2025年、年が明けて約半月、ようやく日本でもボクシング興行が開始されます。
そして国内興行で最初のタイトルマッチは1/18(土)、そして日本人ボクサーが出場する最初の世界タイトルマッチも同日です。世界戦の方はアメリカでの試合であり、晝田瑞稀(三迫)がマリベル・ラミレスとのWBO女子スーパーフライ級タイトルマッチに出場。これはきっと勝ってくれると思っていますが、全米を震撼させるようなパフォーマンスを見せてほしいところですね。期待してみましょう。
そして同日のダイナミックグローブで国内最初のタイトルマッチ興行ですが、ここにOPBF戦が2つ、WBO-AP戦が1つというトリプルタイトル戦が組み込まれています。
ということで今回のブログは、1/18(土)に行われるダイナミックグローブのプレビュー記事です。

1/18(土)ダイナミックグローブ
OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
中野幹士(帝拳)11勝(10KO)無敗
vs
英洸貴(カシミ)13勝(5KO)3敗5分
「鉄の拳」中野幹士の初防衛戦、挑戦者は日本人です。おそらくかなりマッチメイクに苦労してきたであろう中野は、過去11戦のほとんどは外国人ボクサーが相手で、日本人との対戦は2度目。
KO率の通りのハードパンチを持つ中野とやるにはリスクが大きく、日本人の対戦相手がこれまで決まらなかった、というのが現実ではないかと思います。
そのことはタイトルを獲得することで緩和されたのでしょうから、今後の防衛戦は東洋王座とはいえ日本人対決が期待されますね。その先駆けとしてのチャレンジャーは、強敵との対戦を一切恐れない英洸貴。
カシミジムという地方ジムに所属しながらも、26歳で21戦というキャリアは素晴らしく、2023年に今をときめく渡邊海を判定で破った白星、2018年と過去にはのちの日本王者、原優奈(真正)を破った白星が光ります。
実にドローも多い、というのはボクシングの妙というもので、どうしてもポイントを取り切りづらいボクシングなのかもしれません。ドロー以外にも非常に接戦が多いですが、僅差での判定をものにしている試合も多い、ということはチェックしておかなければいけないことかもしれません。ドローは多いながらも、勝ち切る力は強い、と思います。
前戦はスペインのリングにたち、WBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦に出場、敗退した英。今回は再起戦でOPBF王座挑戦というチャンスを得ることになりました。
しかし、やはりここは王者中野が大きく優位の一戦ではあるでしょう。中野のこれまでのパフォーマンスは頭抜けており、まだまだそこが見えないボクサーです。英は中でも外でも戦える非常に良いボクサーですが、打ち合いは危険すぎるので、ここはボクシングに徹する戦略となるのではないでしょうか。かといって中野の強いプレスを12Rうまく捌きつつポイントを取る、というのはなかなか至難、英にとって厳しい戦いになりそうです。
OPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦
ローレンス・ドゥマム-ag(フィリピン)10勝(7KO)無敗1分
vs
飯村樹輝弥(角海老宝石)7勝(2KO)1敗
「ショットガン」というニックネームを持っているドゥマム-ag。agって何だろうか。ともかくセカンドネーム「Dumam-ag」で、バースネームとして載っています。
ともかくこのドゥマムは映像を見る感じではかなり荒々しく、決定力のあるボクサーであることが窺え、10勝中7KOというのは決して作られた戦績ではなさそうです。
これまでフィリピンでしか戦っていないですが、前戦は無敗の同国人、ラメル・マカドJr.という8勝無敗のボクサーを初回でKO、その前にも幾人かの無敗ボクサーを退けています。
かなり叩き上げているイメージのドゥマム、これはかなり危険な匂いがしますね。
対する飯村は、非常にバランスの良いボクサーファイターで、打ったら動く、動いたら打つとまさに教科書的ボクシングができるボクサー、と言えるでしょう。
単純に巧さを比較すれば、飯村の方が圧倒的に巧いと思います。飯村はフィジカルも強く、こういった相手にも推し負けないと思うので、相手の前に出てくる勢いに押される、ということもなさそうです。
いずれにしろ、序盤は特に注意が必要ですが、序盤にしっかりと見切って、中盤以降は自分のボクシングに徹する。緻密な飯村のボクシングは、きっとこのドゥマムの穴をついていけるはずです。
飯村樹輝弥の2冠目に期待しましょう。
WBO-AP フェザー級タイトルマッチ
藤田健児(帝拳)7勝(3KO)無敗
vs
マイケル・カサマ(フィリピン)10勝(10KO)2敗2分
これまた危険、といえばこのマイケル・カサマ。来日はもう3度目で、最初は嶋田淳也(帝拳)に5RTKO負けも、2度目の来日では金子虎旦(帝拳)を初回KO、大アップセットを起こして見せました。
この金子への勝利がタイトルショットを引き寄せた、ということなのでしょう、3戦連続で後楽園ホールのリングに立ちます。
もちろん、ボクサーとしての成熟度としては藤田が大きく上回ります。ただ、このカサマというのは24歳という年齢もあって、前戦(2024年7月)からまた大きく成長している可能性も否定はできませんし、やはり10勝中10KOというのは驚異です。
おそらく実力差があるのは事実、藤田にはこの強打者に対して圧倒し、さらに倒して力の差を見せてほしいものですね。
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