常に人気階級であるウェルター級。
ある一定の時期、テレンス・クロフォードがいた時代よりも確実に面白くなっているこの階級で、台風の目になりえる存在なのはブライアン・ノーマンJr.という若き王者です。
WOWOWのエキサイトマッチでライブ中継されるのはビッグマッチというイメージがあるから、日本時間3/30(日)にWOWOWライブで生中継されるこの興行はいつもより若干落ちる興行とも言えます。
ただ、この興行はもしかすると将来日本人ボクサーと関わるかもしれないボクサーが登場するから注目です。
ということで今回のブログは、ブライアン・ノーマンJr.vsデリック・クエバスのプレビュー記事。

3/29(日本時間3/30)アメリカ・ラスベガス
WBO世界女子ウェルター級タイトルマッチ
ミカエラ・メイヤー(アメリカ)vsサンディ・ライアン(イギリス)
このトップランク興行のメインイベントは、ミカエラ・メイヤーvsサンディ・ライアンの再戦です。男子のウェルター級タイトルマッチを抑えてメインイベントというのはメイヤーの人気なのでしょうか、それとも前戦が素晴らしい戦いだったからなのか。
はたまた、ブライアン・ノーマンJr.が負傷により前戦をキャンセルして流れ着いたため、もともとメインイベントだった試合に配慮されたものなのか。
いずれにしろ、女子ボクシングについてはあまり詳しくないのでプレビュー記事は書けません。が、こちらがメインイベントです。
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
ブライアン・ノーマンJr.(アメリカ)26勝(20KO)無敗
vs
デリック・クエバス(プエルトリコ)27勝(19KO)1敗1分
「ダブルヘッダー」として紹介されているこの試合は、WBO王者のノーマンにとって初防衛戦です。
わずか24歳と若いノーマンは、前戦でジョバニ・サンティリャンを10RKOしてWBO世界ウェルター級の暫定王者となりました。その後、テレンス・クロフォードがスーパーウェルター級へ転級したため、正規王者に繰り上がっています。
まさに彗星のごとく表れたこのウェルター級は、それまでほとんど知られていなかったにも関わらず、ヒスパニック系のスーパープロスペクトであるサンティリャンを圧倒、とんでもないノックアウト劇を生み出しました。
↓観戦記
ニュースターの誕生でしたが、果たしてその後10ヶ月のブランク。当初は11月に防衛戦が組まれていましたが、怪我で延期となっているためです。
この時の怪我というのが左拳だそうで、手術しなければならないほどだったそうです。そこから4ヶ月ほどしか経っていませんが、大丈夫なのでしょうか。まだ若いんだからちょっと大事をとっても良いのではないかと思ってしまいますね。
ちなみにノーマンは過去にも拳の手術をしているようで、右拳に1度、左拳に1度メスを入れており、今回の怪我をあわせると左拳は2度、となるようです。
パワーにも非常に自信がありそうなノーマン、どうか怪我でキャリアを停滞させることがないようにしてほしい。
この慢性化した怪我の影響で、これまでに完璧な状態で戦えなかった、と語る記事もありますが、嘘か誠か今は万全だとのこと。これまでのパフォーマンス、ことサンティリャン戦がまだベストではないということならば、今後どのように化けるのかが非常に楽しみです。
ノーマンはスピードがあり、フィジカルもスキルもあるボクサーです。そして、ボクシングIQも高く、更にパワーもあります。まだ全く底を見せておらず、強さだけを見せてきたボクサーだけに、一体どれほど強いのかすらもわかりません。
この才能の塊のようなボクサーがこのウェルター級で戦うとなると、やはり今後はジャロン・エニスvsエイマンタス・スタニオニスの勝者との試合を目指すのでしょうか。
WBOの世界ランキングは、1位にアレクシス・ロチャで2位は佐々木尽です。佐々木との絡みはあるのか、これは期待したいところですね。
さて、挑戦者、デリック・クエバス。この階級のコンテンダーで大したことがない、なんてボクサーはいませんが、もちろんこのクエバスも強い。
発達した上半身を持つクエバスはいかにもパワーパンチャー、プエルトリカンらしい体の柔らかさももっていますが、ブロッキングも良いですね。
プレスをかける時はハイガード、腕をだらりと下げては上体の動きでかわす、という感じのクエバスは、攻撃に転じれば強弱や打ち分けも良い。メキシカンぽいような、そうでないような感じのプエルトリカンですね。(もはや意味不明)
ここ最近は4連続KO勝利、あんですが、その前に明らかな調整試合でスプリットデシジョンで判定負け。この時はしかも6回戦で戦っており、しかもその相手はなんと当時41歳で更に7連敗中のボクサーだったこともあり、もしかすると波があるボクサーのかもしれません。ちなみにこのボクサーはクエバスに奇跡的な勝利を飾った後、現在まで6連敗中、順調にアンダードッグとしての地位を確立しています。
そこからもしかしたら心を入れ替えての4連続KO勝利とするならば、ノーマンとしても警戒すべき相手でしょう。この初黒星のあと、戦績で見ればクエバスの相手は明らかにレベルが上がっています。
とはいえ、やはりサンティリャン戦でセンセーショナルなノックアウト勝利を挙げたブライアン・ノーマンJr.がオッズで優位。ノーマン-600、クエバス+500と差がついていますね。
さて、ここはノーマンに怪物ぶりを見せつけてKO勝利を挙げてもらいたいところですが、如何に。
アンダーカード!
このダブルヘッダーの前には、ブルース・キャリントンが登場です。WBCとWBOでトップコンテンダーまで上り詰め、WBAで2位、IBFで4位という位置につけているキャリントン、それでもまだ戦い続けるというのは非常に立派です。
盟友、キーショーン・デービスは見事な王座戴冠劇を果たしているから、次は自分という気持ちは強いはず。
今回の対戦相手はエンリケ・ビバス、23勝(14KO)3敗という好戦績で、3敗はルーベン・ビラ、エドゥアルド・バエス、そしてジョエト・ゴンサレスと世に聞こえた強豪たちに喫したもの。ただ、この3人のボクサーが世界王者担っていないことを考えると、キャリントンとしては負けはおろか苦戦もしたくないところでしょう。
個人的には彼が世界王座を射止めるのを心待ちにしています。
↓Made in N.Y.、「シュシュ」キャリントンについての記事
その他、放映がどこからになるのかはわかりませんが、我々世代にも大人気のエミリアーノ・バルガス(フェルナンド・バルガスの3男)やデランテ「タイガー」ジョンソンも登場。彼らはまだ勝負の一戦を迎えるわけではありませんが、成長を楽しみに見守りたいですね。
この興行はアメリカではESPN、そして日本ではWOWOWが中継してくれます。
ブライアン・ノーマンJr.もブルース「シュシュ」キャリントンも、日本人ボクサーと絡んできそうな強豪。これは必見でしょう。
↓WOWOWはこちらから
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