一つの戦いが終われば、すぐさま次の戦いが始まります。
それは実際に戦い始まるというよりも、まずは「噂」というレベルででてきて、そのうちに確定情報として流され、そして正式に発表されます。
そしてその「噂」の前には、本当にそう思っているのかどうかも怪しいですが、「◯◯と戦いたい」という発言も出てくるので、これらのことだけでもボクシングファンを楽しませるには十分であることがあります。
まず噂の前段階での対戦要求として、今、最も世界中で注目されているものの一つは、井上尚弥vs中谷潤人の一戦でしょう。そしてこの試合は、リップサービスを得意としない日本人ボクサーが発していることからその信憑性は高く、二人がトラブルなく進んでいけば2026年に実現を期待できるものでもあります。
さて、そんなわけで今回のブログは、有象無象の対戦要求〜ほぼ確定の情報までをまとめたNews。

Naoya Inoue’s U.S. return would round out Cinco de Mayo spectacular
井上尚弥vsラモン・カルデナス
まずはほぼ確定情報と取られている、井上尚弥vsラモン・カルデナス。日程も5/4(日本時間5/5)、場所もラスベガスということでほぼ決まっているわけですが、これは当初井上の対戦予定とされていたアラン「ダビ」ピカソが井上戦を辞退したことでピックアップされた試合です。
信憑性はどうかはわかりませんが、ピカソは井上戦に際し、周りから大きな反対にあい、ついにはピカソの父が井上戦を断った、と出ています。ともあれ、ピカソは世界最強と拳を交えるチャンスを逸したといえますし、周りの大人たちは心配するのは良いが今後のピカソのキャリアに自信を持てるのでしょうか。彼はきっと、今後どんな成長を遂げようとも「逃げた」と言われるボクサーです。まあ、こればかりはもし戦って壊されたりする可能性だってあるのだから、どちらが正解かなんて言えないのですが。
さて、翻ってラモン・カルデナス。
前戦では井上尚弥のスパーリングパートナーとしても来日経験のあるブライアン・アコスタを退け、その強さを見せています。
↓カルデナスvsアコスタ
この試合はProboxTVで配信されており、新進気鋭のProBoxTVは今をときめくアンジェロ・レオを排出したりと非常に勢いのあるプラットフォームで、個人的にはものすごく印象が良い。ので、頑張ってもらいたいですね。カルデナスは是非とも井上戦で名を挙げて注目度を高め、ProBoxTVに貢献してもらいたいところです。
この興行は3日連続のラスベガス興行の大トリを飾る興行になっており、同じ5/4の興行にはラファエル・エスピノサも出場するとのことですが、メインは井上尚弥でしょう。
5/2はライアン・ガルシアvsロリー・ロメロ、5/3はカネロ・アルバレスvsウィリアム・スカル、そして5/4に井上尚弥vsラモン・カルデナス。
こう見るとどのメインも勝敗に興味が湧くものではないかもしれませんが、お祭りみたいになれば良いですね。
ジャーボンタ・デービスvsレイモント・ローチ2
3/3(月)時点では確定ではないのですが、もしかしたらまもなく確定するかもしれない試合です。
3/1(日本時間3/2)に行われたPBCファイトで、スター・ジャーボンタ「タンク」デービスは1階級下の現役王者、レイモント・ローチを迎え、12ラウンズを戦いまさかのドロー。
大きくオッズ優位だったタンクですが、集中力を欠くようなパフォーマンスを見せ、さらには一時自ら膝をつく失態、色々あった末のドローは判定をひっくり返せという意見も多いほど、薄氷のドローです。
ブレイズヘアにした髪型にグリースを塗り、それが目に入ったというとてつもない言い訳をしたタンク、次戦は久々丸刈りでの登場となるのか、が今回のキモです。今度も同じ髪型だと納得がいきませんね。
レフェリーの判断は間違っていた、というのはあとの祭りで、人は予想だにしない出来事が起こった際にあまりにも無力です。レフェリーを批判することは大いに簡単なことですが、彼も人間ですからそこは止めておきましょう。レフェリングをすることは、プロボクサーになる事と同様に、もしくはそれ以上に勇気がいることだと思ってます。
ともあれ、この試合に対してはWBA会長のヒルベルト・メンドサはダイレクトリマッチの指示を出す方向で検討している、とのことです。
ドロー裁定がローチの勝利になるか、というと正直難しい。もしあそこでタンクがダウンとなっていたならば、タンクにも異なる戦い方があったであろうからです。
タンクはこれを猛省して、次に良いパフォーマンスを出せるのか。それとも、もうここが年齢的にもモチベーション的にも彼の限界なのか。
ボクシングにはタラレバはありませんから、ローチは次の勝利を目指すべき。ともあれこの再戦は、「タンクの勝ち方」を見るためだった初戦と違い、より大きな注目を集めるのでしょう。
ただ、この試合の前から休みたいと発言していたタンク、もしかするとこの戦いは来年とかになる可能性すらありますね。
↓タンクvsカルデナスの観戦記
クリスチャン・ムビリvsディエゴ・パチェコ!?
