信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【2024年を統括】私的ファイター・オブ・ザ・イヤーを考える。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

改めまして、新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今回のブログは2024年を振り返っての私的ファイター・オブ・ザ・イヤー(FOTY)を決めていきたいと思います。が、こんなにも迷いなく決まってしまう年はないんじゃなかろうか、という2024年。

それでもまあ、ひと月ごとに振り返るのが良いわけで。

ということで今回のブログは、信太的2024年の各月のファイター・オブ・ザ・マンス(以下MVP表記)とFOTYについて。

 

 

 

 

↓昨年はこんな感じ

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※基準は「誰が最も印象的な活躍をしたのか」です。記憶力が悪いので、自分の作成したカレンダーを見ながら思い出しつつやっていますが、ヌケモレがある可能性もあります。

では、早速いきましょう。

1月

1月は毎年薄くなりがちですが、2024年の1月は充実していたようです。バージル・オルティスJr、アルツール・ベテルビエフ、ハイメ・ムンギアも登場。

国内でも鈴木雅弘、藤田健児がアジア王座を戴冠、栗原慶太がサルダールにリベンジ等々ありましたが、やっぱりユーリ阿久井政悟の世界初戴冠というニュースは格別です。

メインイベントの寺地拳四朗はカルロス・カニサレスに大苦戦の薄氷の勝利で防衛、そのアマプラ興行でユーリ阿久井がアルテム・ダラキアンを見事に攻略しています。

海外ではこの判定に物言いが生じていますが、これは実際の会場と映像との差が大きかったでしょう。ともあれ1月のMVPはユーリ阿久井政悟です。

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2月

2月、海外ではキーショーン・デービスがホセ・ペドラサに6RTKO勝利、ハムザ・シーラズがリアム・ウィリアムスに初回TKO勝利ととてつもないインパクトを残した試合がありました。キーショーン、シーラズ共に2025年は勝負の年になりそうですね。

それでも2月もやっぱり国内戦がアツかった。

フェニックスバトルでは松本圭佑が前田稔輝を撃破、1月に引き続き開催されたアマプラ興行では中谷潤人がアレハンドロ・サンティアゴを撃破してWBC世界バンタム級王座を戴冠して3階級制覇、田中恒成の王座返り咲き。

その中で最もインパクトを残したと言えるのは井上拓真で、前IBF世界スーパーフライ級王者、ジェルウィン・アンカハスをボディショットでのノックアウトで沈めてWBA王座を防衛。これは素晴らしいノックアウト勝利で、井上拓真のキャリアの中でもベストバウト、ベストKOに数えられるものでしょう。2月のMVPは井上拓真です。

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3月

阿部麗也がルイス・アルベルト・ロペスに挑戦、儚く散る。同じ興行でオタベク・ホルマトフvsレイモンド・フォード、2つの世界フェザー級タイトルマッチがありました。

サウジ興行ではツィーレイvsパーカー、レイ・バルガスにニック・ボールが挑んでドローという試合もありましたね。オスカル・バルデスvsリアム・ウィルソンもバルデス復活を印象付ける試合で、国内でも高見亨介が堀川謙一をストップ、矢吹正道がアキレス腱断裂からの復帰戦、重岡優大の陥落とたくさんのトピックがありました。

そんな中でインパクトとしては力石政法vsマイケル・マグネッシはとんでもない試合でしたね。大逆転の最終回TKO勝利は見ていて本当に爽快でしたし、ボクシングの全てが詰まったドラマティックな試合でした。

ということで3月のMVPは力石政法!フェニックスプロモーションの援護を受け、2025年の世界挑戦に期待です。

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4月

日本バンタム級王座決定戦で富施郁哉の戴冠、飯村樹輝弥が強敵井上夕雅を相手に防衛戦。関西初だったか、Lemino放映のフェニックスバトルでは下町俊貴が防衛戦、下町はすっかりフェニックスバトルに定着していますね。

