10/5(土)はダイナミックグローブです。
村田昴(帝拳)が初のタイトル戦に臨む、という触れ込みではありますが、対戦相手の山﨑海斗(六島)もアマでキャリアを積み、プロでも無敗というボクサーです。すでに評価を得ている村田に対して関西から乗り込んでくるということで、非常にモチベーションも高いでしょう。
セミファイナル、尾川堅一の復帰戦の前に11月と12月の興行の発表。
11月は増田陸(帝拳)の日本バンタム級タイトルの防衛戦、挑戦者は宇津見義広(ワタナベ)。そして12月は三代大訓(横浜光)vs丸田陽七太(森岡)の日本ライト級タイトルマッチです。
今後も非常に楽しみなマッチアップですね。
ということで今回のブログは、10/5(土)に行われたダイナミックグローブ、村田昴vs山﨑海斗の観戦記。

10/5(土)ダイナミックグローブ
尾川堅一(帝拳)vsアラン・アルベルカ(フィリピン)
セミファイナルは尾川、もう1年以上ぶりの試合のようです。
初回から必殺の右をヒット、掠っただけのように見えたこの右でアルベルカはダウン。早々に実力差を見せつけます。
それでもフィリピン人というのはディフェンス面で言えば柔らかさを持ち、攻撃面では一定の怖さがあります。今回、アルベルカは比較的待ちのボクシングで、踏み込んでくる尾川へリターン、カウンターを狙っているような素振り。
3R、ボディを攻め始めた尾川は、ジャブを上に散らしてからの左ボディショットで2度目のダウンをゲット。そして続く4Rでは右ボディでアルベルカはこの試合3度目のダウン、これでレフェリーが試合をストップしています。
格下を相手にしっかりとストップ勝利をした尾川。今後の戦いに期待しましょう。
WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦
村田昴(帝拳)7勝(7KO)無敗
vs
山﨑海斗(六島)9勝(5KO)無敗
アップセットというのは、六島ジムの代名詞とも言えます。「王座決定戦」は同列の戦いのはずですが、今回の戦いで村田優位は明らかでしょう。ただ、やはりこの関西の雄、六島ジムのボクサーは怖い。
会場はたくさんの観客が入っているように見えます。私はホールの「のぼり」文化はあまり好きではなかったのですが、コロナを経てなんだか許せるようになりましたね。
さて、初回。
まずはリング中央で探り合い。山﨑が村田の入り際に右、自ら攻めてもワンツー。これはまずは山崎の右が良いのではないでしょうか。村田も左を出してこれをヒット、ただ、リング中央を陣取るのは山崎で、その周りをサークリングしているのが村田。
山崎の方がパンチをつなげていく場面が多く、優勢に見えます。
2R、ここも先に当てたのは山崎。この右に対して村田も右のフックを合わせようとしています。
村田が右へ左への動きが大きくなっており、これで少しずつ山﨑の右を外し始めているか。
3R、村田が軽いリードを多用。そこから左ボディストレートにつなげ、うち終わりのケアも良い村田。山﨑は強い踏み込みからコンパクトな右を強く打ち、自ら攻める姿勢は非常に素晴らしい。
残り1分ほどのところで同じタイミングで山﨑の右から左、村田の左から右が交錯、これでバランスを崩した山﨑が両グローブをマットにタッチ、これがダウン宣告。これは当たっていたのか?スロー映像を見るとナックルではないですが当たってはいたようですね。
このダウン奪取によりちょっと余裕を持てた村田。動きが一段軽やかになったイメージです。
4R、中間距離の攻防の中で村田のボディムーブからの右フックが良い。山﨑の右は伸びてくるのか、ブロッキングせざるを得ないことがあり、山﨑はこの右をブロッキングさせた後に攻撃に繋げたいところ。
村田のパンチは多彩ですが、山﨑も右をストレート、フックとアングルを変え、また上下の内訳も見事で非常に見応えのある試合です。
5R、村田のジャブが良いですが、山﨑も右をヒットして応戦!ちょっと山﨑の右が当たってきたか、と思ったところで村田は逆に前進して若干距離を詰めます。この気の強さ。
そして中盤、村田の左がカウンターでヒット、山﨑は弾き飛ばされます!ここで山﨑は弱気にならずに改めて攻めたところが良かったか、山﨑も右をお返ししています。
いやこれは素晴らしい試合!
6R、村田が速く小刻みなステップ。その後足を止めて、両者の共にパンチが当たる距離でパンチを出し合いますが、これまた非常にハイレベルな攻防です。
山﨑が右を当てると村田も左をリターン、後半も前足が当たる距離で互いにパンチの交換!この距離で、ドロドロした展開とはならず、非常にスタイリッシュな打ち合いを展開!
7R、村田が前手で牽制しながらプレス。ちょっとギアを上げて倒しに行こうか、ということなのでしょうか。
山﨑が若干ロープ近くで戦う展開となり、村田の左で山﨑が後退、大きくロープにエスケープ!
ここは正念場の山﨑、村田のラッシュを耐える!幾度か顔をはね上げられ、我慢の時間が続く中でなんと山﨑の右フックカウンターが炸裂!村田がダウン!!!
これは。。。!!立ち上がるもちょっと足元がおぼつかない村田!山﨑が右ストレートを打ち抜くと村田がクリンチ!!かなり危ない場面がありながらも、村田はなんとかゴングにエスケープ!
8R、ここは両者にとって勝負のラウンドか!
村田のダメージはどうか、足はまだ若干本調子ではないように見えます。
しかしこのラウンドも中盤になると足のスピードは戻っていき、左ストレートのキレも戻ります。対して山﨑は若干ダメージを溜めてきているような感じで、その攻撃はまだまだ力強いものの、村田のパンチには反応が遅れているようにも見えます。
後半にも村田は左ストレートで山﨑の顔を弾き、そしてサイドへも速く動けています。
9R、山﨑は前ラウンドをおそらく取られたとこにより、ここは本当の勝負のラウンドになりそうです。やはりそれを考えてか、山﨑がここは強く出てきます。
この山﨑に対して村田はノーモーションの左を出してこれを幾度もヒット、山﨑右もまだまだ力強いですが、この村田の左の方がおそらく効果的、山﨑はちょっと顔をはね上げられ、下がり、見栄えが悪い。
後半、コーナーに詰まった山﨑、それでも右を狙っています!そしてその狙い通り、この右をヒット!
それでも村田は止まらずにチャージ!やはりパンチの繋ぎがスムーズな村田は、このままワンツーをヒット!山﨑はこの左でダウン!!!
なんとか立ち上がった山崎ですが、レフェリーはストップを宣告!
村田昴、9RTKO勝利!!!
なんと素晴らしい戦い!国内FOTY候補ではないでしょうか。特に7Rはなんともスリリングな展開で、年間ベストラウンドの可能性もあります。
そしてあのダウンから見事に立て直した村田昴、本当に素晴らしかったですね。
これは「井上尚弥後」のスーパーバンタム級戦線も非常に楽しみです。間違いなくそのタイトルには絡んでくるでしょう。
明日もU-NEXT!
さて、明日(日本時間10/6)はニック・ボールvsロニー・リオス。
こちらは当初予定がありませんでしたが、U-NEXTで配信してくれるそうです。10/6(日)2:45〜、メインはおそらく6:00か7:00くらいでしょう。
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