11/29(金)、今日はBoxingRaiseでライブ配信。
とはいえ、平日、特に金曜日にライブ配信の時間に間に合うように仕事を終えられるわけがない、というのも事実であり、追っかけ再生もできないのでライブ配信を視聴するのは早々に諦めです。
早々に来週のことを書こうかな、とも思ったのですが、そういえば先日BoxingNews24で興味深い記事を見つけたので、それについてシェアしていきたいと思います。
各国のベストボクサー
「Let's Take A Look At The Best From Each Country!」、各国のベストをみようというタイトルがつけられたこの記事は、11/21にBoxingNews24のサイトに上がっています。
Let’s Take A Look At The Best From Each Country! - Boxing News 24
「ベスト」といえばもちろん1人だと思ったのですが、最初にもちろんアメリカから入ったこの記事は、すでに5人ものボクサーを挙げています。初っ端から違いましたw。まあ、ボクシングの人気が高く(高かった、とも)、多くのスターを輩出してきたアメリカは仕方がありません。アメリカでベストを選べば、やはりモハメド・アリかジョー・ルイスとなるでしょうし。それでもこのリストはなかなか興味深いものです。
【北米大陸】
- アメリカ合衆国:シュガー・レイ・ロビンソン
174勝(99KO)19敗6分 - アメリカ合衆国:ヘンリー・アームストロング
149勝(99KO)21敗10分 - アメリカ合衆国:ハリー・グレブ
262勝(49KO)17敗18分
(もしくは)108勝(49KO)9敗3分 - アメリカ合衆国:モハメド・「ザ・グレイテスト」・アリ
56勝(37KO)5敗 - アメリカ合衆国:ジョー・「ザ・ブラウン・ボンバー」・ルイス
66勝(52KO)3敗 - カナダ:トミー・バーンズ
47勝(35KO)4敗8分
北米、と言ったらアメリカとカナダしかないわけですが、カナダからは1人。その1人はトミー・バーンズで、ヘビー級の世界王者。身長171cm(!!)体重78kg(!!!!)だったそうです。このボクサーはジャック・ジョンソンに敗れていますが、当時(1906年〜1908年の在位期間)で8連続KO防衛、通算11度の防衛だそうです。
ベテルビエフは入っていませんね。
【中南米】
- メキシコ:フリオ「JC」チャベス
107勝(85KO)6敗2分 - メキシコ:サルバドール・サンチェス
44勝(32KO)1敗1分 - メキシコ:リカルド「フィニート」ロペス
51勝(38KO)0敗1分 - パナマ:ロベルト・デュラン
103勝(70KO)16敗 - ニカラグア:アレクシス・アルゲリョ
77勝(62KO)8敗 - アルゼンチン:カルロス・モンソン
88勝(59KO)3敗9分 - アルゼンチン:オマール・ナルバエス
49勝(25KO)4敗2分 - コロンビア:アントニオ・セルバンテス
67勝(37KO)12敗1分 - ベネズエラ:カルロス・エルナンデス
60勝(44KO)12敗4分 - ブラジル:エデル・ジョフレ
72勝(50KO)2敗4分 - プエルトリコ:ウィルフレド・ゴメス
44勝(42KO)3敗1分 - プエルトリコ:フェリックス「ティト」トリニダード
42勝(35KO)3敗 - キューバ:キッド・チョコレート
136勝(51KO)10敗6分 - キューバ:ルイス・ロドリゲス
107勝(49KO)13敗 - ヴァージン諸島:ジュリアン・ジャクソン
55勝(49KO)6敗 - ジャマイカ:マイケル・マッカラム
49勝(36KO)5敗1分
さすが中南米、枚挙にいとまがないほどのラインナップです。当然、1国に1人ではありません。そもそも1国に1人選ぶ気はなさそうですね。キッド・チョコレートだけバリバリのニックネームですが、この辺りの中南米のボクサーは私でも名前を知っているボクサーたち。
こうして名前を出されただけでもわかる中南米、やっぱりボクシング強豪国が集まっていますね。
【東アジア】
- フィリピン:マニー「パックマン」パッキャオ
62勝(39KO)8敗2分 - 日本:ファイティング原田
55勝(22KO)7敗 - 日本:「モンスター」井上尚弥
28勝(25KO)0敗 - タイ:ポンサクレック・ウォンジョンカム
91勝(47KO)5敗2分 - インドネシア:クリス・ジョン
48勝(22KO)1敗3分 - 韓国:柳明佑
38勝(14KO)1敗
東アジアのボクサーたちはもちろん、みんなわかります。記事を書いたケン・ヒスナーさんありがとう、光栄なことに日本からも2人のボクサーがピックアップされています。それも、1人は現役です。
このリストを見渡しても現役のボクサーは数えるほどで、やはりモンスターの世界的評価は非常に高い。と、ともに、ファイティング原田の名前があるのはやはり嬉しい。
【アフリカ大陸】
- ガーナ:アズマー・ネルソン
38勝(27KO)6敗2分 - ナイジェリア:ディック・タイガー
