信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】FOTY!李健太vs渡来美響!増田陸vs松本海聖!満員の後楽園ホールは期待以上の大激闘!!

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3月に入りました。

2月は28日から短いというのはわかるのですが、それにしたって早すぎましたね。

さて、3月も注目試合が盛り沢山のボクシング界、まずはダイナミックグローブです。聞けば前売り、当日券も完売、これは久々のホール超満員。消防法の関係で昔みたいな無秩序具合ではないでしょうけれど、これはボクシングファンにとって非常に嬉しいことですね。

ということで今回のブログは、3/1(土)に行われたダイナミックグローブの観戦記。

 

 

 

3/1(土)ダイナミックグローブ

高優一郎(横浜光)vs廣瀬祐也(協栄)

ジリジリと緊張感のある初回、若干プレスをかけていくのは高。廣瀬は長い距離で待ち構え、時に自ら左ストレートを放っていきます。

2Rに入ると高が右を上手く打ち始め、アッパーを含めてアングルにも工夫が。3Rも先に高が攻め、廣瀬がそれに左を合わせようとする形で進行。後半、廣瀬のこの左カウンターがビッグヒット!一瞬ぐらりときた高ですが、ここはなんとかエスケープ。

高はその後このダメージを感じさせず、ボディ、顔面に右をヒット。廣瀬もタイミングの良い左を返し、お互いに奥手を当てる戦い。相手の奥手を外して自らの奥手を当てる、そんなヒリヒリした戦いが続き、ラストラウンドは高の右が多くヒットしたような印象。

判定は77-75、78-74✕2、勝者は高。全体的に高のパンチの方が力強く、微妙なラウンドの中でポイントをピックアップできたのでしょう。

 

 

 

荒本一成(帝拳)vsベク・ハソ(モンゴル)

荒本一成のプロ2戦目。初回からプレスの荒本、力強い左右を放っていきます。危険な左フックの相打ちというタイミングこそあれど、ハソはかなり下がる展開になっています。

2R、3Rも強いプレスの荒本。ハソは意外と近い距離でよくコンビネーションが出ていて巧い。

歩くようにプレスの荒本、良いジャブ、右ストレートをヒット。ハソも近い距離で回転力のあるコンビネーションを返しています。ちょっと荒本は一発当てた後に油断してしまうのか、そこでの被弾がある印象ですね。

一発当てたらそこからいってほしいのが正直なところ。

7R、前半にハソの左フックに荒本の左フックカウンターがヒット!これで尻もちをつくダウンのハソ。立ち上がったハソに対して荒本がチャージ。ハソもしっかりとリターン、アッパーカットを交えたパンチで応戦します。

それまでも近い距離でなかなか手が出なかった荒本ですが、ラストラウンドに入るとそれが顕著に。ハソは近い距離で非常に回転力よく手数を出すのに対し、荒本はボディが効いているのか、スタミナなのか、ほとんど手が出ませんし、バランスを崩してスリップする場面が目立ちます。このラウンドはパソが攻勢のまま終了。

 

 

 

判定は、77-74✕3、荒本。苦しい勝利となった荒本、勝利は荒本で良いのでしょうが、終盤はちと危なかったですね。一発当てて離れる、ではなかなかダメージを与えられないかと思うので、ちょっと物足りない試合になってしまった感じ。

玉山将弥(帝拳)vs上村健太(LUSH緑)

初回、玉山が右をヒットしてラッシュからのスタート。長身のサウスポーらしい良い右ジャブを放つ上村。

2Rには上村の左をもらいながらも右をヒットした玉山、近い距離での戦いは玉山の領分です。かとおもいましたが、3Rには頭をつけるぐらいの近い距離で上村も良いアッパーをヒットしていますね。4Rには上村が遠い距離からの左、近い距離でも左から力強い右フックをヒット、終盤には玉山も大きな反撃を見せますが、ここは上村のラウンドでしょうか。

その後も玉山はプレスを弱めることなく攻め、上村をロープに詰めることもしばしば。ただ、上村はロープを背負いながらもアングルの良いアッパーをヒットしており、玉山としてはもう少し頭の位置を変えたいところ。

上村は巧く戦っていたように見えましたが、7Rに玉山の右を被弾。さらにもう一発玉山の右を浴びますが、ここは打ち返して玉山の攻撃を止め、玉山もそれ以上はいけず。

ラストラウンドは両者とも手を出すフルアクションの打撃戦!発破をかけられたのか、上村が一気呵成に攻め入り、玉山が後退!ここで軽打ながらも玉山に一気に攻め入る上村、ここは後退しながらもなんとか頭を動かしエスケープ、ダメージを感じさせますがこの時間で少しは回復したか、最後は玉山も打ち返してラウンドが終了。

 

 

 

両者、素晴らしいファイトでした!

