリーはキーショーンの手を上げています。。。これは良くないですね。
ともあれ、おそらく2R目だけはキーショーンからポイントを取ったであろうミゲル・マドゥエノ、素晴らしいスタミナとタフネス、ハートがありましたね。キーショーンは流石のスキル。
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
オシャーキー・フォスター(アメリカ)22勝(12KO)2敗
vs
ロブソン・コンセイサン(ブラジル)18勝(9KO)2敗1分
世界タイトルマッチなのにサバイバル感が強い、そんな戦いです。
いずれにしろ背面に水を敷いているわけですが、どちらがより高い崖の上の立っているのか、というとロブソン・コンセイサン。トップランクとマルチ契約をして、以前よりも若干未来に対しての安定を得たフォスターはこの最後の挑戦(華道家は分かりませんが)に全てを賭ける(かどうかも知りませんが、状況的に見ればその可能性はある)挑戦者に対してどのようなパフォーマンスを見せられるか。
初回はまず互いに距離を測りつつ、前手の差し合いからスタートです。快調に足が動くフォスター、右ボディストレートも使っていき、後半にはジャブを囮にしたロングの左フックをヒットしています。
2R、前に出るのはコンセイサン。フォスターは上手くカウンターを取りつつ、足を使って戦っています。これはフォスターの本来の戦いかたであり、どちらが良いペースをキープできているかというとフォスターのように見えます。
3R、ここでもステップワークが冴え渡るフォスター。両者ともにクリーンヒットは極端に少ないですが、距離で外す分、コンセイサンの空振りが目立ちますね。
4R、ここも中間距離で互いにクリーンヒットは少なく。このラウンドを終えてのESPNの非公式採点は39-37でフォスター、4Rだけがコンセイサンのラウンドとしています。
5R、プレスを強めて力強いパンチを放っていくコンセイサン。その後もコンセイサンは積極的に出ていきますが、なかなか効果的なヒットを生み出すことはできません。
フォスターはファイトする気はなく、このままのペースで良いと感じているのでしょう。
大きな盛り上がりを見せることなく時間が過ぎ、6R、7R、8Rが終わっても同じ流れのままです。非公式の採点では5〜8Rは全てフォスター。
9Rも同じ展開なので、流石に眠い。コンセイサンは決意を持って何かを変えるべきところではないでしょうか。
10R、前半にコンセイサンがボディを執拗に攻める良い攻撃。フォスターもコンビネーションで応戦しています。
もうチャンピオンシップラウンドです。
コンセイサンは力強いコンビネーションを繰り出していきますが、オシャーキー・フォスターのディフェンステクニックは素晴らしいもので、なかなかクリーンヒットは生めず。フォスターはそこでカウンターを狙いますが、コンセイサンの反応もよく、決定的な場面は作れず。
想像できた展開ではありましたが、もっとこう戦略的に互いがサンドイッチ式に積み上げていく様が見たかった。そしてどちらかが、自分のボクシングを捨ててまで勝利を掴みにいく姿が見たかった。
蓋を開けてみれば、当然といえば当然ながら、両者ともに自分のボクシングを貫き、ペースを大きく見出すことなく終了しています。
判定は、116-112コンセイサン、116-112フォスター、115-113、コンセイサン。
。。。。。!!!????
