9月に入りました。
2024年もあと4ヶ月です。いつも通りですが、時間というのはあっという間に過ぎ去ります。
さて、9月は井上尚弥が登場、そしてカネロも登場です。
その他にもたくさんの注目試合が盛りだくさんの9月、その一発目に視聴する試合はディエゴ・パチェコvsマシエ・スレッキです。
スーパーミドル級のプロスペクト、パチェコがベテラン、スレッキを迎えて行われる試合。この戦いでパチェコが良い勝ち方を収めれば、カネロ戦が見えてくるかもしれません。パチェコにとっては絶対に落とせない試合であり、また、試される試合です。
ということで今回のブログは、パチェコvsスレッキ、日本人にはあまり馴染みのないスーパーミドル級ファイトの観戦記。
↓プレビュー記事
8/31(日本時間9/1)アメリカ
ディエゴ・パチェコ(アメリカ)21勝(17KO)無敗
vs
マシエ・スレッキ(ポーランド)32勝(12KO)2敗
歓声とブーイングが入り混じるスレッキに対して、メキシコ国旗を掲げたディエゴ・パチェコにはもちろん大きな歓声です。
まずプレスをかけていくのはスレッキ。パチェコはサークリングしながらジャブ。
スレッキは非常にスムーズなコンビネーションで攻め込み、ヘッドムーブも良いですね。いつも通りと言えばそれまでですが、今日も調子は良さそうです。
パチェコは2mを超えるというリーチを活かし、鋭いジャブ、ジャブ。スレッキが出てきた時もリードをすっと伸ばしてバックステップ、流石に上手い。
2R、様子見のラウンドを済ませたパチェコ、このラウンドからはコンビネーションを使う場面も見受けられます。
長いジャブから右のストレート、左フックへ繋げる場面を作っています。
相変わらずパチェコのジャブはよく、ディフェンスに回れば距離でスレッキの攻撃を距離で遮断、被弾もほとんどないように見えます。
3R、スレッキがかなり低く入ってきます。これはスレッキの作戦の一部でしょう。
しかし徐々に攻撃的になってきたパチェコ、このラウンドは幾度かの右をヒットしています。
4R、ここも大きな動きはなく、両者ともに距離をキープしながらそのほとんどの時間をリング中央で戦っています。
スレッキはとにかくパチェコのジャブを外したいところですね。
5R、とにかくジャブのタイミングが良いパチェコ。DAZNの公式採点では初回をスレッキ、残りはパチェコ。おおよそこれが正解と言える採点です。
パチェコはジャブで誘い、スレッキが入ってきたところに右カウンター。
その他にもこのラウンド中盤にはスリーパンチコンビネーションをスレッキにヒット、これでスレッキは一瞬動きが止まったように見えました。
時折出す右アッパーも非常に効果的で、角度とタイミングが素晴らしく、これもスレッキによくヒットしています。
後半、このアッパーをヒットしたかと思うとそこからコンビネーション、後退したスレッキにパチェコは思い切り右を打ち込みます。
そこからはパチェコの猛攻、左フックを思いっきり振って応戦のスレッキ。
6R、それでも強気に攻めるスレッキ。しかしこれは届きません。
パチェコはそのリーチを存分に活かしたディフェンスで、ジャブで突き放し、そしてほんの少しのスウェーで相手のパンチを躱せるぶん、当てるだけでも非常に難しい相手。しかもこのリードがめちゃくちゃ上手い。
パチェコがワンツーで攻め込み、このツーが空を切ったところで左ボディショット!これがまともに入り、スレッキは悶絶してダウン!!
レフェリーはカウントを数えますが、スレッキはマットの上からたつそぶりさえ見せられず、とにかく悶絶!カウントアウト、ディエゴ・パチェコ、6RKO勝利!!
スレッキはしばらくたてません。なんとも見事な左ボディでした。
スローを見ると完璧にレバーを捉えていますね。。。パチェコの右をダックして躱したスレッキでしたが、その次は全く見えていませんでした。
パチェコは、ジェイコブスもアンドラーデも倒せなかったスレッキを非常に見事なノックアウト。文句なし、タイトル挑戦の資格のあるボクサーでしょう。
今回光ったのは、非常に冷静な試合運びと201cmのリーチを活かしたジャブ、ディフェンスも非常に良かったです。これで来年5月にカネロ戦、となるのかどうなのかはまだわかりませんが、カネロがこれから「若いボクサーへのレッスン」的なマッチアップを続けるのであれば、十分に可能性はありそうです。
特にこのパチェコはWBOのトップコンテンダー、この戦いを受けなければカネロはWBOのおうざを剥奪され兼ねませんね。
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