判定は77-75、78-74✕2、玉山。これは印象的にそうなるな、という戦いなのですが、玉山にとってもかなり厳しい戦いでしたね。上村は素晴らしいファイトを見せました。センスも光りましたし、気持ちの強さも素晴らしかった。

またのホール登場を期待しましょう。

日本バンタム級タイトルマッチ

増田陸(帝拳)6勝(6KO)1敗

vs

松本海聖(VADY)9勝(5KO)無敗

もはや絶対王者の風格を漂わせ、圧倒的な力を誇示しつつ世界挑戦のウェイティングサークルに入っている、と言える日本バンタム級王者、増田陸。

その絶対王者に挑むは、新鋭、松本海聖です。

これは非常に興味深いマッチアップですが、増田優位は動かないでしょう。

若き松本が勝利するようなことがあればビッグアップセットですが、この松本にはそれを可能にするポテンシャルがある、と言えるからこそ素晴らしいマッチアップと言えるのでしょう。

 

 

 

初回、リング中央でジャブの差し合い。早々に左を伸ばしたのは増田。しかし中盤には松本も右をヒット、松本が思いのほかプレスをかけて近い距離で戦っています。若さゆえの怖いもの知らずか、それともこの距離に勝算があるのか。いずれにしろ、松本は素晴らしいパフォーマンスを見せています。

2R、前足が交錯する距離、互いに一歩の踏み込みで利き手が当たる距離です。このスリリングな距離で互いにワンツーを打ち合い、まっすぐな攻めの松本に対し、やはり左のアングル、打つ位置を変えてくる増田はさすがです。

後半に入る頃、徐々に下がるのが目立ち始める松本、若干増田に流れが傾いているか。

3R、増田の右ジャブが松本にヒット。安定した構えから落ち着いたボクシング、それに比べると松本のパンチは徐々に当たらなくなっているか。

素早い動き、力強い右を打ち込む松本ですが、そのほとんどをいなし、がっちりとガードする増田。

4R、増田がワンツーのツーを上下にちらします。それに対して松本は左フックが良い。交錯のタイミングがはやり松本にとってのチャンスか、距離が空いたところでは増田のステップワーク、ジャブにいなされているように見えます。

中間距離で増田の左が幾度も松本にヒット!しかしひるまない松本はコンビネーションをリターン!素晴らしいハートです。

 

 

 

5R、増田はジャブを打って誘い、松本が入ってきたところに左。しかし全くもって気持ちのキれない松本は踏み込んでのワンツーでお返し、これはクリーンヒット!

このラウンド、松本は右目上をカット、これはバッティングのようです。

途中採点は、49-46✕2、50-45で増田。

6R、開始早々に松本の右に増田が左カウンター!これで腰が折れかけた松本!

一気にいく増田、しかし松本もここで力強いパンチをリターン!!なんと!増田の突進を止めます!更に松本は強い右をヒットして増田を下がらせ、若干ふらつく足元、左目側からも出血もありつつ、なんとも素晴らしいファイト!!

カットの傷のドクターチェック、再開後はまたも増田の左で松本がぐらついたところで、レフェリーがストップ!!!

なんとも素晴らしいファイト!増田陸はさすがの強さでしたが、今回関心したのはやっぱり松本海聖の健闘ぶり。松本はこの試合で大きく名前を売ったと思います。素晴らしい右ストレート、勇気、タフネス、ほぼ間違いなく、今後王者となれるボクサーでしょう。

 

 

 

日本スーパーライト級タイトルマッチ

李健太(帝拳)8勝(2KO)無敗1分

vs

渡来美響(三迫)6勝(4KO)無敗

これはまた、ここでぶつかるのには非常に惜しいとも言えるカードです。スーパーライト級、トップは平岡アンディですが、もはやワントップではないかもしれません。

個人的な期待は和製メイウェザー、渡来美響。ゴンテは巧いですがやはり強さも見せてほしいところです。

向かい合うとゴンテはやはり大きく、渡来は分厚い。

初回のゴング、サークリングしながらまずは右ジャブを突いていくゴンテ。渡来はちょっと広めのスタンス、このスタンスから飛ぶようなステップインで一気に距離を縮めていきます。

2R、変わらず一気に詰め寄る渡来。2発3発と空振りを気にせずパンチを出し続けられる、ということは実はなかなかできないことですが、渡来には全く躊躇がありません。ワンツースリー、最後の前手のストレートがゴンテにヒット!