高山涼深も古谷昭男を相手に防衛戦とチャンピオンカーニバルでの日本タイトルマッチがいくつも開催された4月。

海外ではデビン・ヘイニーvsウェイトオーバー&PEDのライアン・ガルシアのボクシングとは言えない物議を醸す試合が実施されましたが、これは今回のMVPの対象外。

この4月で最も印象的だったのは、ジャック・クルカイvsバフラム・ムルタザリエフによるIBF世界ウェルター級王座決定戦でした。

大激闘、熱戦という言葉がぴったりなシーソーゲームから、11Rにムルタザリエフが大爆発、見事なTKO勝利。この素晴らしい勝利で、私的MVPはムルタザリエフです。

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5月

5月はとんでもない月で、エマニュエル・ロドリゲスに西田凌佑が挑戦、下馬評をひっくり返してボデイショットでダウンを奪って判定勝利。同日のダイナミックグローブも坂井祥紀vs豊嶋亮太、川満俊輝vs安藤教祐と素晴らしい試合が続きました。

その翌日にはカネロvsムンギア、そしてその翌日に東京ドーム決戦。

意外にも差が広がっていたユーリ阿久井vs桑原拓も、西田に続いて下馬評をひっくり返しての勝利、ジェイソン・モロニーを降しての世界初戴冠となった武居由樹も、そしてもちろん石田匠からダウンを奪われながらもその後の冷静さが光った井上拓真も素晴らしかったのですが、やっぱり井上尚弥vsルイス・ネリ。ダウンを奪われてからのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。

その翌週にはワシル・ロマチェンコvsジョージ・カンボソスというオーストラリアのメガファイト、そしてそのさらに翌週には世界ヘビー級4団体統一戦、オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー。

そこまでで燃え尽きそうなところをデニス・ベリンチクがエマニュエル・ナバレッテを破っての王座戴冠劇、ジョシュ・テイラーvsジャック・カテラルといった世界中が注目するファイトも矢継ぎ早にありましたね。

本来であれば井上尚弥を推したいところではありますが、やはり印象的なのはオレクサンドル・ウシクのパフォーマンスでしょう。

フューリーからダウンを奪ったあのチャージは、2024年のボクシング界のハイライトかもしれません。ということで5月のMVPはオレクサンドル・ウシク。

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6月

波田大和の戴冠戦から始まった6月、クイーンズベリーvsマッチルームの5vs5という、今までは考えられなかったクロスプロモーション。この中で最も注目したのはレイモンド・フォードvsニック・ボールであり、ここでは見事ボールがフォードを降して初戴冠。

オスカー・コラーゾやラファエル・エスピノサ、またレイモント・ローチの防衛戦は対戦相手の質という意味においてややインパクト不足で、それはテオフィモ・ロペスの防衛戦においても同様でしたね。

他にも海外で多くの素晴らしいマッチアップが実現したこの月は、タンク・デービスvsフランク・マーティン、クリス・ビラム-スミスvsリチャード・リアクポー、サブリエル・マティアスvsリアム・パロが同日の開催。

そんな中でもやっぱりパロがマティアスを降した、というのは大ニュースでしたね。

ではこのパロがMVP、ということでも良かったのですが、やっぱりインパクトを残した勝利といえばジェシー「バム」ロドリゲスvsファン・フランシス・エストラーダ。

バムが勝つだろうと思っていましたが、とにかく圧巻のパフォーマンスであり、ダウンを奪われもしましたが最後のボディはとてつもなかった。

ということで6月のMVPはジェシー・ロドリゲス。

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7月

さて、半分を過ぎてだいぶ疲れてきました(笑)。

7月といえば井岡一翔が念願の王座統一戦に臨み、フェルナンド・マルティネスに敗北。そして重岡銀次朗もペドロ・タドゥランに敗北し王座を失います。

海外ではシャクール・スティーブンソンやジャロン・エニスが登場もそのパフォーマンスは今ひとつで、この月は国内戦が非常にアツかった。

ダイナミックグローブでは鈴木雅弘vs宇津木秀2、立場を変えての再戦は宇津木の勝利。鈴木は年末に登場し、見事な再起を飾っています。

そしてその翌日のアマプラ興行ではアンソニー・オラスクアガの世界初戴冠、そして那須川天心の待望の「倒してのストップ勝ち」がありましたが、メインの中谷潤人がその全てをかっくらってしまったような印象。

