信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】TBP興行!小國以載vsンギーチュバ、パラスvs京口紘人!「本物」とそうでないボクシング。

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カシメロ、計量オーバー。

やらかしそうなボクサーですが、あまり心配はしていませんでした。というか、それが頭から抜けていました。

しかし1度目の計量で1kgのオーバーをしたカシメロは、2度目の計量でも600gのオーバー、キャッチウェイトでの対戦となりました。

少なくともすでに公平な戦いではなくなってしまったこの試合への興味は失せ、ボクシングを見たいファンのワクワク感は離れてしまったのかもしれません。ここは断然、サンチェス応援です。

いつも一筋縄でいかないTBP興行、とりあえずアンダーカードの谷口将隆戦まで波乱は無し。

今回のブログは、TBP興行の観戦記。

⇩プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

 

10/13(日)横浜武道館

小國以載(角海老宝石)21勝(8KO)2敗3分

vs

フィリップス・ンギーチュバ(ナミビア)14勝(12KO)2敗

非常にリラックスした表情で入場の小國。昨日のフェイスオフではンギーチュバの突き飛ばしにあい、珍しく不穏な空気感で心配していましたが、さすがの小國は平常心のようです。

初回、リング中央に陣取った小國、いきなりいきます。最初のパンチが左ボディというまさかのパンチで、その後も執拗にボディを狙います!

非常に積極的にいく小國、ンギーチュバは下がりながら対応!このンギーチュバの左フックをもらう小國、これは危険な距離であると同時に小國のボディも当たる、ここが最善との判断なのでしょう。

しかし中盤、ンギーチュバの左フックを浴びてダウン!!かなり良いタイミングでもらったこのパンチ、立ち上がるも明らかにダメージの残る小國、それでもいきます!!!

 

 

 

ンギーチュバは明らかにスタミナを使って勢いよくパンチを振るってきており、小國はエスケープしてほしい。。。小國は先ほどのダウンから明らかに回復しておらず、緩慢になってしまった動きの中でも攻め入り、またもンギーチュバの左フックを浴びてダウン。。。!

まだ残り時間は半分ほどあります。

ギリギリのカウント9で立ち上がった小國、ここでもまだ行きます!

乱打戦の中で小國の左フックがヒット、今度はンギーチュバがダメージを受けて下がります!ここからの大逆転に繋げんと必死に左右を放つ小國、ただしこれは少し振りが大きく、ンギーチュバのコンパクトな左フックカウンター、右ストレートカウンターを浴びてしまっています。

コーナーまで追い込んだ小國でしたが、一瞬休んだところにンギーチュバが攻勢をかけ、小國はよろめきながらロープまで後退!ここでンギーチュバの左フックを浴びると腰を落とし、ロープにもたれかかるようなダウンを喫したところでレフェリーが割って入り、試合終了!

フィリップス・ンギーチュバ、初回TKO勝利!

 

 

 

小國以載、見事というほかない玉砕。フィリップス・ンギーチュバという身体能力と才能に恵まれたボクサーに勝利するにはこれしかない、という戦法だったのかもしれません。素人目に見れば「まさか」という意表をつく戦法であり、少なくともダウンを喫するまではそれは奏効しているようにも見えました。ここまで一つのことに徹底して、ダウンを喫するも作戦変更をしなかったこのベテランの戦いを見て、「もっと他の戦い方があったのでは」というのは野暮でしょう。

小國以載の覚悟は、本当に見事なまでの玉砕に散りました。良いか悪いかは置いておいて、ただただ本当に素晴らしいファイトでした。

ビンス・パラス(フィリピン)21勝(15KO)2敗1分

vs

京口紘人(ワタナベ)18勝(12KO)2敗

ビンス・パラスと京口紘人のラバーマッチ。基本的には京口が勝って然るべき試合だと思っています。

ただ、今回求められるのはKO決着、もしくはそれに準ずる完勝です。これは大きな穴であり、倒しにいけば倒される危険も増すのが事実。そして、フライ級での一発のパンチングパワーではパラスの方が上のようにも見えます。

 

 

 

おそらく前戦よりもアグレッシブに戦うであろう京口、手数でパラスを圧倒できるか。

いつも通り「Time to say good-bye」で入場の京口と、いつも通りニコニコ笑顔で入場のパラス。

初回、いきなりワンツーで攻めた京口、今日はコツコツというよりも勢いよく入るパターン。ボディジャブもよく、ジャブカウンターもヒットしています。

早々に近い距離での打撃戦へと発展、この接近戦の技術で上回るのは京口、打ち終わりもしっかりと気をつけており、しっかりと対策をしてきたのがよく分かります。

2R、引き続き集中力の高い京口、接近戦の中でも絶妙な距離をとってパラスの左フックカウンターを外します。京口の得意な左ボディ、パラスはオーバー気味の左右を振ってきており、これは怖い。

パラスに体を預けて押し込んでいく京口、押されながらも左右のボディからオーバーハンドを叩くパラス、頭をつけての打撃戦!

