10days to go。
7/20(土)、Amazon Primeビデオプレゼンツ LIVE BOXING 9 まであと10日。
「ビッグマッチしかやらない」というアマプラ興行ももう9回目を数え、今の日本ボクシング界の隆盛を語るには欠かせない興行ですね。どうか100回くらいまで続いて欲しいものです。
さて、この興行も9回目を数える中で私は皆勤賞、当然今回も両国へ行きます。
この弊害は、やはりホールに通う頻度が減った(どころかほぼなくなってしまっている現状)というのは地方民だからというだけでなく、おそらく東京都民や関東近郊のボクシングファンもそうなのでしょう。最近のホールの入りは配信が多いこともあり、寂しいものです。
とまあ、脱線してしまった話を元に戻すと、このアマプラ興行で最も楽しみなマッチアップは何なのか、を考えます。
そうすると、7/9現在の私の気持ちからすれば、田中恒成(畑中)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)となりそうです。
ということで今回のブログは、アマプラ興行第9弾のプレビュー記事第1弾、田中恒成vsロドリゲスのプレビューです。

7/20(土)両国国技館
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
田中恒成(畑中)20勝(11KO)1敗
vs
ジョナタン・ゴンサレス(メキシコ)25勝(17KO)2敗1分
なぜこの試合が楽しみかというと、やはりここ最近、スーパーフライ級の世界タイトルマッチが続いていることが関係してきます。
この階級で最も評価の高いボクサーはファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)をノックアウトしたジェシー「バム」ロドリゲス(アメリカ)であり、おそらくその次は井岡一翔(志成)を破ったフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)となるはずです。
ただし、破れたエストラーダも井岡も未だ階級トップの実力者であることは変わりなく、田中恒成は以前井岡にストップ負けを喫しています。
田中恒成は2013年11月にプロデビューし、1年も経たないうちに4戦目でOPBF東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。5戦目、2015年5月にはWBO世界ミニマム級王座決定戦に出場し、見事にこれを獲得しています。
足早にキャリアを進める田中は、2016年12月末、WBOライトフライ級タイトル、2018年9月にWBOフライ級タイトルを獲得しています。
首都圏や近畿圏のジムと違い、注目度が求められる中部地方の雄は、あっという間に3階級を制覇することで大きな注目を集めていました。この頃の田中恒成は、攻撃偏重で怖いもの無し、若さと勢いで敵を薙ぎ倒してきたような雰囲気で、その中にはビック・サルダール(フィリピン)やモイセス・フエンテス(メキシコ)、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)、木村翔や田口良一、そしてジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)といった元王者やその後世界王者となったボクサーたちが含まれています。
時にダウンを奪われたりピンチに陥ることも経験しながら、素晴らしい戦いを繰り広げた田中恒成は、4階級制覇を目指してスーパーフライ級に進出。
そしてこのスーパーフライ級初戦で、今も語り継がれる井岡一翔戦。
↓観戦記
この初黒星の後、田中恒成は自分のボクシングを見つめ直し、迷走した時期もあったようですが見事復活。前戦でクリスチャン・バカセグア(メキシコ)を破って4階級制覇を成し遂げています。
しかし、この戦いは田中を応援しているファンにとって、満足のいくものでなかったのもまた事実。
とにかくこの王座決定戦は「勝利する」ことが最重要事項であり、ディフェンス面での大きな向上は見られたもののスーパーフライ級のトップ戦線に食い込むようなパフォーマンスを見せることはできず。
バカセグアは世界的には無名とも言えるボクサーでしたから、ここは倒して勝ってほしかった、というのが正直な気持ちです。この戦いの何倍も高いパフォーマンスを出せなければ、とてもじゃないですがバムやプーマの対抗馬として名乗りを挙げられません。
勝利することは当然として、その勝ち方、パフォーマンスが重要となる初防衛戦。
しかしジョナタン・ゴンサレスというボクサーは強敵です。
ニックネームはTitan(巨人)ですが別に大きくはない。身長は165cmで田中とほぼ変わらず、リーチは169cmと若干長いですが巨人というほどのものではありません。
このボクサーは見た目には上手いボクサーではありません。腰高で、長めの腕を振り回すタイプのボクサーであり、オーセンティックなボクサーが多い日本のボクシングファンから見れば基本がなっていないように見え、強さを感じにくいボクサーだと思います。
ただ、長めの腕を振り回す独特なリズム、腰高でぎこちないステップワークはおそらく相手のリズムを狂わせるものであり、たとえばエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)のように「整っていないから強い」というタイプのボクサーのように思えます。
世界初挑戦は2021年4月、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)戦。
絶対不利の予想の中フルラウンド戦い抜き、判定負けを喫しています。
序盤から中盤にかけてアンカハスの勢いに押され、8Rにはダウンを喫して絶体絶命。しかし9Rを生き延びたロドリゲスは息を吹き返し、10〜12Rは逆転の可能性を感じる猛攻に出て評価を高めました。
前戦はちょうど1年前の2023年7月、強豪イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)とスプリットドロー、今回の一戦を迎えます。
2度目のタイトルアタック、長らくこの階級で強敵と渡り合ってきたこと、もちろんKO負けはなく、リングマガジンのスーパーフライ級ランキングでは10位に滑り込み。
世界で10本の指に入る強敵であることは間違いありませんが、そうはいっても世界タイトルに届いていないのもまた事実。
前述の通り、田中恒成としてはただ勝利するだけでなく、勝ち方が問われる試合であり、それも多くのファンが望むのは圧倒的なパフォーマンスで倒して勝つことでしょう。このロドリゲスがそう簡単にいく相手ではない、とわかっているからこそ、このボクサーを圧倒して倒すことには大きな意味があります。それはすなわち、バムとプーマの対抗馬として名乗りを上げられることです。
田中恒成としてはここが正念場。
これはかなり厳しいオーダーとなると思いますが、どうかファンの望む結果をもたらしてくれることを願います。
そして願わくば、かつて田中恒成に勝利した井岡一翔が、この試合を見て「自分はまだできる」そう思って再起してくれることを願います。そう思わせるような田中のパフォーマンスに期待し、その時こそ、かつての再戦のしどきなのかもしれません。
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