60勝(27KO)19敗3分 - ウガンダ:ジョン「ザ・ビースト」ムガビ
42勝(39KO)7敗1分
アフリカのボクサーは非常に柔らかく、身体能力が高く、日本人からすると非常に情報が少なく、はっきり言って鬼門だと思います。
このリストに名前が少ないのが、ただ単に記者の知識の問題なのか、それとも実はそこまで目立ったボクサーはいなかったのか。
【オセアニア】
- オーストラリア:ライオネル・ローズ
42勝(12KO)11敗 - オーストラリア:ジョニー・ファメション
56勝(20KO)5敗6分 - オーストラリア:ジェフ・フェネック
29勝(21KO)3敗1分
オーストラリアはボクシング強豪国、とは言えませんが、隣の地域だからやっぱり全員を知っています。今、日本同様に盛り上がっているオセアニアのボクシング、今後もぜひ盛り上がってもらいたい。東洋太平洋管内でもっと日本人とオーストラリア人がぶつかるようになれば良いと思います。
【ヨーロッパ】
- ウェールズ:ジョー・カルザゲ
46勝(32KO)0敗 - イングランド:ジミー「マイティ・アトム」ワイルド
131勝(98KO)3敗1分 - スコットランド:ケン・ブキャナン
61勝(27KO)8敗 - フランス:パナマ・アル・ブラウン
128勝(59KO)19敗12分 - フランス:マルセル・セルダン
111勝(65KO)4敗 - スペイン:ペドロ・カラスコ
105勝(67KO)3敗2分 - スペイン:ホセ・レグラ
129勝(49KO)11敗4分 - ハンガリー:ラズロ・パップ
27勝(15KO)0敗2分 - イタリア:ニノ・ベンヴェヌーティ
82勝(35KO)7敗1分 - ポーランド:ダリウス・ミハルゾウスキー
48勝(38KO)2敗 - ウクライナ:ウラジミール・クリチコ
64勝(53KO)5敗 - ウクライナ:ビタリ・クリチコ
45勝(41KO)2敗 - ウクライナ:オレクサンドル・ウシク
22勝(14KO)0敗 - ウクライナ:ワシル・ロマチェンコ
18勝(12KO)3敗 - ドイツ:マックス・シュメリング
56勝(39KO)10敗4分 - ドイツ:スヴェン・オットケ
34勝(6KO)0敗 - ドイツ:グスタフ・ショルツ
88勝(46KO)2敗6分 - デンマーク:ミッチェル・ケスラー
46勝(35KO)3敗
西欧と東欧とで分ければ、西欧に多く、まだ東欧には少ない、という感じになるのでしょうが、ともかくここ10年、20年くらいの東欧、というかもうウクライナの躍進は凄まじいものです。このリストに4人のウクライナ人、そのうち2人は現役で、うち1人は市長w。ちなみにもう1人は48歳にして再起を目論んでいたらしい。
ともあれ、このウクライナという国はずっと戦乱に身を置いていた場所で、黒海やカスピ海を挟んで中央アジアの国々と同様の戦闘民族集団です。
あとこのリストで「ウェールズ」「スコットランド」「イングランド」と分かれているところが素敵です。
【中央アジア】
- ロシア:ニコライ・ワルーエフ
50勝(34KO)2敗 - カザフスタン:ゲンナディ「GGG」ゴロフキン
42勝(37KO)2敗1分
ちょっと無理やり中央アジアに分類してしまいましたが、ロシアっていったい地方でいったら何になるんでしょうか。chatGPTに聞いたら国家としてのロシアはヨーロッパに分類される、とのことですが、そうなると中央アジアがカザフスタンだけになってしまうので、中央アジアに分類してみました。ある意味、東アジアとも言えるのでしょうが。
いずれにしろ、ロシアは昔から強豪国であり、ソ連から分裂後もウクライナやウズベク・カザフが強いのも結局この部分に由来しています。いや、逆なのか。あの辺のコサックたちが強かったからロシアも強くなったのか?ニワトリなのか卵なのかはよくわかりませんが、いずれにしろロシアというだけで強い、これは真理です。
歴史
かなり古いボクサーもおり、記事を書いた記者も見たことがないボクサーを「ベスト」として挙げている事実。
一体「ベスト」というものが何を指すのかはわかりませんが、ともかくこのリストは見ていて非常に楽しいものです。
アメリカにロイ・ジョーンズJrはいないのか?とか、イギリスにレノックス・ルイスは??とか、まあ色々と言いたいことはあるわけですが、ベストの基準が「戦ったらおそらく一番強い」なのか、「最も実績を残した」なのか、考え方によっても異なってくるでしょう。
ともあれ、ここから知りたくなるのは各国の歴史です。
たとえばメキシコではどのような歴史が紡がれて今があるのか。
中央アジア、ウズベキスタンあたりではトップアマはスターだということですが、彼らはプロボクシングに想いを馳せたりしないのか。そしてこのボクシングが国民的人気を得たのはなぜで、どういうきっかけだったのか。
フィリピンではどうなのか、イタリアはどうなのか、アフリカのボクシング事情等々。。。
歴史を学びたい。というかその前に時間が欲しい。
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