信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】リヤドシーズン、ラティーノナイト!オスカー・コラーゾvsノックアウト、ウィリアム・セペダvsテビン・ファーマー!

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リヤドシーズン、ラティーノ・ナイト。

その開催まであと少しです。

ヒルベルト・ラミレスvsクリス・ビラム-スミスというクルーザー級王座統一戦に加え、ミニマム級でも王座統一戦がセットされたこの興行は、「その次」まで見据えている大規模興行です。

ラミレスvsビラム-スミスの勝者はジャイ・オペタイアとの3団体王座統一戦へと進むのが濃厚ですし、コラーゾvsノックアウトの勝者(というかコラーゾが勝てば)2人のフィリピン人王者をリヤドシーズンに呼ぶことは難しくはないはずです。

そしてその王座統一戦×2に加えて、スーパーライト級でホセ・ラミレスvsアーノルド・バルボサJrという素晴らしい50-50の対決と、vsシャクールが目の前、というウィリアム・セペダが元王者テビン・ファーマーと戦う一戦。これは大注目興行ですね。

ということで今回はリヤドシーズン・ラティーノナイト、プレビュー記事の第二弾です。

第一弾はこちら

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

WBA・WBO世界ミニマム級王座統一戦

オスカー・コラーゾ(アメリカ)10勝(7KO)無敗

vs

ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)25勝(9KO)無敗

急転直下、青天の霹靂。オスカー・コラーゾは本来この興行でエドウィン・エルナンデス(メキシコ)と防衛戦の予定でしたが、エルナンデスが怪我により辞退、代役として出場するのはなんとWBA世界ミニマム級王者、ノックアウト・CPフレッシュマートです。

王座統一戦がなんらかの理由で不開催になり、代役で挑戦者を立てる、というのは聞く話ですが、その際にも他の王者を引っ張ってきて王座統一戦、なんてものはまず決まりません。しかし今回は「ただの防衛戦」が「王座統一戦」となった非常に稀有な事例です。

オスカー・デ・ラ・ホーヤにちなんで「オスカー」と名付けられたコラーゾは、アメリカ人として非常に珍しいミニマム級のボクサー。

このボクサーが北米で評価を上げたのち、重岡兄弟と対戦してくれれば非常にミニマム級も盛り上がったことでしょう。

 

 

 

しかし重岡兄弟は2人ともそのステージに立つ前に敗北、コラーゾが戦うのはタイの安定王者、タマヌーン・ニヨムトロン、ノックアウトしにはいきませんが、リングネームはノックアウト・CPフレッシュマートです。

コラーゾは2020年にプロデビュー、4戦目で地域タイトルを獲得し、わずか7戦目で世界タイトルに挑んでいます。時の王者は谷口将隆(ワタナベ)から王座を奪ったばかりのメルビン・ジェルサェム(フィリピン)、のちに重岡優大(ワタナベ)に勝利して王座返り咲きを果たす、現WBC世界ミニマム級王者です。

そう思えば凄さが際立ちますが、ジェルサェムを寄せ付けず7RでTKOして王座奪取、その後も2連続KO防衛。前戦はタフなヘラルド・サパタ(ニカラグア)を仕留めきれませんでしたが、圧勝して3度の防衛を果たしています。

このプエルトリコにルーツを持つアメリカ人は、27歳とプライムタイムに差し掛かる頃です。きっと今回も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるでしょう。

対してノックアウト、こちらは2012年にプロデビューしているので、もう14年のプロ生活です。

 

 

 

デビュー戦でWBC世界ミニマム級ユース王座決定戦を戦い、7度の防衛。8戦目でWBA世界ミニマム級暫定王座決定戦を戦って勝利、途中で団体内王座統一戦をクリアし、現在まで16度の防衛に成功しています。

そういえばタイトルマッチしかやったことないんですね。。。

小野心、大平剛、田中教仁といった日本人ボクサーも寄せ付けず、そしてタイからほとんど出ることなく歩んできた防衛ロード。キャリア最大の勝利は元WBC世界ミニマム級王者で、同時期に王者だったにも関わらず交わることのなかったワンヘンとの一戦でしょう。