ほんとかうそか、「交渉中」のステータスであると報じられたこの試合。
普通に考えれば現実的ではありません。ともに無敗であることはもちろんのこと、ムビリはWBA、WBCのトップコンテンダーであり、パチェコはWBOのトップコンテンダーです。
この二人の戦いが世界タイトルマッチであるならば、それも王座統一戦であるならば納得できますが、このタイミングでこの評価の高い無敗プロスペクト同士がぶつかる理由はあるのでしょうか。
いや、このタイミングでぶつかるのならばボクシングファンは歓喜するし、両ボクサーと両プロモーターの勇気と冒険を称えるよりほかありません。
やはり現代は王者同士の王座統一戦が主流となっていることで、コンテンダーたちのチャンスは一時期よりも減っています。トップコンテンダーの位置にいながらも待たされることはしばしばで、それはこの二人の階級がスーパーミドル級であることにも関係しているのでしょう。
サウル「カネロ」アルバレスを頂点とするこの階級では、世界タイトル戦ということ以外にもカネロと戦い大金を得ようとするボクサーがひしめきあっており、5月にカネロが戦うウィリアム・スカルはある程度仕方がないものの、その次はテレンス・クロフォードです。
となれば、2025年中のタイトルショットの可能性はゼロ、ここは調整試合をこなすでも良いタイミングかもしれません。
しかしこのムビリvsパチェコが戦うのならば、その勝者をカネロは無視できません。いや、現実的に無視するのかもしれませんが、ともかく世論は黙っていないでしょう。
もうさほど現役生活は長くないであろうカネロの「次」の王座を狙うよりも、リスクをとってでもカネロダービーでトップに躍り出たいという野心のあるボクサーたち。こういう戦いは素晴らしいことです。
たとえばひょんなことからイノウエダービーでトップにたったラモン・カルデナスのように、いつチャンスが巡ってくるかはわかりません。
ムビリを要するアイ・オブ・ザ・タイガー・プロモーションはトップランクとの提携、パチェコはマッチルームです。プラットフォームの違いで云々という時代ではないからこそ、このように世界タイトル外でも素晴らしいビッグマッチが決まりそう(それがたとえ噂であり、結局決まらなかったとしても)なのは本当にワクワクすることですね。
オレクサンドル・グヴォジクがモレルに対戦要求
デビッド・ベナビデスに負けた者同士、というと言い方が非常に悪くなってしまうのですが、この戦いは非常に興味深いものです。
2024年6月、WBC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦でデビッド・ベナビデスはオレクサンドル・グヴォジクと戦い、判定勝利。その後デビッド・モレルをも撃破しています。
ときを同じくしてアルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボルのライトヘビー級頂上決戦の第二戦が行われ、今度はビボルが勝利しています。この勝者への対戦表明をしていたベナビデスがすんなりと挑戦できるかはわかりませんが、ともかくライトヘビー級のトップ・オブ・トップは盛り上がりを見せています。
そして、ベナビデスに敗れたことでその戦いに加わることができなくなったデビッド・モレル、このキューバ出身の怪物も次の良い相手を探さなければなりません。
才能の塊であるこのモレルの興味深い相手はさほど多くありませんが、オレクサンドル・グヴォジクはその数少ないボクサーの一人と言えるのではないでしょうか。
とにかく期限が迫っているグヴォジク、もう37歳です。ここでモレルと戦い、もし勝利する事ができれば一気にトップ戦線に返り咲きができるでしょうし、負けたら引退も容認すべきだと思います。
モレルvsグヴォジクはグヴォジクにとって、だけでなく、モレルにとってもメリットがあるはずです。とかく疑いようのない強さのモレルですが、レジュメとしては若干物足りない雰囲気もあります。ここで元王者というビッグネームを破っておくというのは、今後のキャリアにとっても良いことでしょう。
これはグヴォジクが一方的に「モレルとやりたい」と発信していることではありますが、両者にとってメリットがあるなら是非決まってほしいものですね。
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