週末のファイトがどれほどの話題になっているのか。
というのは、この戦いはもっと前から様々なプロモーションを行ったり、ボクシングに関わるいろいろな人達がもっと活発に議論をしても良い試合ではないか、と思うからで、そうなっていない現状について少し物足りない気持ちになっています。
4/12(日本時間4/13)に行われるジャロン・エニスvsエイマンタス・スタニオニス。
リングマガジンでNo.1とNo.2の評価を受けるウェルター級の王座王座統一戦は、リング魔神ベルトをかけるのに相応しい一戦です。
ということで今回のブログは、4/12(日本時間4/13)に行われる、エニスvsスタニオニスについてのプレビュー。

4/12(日本時間4/13)アメリカ・ニュージャージー
WBA・IBF世界ウェルター級王座統一戦
ジャロン・エニス(アメリカ)33勝(29KO)無敗
vs
エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)15勝(9KO)無敗
未来のP4Pスター、ジャロン・エニスが初の王座統一戦に臨みます。なんだかんだで27歳のエニス、歴史に名を残したいのならもっとペースを上げていかなければなりません。
33勝29KOという戦績が示す通りのハードヒッターである「ブーツ」エニスは、ロッキーの町、フィラデルフィア出身のボクサーで、類まれなセンスの持ち主です。スピード、パワー、テクニック、ディフェンス、どれをとっても一級品ですが、やはり持ち味はその攻撃力にある、と個人的には思っています。エニスを前に出させるのは非常に危険。
2023年1月、カレン・チュカジャン(ウクライナ)にフルマークの判定勝利を得てIBF世界ウェルター級暫定王座を獲得。初防衛戦でロイマン・ビラ(コロンビア)、2度目の防衛戦でデビッド・アバネシアン(アルメニア)にストップ勝ち。
3度目の防衛戦は、王座決定戦で戦ったチュカジャンとの再戦、これはチュカジャンがIBFの指名挑戦者決定戦に勝利したことが原因ですね。このような遠回りになる一戦が挟まれてしまうのが、厳密すぎるIBFのよくないところですね。
世界を獲る前にもカスティオ・クレイトンやトーマス・デュロルメといった強豪や、元王者のセルゲイ・リピネッツをノックアウトしてきたジャロン・エニス。敗北の味を知らないのは当然として、プロキャリアにおいて苦戦の経験もしていません。
強いて言えば、一番手を焼いたと思われるのはカレン・チュカジャンで、初戦よりも2戦目はちょっと苦労したイメージ。これは、再戦ということで下がったモチベーションと、チュカジャンがグイグイとプレッシャーをかけてきたことによる、と思っています。
もしも、「チュカジャンが前に出てきた」ということがエニスが若干でもポイントを取られた要因となるのであれば、もしかするとこのスタニオニスにアップセットの可能性が出てくるのかもしれません。
フィジカルファイター、プレッシャーファイター、という言葉が似合うリトアニアのエイマンタス・スタニオニス。
こちらも無敗であり、エニス同様にまだ底を見せていないボクサーです。
2022年4月、ラジャブ・ブタエフ(ロシア)との超がつくほどの大激闘を制してWBA王座を獲得したスタニオニス。これはとてつもない打撃戦で、気持ちが良いほどの力比べでした。
↓観戦記
ブタエフから王座を奪ったスタニオニスは、2年のブランクをつくったのち、ガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)を破って初防衛に成功。そこから約1年ぶりの試合となります。
王者にも関わらず、かなり試合間隔が空いてしまっているスタニオニス。これはほとんどバージル・オルティスJr.のせい、と言っても差し支えはないのですが、他にはリトアニアという出自が原因のものなのかもしれません。ともかく、激闘型のこの王者の試合はいつでもエキサイティングで、面白い。
この試合はウェルター級の最強王者決定戦、と言える試合です。
前戦でしっかりと倒しきり、評価を高めたブライアン・ノーマンJr.も良いボクサーで、将来性は非常に高いですが、今現在で言えばまだスタニオニスが上でしょう。そして当然、マリオ・バリオスではありません。
ということでこのエニスvsスタニオニスは最強王者決定戦、ということはできるのですが、おそらく二人の間には大きな差があることもまた事実。
最強vs最強というよりも、やはり最強王者、ジャロン「ブーツ」エニスに挑むエイマンタス・スタニオニスという構図が出来上がります。
そしてそこでもしかするとアップセットが起こり得る可能性を探るとするならば、初戦、3人のジャッジがフルマーク、つまりは12ラウンズたたかってただの1ポイントも取れなかったカレン・チュカジャンが、再戦ではエニスから1-4ポイント取れた戦い方にヒントがあるのではないか、と思うことです。
↓観戦記
スタニオニスはチュカジャンほどの機動力はありませんが、体の強さを持っています。イコール、タフネスとはならないでしょうが、ともかくエニスは自分がプレスをかけるのが好きで、かけられるのが嫌いということも否定できるものではありません。
エイマンタス・スタニオニスは前進してエニスを殴る。これしか作戦がないはずです。これに対してエニスはどのように対処するのか。結果がどうなるかは当日を楽しみに待ちたいと思います。
アンダーカードと配信情報
アンダーカードには、前々戦でニック・ボールに王座を追われたレイモンド・フォードが登場。ボールと戦ったときのフォードは、前戦でオタベク・ホルマトフとの素晴らしいファイトを大逆転最終回ノックアウトで制した後でしたね。
この試合で王座を獲得したフォードは、すぐさまスーパー・フェザー級への転級を示唆していましたが、おそらくリヤドシーズンから提示されたギャラが破格だったがためにそのオファーを受け、ホルマトフとの戦いからわずか3ヶ月で初防衛戦に臨み、そして初黒星を喫しています。
この敗北のあと、スーパーフェザー級に転級し、初戦は良いパフォーマンスでオーランド・ゴンサレスに圧勝、再起2戦目はトーマス・マティセです。
その他にはWBCコンチネンタルアメリカのスーパーバンタム級タイトルをかけ、アルツーロ・ポポカ(メキシコ)vsクリスチャン・カート(アメリカ)という試合がありますね。これは階級的に注目に値するでしょう。
あとはシャフラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)も登場ですね。
この興行は、日本時間4/13(日)9:00からDAZNにてライブ配信。おそらくメインはお昼ころでしょう。
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