ノックアウトは2024年9月、2年以上ぶりとなるリング復帰して判定勝利。この戦いはオーストラリアで行われており、彼のキャリアでは2度目となるタイ国外での試合でした。

そして今回、サウジアラビアでの試合なので、2戦連続でのタイ国外での試合となりますね。

超がつくほどの安定王者ですが、オッズはコラーゾが圧倒的優位で、コラーゾが-1000、ノックアウトが+750です。そこまでのアンダードッグではないとは思うのですが、コラーゾがもしこのノックアウトを圧倒するようなら4団体統一はすぐそこでしょう。

WBC王者はメルビン・ジェルサェム、IBF王者はペドロ・タドゥラン。2人とも日本から王座を奪っていったフィリピン人であり、リヤドシーズンに呼ばれれば間違い無く断らないでしょう。

 

 

 

そしてここに重岡兄弟がどのように関わってくれるのか、それとも関われないのか。本来であればノックアウトへの指名挑戦権を持っているはずの五輪2大会ゴールドメダリスト、ハサンボーイ・ダスマトフは一体いつチャンスが来るのか。

ミニマム級も面白い、目が離せませんね。

 

 

 

WBC世界ライト級暫定王座決定戦

ウィリアム・セペダ(メキシコ)31勝(27KO)無敗

vs

テビン・ファーマー(アメリカ)33勝(8KO)6敗1分

WBC世界ライト級暫定王座決定戦。

長らく4団体でトップコンテンダー、という良いのか悪いのか位置につけているボリュームパンチャー、ウィリアム・セペダにようやくチャンスが回ってきました。本当によく待ちました、セペダ。

ちなみにWBCランキングの1位はセペダで、2位はレイモンド・ムラタヤ、3くらいはキーショーン・デービスです。ただコンテンダーを並べただけですが、それぞれが世界タイトルを保持していても全く違和感がありませんね。

ウィリアム・セペダには是非シャクールを倒してほしい、と常々思っているのですが、この戦いの後にはシャクール戦が来るのか、それとも来ないのか。

 

 

 

ともあれセペダは2024年3試合目であり、今年に入ってからはマキシ・ヒューズ(イギリス)を4Rで、ジョバンニ・カブレラ(アメリカ)を3Rでそれぞれストップしています。この階級の名のある選手と闘い始めてからもう3年ぐらい経つのでしょうか、ともかくこのボクサーは相手を選びませんね。

今回は元王者、テビン・ファーマー戦、こちらはWBCのランキングは13位だそうです。1位と13位の暫定王座決定戦。。。思うところは大いにありますが、WBCのやることなので目を瞑りましょう。

ともあれ、ファーマーは尾川堅一(帝拳)とも戦ったボクサーで、元IBF世界スーパーフェザー級王者。

4度防衛ののちジョセフ・ディアス(アメリカ)に王座を奪われ、それでも諦めずに戦ってきましたね。今回はラストチャンスの可能性もある34歳。

前戦はレイモンド・ムラタヤに敗北していますが、この偉大なパンチャーを相手にフルラウンド戦っており、KO負けは2012年のホセ・ペドラサ戦以来ありません。

 

 

 

ディフェンスを磨いてきたファーマーを、セペダが倒すことができれば、シャクール戦にとって非常に良い資金石となります。これはシャクールvsセペダを占うにしても非常に重要な戦いであり、当然ファーマーにボックスされるようであればシャクールなんてもってのほか。

ただ、この常軌を逸したボリュームパンチャーであるセペダは、きっとファーマーもシャクールも倒すはずです。不器用そうに見えてクロスレンジで非常に器用に闘い、アホみたいに手数を出す分1発は軽いのでは?と思わせて1発1発も重い、ウィリアム・セペダ。あとまだ28歳なのにどこかおっさんくさい顔つき。どれをとっても魅力的なボクサーです。

ニックネームの「camaron」(エビ)も少なくとも強くはなさそうで、意味不明で良い。

ファーマーは恵まれないボクサーだけに頑張ってほしいという思いも少々あるのですが、やっぱりここはセペダに強さを見せつけてほしいところです。

 

 

 

【配信情報】

この興行は、DAZNで非PPVの放送です。

放送開始日時は日本時間11/17(日)のAM2:00。メインイベントのリングウォークが日本時間でAM7:00のようです。

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