1/24(金)は待ちに待った井上尚弥の登場。
4ヶ月ぶり、なので、さほど間は空いていないのですが、1ヶ月の延期があったせいでなんだかずいぶん待たされたような気になりますね。
それでも、やはり彼ほどのスターボクサーがこの頻度でリングに登場してくれるのはファンとして嬉しい限りで、それはたとえ対戦相手の質がどうこう、という人があったとしても全く関係がありません。これだけのペースで試合をしていれば、あっという間に相手はいなくなります。
さて、この試合の陰に隠れてしまっていて、正直にいうとうっかり忘れていたのですが、週末、アメリカでは大注目のスーパーミドル級ファイトがあります。
ということで今回のブログは、1/25(日本時間1/26)に行われる、ディエゴ・パチェコvsスティーブン・ネルソンのプレビュー。

1/25(日本時間1/26)
ディエゴ・パチェコ(アメリカ)22勝(18KO)無敗
vs
スティーブン・ネルソン(アメリカ)20勝(16KO)無敗
大注目のディエゴ・パチェコがリングに登場、相対するは無敗のスティーブン・ネルソンです。
パチェコはスーパーミドル級のプロスペクト、弱冠23歳という年齢ながらも、22勝18KOという素晴らしいKO率を誇るパンチャーで、その評価はすこぶる高い。
現在のスーパーミドル級の頂点はサウル「カネロ」アルバレスですが、カネロの時代が終われば次はパチェコの時代になるかもしれない、と思えるほどのボクサーです。
一時期、無敗のボクサーだらけだったスーパーミドル級は、デビッド・ベナビデスやデビッド・モレルのライトヘビー級転級によりほんの少し薄まりました。それでも、クリスチャン・ムビリ、オスレイス・イグレシアスの台頭があり、それにパチェコが続き、一応王者となったウィリアム・スカルがいて、無敗といえばムンギアをアップセットで破ったブルーノ・スレイスも無敗です。
そんな中でもこのパチェコへの期待は大きく、メキシコ系アメリカ人であること、2mというリーチから繰り出されるパワージャブ、からのパワーパンチはこれまで多くの強豪をノックアウトしてきています。
↓前戦、スレッキ戦
2024年8月のスレッキ戦の前はショーン・マッカルマンという無敗のボクサーを相手に判定勝利。その判定勝利の前までは9連続KOを記録しています。
すでにWBOランキングはトップコンテンダーの位置につけており、黙っていれば世界挑戦のチャンスも転がり込んできそうですが、上にいるのがカネロなのでさまざまな政治ごとが絡み、なかなかチャンスが訪れません。
これは難しいところで、あんまり良いパフォーマンスを見せ続けてもチャンスが巡ってこない可能性がある、というのが嫌なところ。
おそらくカネロの政権もさほど長くはないでしょうから、その後にでも十分出ていける、これがパチェコの魅力の一つ、23歳という若さなわけです。
さて、そんなパチェコですが、今回の相手はそう一筋縄でいく相手ではなさそうです。
スティーブン・ネルソン、名前があるとはいえないボクサーですが、何しろ無敗であり、映像を見る限り非常にフィジカルが強く、パワーパンチャーでもあります。
ブロッキングでグイグイとプレスをかけて、攻撃時は強打も打てれば軽打で攻めることもできる、なかなかに器用なボクサーです。
アマ経験が長く、だからこそおそらく技術があるのでしょう。
プロデビューしてもうすぐ9年、21戦目。この固いガードとボディムーブ、攻撃してはそのパワーは本物で、前戦はクロフォードvsマドリモフのアンダーカードに登場、マルコス・バスケス・ロドリゲスという当時無敗のボクサーを5Rで圧倒してノックアウト。KO率も非常に高く、年齢は36歳とパチェコよりも一回り以上上ですが、とてもそんなふうには見えないボクサーです。
BoxRecによると、身長は178cmしかないですが、リーチは192cm。パチェコほどではないですが、リーチは非常に長いようですね。
おそらくネルソンが攻め、パチェコはジャブを打ってサークリングするというスタートになるのでしょう。パチェコのパワーでネルソンが止まるのか、止まらないのか。そのことがどのような試合展開になっていくのかの分岐点ですね。
果たして、パチェコがまたもノックアウトを見せるのか、それとも試練の一戦となるのか。スーパーミドル級の無敗対決、これは非常に楽しみですね。
アンディ・クルス(キューバ)4勝(2KO)無敗
vs
オマール・サルシド・ゴメス(メキシコ)20勝(14KO)1敗
「キーショーン・デービスが勝てない男」アンディ・クルスがセミファイナルに登場です。
キーショーンと違って恵まれないのはその出自のせいですが、キーショーンのように大切にキャリアを築いているわけではないから、追いつくのはすぐなのかもしれません。
そもそもプロデビュー戦がIBFインターナショナル・ライト級王座決定戦だったこのクルス、プロ5戦目で4度目の防衛戦を迎えます。
このオマール・サルシドというボクサーはなかなかのキャリアを持っていて、前戦で元暫定王者、クリス・コルバートに9RTKOで勝利。まだ25歳と若いメキシカンは、元アマ王者を相手にアップセットできる可能性を秘めているボクサーかもしれません。
当然その可能性は低いと言わざるを得ませんが、完全なアンダードッグではない、ということは言えるでしょう。
エルネスト・メルカド(アメリカ)16勝(15KO)無敗
vs
ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)29勝(14KO)6敗1分
もういよいよ、という感じです。
個人的に大好きなホセ・ペドラサは、ここ5戦で1勝3敗1分です。前戦ではキーショーン・デービスに6RTKOで敗北しており、その前はアーノルド・バルボサJr.に判定負け。
キーショーンに久々にノックアウト負けを喫するまで、負けこそすれどKO負けはジャーボンタ・デービスにしかなかったペドラサですが、今回もノックアウト負けの危険性がある試合です。
そもそもペドラサも35歳、ここまでの戦いで衰えはあります。
なのでプロスペクトたちの踏み台の道が始まっていますが、それにしたってこれはかなり危険なボクサーです。
16戦して15のノックアウト、唯一ノックアウトできなかったのはスリサニ・ンドンゲニだけです。ンドンゲニはレイモンド・ムラタヤもノックアウトを逃しているから大したものですね。
元タイトルチャレンジャーのジェレミア・ナカティラを2Rでノックアウトした星も光るこのメルカド、いよいよ元王者を倒して世界挑戦を見据える時期なのかもしれません。
この「Tito」と呼ばれるボクサーは、まだ23歳。長い距離からパワーショットで一気に詰めていく力強さがあり、回転力あり、ロングフックなんかのアングルも素晴らしい。
でもがんばれ、ペドラサ。意地を見せてほしい。
配信情報
この非常に魅力的な興行は、DAZNで生配信です。
配信日時は日本時間で1/26(日)10:00から。メインイベントのリングウォークは、DAZNによると米国東部標準時午後22:39(こまけえ)だそうなので、日本時間では12:39でしょうか。
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