3/17(月)、武居由樹vsユッタポン・トンディーとエドゥアルド・ヌニェスvs力石政法のW世界戦の正式発表がありましたが、その裏、同時刻に発表のあった3150✕LUSHBOMU興行。
東京近郊で行われるボクシングのほとんどは平日開催ですが、それ以外で行われるボクシング興行は土日開催、日程的にいえば当然土日の方が行きやすい。まあ、とにかくあんまり日程を被せてくれるな、と思うのですが、これは贅沢な悩みというものでしょう。
これだけ数多くの世界タイトルマッチが開催されるのは、やはり今が黄金期に突入しているからこそです。
ということで今回のブログは、5/24(土)に開催が決まったアンジェロ・レオvs亀田和毅について。

【5.24発表会見】亀田和毅が三階級制覇へ挑戦!「3150×LUSHBOMU vol.6」 |3150FIGHT公式サイト|プロボクシング興行イベント
5/24(土)インテックス大阪
IBF世界フェザー級タイトルマッチ
アンジェロ・レオ(アメリカ)25勝(12KO)1敗
vs
亀田和毅(TMK)42勝(23KO)4敗
お互いに元世界王者であり、敗戦を知り、不遇の時期もありながらも一つ一つを勝利して上がってきたボクサー。
そういう意味において、後ろ盾が少ない中で戦ってきたこの二人のボクサーは、リスペクトされて然るべき、と思います。
アンジェロ・レオは2012年にプロデビュー、エネルギッシュなファイターで2019年にNABOのスーパーバンタム級タイトルを獲得。この試合で指名挑戦権を得たレオは、WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦のチャンスに恵まれます。
この時、スティーブン・フルトンと戦う予定でしたが、フルトンが直前でコロナ(だったと思う)に罹患、相手がトラメイン・ウィリアムスに変更。これはラッキーだったと言える出来事で、この代役に勝利してレオはWBOの世界王者となりました。
しかし初防衛戦でフルトンに王座を奪われて陥落、しかもこの試合はレオの土俵である接近戦で巧く立ち回られて負けてしまったものであるから、はっきり言えばアンジェロ・レオの限界を示し、また評価を落とした試合でもあったわけです。
このフルトン戦までは主にShowtimeで戦っていたので、PBCの所属だったのかもしれません。しかしこの試合の後からはPBCでの試合はなくなり、すなわち大きな後ろ盾をなくしてしまいました。
しかしここからのレオのキャリアは侠気あふれるものでした。
再起戦ではタイトルチャレンジャー、アーロン・アラメダを撃破。次いでニコラス・ポンセ、マイク・プラニア、そしてエドゥアルド・バエスと非常に重厚なサバイバルマッチを次々とクリア。この頃はギャリー・ジョナス率いる新進気鋭のProBoxTVと契約しており、この大躍進はProBoxTVで全世界に、しかも無料で配信され続けていました。
しかしそれでも、2024年8月にたどり着いた世界タイトルマッチでは明らかなアンダードッグ。当然ながら放映は相手方のプラットフォームであるESPN、ときの王者は当時階級最強とも思われたルイス・アルベルト・ロペス。
この戦いでアンジェロ・レオは過去最高のパフォーマンスを見せ、ロペスを相手に10RKO勝利。井上尚弥との対戦も期待された「ベナド」ロペスは、阿部麗也に圧倒的な勝利を挙げて3度目の防衛に成功してから5ヶ月後、王座を失っています。
そして長らく待たされた初防衛戦で、指名挑戦者である亀田和毅を迎えます。
亀田和毅は2008年にメキシコでプロデビュー、2013年にWBO世界バンタム級王者となっています。
王者時代、3度防衛のあと王座統一戦を画策しましたが、認められなかったことでWBO王座を返上、当時WBAレギュラー王者だったジェイミー・マクドネルに挑戦、惜敗して初黒星。ダイレクトリマッチでも敗北を喫しています。
その後スーパーバンタム級に主戦場を移した亀田は、2018年にWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得。このアビゲイル・メディナという当時世界ランク下位のボクサーとの決定戦というのは未だ謎な出来事ですね。これを2階級「制覇」とは言いたくはありません。
その後正規王者のレイ・バルガスに敗北、暫定王座を失います。
フェザー級での復帰ののち、レラト・ドラミニに敗北もリベンジを果たし、現在はトップコンテンダー。指名挑戦者としてアンジェロ・レオに挑みます。
非常にハンドスピードがあり、回転力がある亀田和毅。前戦ではドラミニを相手に頭から突っ込む戦法でインファイトを仕掛け、スプリットの判定勝利を得ています。
こうしてキャリアを振り返ってみると、亀田の最大の勝利というのは誰だったのか、というのは非常に難しいところです。例えばウィリアム・エンカーナシオンは強敵でしたが、世界レベルではない、そんな相手がおおいように感じもします。
スーパーバンタム級でもきちんとタイトル奪取を果たしたわけではないから、果たしてフェザー級でどの程度のレベルにいるのかはわからない状態。それでも戦ってみれば相性もあるのだからわかりませんが。
そしてこの試合、亀田はレオに対しても近くで戦うのか。どうしてもパンチのインパクトに欠ける亀田は、フェザー級までくるとポイントが取りづらいボクシングになってしまいましたね。下がらずに、打って離れてができれば勝機はあると思います。
ニック・ボール、スティーブン・フルトン、ラファエル・エスピノサ
ドヘニー戦が記憶に新しいWBA王者、ニック・ボール。
ブランドン・フィゲロアに再び勝利を収め、WBC王座に返り咲いたスティーブン・フルトン。
そして2度にわたりロベイシー・ラミレスを退け、週末に防衛戦を控えるWBO王者ラファエル・エスピノサ。
猛烈ファイターのニック・ボールは、12月の井上戦を前に統一戦をしたいと語っています。ただ、この階級の王者たちの序列ははっきりせず、例えばボールがフルトンやエスピノサと相対したとして、勝っても負けても別に驚きません。
アンジェロ・レオの評価もまだ定まらず、ロペスに勝利した1戦は見事であり、それ以前の試合も良いパフォーマンスを見せてきているものの、やはりフルトンを相手になにも出来ずに終わった試合はまだその評価に尾を引いています。
この階級こそWBSSをすれば良いと思いますし、それに例えばブルース・キャリントンや最近話題のオマール・トリニダード、ミルコ・クエジョなんて参戦させれば一気に面白くなります。
とにかく5月
さて、とにかく5月です。
日本のボクシング界にとって、尋常ではない月になりますが、ここにまた海外興行だって入ってくるのだからこれは時間が足りません。
5/5(月・祝)井上尚弥vsラモン・カルデナス
5/11(日)フェルナンド・マルティネスvs井岡一翔 2
5/24(土)アンジェロ・レオvs亀田和毅
5/28(水)武居由樹vsユッタポン・トンディー/エドゥアルド・ヌニェスvs力石政法
マルティネスvs井岡、レオvs亀田がABEMAで、武居vsユッタポン、ヌニェスvs力石がLeminoプレミアム。両方とも1,000円程度だからコスパとしては良いですね。
そういや井上尚弥vsカルデナスはどうなるんでしょうか。WOWOWもあり得るのか??
ともあれ、5つの世界タイトルマッチのうち、3つが日本人ボクサーが挑戦するという世界戦。やはり王者側を応援するよりも挑戦者側を応援する方が勝った時の喜びがひとしお、これは非常に楽しみですね。
May the Best Win。
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ちなみに井上尚弥のカルデナス戦のポスターを限定販売。