とにかくたくさんの興行がある週末がそこまでやってきました。
気になる試合を全部視聴できるか、というと時間的に考えればほぼ無理で、土日に全く予定の入っていない人でも全ての興行の全試合を見ることは不可能で、それは「ながら見」できない私にとっては全く無理な話です。
ということで選ばなければなりません。
そんなわけで、今回のブログは週末の試合のいくつかをピックアップ。

4/5(土)ダイナミックグローブ
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
波田大和(帝拳)vs渡邉卓也(DANGAN)
プロデビューからもうすぐ10年を迎える波田大和。16勝中15KOというハードパンチを持ち、昨年は念願のタイトルショットを叶えるとともに王座を獲得しています。
2024年6月に坂晃典から王座を奪い、11月にノンタイトル戦、そして今回が初防衛戦。
対戦相手はベテラン、渡邉卓也。
この試合が57戦目の渡邉は、2024年はメキシコと日本で戦っています。
遡れば力石政法、森武蔵、坂晃典、三代大訓ととにかくトップどころと渡りあってきた渡邉は、13敗という歴戦の中でKO負けは坂に喫したただ一つのみ。
伊藤雅雪も、細野悟も、力石も森も三代も彼を倒し切ることはできませんでした。
では、波田大和はどうか。
波田が倒せるかどうか、という見方だけにならないのは、やはり渡邉の重厚なキャリアがアップセットを引き起こす可能性があるからでしょう。
いずれにしろ、この渡邉は肉体的にも精神的にもタフであることは、そのキャリアが証明しています。
その相手を倒せば波田の評価はまた上がるのでしょう。これは楽しみな一戦です。
アンダーカードと配信情報
セミファイナルには尾川堅一(帝拳)が登場ですが、ここは尾川は相手に何もさせずに倒しきらなければならない一戦。7勝(5KO)4敗のフィリピン人相手には、相手がたとえどんなに倒しづらいボクサーであったとしても、もたつくことも許されません。これはある種プレッシャーでしょうね。
その他には嶋田淳也(帝拳)vs向山大尊(DANGAN)。初の日本タイトル挑戦で初回TKO負けを喫した向山はその後2連勝。ただ、帝拳ホープの嶋田が相手となるとやはり分が悪いでしょう。
他には内構拳斗(横浜光)も登場ですね。
配信はU-NEXT、配信開始は4/5(土)17:45〜のようです。
▼U-NEXTはこちらから▼
4/5(土)アメリカ・ヒューストン
ジャフェスリー・ラミド(アメリカ)vsカルロス・ジャクソン(アメリカ)
ジャフェスリー・ラミドはTJドヘニーにまさかのKO負けを喫してから再起2戦目に臨みます。
前戦は2024年7月、ライアン・リー・アレン(アメリカ)というボクサーに判定勝利を挙げており、10ヶ月ぶりのリングですね。ちなみに、2戦連続でDAZN放映のようです。
このラミドvsジャクソンは4/2(水)現在、BoxRecに載っていません。なのでカルロス・ジャクソンというありふれた名前のボクサーについては間違っているかもしれませんが、スーパーバンタム級でアクティブなカルロス・ジャクソンというのは20勝(13KO)2敗という好戦績のボクサーなのだと思います。
ただし、この好戦績のボクサーは、前戦でライアン・リー・アレンに4RTKO負けを喫しており、すでに序列がついていると言っても過言ではありません。もちろん、ボクシングに三段論法が通用しないのは事実ですから、どうなるかはわかりませんが。
おもしろくなるのは、このジャクソンがドヘニー戦を見ており、勢いに任せていけば勝てるのではないか、と思った時です。がむしゃらに攻めて一発当てれば、もしかするともしかするかもしれません。
今はまだ、そんな脆さを併せ持つと思われても仕方ないジャフェスリー・ラミド。再起ロードはまだ始まったばかり、果たしてこのまま埋もれてしまうのか、それとも再浮上するのか。
配信情報
BoxRecに載っていないのでアンダーカードはわかりません。が、今回もDAZN放映であることは確実です。すでにDAZNのスケジュールには掲載されています。