映像で見る限り、流石にコンセイサンの勝ちは見えませんでした。現地で見ると違うのでしょうか。
コンセイサンのパンチはほとんど当たっていないように見え、これはフォスターのパンチもさほど当たってはいなかったものの、コンセイサンよりは当てていたと思います。果たして、これはアグレッシブネス、攻勢点というものでしょうか。リングジェネラルシップはフォスターにあった気がしますが。。。
いずれにしろ、なんだか物議を醸しそうな採点に思います。
フォスターも納得が行かなそう。涙声、目に涙を浮かべて「I'll be back」「Rematch」と伝えています。みっともなく捲し立てていないのは王者の矜持か、本当に「Shock」がショックを受けた結果なのか。
WBC世界ライト級タイトルマッチ
シャクール・スティーブンソン(アメリカ)21勝(10KO)無敗
vs
アルテム・ハルチュニャン(ドイツ)12勝(7KO)1敗
セミファイナルは眠くなる試合でした。そして、メインイベントもそうなるのかもしれません。
初回、まずは様子見のラウンドということで、インサイドに入ろうとするハルチュニャンと入らせまいとするシャクール。
序盤こそ大きく足を使って躱していたシャクールですが、早々にスウェー、小さなバックステップに切り替え、ハルチュニャンが大きく入ってきたところにサイドへステップしてのボディカウンターを放っています。その後は大きな動きは無し、シャクールの至上命題を確認しておくと、圧倒または倒し切ることです。
2R、忙しく体全体を動かしプレスをかけるハルチュニャン。それでも警戒してなかなか行けません。シャクールはハルチュニャンが入ろうとしたところにタイミングよくジャブ、それでもそれ以上のことはできていませんね。セミファイナルに続きこの展開がフルラウンド続くのならば苦痛でしかありません。
3R、ここも展開は変わらず。なので前例に倣うのならば、これはハルチュニャンがポイント勝ちする展開ですが、おそらくそうはならないのです。ハルチュニャンはサイドのステップからの攻撃を繰り出しており、クリーンヒットこそないもののシャクールの体に届いており、コンセイサンよりも幾分かマシに思えます。
が、ラウンド後半、シャクールのワンツーがヒット。こういう印象的なクリーンヒットがあった場合、このクリーンヒットが少ない展開の中ではでかいのでしょうね。
4R。やっぱりフォスターとシャクールは異なります。シャクールは要所で印象的なパンチをヒットしており、コンビネーションも繰り出してヒット。数はさほど多くはありませんが、ヒット数が少ない中でのこのクリーンヒットはハルチュニャンのアグレッシブネスに関わらず、ポイントをピックできるものでしょう。
5R、どっしりと構えたシャクール、足をほとんど動かさず、上体の動きだけでハルチュニャンの攻撃を無効化。そして力のこもったコンビネーションを返し、力強さをアピールしています。流石に差が出てきたか。
6R、ボディショットを中心に攻めるシャクール。ハルチュニャンはこれが効いたか、ローブローをアピールするもそれをレフェリーは無視。画角的に分かりませんでしたが、きっとローブローではなかったのでしょう。
その後もシャクールはこのラウンドでハルチュニャンのボディを痛めつけ、ハルチュニャンを後退させています。これはなるか、KO勝利。
ここまでのパンチスタッツはシャクール74/163、ハルチュニャン31/195と差がついています。
7R、プレッシャーをかけていくのはシャクールの方です。このラウンドも左のボディショットを中心に強いパンチを打ち込み、ハルチュニャンを下がらせています。
8Rも同様にプレスをかけるシャクール。ハルチュニャンはなかなかどうしようもなく、時折強いコンビネーションで攻めるもその全ては無効化されています。下りながらの戦いでシャクールに敵うわけはなく、ハルチュニャンもここは思い切って前に出て戦ってもらいたいと心です。
9R、ハルチュニャンが足を使いきれなくなっており、必然的に接近戦の場面が増えています。
ここでコンパンクトなショートで打ち勝つのはもちろんシャクールで、ハルチュニャンも回転力のある強打を放った後半には良い攻撃を見せています。
10R、接近戦となり、空振りが少なくなったことでハルチュニャンの手数は増えたか。それでもシャクールにはまともには当たりません。
11R、いつの間にか手数はハルチュニャンの方が出ていそう。シャクールは1発狙いにシフトしており、あのままボディへの旺盛な攻撃を続けていれば後半にあるいは、と思いましたが、パンチを当ててはいるものの現在のところタフなハルチュニャンを仕留められる気がしませんね。
ラストラウド、シャクールは余裕で距離を詰めてパンチを叩き込むことができるのですが、そのまま倒せるようなパワーは持っていません。ハルチュニャンは反撃の糸口を掴めないまま手数も減り、思い出したように出すコンビネーションもシャクールを捉えることはできず。
フルラウンドを終了し、シャクールは完勝ながらも倒せず、打ち合いはあれどエキサイティングにはならず。これは決してシャクールだけが悪いというわけではないですが、例えばタンクvsシャクールがタンクvsロマよりも興味深いマッチアップになる、ということはなさそうです。
果たして判定は、119-109、118-110、116-112でシャクール。
メインイベント後の解説席にはアブドゥラ・メイソンの姿。
対戦相手の質が上がり、世界タイトル戦ともなれば倒すというのは非常に難しいことではありますが、やはりKOというのはボクシングの華、少なくともメイソンにはこのまま進んでもらいたいですね。
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