難敵と思われたヴィンセント・アストロラビオを衝撃の初回KO、これぞまさに「ビッグバン」の一撃。このように良い勝ち方をすれば倒し方を意識してしまい、ボクシングが乱れてしまいそうなものですが、中谷はこの次の10月の試合でも見事なノックアウトを披露しています。

ということで7月のMVPは中谷潤人です。

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8月

8月はテレンス・クロフォードが登場、イズライル・マドリモフに挑戦してスーパーウェルター級を制して4階級制覇。どちらかというとセミでイサック・クルスがホセ・バレンズエラに負けたことの方がインパクトがでかいか。

他にもバージル・オルティスがセルヒー・ボハチュクと戦い暫定タイトルながらも世界初戴冠、フライ級ではアンヘル・アヤラがデイブ・アポリナリオを降して世界初戴冠を決めています。

国内でも日本、アジア、幾つものタイトルマッチが開催され、その中でインパクトを残したのは鈴木稔弘をノックアウトした渡邊海、そして和氣慎吾をノックアウトした中嶋一輝。

さらにそれ以上にインパクトのあるノックアウト勝利を決めたのは、ルイス・アルベルト・ロペスに挑んだアンジェロ・レオであり、当時フェザー級最強とも謳われたロペスをフィジカルで上回った挙句とてつもないノックアウト、この衝撃は大きかった。

8月のMVPはアンジェロ・レオです。

かといってレオがフェザー級最強とはならないあたりがボクシングというもので、レオは近々亀田和毅の挑戦を受けるために来日予定。これは楽しみですね。

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9月

9月は井上尚弥vs TJドヘニー。やや消化不良な終わり方であり、ドヘニーは勝利するために一生懸命考えた末の作戦だったのでしょうが、一か八かでいって欲しかったというのが本音ですね。

そのセミファイナルの武居由樹vs比嘉大吾は本当に素晴らしい戦いであり、実はLeminoで後日放映された番組で、両者のサインの入ったパネルに応募したら当選したのでこの戦いへの思い入れはさらに大きい。

国内では中野幹士の初戴冠、松本流星と石井武志の初戴冠、というトピックもありましたが、この9月はやっぱり海外興行が充実していました。

カネロvsベルランガ、そのアンダーカードではフルトンvsカストロ、翌週にはムンギアの復帰戦。重岡優大からタイトルを奪ったメルビン・ジェルサェムの防衛戦などなど、たくさんの試合がありましたね。

その中でリヤドシーズンのウェンブリー・エディション、ここでダニエル・デュボアがアンソニー・ジョシュアをノックアウトしたことは強烈なインパクトを残しています。あと、リアム・ギャラガーが登場したのも。

どうでも良いけど、2025年10月に行われるOasisの東京ドーム公演、チケット全て外れてしまった。。。。誰か2枚譲ってくれないでしょうか。

ということで、9月のMVPはダニエル・デュボアです!

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10月

この10月もものすごかった。。。

まずダイナミックグローブの村田昴vs山﨑海斗は素晴らしい好試合だったし、翌日のニック・ボールの防衛戦も良かった。

その翌週では矢吹正道がシベナチ・ノンシンガに圧勝で世界王者に返り咲き、さらにその翌日はアマプラ興行が2日連続で行われ、7つの世界タイトルマッチと1つのアジアタイトル戦が組まれました。そしてその合間にアルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボルが行われるというとてつもない3連休でしたね。

国内では関根幸太朗vs渡来美響、海外でもジャック・カテラルvsレジス・プログレイス、様々な注目ファイトが行われた10月。

これは非常に迷う月なんですが、候補としてはベテルビエフvsビボル、井上拓真vs堤聖也、シベナチ・ノンシンガvs矢吹正道のいずれかで、その中でも最も印象的なのはやっぱり堤聖也の戴冠でしょうか。

ということで私的MVPは堤聖也!

