いよいよ週末は、オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2です。
ヘビー級といえば力任せに殴りつけてとてつもないノックアウトを生み出す階級ではありますが、この2人のボクサーの技術レベルは高すぎてそこを期待できるものではありません。
オレクサンドル・ウシクについては、クルーザー級上がりの191cm、ヘビー級でこれまで6戦(そのうち4つが世界タイトルマッチ)をこなしていますが、一度たりともブリッジャー級のウェイトを超えたことがないボクサー。その小さきものが、ヘビー級のボクシングらしからぬ機動力とスピードで4団体を制覇してしまったのだからボクシングというのは不思議です。
「でかい方が強い」ということが真理でなかったならば、階級制にする意味は薄れます。
そんな息吹をヘビー級に注いだからこそ、今後のヘビー級はまた少し変わっていくのかもしれません。
さて、ということで今回のブログはウシクvsフューリー2のプレビュー。

12/21(日本時間12/22)サウジアラビア・リヤド
WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)22勝(14KO)無敗
vs
タイソン・フューリー(イギリス)34勝(24KO)1敗1分
2024年5月18日、当時WBA・IBF・WBO世界ヘビー級王者だったオレクサンドル・ウシクと、WBC世界ヘビー級王者だったタイソン・フューリーは、史上初の世界4団体統一ヘビー級王座の座をかけて激突。
フューリーはデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)を、オレクサンドル・ウシクはアンソニー・ジョシュア(イギリス)を退けてのこの激突は、間違いなくヘビー級の最強決定戦でした。
非常に接戦のスプリット判定ではありましたが、ウシクが9Rにダウンを奪う等大いに見せ場を作ったことで、この勝利に納得するファンは多かったのではないかと思います。
↓観戦記
今回のこの7ヶ月ぶりとなる再戦は、ウシクがIBFの指名試合を行えなかったため、IBF王座を返上。3つの王座のかかったタイトルマッチとなりましたが、これはもはやいくつタイトルがかかっているかは関係ない戦いです。
おそらくこの2人は初戦でそれぞれのストロングポイントを競い合い、ウィークポイントを突き合っている間柄であり、第二戦になったからといっていきなり大きな差が開くものではないと考えます。つまりは、このリマッチも接戦となることは明白です。
37歳のウシク、36歳のフューリー。どちらもこの試合の後、進退を考えてもおかしくない時期に来ています。
ウシクが勝利した場合、ウシクの2勝となり、トリロジーは必要ないと思われます。
そしてこの場合、ウシクは戦える相手はもうそう多くはありません。
かつてはヘビー級を制した後、クルーザー級に戻るなんてことも発信していたウシクですが、ここまでの実績を残してクルーザー級に戻る意味はもはやあまりないでしょう。
ヘビー級でもアンソニー・ジョシュア、ダニエル・デュボアを退けており、フューリーにも2勝したとなれば、あとは誰か。
もう一度4団体制覇を目指してデュボアとの再戦に望む可能性、他にはジョセフ・パーカーがデュボアに勝利すれば戦う価値はあるかもしれません。
他にはマーティン・バコーレやアギット・カバイェルとかでしょうか、こちらはウシクからすると旨味が少なすぎるかもしれません。
フューリーは「この試合に負けても引退しない」と公言しています。ただ、彼の引退するしないについては全くわからないので、話半分どころか話1/10くらいで聞いておいた方が良いでしょう。
ただ幸いなことに、フューリーは勝っても負けてもまだ戦える相手がいます。
もちろんこの戦いに勝てば、最も注目に値する戦いはオレクサンドル・ウシクとのラバーマッチであり、それはおそらく来年にも開催されるのでしょう。
しかし3度連続で、というよりも1戦くらいは挟むはずで、それはアンソニー・ジョシュアとの戦いになるかもしれません。この戦いは待望されているものなので、たとえフューリーがウシクに負けたとしても、非常に興味を引く一戦です。
当然、全てはこの試合が終わってからの話です。
ボクサーとしての能力のレーダーチャートを作ったとするならば、体格、パワー、スピード、インテリジェンス、その多くでフューリーのそれはヘビー級のトップクラス。
その相手に、ヘビー級としてはパワーレスであり、スピードが群を抜いているというほどではなく、さらに体格は大きく劣るオレクサンドル・ウシクが互角以上に戦えるというのはボクシングの醍醐味です。
目に見える能力値では勝負は決しない、というのがボクシング。
その醍醐味をもう一度楽しみましょう。
アンダーカードと配信情報
アンダーカードに決まっていた、セルヒー・ボハチュク(ウクライナ)vsイズライル・マドリモフ(ウズベキスタン)という好試合必至の戦いは、キャンセル。
理由はマドリモフが2/22のリヤドシーズンでバージル・オルティスJr(アメリカ)への挑戦が決まったためでしょう。まあ、これは致し方ありません。
ということで代役に抜擢されたのは英国のイスマエル・デイビス(イギリス)、13勝(6KO)1敗という好戦績のボクサーです。
前戦でジョシュ・ケリー(イギリス)との英国ライバル対決に敗れ初黒星、ここはビッグチャンスが巡ってきたと捉えて良いでしょうね。おそらくマドリモフがオルティス戦にスイッチする前から交渉されていたと思われるので、準備期間は1ヶ月〜1.5ヶ月くらいでしょうか。いずれにしろ、厳しい戦いになりそうです。
さて、この興行はアンダーカードにボハチュク初めダニエル・ラパン、アンドリー・ノビトスキーといったウクライナ人ボクサーたちが登場。他にもピーター・マクレール、モーゼス・イタウマ、そしてジョニー・フィッシャーといった英国プロスペクトたちも登場しますね。
この戦いはDAZNのPPVで放送、DAZNの契約のほかPPV購入が必要です。PPV価格は3,100円、これはお金をかけるべきところでしょう。
ちなみにメインの開始予定時間はGMTでPM11:00、なので日本時間では12/22(日)AM8:00頃となります。
↓DAZNはこちら
【宣伝】
珍しいボクシンググローブ取り扱ってます。ぜひ覗いてみてください。
▼最新情報はInstagramをご覧ください