3連休があって4日しか稼働日がない、というのは良い面も悪い面もあります。
良い面は4日休めば休日が来ることで、悪い面は5日かけてやる仕事を4日でやらなければならない、ということです。
とにかく時間が足りません。何せ書きたくてこんなブログを書いているからw
週末の主役は誰だと思うか、と問われれば、ジェシー・ロドリゲスだと答えます。
エニスは圧倒はできても倒すのは難しいと思う。チュカジャンは倒されない努力をしてくるだろうから。一か八かで来ればわかりませんが。
キーショーンは勝つとは思うが、意外と接戦になる可能性もあるし、圧倒して倒すことはできないのではないかと思います。
そしてサブリエル・マティアスも登場しますが、ロベルト・ラミレスを相手にその強さを図ることはできません。
アンドリュー・マロニーに勝利したペドロ・ゲバラ、このボクサーを圧倒して倒し切れば、週末のMVPはバム・ロドリゲスでしょうし、そうなる可能性は大いにあると思います。
もしそうならなければ、そのアンダーカードの出場するニューカマー、エルネスト「ティト」メルカドに期待をしても良いのかもしれません。
何にせよ、今週末のボクシングも楽しみです。
という全く関係のない前段を挟みつつ、今回のブログはいくつかのニュースをピックアップ。
↓週末のプレビュー
ジャニベック・アリムハヌリvsハムザ・シーラズ
久しぶりも久しぶり、もう何年も心踊るようなマッチメイクがなされなかった世界ミドル級戦線に、ようやくこの素晴らしいカードがやってきました。
このカードの実現は、今週、最もテンションが上がるビッグニュースでした。
カザフスタン出身、ゴロフキンの後継者になれるようでなれないジャニベック・アリムハヌリ。現在IBFとWBOの王座を保持しており、間違いなくミドル級最強の王者です。
自身を「カザフ・スタイル」と名付けたそのボクシングは、テクニックとフィジカルの融合ともいえ、だからこそゴロフキンのような注目を集められません。
何がなんでも試合を終わらせる、そんな意気込みこそ感じませんが、その分隙がなく強い王者だというのはわかります。ただ、弱冠相手への敬意に欠けるように見えて、正直、私は胸を張って好きとはいえないボクサーなのです。ウェイトを作るのに失敗して脱水症状を起こして試合を飛ばしているにもかかわらず、しれっとミドル級で戦っているあたりも、あまり好感は持てません。
しかし、とにかく強い。
しかし、人気がない。
ヴィンセンツォ・グアルティエリとの王座統一戦もさほど話題には上らなかったアリムハヌリは、その人気のなさからおそらく4団体統一のチャンスに恵まれないボクサーです。さらに、下馬評的にはほぼ勝ち目のないアンドレイ・ミハイロビッチとのIBF指名戦の折には、トップランクにも見放されたのかまさかの入札負け、オーストラリアで試合をすることになってしまいました。アメリカで試合をしてもあまりカネにならないので、トップランクとしてはアリムハヌリにあまりお金を使えないのかもしれません。
そんな強くて不人気のアリムハヌリを倒せる可能性があるのは、他団体の王者2人ではなく、ハムザ・シーラズしかいない、と思っていました。
そしてこのほど、WBOがアリムハヌリvsシーラズの指名戦をオーダー。
入札期限は10月下旬だったと思いますが、それが11/11に伸び、それがこのほどほぼ決まった、というのがニュースです。
この戦いはシーラズのホームタウンであるイギリスで行われることがほぼ決定的、と思っていましたが、蓋を開けてみればリヤドシーズンに組み込まれる模様。
日程は2/22(日本時間2/23)。
アリムハヌリにとっても、完全アウェーのイギリスで戦うよりもいくらも良いでしょう。さらに、リヤドの王族たちにアピールするチャンスにも恵まれます。
トップランクにとっても、リヤドシーズンでアリムハヌリを出場させる分には万々歳でしょうし、当然アリムハヌリのモチベーションも高いはず。
非常に良い状態に仕上げてくるであろうアリムハヌリと、このアリムハヌリを倒せる「かも」しれないシーラズ。この戦いは非常に楽しみです。
※ちなみにこれは正式決定の報ではなく、フランク・ウォーレンが「2/22にシーラズが世界タイトル戦を戦う」としたニュースです。ほぼ間違いないはず。
フランク・ウォーレン。。。
さて、そんなシーラズが所属するのはイギリスのメジャープロモーターの一つ、クイーンズベリー・プロモーションです。
ここ数年、この老舗のボクシングプロモーターの試合はBTスポーツ(旧TNTスポーツ)が中継してきました。
しかし、この契約が2025年4月に終了し、クィーンズベリープロモーションのフランク・ウォーレンが選んだ新たなプラットフォームはDAZN。
業績が良くなくて、トゥルキ・アラルシクに出資してもらい、もはや傀儡となってしまったようなDAZN。
プラットフォームは少なくて良い、というのは常々言ってきたことですが、このように業績が悪く、いつ撤退してもおかしくないようなプラットフォームに一極集中してしまうのはどうか、と思ってしまうのは、我ながら本当に良くない。
しかし、もしトゥルキが突然去ったならば、DAZNは一気に立ち行かなくなる可能性もあるのだから、こればかりはちょっと警鐘を鳴らしておきたい。そもそもDAZNで開局依頼調子の良い時なんてあったのだろうか。。。(こんなに世界的に視聴者がいて、これだけの数の競技を独占して配信し、それでもなお、DAZNは赤字です。10億ドルくらいの。)
せっかくBTスポーツの配信興行も、U-NEXTで観れるとわかったのにこれは残念なニュースです。ともあれ、わざわざDAZNに乗り換えたフランク・ウォーレンのビジネス感覚を信じるしかないでしょう。
デュボアvsパーカー
ちなみに、アリムハヌリvsシーラズが組み込まれる2/22のリヤドシーズンの興行のメインイベントは、ダニエル・デュボアが登場します。
当初はデュボアとアンソニー・ジョシュアの再戦か、と報じられていたこの日のIBF世界ヘビー級タイトルマッチは、IBFがダイレクトリマッチを認めなかったためジョシュアは辞退、代わってジョセフ・パーカー戦が決まりそう、とのこと。
さすがIBFは厳格である、と言いたいところですが、このデュボアvsパーカーが実現するにはハードルがあります。
パーカーは前戦でチャン・ツィーレイに勝利してWBO世界ヘビー級暫定王座を獲得、長く辛いトンネルを抜け、暫定ながらも見事世界王者に返り咲き。すでに終わった、とみられていたパーカーはいくつかの戦いを経て大復活を遂げ、以前よりもパフォーマンスは上がっているのかもしれない、と思うほど。
そんな絶好調のパーカー(デオンテイ・ワイルダー、チャン・ツィーレイを連覇)だからこそ、このWBO「暫定」というタイトルは非常に邪魔になります。
このタイトルを持っているが故に、IBFのランキングには入っておらず、この暫定タイトルを返上しないことにはデュボアをIBFタイトル戦を戦うことはできないはずです。
IBF王者にWBO暫定王者が挑む、IBFタイトル戦。
これを認めてしまうほど、IBFは甘くないと思います。
とすれば、この試合を実現するには、パーカーが長い年月をかけて取り戻したこの王座を返上する必要があるのではないか、と思います。もしくは、ノンタイトルの12回戦として行うか、です。
結構海外の記事では問題ない、とされていますが、デュボアvsジョシュア2という明らかに大金を産むビッグファイトですら断ったIBFです。
果たしてどうなるか。
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