信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】カネロvsベルランガの多彩なアンダー!古豪対決、強豪vs無敗、スティーブン・フルトンのカムバック戦!

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カネロvsベルランガは、ほんの少しだけではあるけれども面白さを見出せる試合であるように思います。

それは、未だベルランガが無敗であり、まだ若く、これまでのキャリアで底を見せていないボクサーであるからでしょう。

このAmazon Primeで放映されるPBC興行において、他に見所があるのか、と問われれば、同じ観点でケイレブ・プラントvsトレバー・マッカンビーというのは少々興味深く、また別の理由で(非PPVファイトではあるものの)スティーブン・フルトンvsカルロス・カストも注目すべき戦いだと思います。

ということで今回のブログは、カネロvsベルランガのアンダーカードのプレビュー。

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9/14(9/15)アメリカ・ラスベガス

WBA世界ミドル級タイトルマッチ

エリスランディ・ララ(アメリカ)30勝(18KO)3敗3分

vs

ダニー・ガルシア(アメリカ)37勝(21KO)3敗

セミファイナルがこの試合。。。

もちろん、ネームバリューがある二人です。ビッグネーム同士、と言っても良いでしょう。

「アメリカンドリーム」のニックネームの通り、キューバから亡命してきて今やアメリカ国籍を取得、見事世界王者となったララは、前戦(2024年3月)でマイケル・ゼラファ(オーストラリア)をたった2Rでストップし、今年は珍しく2度目のリング登場です。

カネロを相手に立派に戦い、勝利を手中に収めたかのようなファイトを見せてからもう10年もの月日が流れていますね。

もう41歳、終わりは近いはずですがまだまだ元気なボクサー、ゼラファ戦は約2年ぶりの試合でした。

 

 

 

WBAだから王座を保持し続けられた、と言っても過言ではないレイオフの期間でしたが、今回の相手がダニー「スウィフト」ガルシアというのは驚愕というか落胆というか、何にせよテンションの上がる話ではありません。

ガルシアは素晴らしい2階級制覇王者であり、その左フックはまさに天下に聞こえたものでした。ここ数年のうちにもキース・サーマン(アメリカ)やショーン・ポーター(アメリカ)やエロール・スペンスJr(アメリカ)と激闘を演じ、前戦でもホセ・ベナビデスJr(アメリカ)に勝ち切っています。

ただ、そのベナビデス戦からまた2年以上の月日が空いていることは、36歳になったガルシアにとって良いニュースではないはずです。

ちなみにそのベナビデス戦前も1年半以上空いており、折角のプライムタイムを棒に振ったのではないか、とすら思えます。

前戦を見た感じ、急速な衰えを感じることはありませんでしたが、そこから丸2年以上。その間、プロモーター業に転身したという話も聞きましたから、半引退状態だったことは否めません。どちらかというと、リング登場の機会が少ないことよりも、トレーニング期間が短い方が問題ではないかと思います。

 

 

 

さらに、今回は自身のキャリア初となるミドル級の戦い。不安しかありません。

この戦いはどちらを応援するでもないのですが、ガルシアの輝かしいキャリアにとって、余計な一戦とならないように祈りたい。

ケイレブ・プラント(アメリカ)22勝(13KO)2敗

vs

トレバー・マッカンビー(アメリカ)28勝(21KO)無敗

元IBF世界スーパーミドル級王者、プラントの復帰戦です。

2021年11月、スーパーミドル級で無双していた頃のカネロに敗れてタイトルを失いましたが、その後の復帰戦でアンソニー・ディレル(アメリカ)を破った試合は試合後のパフォーマンスを置いておいて見事なものでした。

 

 

 

「スウィートハンド」というニックネームを持つ技巧派で、前戦では飛ぶ鳥を落とす勢いのデビッド・ベナビデス(アメリカ)に惜敗、この強者を恐れぬファイティングスピリットはそのファイトスタイルと相反するものですが、素晴らしいと思います。

トレバー・マッカンビーというボクサーについてはほとんど何も知らないのですが、やはりこれが無敗であることで興味を掻き立てられる戦いです。

マッカンビーのレジュメは大したものではない、これは事実なのですが、当初は8月に決まっていた戦いをマッカンビーの方の怪我で延期されたこと、これを考えるとこのマッカンビーがこの試合にかける意気込みは本物だということができます。本気で、アップセットを狙ってきているボクサーであり、もし元王者で評価の高いプラントに勝利することができれば、この階級で素晴らしい位置にジャンプアップできることになります。

それこそ、カネロ戦の足がかりになるかもしれない戦いです。

順当にいけば、プラントが圧勝すべき戦いであるように思います。

 

 

 

ただ、リングに上がった二人にはそれまでの経歴は関係がなく、その日、どちらが上回れるか、にかかっています。

ここまでの動向を見れば、マッカンビーはよくプラントを研究し、勝ち筋を見つけているのでしょう。非常に楽しみな一戦ですね。

ロランド・ロメロ(アメリカ)15勝(13KO)2敗

vs

マヌエル・ジェイムス(アメリカ)16勝(11KO)1敗1分

みんな大好き(笑)ロメロがリングに帰ってきます!