この興行は日本時間4/5(土)10:00〜ライブ配信されるようです。
ちなみにラミドは前回も今回もDAZNですが、まだどことも契約していないと思われます。前回はGBP興行で、今回は「BOXFEST」という興行です。
▼DAZNはこちら▼
4/5(日本時間4/6)ドイツ
世界女子アトム級4団体統一戦
ティナ・ルプレヒト(ドイツ)vs山中菫(真正)
前戦で松田恵里を降して王座を統一したルプレヒトは14勝(3KO)1敗1分という戦績。そしてIBF王者の山中は8勝(3KO)無敗。
堂々、王者同士の4団体統一戦は、ルプレヒトの地元ドイツで行われますし、そのキャリアを見てもルプレヒト優位は揺るがないところでしょう。
前戦でIBF王座を戴冠した山中は、ルプレヒトvs松田のアンダーカードで防衛戦の予定が対戦相手が脱水症状で中止となっており、1年3ヶ月ぶりの試合となりますね。
女子ボクシングでは日本人初となる4団体統一王者となれるか。女子ボクシングは普段あまり見る機会がないので気になる試合ですね。この興行はU-NEXTが配信してくれるそうです。こういう注目試合を、海外から放映権を買って中継してくれることは好感が持てますね。
U-NEXTはこちらから
4/5(日本時間4/6)オーストラリア
ティム・チュー(オーストラリア)vsジョーイ・スペンサー(アメリカ)
セバスチャン・フンドラに初黒星を喫し、再起戦でバフラム・ムルタザリエフへのタイトル挑戦に恵まれるも、まさかの3RTKO負け。
オーストラリアのボクシング界を背負って立つボクサーだけに、この連敗は非常に残念なものでした。
そして今度こそ、という再起戦、対戦相手は19勝(11KO)1敗という好戦績を持つ25歳、プロスペクトのジョセフ「ジョーイ」スペンサーです。
チューとしてはなかなかの相手を選んだ、と思いますし、スペンサーとしては超がつくほどのチャレンジマッチです。本来ならまだキャリアを作っている状態と思われるスペンサーをここに投じる必要はないと思いますが、スペンサーは大手の後ろ盾を持たないボクサーであるがゆえ、ある程度の冒険は必要なのでしょう。
ここはチューの完全復活を望みたいところですが、やはりあのムルタザリエフ戦を見たあとだと怖い。果たしてどうなるか、目が話せない一戦です。
アンダーカードと配信情報
もちろんこの興行には多くのオセアニア・ボクサーが登場します。やっぱり名前を聞いてもあまりピンと庫内中で、アンドレイ・ミハイロビッチ(ニュージーランド)が再起戦を迎えるようです。前戦でジャニベック・アリムハヌリ(カザフスタン)に勝ち筋を見出すことなくやられてしまいましたが、よく頑張ったボクサーです。
再起戦はオーストラリアのブレイク・ウェルスというボクサーですね。
この興行はAmazon Prime Videoで生配信、おそらく日本アマプラでも見られるはずです。(これも配信情報は前日まで出ないだけだと思われます。)

4/5(日本時間4/6)イギリス
ジョー・ジョイス(イギリス)vsフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)
これはまた面白そうな試合です。
16勝(15KO)3敗の「ジャガーノート」ジョー・ジョイスと、17勝(14KO)1敗のフルゴビッチ、ともに再起戦となるサバイバルマッチです。
現在のヘビー級トップ戦線は、あまり入れ替わりがなく色々と戦っているから、何段論法も通用しない感じです。
ダニエル・デュボアに勝利し、チャン・ツィーレイに負けたジョイスと、チャン・ツィーレイに勝利し、ダニエル・デュボアに負けたフルゴビッチ。
ただ現在の戦力を考えると、デレック・チゾラなんぞに負けてしまったジョイスにはあまり期待ができず、それはもう39歳という年齢もおおいに関係しているのだろうと思ってしまいます。
ややたどたどしいステップワークながらも、素晴らしいジャブを持つジョイスは好きなボクサーの一人だけに残念です。