ふとした時に打つ京口の右ストレートは非常に効果的、しかしパラスもアッパーを連打で返して応戦!後半、京口の左フックがカウンターとなってパラスの顔が跳ね上がる!京口の方がクラウチングの姿勢をキープしており、若干パラスはアップライトに「されている」印象。

 

 

 

京口は非常に危険な距離ですが、とてもうまく戦っているように見えます。このまま押し切れるか。

3R、パラスを押してバランスを崩しながらのボディが良い京口。パラスのアッパーは非常に的確で、これは京口にとって嫌なパンチ。

ロシアンフックのようなフックを打ってくるパラスですが、ちょっと疲れが見えてきたか。京口の安定的な接近戦技術は、いつものようなコツコツ連打に変わっています。

後半、京口の強い左ボディがパラスにヒット、これはちょっとパラスに効いたか、かなり頭を下げたスタイルになったように見えます。その後も京口は執拗な左ボディショットを見舞います。

4R、お互いにパンチを1発ずつ交換する、力比べのような展開。下半身、フィジカルパワーは明らかに京口、パラスのアッパーは怖いところですが京口のフックのカウンターが当たりそうな気もします。

後半、右と右の相打ち!それでも前に行くのは京口です。見栄え的にもダメージ的にも京口でしょう、このラウンド終盤は京口の左フックが幾度もヒット、パラスはサイドに回ってパンチをなんとか返していますが、かなりきついかもしれません。ガードも下がってきています。

 

 

 

5R、パラスが細かくジャブ。これは間違いなく接近されることを嫌がっています。軽いジャブとストレートを出してのパラスは中間距離でのボクシングを希望しています。

このボクシングの転換に若干京口が戸惑うか、このラウンド前半は距離が空いています。

中盤以降にようやく距離を詰められるようになってきた京口、右のカウンターをヒットしてさらに前進、ブロッキングを駆使して近寄ると左ボディから一気に攻め込みます。

ビンス・パラス、ちょっと休んだだけかもしれませんがなかなか見事なテンポ変更。

6R、早々に京口が仕掛け、パラスもこれに応戦。やっぱり前ラウンドは休んだだけのようですが、前ラウンドのボクシングの方が良かったのではないでしょうか。

近い距離でバチバチに打ち合いながらも、パラスは途中で上手く息抜きをしているように見えます。終始力を込めているであろう京口ですが、そのバランスは崩れず、ハードな反復練習を想像させるもの。

7R、5Rと同様のボクシングにシフトしたパラス。このボクシングの方が、京口はやりづらそうです。

京口は頭を振ってプレス、ジリジリと行きますが若干距離が空いています。

こうなると京口はロープかコーナーに押し込みたい。

 

 

 

8R、パラスがジャブを突いて遠くから長いワンツー。京口はインサイドに入るのがちょっと苦労しているような展開。それでもこの中間距離にもずいぶん慣れてきたか、よくパラスのジャブ、ストレートを外しています。

この追う展開というのは京口の得意分野だと思いますが、意外とパラスのボックスは上手い。それでもやや回転力の落ちてきたパラスとブロッキングしてからのリターンが上手い京口、与えるダメージこそ前半や中盤ほどではないにしろ、このラウンドもやはり京口でしょうか。

9R、パラスのジャブに対しての京口の右クロス、右のリターンはタイミングが合っています。京口の左フックに対してのパラスの左フックもまた、タイミングが良い。

中盤、京口は距離を詰める事に成功、打撃戦が再開。これはパラスにとって有り難くない事でしょうが、パラスの頑張りも素晴らしい、ガードが下がっている中でもなんとか打ち返します!

馬力に勝る京口がどんどん押し込んでいきパラスは強いパンチを返すという展開。

ラストラウンド、京口のワンツーでスタート。パラスはこのラウンドも若干距離を取ることを意識していますが、おそらく後半を待たずして距離が詰まるでしょう。

京口はパラスに対してジャブカウンターを差し込み、右クロスで距離を詰める。後半にはやはり打撃戦になりますが、ここで上回るのは京口。長い距離でもワンツーをヒットする京口、パラスはフラフラのように見えますがそれでもグローブをマットにつくことはせず、ラウンドが終了!

最後の最後まで気持ちを切らすことなく、打ち合った両者。

 

 

 

判定は96-94×2、95-95で京口紘人!

2-0、マジョリティ判定ですが京口の勝利。思った以上に競っていますね。パラスのボクシングというのはリングサイドで見るとかなり見栄えがするのでしょうか。

フルマークとは言わないまでも、接近戦では京口が上回っているように見え、京口の勝利は固かった、と言えます。京口はリベンジ成功、次の戦いにも期待しましょう。

ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)33勝(22KO)4敗1分

vs

サウル・サンチェス(アメリカ)21勝(12KO)3敗

そしてメインイベントは頑張れ、サンチェスでいきましょう。

初回、勢いよく入っていくのはカシメロ。左フックをガードの上からか?ヒットしたカシメロ、これでサンチェスはぐらり。その後サンチェスの右にカシメロは右をヒット、少し間を置いてサンチェスはグローブをマットにタッチ。

 

 

 

初回早々にダウンを奪われたサンチェス、ここは一気に行くカシメロ、サンチェスは立て直しを図ってジャブから。

丁寧なブロッキングのサンチェス、少し距離を置いて見事なジャブ。

サンチェスが立て直してきたか、というところでサンチェスの左フックに対してカシメロの左フックカウンター!!!サンチェスはこの試合2度目のダウン!!

当然ここはチャージのカシメロ!!サンチェスはなんとか左フックカウンターを放ちますが、ちょっとパワーがないか。大ピンチのサンチェス、カシメロは右ストレートを捩じ込むとレフェリーがストップ!

ジョンリエル・カシメロ、初回TKO勝利。

これは残念な結果。カシメロがちゃんとウェイトを作ってさえいれば「カシメロ強し」で良かったのでしょうが、もともとバンタム級のボクサーであるサウル・サンチェスに対して、言えばフェザー級のカシメロですから、公平な戦いではないこともまた事実。

いずれにしろ、カシメロは魅力的なボクサーではあるのでしょうが、「本物のボクシング」を掲げるのであればTBPはこのボクサーを使うのをやめておいた方が良い。話題にはなるのでしょうが。

 

 

 

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