その後も渡来はオーバーハンド気味の右をヒットしています。

力強い攻めを見せる渡来、ゴンテは若干後手にまわりつつも左で迎撃。

3R、ゴンテが長いジャブ。その後に渡来が強い踏み込みを見せますが、これをバックステップ。ゴンテが距離を掴んだようなイメージで、バックステップからの左をヒット。

 

 

 

渡来のステップインが読まれたか、という展開ですが、後半には渡来がより強い踏み込みを見せ、左右をヒット。ゴンテはちょっと上体が浮いてしまうことがあり、若干見栄えが悪いか。

ラウンドの中でも攻守が入れ替わる、非常に難しいラウンドが続きますね。

4R、若干外側を回すような右を放つ渡来、強引に見えますがこのハンドスピードが非常に速い。これはナックルをガツンと当てられてはいないですが、そのパワーはゴンテのバランスを崩すことができています。

対してゴンテは長いジャブからまっすぐの左ストレート、これをボディにも散らします。

5R、ゴンテが鋭いワンツー!しかしこれをしっかりとかわす渡来。さすがのディフェンス技術。

思い切りよく距離を詰めて左をヒットする渡来!これまでよりも真っ直ぐ目の左ストレートはナックルが当たっていますが、体の勢いにまかせて突進しているような感じなので見た目ほどダメージはないかもしれません。それでも、ジャッジの好印象を獲得するには十分なものです。

さらにこの回、近づいた時に放った渡来の左フックがゴンテを巻き込むと、ゴンテは膝をつきます。なんとこれがダウン判定!これはちょっとよくないレフェリング、明らかにパンチではありません。レフェリーからは見えなかったか??

ちょっとその前の右が効いていたか、ゴンテは少し足取りが重い。それでもゴンテはこのピンチにプレスをかけることで切り抜け、長いワンツー!

途中採点は47-47、48-46、49-45、渡来!

 

 

 

6R、ゴンテがどっしり目に構えてリング中央を陣取ります。ここから長いワンツー、今度はそれに対して渡来がカウンターを狙うという展開です。

しかしゴンテの気迫も凄まじく、後半に入ったところでストレートのコンビネーション!これまで渡来が見せていたような強い、何段階もの踏み込みを伴うコンビネーションはロープまで渡来を押し込み、左ストレートをヒットすると今度は渡来がダウン!!!

なんと。。。!ダメージがありそうな渡来、ゴンテは引き続き攻めます!渡来はカウンターを準備してサークリング、しかしこの単発で終わるカウンターのあと、ゴンテはまだまだ手を出し続けている分、渡来は逃げ切ることができません。

7R、これまでの貯金が一気になくなった渡来、このラウンドで一気に勝負をかけます。ゴング早々に強い攻めに転じた渡来、やや大振りにはなっているものの、やはり前で戦った方が対ゴンてを考えると良さそうです。

ゴンテも容易に下がらないので、距離がつまり体がぶつかる場面も増えてきます。

互いにクリーンヒットを生み出しながらも一切退かず、後半、ゴンテの左カウンターで渡来がダウン!!!

大ピンチの渡来、焦りもあるのか終盤にもカウンターを浴び、引き続きピンチ!

8R、リング中央にゴンテが陣取り、プレス。渡来も下がりません。

互いにカウンターを狙い合う展開ですが、渡来の方が間違いなくビハインド、ここはポイントを獲っていかなければならないところです。

後半、ゴンテの左ストレートがヒット、ちょっと渡来は厳しいか。

 

 

 

9R、バッティングにより渡来がカット。出血は大量です。

ちょっとここは集中力が切れてしまわないか。このラウンド2度目のドクターチェックで試合が終了。

なんとも素晴らしいファイトは、まさかの負傷判定に。

判定は、85-83✕2、87-81、李健太。

これはものすごいファイトでした。李健太は前半ポイントを取られた中で6R以降の素晴らしい巻き返し。ここで行けるのがやはりチャンピオンです。

この試合を経験し、李健太というボクサーはまた一つ、強くなったのではないでしょうか。

そして渡来美響、その才能を如何なく発揮し、ベルトまであと一歩でした。このボクサーも、やはりチャンピオンになれる才能をもったボクサーでしょう。

これは本当に素晴らしいとしか言えない試合ですね。もう国内FOTYで良いのだ、とか思いつつ、まだあと10ヶ月もあるのですからきっと記憶は上書きされていくのでしょうね。

ともあれ、ボクシングは最高です。

 

 

 

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