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11月

配信プラットフォームの最大手であるNetflixがボクシング界に参入した11月。注目のタイトルショットとしては「スルド」ラミレスvsクリス・ビラム-スミスの王座統一戦、オスカー・コラーゾvsノックアウト・CPフレッシュマートの王座統一戦、二つの王座統一戦を要したリヤドシーズンのラティーノナイト。

他にも重岡銀次朗からタイトルを奪ったペドロ・タドゥランの防衛戦なんかもありましたね。

国内でも増田陸が強さを見せつけ、保田克也vs宇津木秀のアジア王座統一戦は倒し倒されのとんでもないファイトでした。

ロブソン・コンセイサンvsオシャーキー・フォスターの塩試合は置いといて、個人的にはキーショーン・デービスがグスタボ・レモスを全く寄せ付けず圧倒した試合と、その前日に行われたオスレイ・イグレシアスがペトロ・イワノフを圧倒した試合が非常に印象的です。

これもまた非常に迷いますね。

キーショーンはシャクール的な道のりを辿るかと思いきや、しっかりと倒せるボクサーに成長したし、イグレシアスはやっぱりバケモノで、相手のイワノフもレジュメは置いといてとても良いボクサーでした。

迷いますがやっぱり期待も込めてイグレシアス。キーショーンはじきに世界王者になると思いますが、イグレシアスにチャンスが訪れることを願って。

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12月

楽しみにしていたサニー・エドワーズvsガラル・ヤファイが不発に終わりましたが、国内の注目ファイト三代大訓vs丸田陽七太の三代のパフォーマンスは素晴らしかった。その後ナバレッテvsバルデスはおおよそ予想通りの結果で、リアム・パロvsリチャードソン・ヒッチンズは予想だにしない結果。

国内大注目ファイトだった中嶋一輝vs辰吉寿以輝の衝撃KO決着、ムロジョン・アフマダリエフの圧倒劇、U-NEXT初の世界戦興行となったU-NEXT BOXING、様々あれどどうやってもウシクvsフューリー2のインパクトには勝てません。

国内で残念だったのは井上尚弥vsサム・グッドマンがグッドマンの負傷により延期となってしまったこと、そしてフェルナンド・マルティネスvs井岡一翔がマルティネスのインフルエンザ罹患により中止(延期と思いたい)になってしまったこと。

ということでこの12月もMVPはオレクサンドル・ウシクですね。

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2024 Fighter of the year

多少の思い違い、記録違いがあるかもしれませんが、1年を振り返ってみました。めっちゃ時間かかりました。

言うまでもなく、2024年のファイター・オブ・ザ・イヤーはオレクサンドル・ウシクであり、フューリーとの再戦では初戦よりも明確な勝利に見えました。

ウシクのボクシングは、「GAME」として崩せるものではなく、ジョシュアもフューリーも結局できませんでしたが圧し潰すぐらいしか勝利への道はないように思います。

それでもやはり機動力のあるウシクに対して、単純に圧し潰すということはできず、それにすら技術がいることであり、完全に「対ウシク」用に「他の相手では使えない」ボクシングを構築してから挑む、ということが必要なことだと思います。

もう一つの手立てとしては、ウシクの衰え待ちでしょうか。あのパフォーマスを12ラウンズ維持するのは容易ではないでしょうから、いかにウシクに自分のペースでボクシングをさせないか、が鍵となります。

「でかい方が強い」という常識を完全に打ち破ったオレクサンドル・ウシク。今後もまだヘビー級で戦い続けるようですから、2025年も非常に楽しみですね。

 

 

 

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