フルゴビッチは前戦、結果的には8RTKO負けでしたが、序盤にはデュボアを脅かし、当て勘の良さ、長い距離での戦い方等良い場面をつくりました。
おそらくここはフルゴビッチ優位ではないか、と思いますが、如何に。
この興行もDAZNで放映です。配信日時は日本時間3/6(日)AM3:00からですね。
4/5(日本時間4/6)カザフスタン
IBF・WBO世界ミドル級統一タイトルマッチ
ジャニベック・アリムハヌリ(カザフスタン)vsアナウェル・ンガミセング(フランス)
個人的に超期待をしていたミドル級、ハムザ・シーラズ(イギリス)がカルロス・アダメス(ドミニカ共和国)と引き分けに終わり、世界初挑戦で初戴冠ならず。
とするとやはり、このミドル級最強はジャニベック・アリムハヌリとなってしまうのが現実です。
私はなぜかこのボクサーが好きになれず、それは、ゲンナディ・ゴロフキンという謹厳実直に思われる王者の後継だとどうしても思ってしまい、そのギャップを埋められないからです。
比べてはいけないし、比べる意味も全くないのはわかっていても、やはりGGGに比べて不遜であり、したたかなこのアリムハヌリは、そのスタイルを含めてどこか好きになれません。
とはいえこの王者はどう考えても強く、まだ全く底を見せていない王者。その強さをもってしてもあまり人気には恵まれず、それはカザフスタンという出自のせいもあるのでしょうが、GGGがつくった道を活かしきれていません。まあ、これからなのかもしれませんが。
対戦相手に恵まれないアリムハヌリは、前戦は敵地オーストラリアで指名戦を行い、今回は地元カザフスタンでの凱旋防衛。プロデビュー戦、プロ2戦目はカザフで戦っていますが、それ以来となり、実に7年半振りのようです。
挑戦者は14戦無敗(9KO)のアナウェル・ンガミセング。ちょっと映像もみていないのですが、コンゴ生まれのフランス国籍、これまではほぼフランス国内で戦い、一度だけポーランドで戦っていますね。地域タイトルを獲った経験もなく、キャリアのほとんどが4回戦と6回戦で、8回戦は2度(うち1回でフルラウンドを経験)、10回戦が1度(7RTKO勝利)。最長ラウンドが8ラウンドであり、はっきりいってキャリア不足も甚だしい。
相手がいないとはいえ。。。という感じですね。
アンダーカードと配信情報
このメインイベントは置いといて、この興行はなんだかものすごいのです。何せカザフスタン、中央アジアのボクサーたちがこぞって出場します。そういえばMJvs岩佐のとき、あれはウズベキスタンでしたがアンダーカードに中央アジアのボクサーがたくさん出ていましたね。
当然といえば当然のラインナップになるのですが、19勝(13KO)無敗のスルタン・ザウルベック(カザフスタン)がアジンガ・フジレ(南アフリカ・尾川堅一に判定負け)と戦う注目のマッチアップのほか、バティルザン・ジュケンバエフ(カザフスタン)も登場。
そしてお隣のウズベキスタンからも、レイモンド・フォード(アメリカ)と大激闘を繰り広げたオタベク・ホルマトフ(ウズベキスタン)が1年ぶりの復帰戦に臨むのと、我らが「草原の英雄」バホディル・ジャロロフ(ウズベキスタン)も登場する超豪華興行です。
これは見たい!と思わせる興行ですが、残念ながら日本での放映は無し。
アメリカではESPNがライブ配信をするようですね。ちなみにこの興行は、日本時間だと4/6(日)0:00〜配信開始。ESPNを見れる人は見ても良いかもしれませんね。ちなみにメインのリングウォークはAM4:00頃の予定。
最注目は
プレビュー記事を書くだけでも疲れますが、その他にも国内外でボクシングはもっとあります。個人的に一番楽しみなのはリチャード・トーレスJr.vsグイド・ヴィアネッロですね。
ちなみにトーレスは東京五輪の決勝でジャロロフと戦って敗れていますから、プロでの対決もありそうです。ともあれ週末も時間の許す限りボクシングを楽しみましょう。
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