前戦は北米Amazon Primeの第一弾興行、ここに抜擢されたロメロはその奮起も全く届かず、イサック・クルスに豪快にノックアウトされました。

そしてその前がいわくつきのTKO勝利となったイズマエル・バロッソ(ベネズエラ)戦で、その前が素晴らしいノックアウトを見せてくれた(された方)ジャーボンタ・デービス(アメリカ)戦。

タンク戦はまあ仕方ないとして、当時はまだ無名だったバロッソ相手にあのパフォーマンス、そしてクルスはスーパーライト級初戦だったこともあり、その評価はだだ下がっていることでしょう。

 

 

 

ロメロにとって厳しい戦いが続いているわけですが、今回は楽な戦いになるのでしょうか。

おそらくそういう意図があって組まれた試合だとは思うのですが、ここ最近のロメロを見ていると不安になります。

オフ時はめちゃくちゃ腹が出ていることもあるし、負け方は負け方で非常に素晴らしすぎるから、まあなんというかこのまま埋もれてしまうのではないか、と不安ですね。

相手のマヌエル・ジェイムスのことはわかりませんが、ここまで強豪との対戦がないばかりか、10回戦を戦うのも初めてのボクサーなので、その扱いとしては推して知るべし。

ここはロメロの久々の快勝を見せてもらわないことには、ロメロは復活となりません。

勝利は当然として、勝ち方が問われる一戦。もし敗北、いや苦戦をしようものなら、もしかすると今後AmazonPrimeへの出場は厳しくなるかもしれませんね。

この戦いはAmazonPrimeのPPVファイトのオープニングアクトを務めるようです。

果たして大丈夫なのでしょうか。

 

 

 

スティーブン・フルトン(アメリカ)21勝(8KO)1敗

vs

カルロス・カストロ(アメリカ)30勝(14KO)2敗

スティーブン・フルトンが長いレイオフ期間を経て、ようやく復帰戦。相手は当初ロニー・リオス(アメリカ)から変更され、カルロス・カストロに。

リオスとカストロ、どっちが良かったのかは非常に微妙なところですが、世界挑戦経験のあるリオスと比べるとまだそのタイミングがないカストロは、リオスよりもキャリアにおいて若干劣るのかもしれません。ただその分30歳と若く、34歳であるリオスよりも怖さがあります。

ルイス・ネリ(メキシコ)にスプリットの判定負け(とは言ってもダウンも奪われているし、これはかなりカストロ寄りの判定だと思う)、ブランドン・フィゲロア(アメリカ)に6RTKO負けと連敗を経験したカストロですが、それ以降は2連続KO勝利を含む3連勝。ここまで王者クラスにしか敗北はなく、非常に評価の高いボクサーですね。

 

 

 

フルトンは井上尚弥相手には何もできずに負けましたが、ギリギリの判定とはいえフィゲロアに勝利しており、ここ最近ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)を破ってセンセーションを巻き起こしたアンジェロ・レオ(アメリカ)にも勝利しています。

もしかするとレオのアップセットで、フルトンは再評価されているかもしれません。

一つの懸念点は、この戦いがフルトンにとって1年2ヶ月ぶりのリングであること、ビッグマッチを経験したことによるモチベーションの低下です。

ビッグマネーを稼いだことでモチベーションが低下する、というのはよくある話で、それがこのレイオフ期間を作ったという可能性も否定できません。昨年12月に井上と戦ったタパレスがすでに2戦していることを考えると、とてつもない遅れですね。

混沌としている現在のフェザー級、当然フルトンにも大きなチャンスがあります。

モンスター襲来前に勝ち星を重ね、世界タイトルを獲得することができるか。もうそんなに時間がないと思うので、フルトンはこの一戦は非常に大事ですし、この後、マッチメイクにも恵まれなければいけません。そう考えると結構崖っぷちなスティーブン・フルトン、頑張って欲しいですね。

 

 

 

配信情報

この戦いは北米Amazon PrimeビデオのPPVファイトで行われる、もう幾度めかのPBC興行です。

今回紹介したマッチアップで、非PPVファイトはフルトンvsカストロだけですが、WOWOWはこの試合も中継してくれるのか。

WOWOWでは、放映日時は日本時間9/15(日)9:00頃〜となっています。今回のライブ配信はWOWOWオンデマンド配信のみですね。おそらくメインイベントのリングウォークはいつも通りお昼過ぎ頃。

この戦いは、WOWOWのみではなく、DAZNでのPPVでも見れるようです。PPVの価格は2,500円、WOWOWの月額視聴料と変わらないので、WOWOWで見た方がお得でしょう。

DAZNも絡むのであれば、フルトンvsカストロを含むアンダーカードもYoutubeで配信してくれるはず。WOWOWがなさそうだったらDAZN公式でも非PPVファイトは見れそうですが、9:00からということなのできっと放送してくれるでしょう。

 

 

 

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